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津の守弁財天(新宿区)の御朱印と見どころ

津の守弁財天の紹介

新宿区の荒木町にある津の守弁財天の参拝レポートです。

読み方は「つのかみべんざいてん」です。策の池(むちのいけ)と呼ばれる池のほとりにある、小さな弁才天です。丸ノ内線の四谷三丁目駅と都営新宿線の曙橋駅の、ちょうど中間辺りに位置しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

策の池(むちのいけ)にある「津の守弁財天」へ

津の守弁財天は、この日僕たちが訪れる三か所目。

8月の猛暑の中、朝から四谷三丁目駅に降り立ち、まずはお岩さんを祀っている於岩稲荷田宮神社に参拝。そこから北上し、続いては金丸稲荷神社に。そして次に向かったのが、こちらの津の守弁財天です。

僕は「津の守」をずっと「つのもり」と読んでしまっていたのですが、正しくは「つのかみ」でした。コメント欄に手教えて頂きました。

この日は最高気温36度との予報の中でしたので、熱中症対策に水分や塩分は多めに用意してきたものの、コロナ禍ゆえのマスク着用や、アスファルトの照り返しなどで、あっと言う間に水も塩も消費していきます。

汗は滝のように流れてきますし、やはりそんな気温の中歩き回るのは、あまり賢明とは言えません。

しかしです。

夏の間に数度でいいので、こんなふうに暑さを感じつつ、歩き回りたくなるんですよね。

きっとそうすることで、夏を肌で感じ、夏を満喫してる気分を味わいたいのかもしれません。それで熱中症で死んだらホントにアホなので、水分補給とかは絶対に怠らないようにしつつですけれど。

また、暑い中歩き回った後の冷えたビールは最高なんです。

そんなわけで、この日も暑さに辟易しながらも、どこかでそれを楽しみながらの神社巡りです。

三ヶ所目に向かう津の守弁財天は、二か所目に参拝した金丸稲荷神社に、案内の看板が出ていました。

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金丸稲荷の前は細い路地になっていまして、どうやら「荒木町 奥の細道」という道のようで、そちらを進んで行けば50mとのこと。

案内に従い、汗を拭きつつ、水分補給をしつつ、奥の細道を進みます。奥の細道は、昔ながらの風情のある道路で、とっても昭和感のある素敵な小路でした。

そして歩き始めること2~3分だったでしょうか、前方に赤い幟旗が見えてきました。

津の守弁財天に、無事到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、社名からの推定にはなりますが、仏教の守護神で、七福神の一神である弁財天です。(あるいは弁財天と習合された日本神話の女神で、水の神様でもある市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の可能性もあります)

創建の年代は不明です。古来より策の池(むちのいけ)と呼ばれる池のほとりに、弁天祠があったそうです。策の池は、徳川家康が鷹狩りの際に井戸水で策(むち)を洗い、その澄んだ水が滝となりこの池に注いでいたので、策の池と呼ばれるようになり、人々に親しまれていたそうです。

江戸時代の中期には、美濃国高須藩の藩主である松平摂津守が、この辺り一帯を拝領し上屋敷としたため、庶民からは遠のきますが、明治になり荒木町として住民が立ち入れるようになると、再び親しまれるようになります。社名の「津の守」は、かつて上屋敷のあった藩主である摂津守に由来しています。「つものり」ではなく「つのかみ」と読みます。

昭和31年に、現在の地に遷座し再建されています。

 

境内案内

金丸稲荷神社より奥の細道を歩いて行きますと、前方に赤い幟が見えてきます。

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こちらが津の守弁財天の入口正面になります。緑が茂る、とっても素敵な雰囲気の神社(寺院)です。

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一礼して境内に足を踏み入れますと、すぐ左手に黄金に光るご由緒書きです。目を通します。

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ご由緒の下に手水鉢。お清めをします。

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参道には、左右に少し珍しい形の石灯籠。

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右手の前方が策の池のようです。

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参道には橋が架かり、その先が社殿です。

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社殿の前へと進みます。社殿は岩の上に祠が建てられている形です。

