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輪王寺(日光市)の御朱印と見どころ

輪王寺の紹介

日光市にある輪王寺の参拝レポートです。

読み方は「りんのうじ」です。天台宗の寺院で、正式名称は日光山輪王寺です。日光山中にある寺院群の総称でもあり、世界遺産の中心となる二社一寺のうちの一寺です。本堂である三仏堂には、高さ7.5mの金色の三尊が安置されています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

日光二社一寺の一つ「輪王寺」へ

嫁と二人、秋の日光に二泊三日でやって来ました。

僕たち夫婦は7年前にも日光を訪れているのですが、輪王寺に参拝するのはこの度が初めてです。前回の訪問時には、恥ずかしながら輪王寺の存在すら知らず、東照宮にしか参拝しておりません。二社一寺なんていうのも全く知りませんでした。

ですので今回は、二社一寺を中心に、日光の世界遺産をがっつり回るという日程です。

初日のこの日は、朝イチで日光に降り立ち、神橋からスタート。そこから本宮神社や開山堂を経て、石畳の滝尾道を歩き、山の中にある滝尾神社に参拝します。

滝尾神社への参拝を終えた時点で、時間はお昼過ぎ。

朝から歩きっぱなしでおなかもペコペコです。とはいえ滝尾神社は完全な山の中でして、周囲にランチをできるような場所はありません。故に、まず空腹を満たすため神橋まで戻ることにします。

来た道を戻り、山から人里へ。

滝尾道はクマの出没にビビりながらの道中でしたので、人の気配のする場所に戻ると少しホっとします。

そのまま神橋目指して歩いて行きますと、東照宮美術館の手前に、勝道上人の弟子である教旻僧都(きょうびんそうず)のお墓がありましたので、手を合わせます。

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そこからいっきに坂を下りきり、神橋まで。

神橋を参拝した際に橋の向こうにあった、深沙大王堂の前も通りましたので、そちらにも改めて参拝させて頂きます。

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そしてようやくたどり着いた神橋周辺には、飲食店がたくさんありました。あちこち吟味しようかとも思ったのですが、空腹に耐えきれず、ぱっと目についたお店に入ります。

日光は湯葉が名物でして、僕は湯葉定食、嫁は湯葉蕎麦を。

二人ともお酒も頂いてしまいます。昼酒はあかんとは思いつつ、旅先ではついつい飲んでしまうんですよね。

美味しいお酒と湯葉で、しっかりと休息とパワージャージをさせて頂きました。

午後は輪王寺と大猷院を回り、宿へと向かう予定です。

ほろ酔いではありますが、まずは輪王寺へと出発です。

 

ご由緒

輪王寺は天台宗の寺院で、日光山中にある寺院群の総称でもあります。

ご本尊は、日光三所権現本地仏と称される、千手観音(せんじゅかんのん)阿弥陀如来(あみだにょらい)馬頭観音(ばとうかんのん)の三尊仏です。

日光山では仏、山、神が一体のものとして考えられ、千手観音が男体山と新宮、阿弥陀如来が女峰山と滝尾、馬頭観音が太郎山と本宮として、信仰されています。

創建は奈良時代です。日光開山をした勝道上人(しょうどうしょうにん)が、大谷川を渡り聖地を見つけ、千手観音を安置する一寺を建てたのが始まりとされています。四本龍寺と称されました。

平安時代になると満願寺の寺号を下賜されます。

鎌倉時代には豪族の支援を受け隆盛し、仏、山、神を一体とする日光三所権現の信仰はその頃に定着したと考えられています。

戦国時代には、豊臣秀吉の小田原攻めの際に、北条氏に味方をしたため寺領の多くが没収され一時衰退してしまいますが、江戸時代には家康公をお祀りする東照宮が創建され、再び繁栄します。三代将軍家光により本堂も再建され、東日本最大の木造建築となります。その後に設けられた、家光の霊廟である大猷院は、現在輪王寺の所有となっています。

輪王寺という寺号は、江戸時代に下賜されます。明治には一度満願寺に戻されますが、明治15年にふたたび輪王寺となりました。

本堂である三仏堂には、高さ7.5mの金色の三尊が安置されています。

平成19年より三仏堂の大規模修理が開始され、平成30年に終了しています。

護摩堂、常行堂、大猷院、庭園である逍遥園などを有し、国宝、重要文化財など多くの文化財も所有しています。

平成11年に、日光の社寺として世界遺産に登録されています。

 

境内案内

神橋の先、日光山内への入口より、輪王寺へと向かいます。

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綺麗な紅葉を眺めつつ歩いて行きますと、左手には東照宮の御旅所。中には入れません。

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そこからしばらく歩いて行きますと、景色がいっきに開け、前方に輪王寺の入口です。

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入口には日光を開山した勝道上人の像です。この人がいなければ、今の日光はなかったのではないかと思います。

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上人の下の龍もかっこいい。

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緩い坂を上がって行きますと、左前方に朱の大きなお堂が見えてきます。

