神社と御朱印、ときどき寺院

美しき日本の神社をご案内。

伊勢神宮と周辺の神社巡り。御朱印・順路・所要時間などを全解説
箱根の神社巡り。三社参りと御朱印のご案内。
高千穂の神社巡りと御朱印の解説をどこよりも詳しく。
戸隠五社巡りの御朱印と順路。見どころや所要時間も解説

高千穂の神社巡りと御朱印の解説をどこよりも詳しく。

日本神話の里として知られる高千穂は、日本でも屈指のパワースポットといわれています。

高千穂峡の絶景が有名かとは思いますが、高千穂神社や天岩戸神社など、日本神話にゆかりのある神秘的な神社が数多く存在しています。

こちらの記事では、そんな高千穂の神社をがっつりとご紹介。その数30社以上。御朱印情報やアクセスなども詳しく解説しています。

よりディープな高千穂の神社巡りをしたい方には、かなり参考になるのではないかと。

高千穂での交通手段や、その他の観光スポットなども併せて紹介しています。

高千穂(たかちほ)とは?

日本神話には、「天孫降臨(てんそんこうりん)」という、天孫(天照大神の孫)である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、神々の住む高天原(たかまがはら)から地上に降臨されたお話があります。

高千穂は、そんな天孫降臨の地として知られる、日本神話に深いゆかりのある地です。

「高千穂」は有力候補地とされている場所が二か所あり、どちらなのかは特定されていません。

一つは宮崎県の高千穂町。もう一つは宮崎と鹿児島にまたがる霧島連山の高千穂峰。

どちらも九州ではありますが、その距離は100キロほど離れています。

前者は、高千穂神社や天岩戸を御神体とする天岩戸神社が鎮座し、景勝地である高千穂峡でも知られています。後者は山頂に天の逆鉾が刺さっていることでも知られ、南には霧島神宮が鎮座しています。

この二か所を巡っては、どちらが天孫降臨の地であるのかという研究が盛んに行われ、「高千穂論争」と呼ばれる論争が続けられてきました。

現在も結論には至っていませんが、どちらも日本神話ゆかりの地として、人気のパワースポットになっています。

そんな二つの高千穂のうち、こちらの記事で紹介させて頂くのは、宮崎県の高千穂町です。

高千穂神社や天岩戸神社、高千穂峡のある方です。

天の逆鉾の刺さった高千穂峰や霧島神宮の方ではありませんので、お間違えのないように。

 

日本神話の里「高千穂町」

前項にて二つの高千穂について書かせて頂きましたが、「高千穂」と聞くとまず、高千穂峡の景色を思い浮かべる方も多いかと思います。

こちらが高千穂峡。

この景色は、実際に訪れてはいなくとも、何かしらで皆さん目にはしているのはないかと。滝が流れ落ちる渓谷は、年間を通して多くの人が訪れ、観光地としても知られています。

この高千穂峡だけではなく、高千穂町には日本神話にゆかりのある神社なども多く存在し、「九州最強のパワースポット」とも言われているんです。

高千穂町自体がパワースポットになっているような感じですね。

日向高千穂の地に降臨した瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、その子である彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、孫にあたる鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)は、三代にわたり日向の地に住まわれたといわれ、「日向三代(ひむかさんだい)」と称されています。

彦火火出見尊は山幸彦としても知られています。また、鵜葺草葺不合尊の子が、東征を果たし日本の初代天皇となった神武天皇です。

この日向三代の物語は「日向神話」と言われ、高千穂の地には日向神話を由来とする伝承や旧跡がたくさんあるんです。

高千穂の神社では、注連縄が右から7本、5本、3本の標が下がる特徴的なものも多く見られ、これは天神七代、地神五代、日向三代を表しているそうです。

神社巡りが好きな方にとっても、高千穂は一度は訪れたい聖地のような場所。

僕も神社巡りをするようになり、いつしか高千穂は憧れの地になっていました。いつか必ずや行ってみようと。

そして2022年の春、ついに高千穂旅行を決行しました。嫁と二人、4泊5日という日程で、その全てを高千穂に費やす旅です。

30か所以上の神社を巡り、高千穂峡ではボートに乗り、夜神楽も鑑賞し、高千穂を満喫し、素晴らしい旅になりました。

「九州最強のパワー」を、誰よりもたくさん頂いてしまったのではないかと、そう思えるほど素敵な5日間でした。

そのときの体験をもとに、次項より高千穂の神社巡りなどについて、できるだけ詳しく紹介させて頂こうと思います。

 

