戸隠神社といえば、パワースポットとしても大人気の神社で、その名も広く知られているかと思います。
しかしながら、戸隠神社が一つの神社ではなく、五つの神社から成り立っていることは、意外と知られていないかもしれません。
五つの神社はいずれも戸隠山の周辺に鎮座していて、じゅうぶん一日で回れる範囲内です。
こちらの記事では、そんな五社の見どころと、巡る順番や所要時間、御朱印、アクセス、注意点などを紹介しています。
戸隠五社とは?
おそらく戸隠神社といえば、まず多くの人が思い浮かべる景色が、杉並木の参道ではないかと思います。
左右に大きな杉が何本も聳える、こちらの参道です。
この神秘的な参道を、一度は歩いてみたいと思う方も多いのではないかと。
戸隠神社があるのは、長野県の北部、長野市内になります。かつては戸隠村でしたが、2005年に長野市に編入されています。
霊山としても知られる戸隠山のふもとに鎮座していて、日本神話にもゆかりの深い神社です。
そして戸隠神社は五つの神社の総称です。つまり、五つの神社で「戸隠神社」ってことですね。
その五社は以下になります。
- 奥社(おくしゃ)
- 中社(ちゅうしゃ)
- 宝光社(ほうこうしゃ)
- 九頭龍社(くずりゅうしゃ)
- 火之御子社(ひのみこしゃ)
上でも紹介した有名な杉並木は、奥社と九頭龍社へと続く参道です。その少し下に中社、さらに下に火之御子社と宝光社があります。
奥社と九頭社の二社だけ参拝する方や、その下の中社と合わせて三社のみ参拝する方も多いかと思いますが、五社全てを回ってこその、戸隠神社参拝でもあります。
五社は一日でじゅうぶん回れますので、戸隠神社への参拝をお考えの方には、ぜひ五社巡りをお勧めしたいです。
ただし、冬季(1月7日~4月中旬)は、積雪のため奥社と九頭龍社には参拝できませんので、ご注意を。その期間、奥社と九頭龍社のご分霊は、中社にお祀りされます。
戸隠神社のご由緒をざっくりと
戸隠神社は、日本神話の「天岩戸神話」にゆかりの深い神社です。
「天岩戸神話」は、日本神話でもよく知られたお話ですが、こちらもざっくりと紹介しますと…
太陽神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、弟の須佐之男命(すさのおのみこと)の度重なるいたずらに怒り、天岩戸と呼ばれる洞窟に引きこもってしまいます。すると世の中は真っ暗になり、災いが次々と起こります。困った八百万の神々は集まって相談をし、思金神(おもいかねのかみ)に知恵を授かります。そして、岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)が舞うと、皆の楽しそうな声に誘われ、天照皇大神は外の様子を見ようと扉を少し開けます。それを待っていた力持ちの手力雄命(たちからおのみこと)が扉を押し開き、天照大御神を扉の外へ。こうして再び世界は明るくなりました。
というお話。
(画像引用元:https://www.togakushi-jinja.jp)
そして、手力雄命が押し開いた天岩戸がそのまま飛んで行き、落ちてできたのが戸隠山といわれているんです。戸隠山という名もその伝承に由来しています。
戸隠神社は、そんな戸隠山を御神体とする神社。
五社のうち四社のご祭神は、いずれも天岩戸神話にゆかりの神々です。
奥社は、扉を開き投げ飛ばした天手力雄命(あめのたちからおのみこと)。中社は、八百万の神が集まり相談した際、知恵を授けた天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)。火之御子社は、岩戸の前で舞った天鈿女命(あめのうずめのみこと)。宝光社は、天八意思兼命の御子神である天表春命(あめのうわはるのみこと)。
九頭龍社は、水と豊作の大神である九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)を、地主神としてお祀りしています。
創建の年代は不明ですが、一説には紀元前210年の孝元天皇の時代に奥社が創建されたとも言われていて、九頭龍社はそれよりもさらに古い創建とされています。
平安時代には神仏習合の顕光寺が創建され、修験道の道場としても広く知られるようになります。
戦国時代には武田家と上杉家の争乱に巻き込まれますが、江戸時代には徳川家康より朱印高千石を与えられ、修験道場から門前町へと変貌していきます。