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駐車場を突っ切って、お堂の方へと進みます。

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立派な木の足元には、出世子育地蔵尊。手を合わせます。

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左手には宝物殿があり、右手が本堂の三仏堂です。でかいです。手前にある常香炉は四隅を天邪鬼が支えていました。

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再び左手を向きますと、右の建物が拝観券の発売所、左の建物はホールなどのある紫雲閣です。で、正面に見えるのが黒門です。もしや正式な入口は黒門だったのでは?と思い、一度黒門を出てみることに。

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こちらが外から見た黒門です。黒門はもともと、日光山の総本坊だった光明院という寺院の正門だったそうです。この右手にある授与所にて、御朱印も頂けます。

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黒門より、再び境内へ。先ほどとは反対側から入る形です。

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黒門をくぐってすぐ左手には、「心」と刻まれた大きな碑と、奥には鐘楼です。

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拝観券を購入し、三仏堂へ。ちょうどお寺の方による説明が行われていたので、僕たちもその前へ。

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石段を上がります。お堂の右手前には、樹齢500年といわれる金剛桜です。

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三仏堂の正面に立ちます。東日本最大の木造建築といわれるだけあって、でかいです。扁額に書かれているのは、三仏堂の別名である「金堂」と思われます。

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三仏堂を振り返った景色が、とっても綺麗でした。

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金剛桜を間近に。ぜひ花が咲いている姿も見てみたくなります。

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三仏堂内へ。堂内は撮影禁止ですので、いったんカメラをしまいます。

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三仏堂への参拝を終え、外へ。金色の大きな三尊仏が素晴らしかったです。中にて御朱印も頂けました。写真は三仏堂を右斜め前からです。

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三仏堂の後方に護摩堂があるようですので、右手から回って行ってみます。

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その途中にあった庭園の紅葉が真っ盛りで綺麗でした。まさに燃えるような赤です。

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紅葉の映る池には錦鯉。五七五。

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紅葉のお庭を満喫し、護摩堂へ。護摩堂もでかいです。

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護摩堂の前には、世界の平和と繁栄を願って建立された、相輪塔(そうりんとう)。

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護摩堂の右にも堂宇が一つありましたので、先にそちらに行ってみます。こちらは護法天堂(ごほうてんどう)という堂宇でした。黒門と同じく、元々は光明院という寺院の堂宇だったとのこと。参拝させて頂きます。

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こちらは護法天堂側から見た、先ほどの庭園です。

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護摩堂へと向かいます。護摩堂の前から振り返りますと、三仏堂の大きな後ろ姿が。

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護摩堂内も撮影禁止ですので、カメラをしまい参拝させて頂きます。中では護摩行も行われていました。

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護摩堂の参拝を終え、左手にあった御朱印所で御朱印を頂きます。堂内の天井に描かれているのと同じ、かっこいい龍の御朱印帳があるのも発見し、思わず購入してしまいました。

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御朱印所の脇、護摩堂に向かって左には、光明院稲荷社です。かつてあった光明院の鎮守として建立された稲荷社です。参拝させて頂きます。

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こちらは稲荷社の手前から見た、相輪塔と三仏堂の後ろ姿です。

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光明院稲荷社の左手が出口になっているので、一度出てみます。この参道の先が東照宮、右が護摩堂です。

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東照宮を背にして見た参道は、こんな景色です。

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宝物殿に向かうため、再び黒門をくぐり、三仏堂の前へと戻ります。こちらは宝物殿脇の、逍遥園への入口です。「明治天皇日光行在所」と書かれた碑もあります。

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宝物殿へ。こちらも中は撮影禁止ですので、カメラはしまいます。ゆっくりと拝観させて頂き、輪王寺を後にしました。

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参拝を終えて

この日は朝からずっと、ほぼ人がいない社寺ばかりを歩いていましたので、輪王寺の賑わいを新鮮に感じてしまいました。さすが二社一寺の一つだけあり、多くの人が訪れていました。

境内には本堂である三仏堂の他に、護摩堂、逍遥園、宝物殿があります。さらには少し離れた場所に、大猷院と常行堂、東照宮の中には薬師堂も。

大猷院と常行堂にはこの後、薬師堂には翌日訪れる予定でして、まずは三仏堂側の境内を散策させて頂きました。

こちら側だけでも見どころが色々あったのですが、やっぱり一番印象に残ったのは、三仏堂に安置されている、大きな金色の三尊仏です。

堂内が撮影禁止してたので、輪王寺の公式サイトより画像を引用させて頂きます。

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(画像出典:https://www.rinnoji.or.jp/

右から千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音と並んでいます。

高さは7.5mと大きなうえに、元々高い位置にありますので、かなりの迫力があります。三体とも強烈な魅力がありまして、思わず食い入るように見入ってしまいました。

この三尊仏は制作時期などの来歴が不明とのことですが、いつどのように造られたのか知りたくなってしまいます。三仏堂が別名で金堂と称されているのは、これらの像が金色に輝いているからだそうです。