アクセス

神話の里として知られ、観光地としても知名度のある高千穂ですが、実はアクセスがあまりよろしくないんです。

九州在住の方などがマイカーで向かう場合には、あえてこのような記事を参考にする必要もないと思いますので、問題は遠方から、もしくはマイカー以外でのアクセスです。

どこから向かうかによってもだいぶ変わってきますが、駅や空港がすぐ近くにはないため、最終的には車やバスでのアクセスになります。

高千穂に到着してからも、交通面に関してはそこまで充実していませんので、レンタカーでがっつり巡るか、バスやタクシーで数か所を巡るのか、それによってアクセスの検討が必要になってきます。

また、高千穂町にはレンタカー屋さんが一か所しかないため(2023年1月現在)、車種や料金など、かなり選択肢が限られます。ですので数日間レンタカーを使いたい場合は、高千穂に向かう前の空港や駅でレンタカーを借りた方が、圧倒的に選択肢の幅は広がります。

それらを踏まえまして、高千穂にてがっつり神社巡りをしようと考えている方には、「阿蘇くまもと空港」からのアクセスが最適です。

高千穂は宮崎県ですが、熊本寄りですので、県を跨いで行く形になります。

空港近くにはレンタカー屋さんがたくさんありますので、選び放題。

レンタカー検索は、以下のサイトが便利です。

空港から高千穂町までは、車で1時間半ほど。

高速道路は使いません。道順も難しくなく、走りやすい道路ですので、運転に自信がない方でも問題なく行けるかと思います。片側一車線の道をのんびり走る感じです。

阿蘇の雄大な景色を眺めつつですので、ドライブ自体も楽しめます。

途中には、「俵山交流館 萌の里」「道の駅 あそ望の郷くぎの」などの休憩スポットや、宝来宝来(ほぎほぎ)神社などの珍スポットもあります。

そして左手に、手力男神と天鈿女命が見えましたら、高千穂の入口。

僕も高千穂を訪れた際には、この「阿蘇くまもと空港」からレンタカーというコースを選びました。

道中の景色も素晴らしかったですし、迷うことなく到着しました。

阿蘇くまもと空港から高千穂までは、『たかちほ号』というバスで行くこともできます。「高千穂バスセンター行き」、もしくは「延岡行き(高森・高千穂経由)」に乗車し、高千穂バスセンター下車です。所要時間は2時間10分で、料金は片道2,400円(2023年1月現在)です。

ただし、バスは本数が少ないのでご注意を。また、コロナ禍で運休したりもしていますので、必ず事前にご確認を。

『たかちほ号』の公式サイトはこちらです。時刻や運賃、路線図なども確認できます。

レンタカーやバス以外でも、出費を惜しまないのでしたら、タクシーという手段もあります。ちなみに阿蘇くまもと空港から高千穂までタクシーを使った場合、参考価格は17,750円です。

先述しましたとおり、レンタカーにてがっつり神社巡りなどしたい場合には、こちらの「阿蘇くまもと空港」からレンタカーというアクセスをお勧めしますが、逆に高千穂にて数か所回るだけだったり、レンタカーもそこまで使用しないのでしたら、他の空港や駅からのアクセスでも、不便ではないと思います。

その他のアクセスについては、こちらの記事で詳しくまとめてありますので、参考にしてみてください。

 

観光マップ

高千穂で神社といえば、高千穂神社や天岩戸神社がよく知られているかと思います。

高千穂神社は、高千穂郷八十八社の総杜であり、高千穂を代表する神社です。

天岩戸神社は、東本宮と西本宮があり、東本宮は天照皇大神の宮居地跡とも伝えられ、西本宮が御神体としている天岩戸には、実際に遥拝することもできます。近くには、八百万の神が神議をした場所といわれる天安河原もあります。

さらには、天孫降臨の地ともいわれる槵觸神社、巨大な逆杉のある下野八幡大神社、芸能の神様として知られる荒立神社、高千穂屈指のパワースポットといわれる秋元神社、二上山を御神体とする二上神社、天岩戸神社を含む天岩戸五社(他の四社は、落立神社・鉾神社・二嶽神社・石神神社)などなど…その他にも有名な神社があります。