長らく神仏習合の戸隠信仰として広く庶民の信仰を集めてきましたが、明治の神仏分離令により、神道か仏教かの選択を迫られた末、神社神道として歩むことに。その際、仏像などは近隣の村の寺院へと伝わり、現在も祀られています。
パワースポットとしても広く知られ、多くの参拝者が訪れる神社です。とりわけ奥社と九頭龍社へと続く、大きな杉の連なる参道が有名です。
アクセス
戸隠神社があるのは長野県の山奥です。
近くには駅などもないため、必ずしも交通の便がいい場所とは言えません。
とはいえ、高速のインターからもそこまで遠くはありませし、長野駅からバスもバッチリ出ています。ですので山奥ではありますが、車はもちろん、電車やバスでも比較的行きやすいパワースポットではあるんです。
電車&バス
戸隠神社には、長野駅からアルピコ交通というバスが出ています。
長野駅までは新幹線でも行けますし、東京、名古屋、大阪、京都からは高速バスも出ています。
こちらがアルピコ交通のサイトに掲載されている路線図。
(画像引用元:https://www.alpico.co.jp/)
長野駅の7番バス乗り場から、「ループ橋経由戸隠高原行き」乗車です。
7番乗り場は、善光寺口を出て、駅を背にして左前方です。道路を渡って左ですね。
目の前にはアルピコ交通バス長野駅前総合案内所があり、バスの切符もそちらで購入することができます。
戸隠神社までの所要時間は約1時間。
宝光社は「戸隠宝光社」、火之御子社は「戸隠営業所」、中社は「戸隠中社」、奥社と九頭龍社は「戸隠奥社入口」下車です。「戸隠宝光社」から「戸隠奥社入口」までは10分ほどです。
冬季は積雪のため奥社と九頭龍社は参拝できず、バスも奥社入口には行きませんのでご注意ください。
行き帰りの時刻表は、こちらでご確認ください。冬季と夏季、平日と土日祝日でダイヤが違いますのでご注意を。
料金は、片道で奥社入口1,450円、中社1,350円、宝光社1,250円(2022年時点)です。
お得な往復割引乗車券というのもあります。そちらは戸隠営業所まで往復で2,400円(2022年時点)で、7日間有効です。詳しくはアルピコ交通のこちらのページでご確認を。
また、お得なフリー切符というのもありまして、そちらは1日乗り放題で大人2,900円、こども1,450円(2022年時点)です。善光寺に行くバスにも使えますし、お蕎麦屋さんなどでの割引も付いています。7番バス乗り場前のアルピコ交通バス長野駅前総合案内所で購入できます。詳しくはアルピコ交通のお得な切符案内をご覧ください。
ちなみに長野駅からタクシーで戸隠神社まで行く場合、中社までの参考価格は11,640円になります。
中社前の戸隠観光情報センターと、奥社参道入り口には、それぞれコインロッカーもありますので(個数は多くはありませんが)、荷物を預けて身軽になっての参拝も可能です。
車
車の場合、最寄りのICは「信濃町インター」です。インターからの所要時間は約30分で、このルートが一番わかりやすく、行きやすいのではないかと。
次に近いのが「長野インター」で、そちらからですと約1時間です。
五社にはそれぞれ駐車場もありますので、車での参拝に特に不便な点はありません。
ただし冬季は積雪の多い地域ですので、雪道の運転になりますので、くれぐれもご注意を。スタッドレスタイヤ、もしくはチェーンが必須です。
五社巡りの順番と所要時間
戸隠神社に参拝するのでしたら、せっかくなら五社全てを回りたいところ。五社回ってこその戸隠神社とも言われていますし。
〇社巡りといいますと、それぞれの神社が離れているパターンもけっこうあるかと思いますが、戸隠五社は比較的近くにありますので、一日でじゅうぶん回れます。
ただし、奥社と九頭龍社は、車で近くまで行くことができず、約2キロの道のりを歩いて向かわなければいけませんので、歩くのが困難な場合は例外です。車椅子などで行かれている方もいらっしゃるようですが、それなりの補助が必要になりますので、事前にご確認を。
まず、こちらが戸隠神社の公式サイトに掲載されている、五社巡りのマップです。(画像クリックでPDFが開きます)
五社巡りは、順番や順路に特に決まりはありません。各々の好きなように回ってしまってOKです。
標高の低い順、つまり長野市街から山を上がって来たままに参拝をしますと、以下の順になります。