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社殿の右手から奥にかけてが策の池。鯉や亀の姿も見えます。

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蝉の声に囲まれながら、参拝させて頂きます。

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社殿を振り返りますと、こんな感じです。

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池の手前、社殿に向かって参道の右側にはベンチがあり、ちょっとした休憩所のようになっています。

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一礼して境内を後にし、外側から策の池へ。池を見つめるおじさんもいます。

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おじさんの隣で、僕も池を見つめます。亀が多くてびっくりです。

策の池

 

こちら側からですと、社殿を真横から見ることができます。完全な岩の上ですね。

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しばし亀&鯉を観察。

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池の奥の方は、少し鬱蒼としています。ひととおり池を眺めてから、津の守弁財天を後にしました。

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参拝を終えて

津の守弁財天は、池のほとりに静かに鎮座する、緑が多く気持ちのいい弁財天でした。

境内もとても綺麗に手入れがされていて、手水鉢あり石灯籠があり橋が架かり、小さな日本庭園のようでした。

参拝者は僕と嫁しかいませんでしたが、参道右手のベンチには、煙草を吸っているサラリーマンが数名と、その先には池をボ~っと眺めているおじさんもいて、ちょっとした憩いの場のようにもなっていました。

策の池は、地元の人々にはカッパ池と呼ばれているようです。かつてはテニスコート50面分くらいの大きな池だったそうで、湧き水が溢れ出し、高さ4mの滝もあり、江戸の名所として栄えていたとのこと。今は小さな池ですし、滝もありませんし、とってもひっそりとしていましたので、当時の姿は想像もできません。

また、帰宅後に色々と調べていて知ったのですが、策の池は2016年の『ザ!鉄腕!DASH!!』で、TOKIOが池の水を抜いて綺麗にするというプロジェクトを行った池だそうです。僕も鉄腕DASHはちょいちょい見ていて、池を掃除してる回もなんとなく見た覚えがあるので、もしかしたらテレビでは既に目にしていた場所かもしれません。

鉄腕DASHでは、大きなスッポンとかブラックバスとか出てきたみたいです。あとは刀なんかも。

スッポンは清掃後に戻されたとのことなので、今も池の中にはスッポンがいたかもしれないですね。甲羅干しをしている小さな亀と、鯉の姿はたくさん目にしましたけれど。

厳しい暑さの中ではありましたが、弁財天の境内、策の池のほとり、ともについつい長居したくなるような場所でした。おじさんがボケ~っと池を見つけている気持ちも、わかるような気がします。

静かで心地よい場所でした。

神社巡りをすると毎度のように思うことではありますが、こんなところにこんな場所があったんだ、と面白い発見がたくさんあるものですね。

金丸稲荷神社から歩いた、昭和を感じさせる奥の細道だったり、かつての江戸の名所だったという策の池だったり、きっと神社巡りをしていなければ、目にすることもなかったでしょうし、知ることすらなかったかもしれません。

そんな楽しみもありますので、神社巡りは辞められない。

津の守弁財天、参拝できてよかったです。

続いては、そこから少し西に地図にて見つけた、桝箕稲荷神社へと向かいます。

 

御朱印

津の守弁財天では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都新宿区荒木町10-9です。

津の守弁財天の公式サイトはありません。

 

電車

都営新宿線 「曙橋駅」から徒歩5分。

A1出口から地上に出たら左に進み、すぐに左折して路地を進みます。大通りに出たら反対側に渡り、右手2つ目の路地を右折して、突き当りの路地を入って行きます。大通りから曲がるところが少しわかりづらいので、地図を見ながらをお勧めします。

丸ノ内線 「四谷三丁目駅」から徒歩7分。

4番出口から地上に出たら、目の前の大通り(新宿通り)を左方向(東)に進みます。少し歩くと左手にみずほ銀行がありますので、その先を左折して車力門通りに入ります。そうしますと金丸稲荷神社が現れますので、その手前の路地を右折です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。ごく短時間でしたら、神社前の道路に駐車することも可能ですが、道幅が狭いので、他の車は通れなくなってしまいますのでご注意ください。近くにはコインパーキングもいくつかあります。

 

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