加えて小さな神社もたくさんありますので、神社巡りをする際には、指針となってくれるようなガイドマップがあると大変助かります。

そして、ありがたいことに、高千穂観光協会が、そんなガイドマップを出してくださっているんです。

こちらです。(画像クリックでPDFが開きます)

地図の右下には、目安となる移動の所用時間も記載されています。

僕も高千穂にて神社巡りをした際には、こちらのガイドマップをおもいっきり活用させて頂きました。

比較的大きめな神社は社殿のイラスト、小さめの神社は赤い鳥居のみで描かれていますので、それも一つの目安になるのではないかと。

また、こちらのガイドマップは、神社だけではなく、高千穂峡や国見ヶ丘など、その他の観光名所も載っているので便利です。

 

高千穂での交通手段

高千穂で神社巡りをする場合、日程や回る神社の数によっても、最適な交通手段というのは変わってくるかとは思われます。

ダントツで一番便利なのは、レンタカーです。当たり前ですけど、車があれば自由に動き回れますからね。

ただし、奥地の神社を回る場合、すれ違えないような細い道を走らなければいけないことも多々ありますし、地図が途中で途切れたりしてる神社もありますので、ご注意を。ナビに載ってない神社も多いです。

ちなみに僕は、阿蘇くまもと空港近くでレンタカーを借り、4泊5日というがっつり日程で高千穂を回りました。

もちろんレンタカー以外の交通手段もありますので、運転ができなかったり苦手な方でも、高千穂を回ることは可能です。

それでは以下に、高千穂での交通手段を挙げてみます。

レンタカー

まず、各段に便利なのは先述しましたとおり、レンタカーになります。

ただし高千穂町にはレンタカー屋さんが一件しかありません(2023年1月現在)。2022年までは2件ありましたが、一件が終了してしまい、現在は延陵観光さんという以下の一件のみです。

高千穂までバスで行かれた場合には、上記の延陵観光にて借りるという選択肢しかありません。

逆に、主要な空港や駅から高千穂に向かう場合には、その近辺にはレンタカー屋さんがたくさんありますので、車種や料金の選択肢も広がります。

それらのレンタカー検索は、こちらが便利です。

一日、もしくは数時間レンタカーを使うだけでしたら、延陵観光さんで。数日間にわたり借りるのでしたら、空港や駅近辺で。

そのような感じでご検討してみては、いかがかと。

 

タクシー

レンタカーの次にお勧めしたいのは、タクシーです。

バスもあるのですが、本数も限られていますし、時間にも縛られてしまうので、やはり自由の利くタクシーはとっても便利。

先述しましたように、中には地図が途中までしかない神社もあったりしますので、そういうところにはタクシーの方が安心だったりもします。

もちろん料金はそれなりに掛かりはしますが、各タクシー会社で、観光プランも用意されています。

高千穂のタクシー会社は2社です。

一つは神和交通さん。

 

もう一つは宮交タクシーさん。

 

神和交通さんには、3時間30分14,980円(税込)(2023年1月現在)で、好きな神社を巡ってくれるコースなんかもあります。

宮交タクシーさんには、3時間13,300円(税込)(2023年1月現在)で、高千穂の主要なスポットを回ってくれるコースなどもあります。

詳細は各社の公式サイトにてご確認ください。

ちなみに僕は、4泊5日滞在したうち一度だけ、神和交通さんの神社巡りコースを利用しました。向山神社という少々山奥にある神社への道中が、あまり整備されていない道路との情報がありまして、レンタカーですと不安があったため、タクシーを利用しました。そのまま3時間半かけて、他の神社にもいくつか回り、地元の運転手さんとも色んなお話をさせて頂き、とっても楽しかったです。

地元の方とがっつりお話ができるのも、タクシーの一つの魅力でもあります。

 

バス

高千穂をバスで回ることも可能ではありますが、正直かなりわかりづらいです。

また、本数が少ないうえに、曜日によって動いている路線が異なったりもしますので、下調べが必須です。

高千穂バスセンター(宮交バスセンター)を中心に、様々な路線が出ています。路線の一覧は以下から。

例えばバスセンターから天岩戸神社には、岩戸線を使って行くことができます。「高千穂BC」乗車、「岩戸」下車です。時刻表はこちら

高千穂神社からバスセンターまでは、徒歩で15分ほどです。バスの場合は、五ヶ瀬線で「高千穂神社」乗車、「高千穂BC」です。時刻表はこちらの右上、五ヶ瀬線のところです。本数はかなり少ないので、歩いてしまった方がよいかとも。