- 宝光社
- 火之御子社
- 中社
- 九頭龍社
- 奥社
先に一番標高の高い奥地から参拝し、山を下ってくるのなら、逆の順番になります。
五社のうち奥社が御本社になりますので、奥社を一番最後に参拝するのか、一番先に参拝するのかで、真逆になる感じですね。
僕は宝光社から始め、最後に奥社に参拝しました。
それぞれの神社には駐車場もバス停もありますので、車でもバスでも回りやすいです。
徒歩の場合の移動時間の目安は以下になります。
●宝光社
↓(徒歩15分/車5分)
●火之御子社
↓(徒歩15分/車5分)
●中社
↓(徒歩30分/車5分)
●奥社参道入り口
↓(徒歩40分)
●奥社と九頭龍社
↓(徒歩40分)
●奥社参道入り口
★宝光社⇒火之御子社⇒中社は、「神道(かんみち)」と呼ばれる山道を歩きます。木々の茂る神秘的な道です。途中の伏拝所には、大きな杉も。
★中社から奥社参道入り口までは、歩くと30分前後で途中には見どころもいくつかありますが、バスでしたら5分ほどで行けます。僕は唯一こちらだけは歩かず、車移動をしてしまいました。
★奥社と九頭龍社までは、片道で40分掛かりますので、到着後の参拝時間、帰りの時間も合わせますと、100分ほどは見ておいた方がいいです。
各神社での参拝時間(境内で過ごす時間)は、個人差があるかとは思いますが、五社の境内はどこもそこまで広くはありませんので、15~30分ほど確保しておけば大丈夫ではないかと思います。土日祝日など混雑時に御朱印を頂く方は、並ぶ時間も考慮してください。
例えば、朝から宝光社⇒火之御子社と参拝し、中社の参拝前、もしくは参拝後にお昼ご飯(中社周辺には美味しいお蕎麦屋さんが何軒かあります)。午後に奥社の参道入り口に向かい、そこから約40分の参道を歩き、九頭龍社と奥社に参拝。
そんな工程で、日帰りで五社を巡ることができます。
車の場合はもちろん、バスの場合でも、朝に長野駅を出発し、夕方にまた長野駅に戻ってくることが可能です。
ちなみに僕は、朝に長野駅を出発し、まず宝光社と火之御子社に徒歩で参拝。続いてお蕎麦屋さんでお昼をしてから中社に参拝し、そのまま中社近くの宿坊に一泊しました。で、翌日の朝イチで九頭龍社と奥社に参拝し、奥社参道入り口のお蕎麦屋さんでお昼をしてから、長野駅に戻りました。
日帰りでもじゅうぶん回れると思いますが、宿坊に一泊ののんびりコースもお勧めです。
冬季(1月7日~4月中旬)は、奥社と九頭龍社は閉殿となり参拝できませんので、宝光社~火之御子社~中社での神社巡りになります。奥社と九頭龍社へと続く杉並木までは行くことが可能ですが、雪の状況などを見つつ、無理のない神社巡りを。
五社の詳細
戸隠神社の五社の詳細を、一社ずつ紹介していきます。
各記事には、境内画像、ご由緒、トイレや駐車場の案内など、詳しく書き出してありますので、五社巡りの際の一助にして頂ければと思います。
宝光社
天八意思兼命の御子である天表春命(あめのうわはるのみこと)をお祀りしています。五社のうち麓から登ると最初にある神社で、杉木立の間に延びる270余段の石段の景色の先に鎮座しています。社殿は五社の中で最も古いものになります。神仏習合の時代には、宝光院、福岡院と称されていました。
火之御子社
天鈿女命(あめのうずめのみこと)を主祭神としてお祀りしています。日之御子社とも表記され、神仏習合だった時代にも、五社のうち唯一、一貫して神社として鎮座していました。境内には、樹齢500年を超える「夫婦の杉(二本杉)」や、西行法師に縁のある「西行桜」があります。
中社
天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)をお祀りしています。平安時代の中期に奥社の相殿として創建されました。天然記念物にも指定されている樹齢約900年の三本杉や、社殿には狩野派の天才絵師といわれた河鍋暁斎による龍の天井絵(復元)があります。
奥社と九頭龍社
奥社と九頭龍社は隣接していますので、同一記事内で紹介しています。奥社は天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)をお祀りしています。戸隠神社の御本社であり、創建は紀元前の孝元天皇5年とも、平安時代前期ともいわれています。九頭龍社は古来より戸隠の地主神として崇められてきた九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)をお祀りしています。どちらも車両の通行が禁止で、約2キロの大きな杉の連なる参道を歩いた先にあります。