三仏堂の建物そのものも、東日本最大の木造建築とのことで、でかかったです。目の前に立ちますと、その大きさをさらに実感します。

三仏堂の前から振り返った景色も、紅葉に染まる山々が目の前に見え、素敵でした。

一番印象に残ったのは三尊仏ですが、二番目は何気に、境内の右奥にあった庭園の紅葉だったかもしれません。赤がとても綺麗で、まさに燃えるような色に染まっている景色は、美しいとしかいえませんでした。

この日は庭園である逍遥園が、17時からライトアップで開門となっていまして、残念ながら僕たちは時間的に入ることができなかったのですが、次回訪れる機会がありましたら、ぜひ逍遥園にも入ってみたいです。

護摩堂では中で護摩行をしているのも見ることができましたし、思わず一目惚れしてしまった、素敵な御朱印帳を購入することもできました。

その御朱印帳はこちらです。世界遺産登録20周年記念にものになります。

輪王寺大護摩堂の龍の御朱印帳

護摩堂には「大昇竜」という天井絵が描かれていまして、その大昇竜の御朱印です。見た瞬間に欲しくなってしまいました。

それとは別に、輪王寺の御朱印帳も購入します。

輪王寺の御朱印帳

御朱印帳だけではなく、頂ける御朱印も全てばっちり頂きました。

最後に訪れた宝物殿では、風神と雷神の像を間近に見れたのが嬉しいです。元々は陽明門を護っていた風神・雷神でして、大猷院に安置されていたものが、修復後に宝物殿で展示されていました。

輪王寺にて、いいものがたくさん見れました。

大満足でございます。次回は是非、逍遥園にも入ってみたいです。

輪王寺を後に、続いては家光の廟である、大猷院へと向かいます。

 

御朱印

輪王寺では、通常のもの、限定のものを合わせて、いくつかの御朱印を頂くことができます。僕がこのたび頂きましたものを、一つずつ紹介させて頂きます。

 

まず、こちらが輪王寺の御朱印です。

輪王寺の御朱印

黒門脇にある授与所にて頂くことができます。


こちらが三仏堂の御朱印です。

三仏堂の御朱印

通常の御朱印で、三仏堂の別名である金堂と書かれているものになります。三仏堂内の授与所にて頂くことができます。堂内に入るには拝観券が必要です。


こちらが護摩堂の御朱印です。

大護摩堂の御朱印

通常の御朱印で、護摩堂にお祀りされている五大明王の五大尊と書かれたものになります。護摩堂脇の授与所にて頂くことができます。

 

こちらは、三仏堂の限定御朱印です。平成の大改修を記念した金字の御朱印です。

三仏堂の限定御朱印

2019年4月より授与されているもので、終了時期は輪王寺の公式サイトにてご確認ください。三仏堂内の授与所にて頂くことができます。堂内に入るには拝観券が必要です。

 

こちらは、護摩堂の限定御朱印です。不動明王のものになります。

大護摩堂の限定御朱印

期間ごとに、五大明王である、降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王・不動明王が順番に授与されています。(※こちらは令和2年で全て終了しています。)

 

この他、四本龍寺の御朱印も、三仏堂で頂くことができます。御朱印は四本龍寺の記事内にて紹介しています。

 

御朱印の受付時間

上記の御朱印はそれぞれ、黒門脇、三仏堂内、護摩堂脇の授与所にて頂くことができます。書置きのみのご対応となります。

御朱印を頂ける時間は、4月~10月は8時から17時、11月~3月は8時から16時です。拝観受付は閉門の30分前になっていますのでご注意ください。

詳しくは輪王寺公式サイト内の拝観時間をご確認ください。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は栃木県日光市山内2300です。

三仏堂、宝物殿、逍遥園には拝観料が必要です。拝観料は公式サイトにてご確認ください。

輪王寺の公式サイトはこちらです。
https://www.rinnoji.or.jp/

 

電車&バス

勝道上人像前」バス停より徒歩1分。

バスは東武日光駅の「世界遺産めぐり(2B)」乗り場より乗車します。日中でしたら1時間に3~4本出ています。Suika、PASMOなど利用できます。

JR日光駅からも「日光東照宮」行きのバスで行くことが可能ですが、そちらは本数が少ないので、すぐ近くの東武日光駅まで歩いて移動し、そこからバスの方が確実です。

駅から徒歩でも行けない距離ではありませんが、神橋まで35~40分ほど掛かるかと思われます。

「神橋」バス停からですと徒歩7~8分です。その場合はバス停より日光橋を渡り、信号の先、左に見える石段の先になります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場があります。神橋の公式サイトに、近隣も含めた駐車場案内がありますので、ご確認ください。

 

周辺のパワースポット

 

日光世界遺産巡り

日光の二社一寺を中心とした、世界遺産の全ての社寺については、こちらの記事でまとめてあります。

 

日光市の神社一覧

僕が参拝した日光市の神社一覧です。