調べるのもなかなか大変ですので、バスセンターにある高千穂町観光協会の「まちなか案内所」で聞いてしまった方が確実です。

バスでは行けない神社も多々ありますので、それも踏まえてご検討を。

 

自転車

高千穂では自転車を借りることもできます。レンタサイクルですね。

借りられる場所は、バスセンターにある高千穂町観光協会の「まちなか案内所」。1時間500円(2023年1月現在)で、電動アシスト付き自転車を借りることができます。貸し出し時間などの案内は、以下のサイトに出ています。

バスセンターから自転車での移動時間の目安は、高千穂神社が5~10分、天岩戸神社が35~40分、二上神社が40~50分、などです。詳しくは以下のガイドに出ています。高千穂観光協会のサイトに掲載されているものになります。(画像クリックでPDFが開きます)

 

さらに奥地まで行くサイクリングマップはこちら。(画像クリックでPDFが開きます)

体力に自信があり、サイクリングを楽しみたい方は、レンタサイクルもありだと思います。

 

以上、高千穂での交通手段を紹介させて頂きましたが、その他にバスやタクシーを使ってのツアーなども、高千穂観光協会が開催しています。詳しくは以下のページでご確認ください。

 

高千穂の神社一覧

先ほどの高千穂観光マップに掲載されている神社を中心に、一覧にまとめてみました。

まずは、高千穂の神社をマップにしてみました。一部、神社以外のスポットも記載していますので、ご了承ください。

続いて、上記マップの神社を一社ずつご紹介していきます。

各記事には、由緒、境内画像、アクセス、トイレや駐車場の案内など、詳しく書き出してありますので、神社巡りの際の一助にして頂ければと思います。

 

高千穂神社

高千穂郷八十八社の総社で、日向三代の宮である高千穂宮が置かれた場所ともいわれています。秩父杉、夫婦杉、鉄造狛犬など見どころもたくさん。神楽殿では夜神楽が毎晩開催されています。

 

天岩戸神社・東本宮

天照皇大神が天岩戸からお出になった後、最初にお住まいになられた場所をお祀りしているといわれる神社です。本殿の奥には御神水と、江戸時代に植えられた七本杉の御神木があります。


天岩戸神社・西本宮

天照皇大神がお隠れになった天岩戸を御神体としている神社です。天岩戸は遥拝できますので必見です。御神木の招霊の木は、天鈿女命が手に持ち舞った神楽鈴の原型といわれています。

 

天安河原

天照皇大神が天岩戸にお隠れになった際、八百万の神が集まり神議されたといわれる場所です。仰慕窟(ぎょうぼがいわや)ともいわれる大洞窟で、張り詰めた空気が漂う神秘的な場所。

 

槵觸神社

「くしふるじんじゃ」と読みます。天孫降臨の地といわれている槵觸の峰に鎮座する神社で、周辺には高天原遥拝所や四皇子峰など、神話にまつわる多くの史跡があります。

 

荒立神社

猿田彦命と天鈿女命が結婚し、住まわれた地と伝えられている神社です。芸能の神様としての知名度も高く、芸能人も多く訪れているとか。

 

秋元神社

拝殿が鬼門を向いていることから、大きな力が宿るといわれ、高千穂屈指のパワースポットとして知られる神社です。道中にある「長九郎岩」と「殿の岩」という巨岩も必見です。

 

下野八幡大神社

逆杉(さかさすぎ)や有馬杉(ありますぎ)など、巨木の立ち並ぶ神社としても知られています。杉だけでなく大きなイチョウやケヤキも。その迫力はハンパないです。でかいです。

 

二上神社

天孫降臨の山ともいわれる二上山を御神体とする神社です。現在の境内は、伊弉諾尊と伊弉冊尊による神生みの場所ともいわれています。石段は、下から上がるとなかなかの段数です。

 

三ヶ所神社

こちらは高千穂町のお隣、五ヶ瀬町にある神社です。二上神社と同じく、二上山を御神体とする神社です。海馬の彫刻や、300本の枝垂れ桜、1万2千本のシャクナゲでも知られています。

 

落立神社

安産や子授、防火の神様として信仰されてきた神社で、天岩戸五社の一社です。高千穂神楽「舞開」の像があります。近くには子授けの湧水という湧き水も。

 

二嶽神社

二ツ嶽神社とも表記されます。高千穂で最初に勧請された八幡神社といわれていて、天岩戸五社の一社です。社殿の脇には、高千穂神楽「柴引」の像があります。

 