御朱印
戸隠神社には、五社それぞれに御朱印があります。ただし、頂ける授与所が決まっていたり、季節によっても変わってきますので、ご注意を。
御朱印一覧
まず、こちらが五社の御朱印一覧です。
また、御朱印ではありませんが、御朱印と同じサイズで、「白澤圖(はくたくず)」という御守りもございます。
白澤は戸隠神社の神主家に伝わる神獣で、疫病除けや旅の道中安全の魔除けとして信仰されてきたそうです。
頂ける場所
奥社と九頭龍社が閉殿される冬季と、それ以外で頂ける場所が異なりますので、以下に書き出します。
★冬季以外
冬季以外はそれぞれの授与所にて御朱印を頂くことができます。奥社と九頭龍社は隣接していて、授与所も一つです。火之御子社には授与所がありませんので、宝光社か中社で頂くことができます。まとめますと以下になります。
- 宝光社…【宝光社の授与所】
- 火之御子社…【宝光社か中社の授与所】
- 中社…【中社の授与所】
- 奥社…【奥社の授与所】
- 九頭龍社…【奥社の授与所】
白澤圖の御守りも、奥社、中社、宝光社の授与所にて頂くことができます。
★冬季
続いて冬季は、積雪が深くなり奥社と九頭龍社への参拝ができないこと、宝光社の授与所も一部の日を除ぎ開いていないことから、五社全ての御朱印は【中社の授与所】で頂くことができます。
また、冬季限定で、銀色の「神雪参り(しんせつまいり)」の御朱印も、中社の授与所にて頂くこことができます。
閉殿と開殿の具体的な日時は、参拝前に必ず戸隠神社の公式サイトの「お知らせ」にてご確認ください。
記念品
五社全てに参拝し、それぞれで御朱印を頂きますと、「五社御朱印巡りの記念」を頂くことができます。
こちらの栞です。
五社目の御朱印を頂く際、授与所にて五社を巡った旨を自己申告しますと、頂くことができます。
終了している場合などもございますので、そちらも戸隠神社の公式サイトの「お知らせ」にてご確認ください。
御朱印帳
戸隠神社には、オリジナルの御朱印帳も何種類かございます。
こちらは僕が購入しました、黒地に龍の御朱印帳です。2022年の参拝時のものになります。
御朱印帳は定期的にリニューアルされているようですし、何種類かございますので、そちらも各授与所、または戸隠神社の公式サイトの「お知らせ」にてご確認ください。
注意点
戸隠神社は山の中にあります。
五社巡りに際して、注意しておいた方がいいと思われる次項を、3つ書き出しておきます。
冬季の閉殿
既にこちらの記事内でも何度か書かせて頂きましたが、戸隠神社は積雪のため、冬季には奥社と九頭龍社が閉殿となり、参拝できません。
閉殿の期間は1月7日から4月中旬までです。
その期間は、奥社と九頭龍社のご分霊は中社にお祀りされます。
奥社と九頭龍社へと続く杉並木までは行けるようですが、そこから先は雪崩の危険があるため、進入は控えるようにとの案内になっています。
バスも冬季は奥社入口までは行きませんので、それらも踏まえての神社巡りをご検討ください。
車の場合はスタッドレスタイヤかチェーンが必須です。
歩きやすい靴と服装で
五社巡りは、そこまで険しい道を歩くわけではありません。道も整備されていますので、歩きやすい道のりです。
とはいえ、奥社へと続く参道は片道40分掛かりますし、終盤はそれなりの上り坂になっていますので、歩き慣れていないと少々キツイかと思います。
靴もサンダルやハイヒールはNGです。登山靴まで用意する必要はありませんが、履き慣れたスニーカーなどがよいかと。
また、標高も高いので、気温も長野市街より低いですし、特に朝夕は予想以上に冷え込みます。着たり脱いだり調整できるような服装の準備をしておけば安心です。
雨の日は滑り止めのついたシューズカバーなどあると、さらにかもしれません。傘を差しても歩ける道ではありますので、レインコートなどはもちろんあった方がいいですけど、必須ではないです。
また、冬季は雪の状況に合わせ、長靴などが必要になります。神道も歩けない場合がありますので、その際は車道(県道36号)を歩いての移動になります。奥社参道入口駐車場の管理棟では、長靴とストックの貸し出しも行われています。