鉾神社

祖母嶽大明神の下宮として創建された神社で、風難除けの守護神としても信仰されています。天岩戸五社の一社で、高千穂神楽「八鉢」の像があります。少し先には観光名所の常光寺の滝も。

 

石神神社

天岩戸五社の一社で、かつては牛神明神と称され、牛馬の守護神として信仰されてきた神社です。境内には石牛さんも。高千穂神楽「手力雄」の像があります。

 

八大龍王水神

龍神様をお祀りする神社で、八大龍王水神社とも称されています。入口には、龍神様を思わせる大きなエノキの御神木があります。勝負事のご利益でも知られ、スポーツ選手の参拝も多いとか。

 

向山神社

500メートルにも及ぶ参道には、仁王像と20基の石灯籠があり、一部の石灯籠は神像が彫られた珍しいものになります。異世界に続いているかのような神秘的な参道は、絶景です。


中畑神社

阿蘇神社の外宮で、社殿の昇り龍と降り龍の彫刻や、樹齢300年の大きな杉でも知られている神社です。雲海で有名な国見ヶ丘の先に鎮座しています。入口の杉は異形です。

 

天真名井

「あまのまない」と読みます。高天原より水種が移されたといわれる場所で、現在も大ケヤキの根元から水が湧き出ています。高千穂峡の真名井の滝の元になっている水といわれています。

 

熊野鳴瀧神社

宮崎の巨木百選に選ばれている大イチョウがあり、その先に200段以上ある石段が続く神社です。石段はなかなかハードですが、ぜひ上がってみてください。大イチョウも素晴らしいです。

 

祖母嶽神社

山幸彦として知られる彦火火出見命が暮らしていた、宮居跡とも伝えられている神社です。御神木の大きな杉や、社殿の扁額に施された、祖母山に伝わる伝説の大蛇の彫刻が見どころ。

 

熊野神社(田原熊野神社)

高千穂の神社では、仁王像を目にすることが度々ありますが、こちらの熊野神社もその一つです。二体の仁王像が守る薬師如来堂や、御神木の大ケヤキがある神社です。

 

上野神社

境内に聳える杉、特徴的な狛犬、社殿の彫刻も目を惹く神社です。誕生、安産、育児の御利益とともに、悪縁切りの御利益もあるともいわれています。

 

柚木野神社

「ゆのきのじんじゃ」と読みます。年神様と山神様が一緒に祀られているという、珍しい神社です。社殿の天井には、草花や動物の天井絵も。

黒口神社

高天原から地上に水を運んだ、天村雲命をお祀りする神社です。本殿には昇り龍と降り龍、脇障子には天村雲命の彫刻があります。石段からの景色や、参道の杉並木も素敵です。


菊宮神社

同じ三田井地区にある高千穂神社と槵觸神社とともに、天孫降臨の聖地とされる「三田井三社」の一社に数えられている神社です。入口には杉の大木も。

 

岩戸坂弁財天

こちらは神社ではなく寺院になりますが、紹介させて頂きます。岩戸坂トンネル手前に位置し、ケヤキやタブノキなど8種類の樹木が絡みあった、不思議な御神木があります。

 

嶽宮神社

二神大明神の外宮として創建された神社で、国見ヶ丘へと続く県道203号沿いに鎮座しています。夫婦円満のご利益や、絵画の神様としても信仰されています。


逢初天神社

「あいそめてんじんじゃ」と読みます。瓊瓊杵尊と木花開耶姫の出会いや求婚の言い伝えが残る、逢初川の流れる神社で、縁結びのご利益でも知られています。

 

黒仁田神社

山の中へと続く参道の入口には薬師堂や、空洞がありねじれている不思議な形の御神木のある神社です。入口が少々わかりづらいので、要確認です。

 

赤石神社

高千穂で唯一、手力雄命をお祀りしている神社です。勝負事やスポーツの神様としても信仰されています。近くには「おたに家」や「田の花」など、お勧めのランチ処もあります。

 

芝原神社

かつては熊野三社権現と称されていた神社で、防火、消防、悪縁切りのご利益があります。参道には一対の仁王像も。

 

以上、31社の神社を一覧で紹介させて頂きましたが、高千穂にはまだまだ他にも神社があります。

また高千穂に再訪した際には、追記で紹介させて頂こうと思います。

 