クマの出没
戸隠神社の周辺はツキノワグマの生息地域で、目撃情報も毎年それなりにあるようです。
それゆえ、神道や参道など、いたるところに「クマ出没注意」の看板が出ています。
この看板を目にしますと、やっぱりじゃかんビビりはします。しかし遭遇するというのは滅多にあることではありませんので、そこまで神経質になる必要もないかと思います。
とはいえ特に早朝や夕方など、人の少ない時間帯に歩かれる方は、クマ除けの鈴を身に付けておくと安心です。
もしクマを見掛けた際には、刺激しないようにして、背を向けずに静かに距離を取りましょう。
宿坊の勧め
戸隠神社の周辺には、いくつもの宿坊があります。
宿坊とは、僧侶、講、参拝者のために、寺院や神社の周辺に作られた宿泊施設です。
戸隠を崇敬する「戸隠講」と呼ばれる講が全国に組織され、多くの参拝者が戸隠を訪れる際、宿泊したり休息したりする場所として作られたものになります。
そんな宿坊が、現在も多く残っていて、一般の参拝者も普通に宿泊できます。食事もありますしお風呂も入れますので、戸隠に一泊して、五社巡りをするのにもお勧めです。
また、宿坊のご主人が、神職の資格を持っていらっしゃるところも数多くありますので、貴重なお話が聞けたりするかもしれません。
以下の戸隠観光協会の公式サイトに、宿坊の一覧があります。「宿タイプ」の「宿坊」にチェックを入れて検索すると、全宿坊が出てきます。
ちなみに僕も宿坊に一泊しての五社巡りをしました。
人気のある奥社へと続く杉並木の参道を、人が少ない早朝の時間帯に歩くため、一泊という選択をしました。
宿泊したのは、中社近くにある高山坊さんという宿坊です。
部屋からは中社の三本杉の上の辺りが見えました。その日は夕方から雨だったのですが、部屋で静かな雨の音を聞きながら、なんとも心地良い時間を過ごさせて頂きました。
食事も美味しかったですし、ご主人も奥様もとっても親切でしたし、色んなお話もさせて頂きました。
さらには翌朝、奥社の参道入口まで送ってくださり、もう至れり尽くせりで。
五社巡りは日帰りでもじゅうぶん可能ではありますが、宿坊に一泊して二日掛けてするのも、個人的には大いにお勧めしたいです。
宿泊すれば、奥社への早朝参拝もしやすいので、人の少ない時間帯に杉並木を歩けます。
おかげさまで僕も、杉並木の景色を独占させて頂きました。
周辺の観光スポット
戸隠神社の周辺には、他にも観光スポットがいくつかあります。
お時間に余裕のある方は、五社巡りと併せていかがでしょうか。
忍者からくり屋敷
正式名称は「戸隠民俗館・戸隠流忍法資料館・忍者からくり屋敷」です。忍者の資料の展示や、仕掛けが盛りだくさんのからくり屋敷などがある施設です。
奥社参道入口の、道路を挟んだ反対側にあります。
僕は嫁と共にこちらで遊んだのですが、からくり屋敷が予想外に難しく、とっても面白かったです。
混雑しているとからくりがネタバレしちゃうかもですけど、空いていれば全て自力で解かねばいかず、なかなか進めません。
大人でもかなり楽しめます。
公式サイトはこちら。
戸隠森林植物園
戸隠の森の中に遊歩道が整備され、ハイキングを楽しむことができます。奥社の参道に繋がるコースもあります。
鏡池
背後に聳える戸隠連峰を、鏡のように映し出す絶景でも知られている池です。池は遊歩道で一周できるようになっていて、戸隠森林植物園とも繋がっています。
チビッ子忍者村
忍者をテーマにしたアミューズメントパークです。忍者を体験できるアトラクションや、忍者ショーも開催されています。子供だけでなく大人も楽しめる施設。
善光寺
長野駅のすぐ近くには、1400年の歴史を持つ寺院、善光寺があります。全国的にも知られている寺院で、常に多くの参拝者で賑わっています。
僕も戸隠神社への参拝後、長野駅まで戻った後、善光寺参りをさせて頂きました。以下はそのときの記事になります。
ざっくりですが、戸隠神社周辺の観光スポットといえば、こんな感じでしょうか。
また、長野市からは少し離れますが、さらに南の松本市にも、四柱神社などのパワースポットも多いです。
松本の少し南には、戸隠神社と並ぶ長野のパワースポット、諏訪大社もあります。
戸隠神社と合わせて、長野のパワースポット巡りの参考にお役に立てましたら嬉しいです。
以上、戸隠五社巡りについてまとめてみました。