御朱印と御朱印帳

では続いて、高千穂の神社にて頂ける御朱印をまとめてみました。

高千穂神社

高千穂神社では、二社の御朱印を頂くことができます。

※槵觸神社の御朱印は、槵觸神社の拝殿に書き置きのもの(日付は自分で記入)が置かれていますので、そちらでも頂くこともできます。

 

天岩戸神社・西本宮

天岩戸神社の西本宮では、天岩戸五社と、天安河原にある天安河原宮、全部で六社の御朱印を頂くことができます。

※天岩戸神社は、西本宮と東本宮が共通で一つの御朱印です。

 

その他各神社

※三ヶ所神社以外は、拝殿や神楽殿に書き置きのもの(日付は自分で記入)が置かれていますので、セルフサービスにて頂く形になります。中畑神社は、ご都合により置かれていない場合もあります。
※三ヶ所神社は授与所にて書いて頂けます。

 

高千穂で頂ける御朱印は以上になります。(2023年1月現在)

セルフサービスのところも多いので、小銭の持参を忘れぬようご注意ください。

また、高千穂神社と天岩戸神社西本宮では、御朱印帳も扱っています。

御朱印帳はデザインが変更される可能性もありますので、ご注意ください。

こちらは僕が高千穂神社にて参拝時(2022年4月)に購入した御朱印帳と、御朱印帳袋です。

同じデザインで、白もありました。

天岩戸神社は、公式サイト内に御朱印帳の案内が出ていますので、そちらにてご確認ください。

 

その他の観光スポット

高千穂は神社巡りだけではなく、その他にも魅力的な観光スポットがありますので、そちらも併せてご紹介させて頂きます。

神社巡りの合間に、ぜひ訪れてみてください。

高千穂峡

まずは、高千穂の代名詞とも言うべき高千穂峡です。

高千穂峡は、五箇瀬川峡谷(ごかせがわきょうこく)の別名で、国の名勝天然記念物に指定されている渓谷です。日本の滝百選の一つである真名井の滝をはじめ、仙人の屏風岩、鬼八の力岩など多くの見どころもあり、その付近は遊歩道が整備されていますので、のんびり歩きつつ、絶景を楽しむことができます。

また、高千穂峡はボートで遊覧もできます。真名井の滝の真下まで行くことができるんです。

高千穂峡の散策とボートは、高千穂観光の定番でもあります。

 

夜神楽

高千穂の夜神楽は、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。平安時代末から源平時代にかけて成立したものと推定され、各集落で伝統的に受け継がれてきた神楽になります。

そんな夜神楽を、高千穂神社の神楽殿では、毎晩鑑賞することができます。

日本神話が題目となっている夜神楽ですので、神社巡りと併せての鑑賞がお勧めです。

 

国見ヶ丘

神武天皇の孫である建磐龍命が、九州統治の際に立ち寄り国見をされたという伝説の丘です。雲海の名所として知られています。

 

高千穂あまてらす鉄道

廃線になった旧高千穂鉄道の線路を走るスーパーカートに乗り、雄大な景色を楽しむことができます。

 

その他、「道の駅 高千穂」や「がまだせ市場」では、休憩もできますし、高千穂のお土産も盛りだくさん。僕もその二か所で大量のお土産を買いました。

 

日程とまとめ

ここまで、高千穂の神社巡りを中心に記事をまとめさせて頂きましたが、日程の目安なども参考程度に記載させて頂きます。

僕は4泊5日という日程で、上記の神社を巡ったり、高千穂峡を散策したりしました。

神社を回る時間は個人差があると思いますので、一概には言えませんが、3泊4日あれば、上記で紹介した神社を全て回り、加えて高千穂峡の散策をすることも可能かと思われます。

4泊5日あると、かなり余裕を持って回れます。

僕の場合は一つの神社に掛ける時間がかなり長いので、4泊5日がちょうどいい日程でした。

宿泊施設もそこまで多いわけではありませんが、魅力的な宿がいくつもあります。僕は計3か所に宿泊したのですが、どこも食事が美味しかったですし、静かにのんびりと過ごさせて頂きました。

宿の皆さんはもちろん、高千穂ではどこに行っても皆さん親切に対応してくださり、とっても気持ちのいい旅をさせて頂きました。

ぜひ二度でも三度でも、また足を運びたい場所です。

こちらの記事が、高千穂の神社巡りを考えている方の、少しでも手助けになりましたら嬉しいです。