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天満天神社(稲城市/押立)の御朱印と見どころ

天満天神社の紹介

稲城市押立にある天満天神社の参拝レポートです。

読み方は推定にはなりますが、「てんまんてんじんしゃ」です。多摩川沿いにある小さな神社で、多摩川の氾濫を鎮めるため創建されたのではないか考えられます。稲荷天神社、波除天神、水除天神とも称されています。最寄駅はJR南武線の稲城長沼駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

稲城の「天満天神社」へ

この日は神社巡りをする予定は、元々全くありませんでした。

嫁の実家が稲城市でして、そちらに用事があり顔を出していたところ、あまりにも天気が良かったので、そのまま散歩に出ることにしたんです。

雲ひとつない青空でしたので、屋内にいるのはもったいない!と。

11月中旬で時期的にはだいぶ寒くなってきた頃なのですが、この日に限ってはポカポカ陽気で暖かく、絶好の散歩日和です。

嫁の実家からは20分ほど歩くと多摩川がありますので、ちょいと散歩がてら川まで行ってみることにしました。

さらには、多摩川沿いに「島守神社」という神社があるとのことで、まずは島守神社に参拝し、その後に多摩川沿いを歩いて帰って来ようかと。

そんな流れで散歩に出掛け、20分ほどで予定通り島守神社に到着し、無事参拝を終えました。

島守神社は、稲城大橋という大きな橋のすぐ近くにあります。稲城大橋は、多摩川をまたいで稲城市と府中市に架かっている橋です。中央自動車道の稲城ICとも繋がっています。

島守神社を出た僕たちは、そんな稲城大橋へと続く、歩行者用っぽい階段があるのを発見します。

僕は車を持っていませんので、稲城大橋も特に馴染みがないんですよね。車専用の橋なのかと勝手に思ってしまっていたのですが、どうやら普通に歩いたり自転車でも渡れるみたいなんです。

同じく車に乗らない嫁も橋の上に興味があるようで、階段を上ってみることにしました。

上まで上がりますと、そこはまさに橋の上。下には多摩川が流れ、周囲の景色も見渡せます。車の交通量は多いですけれど、なかなか気持ちのいい場所です。

しばらく橋の上の景色を楽しみ、再び散歩を再開。

橋から階段を降り歩き始めたのですが、なかなか上手く多摩川に出られません。

と、そのまま歩いていますと、左手に小さな神社があるのを見つけてしまいました。

その神社が、こちらの記事で紹介する「天満天神社」です。

素通りはできませんので、参拝させて頂きます。

 

ご由緒

ご祭神は、学問の神様である菅原道真公(すがわらのみちざねこう)と、五穀豊穣の神様である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。

創建の年代や経緯などは不明です。

多摩川沿いに鎮座する神社で、稲荷天神社とも呼ばれています。また、波除天神(なみよけてんじん)、水除天神(みずよけてんじん)とも呼ばれているそうで、多摩川の氾濫を鎮めるため創建されたのではないかとも考えられます。

 

境内案内

天満天神社は、多摩川の土手の外側、少し低くなった場所にあります。土手の上から、周りを木に囲まれた社が見えます。

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土手を下り鳥居の正面へ。とても小さな神社です。

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一礼して鳥居をくぐります。すぐ目の前に社殿があり、左手前には大きなケヤキの木。

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こちらは参道の左手です。土手の向こう側が多摩川です。

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こちらは右手。畑が広がっています。

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社殿へと進みます。やっぱり手前のケヤキに視線が吸い寄せられてしまいます。

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しばしケヤキを見上げます。でかいです。素晴らしいです。

天満天神社のケヤキ

 

社殿には「天満天神社」と書かれた扁額です。ここで初めて社名を知りました。

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参拝します。社殿前の石には、天神さまの梅の紋が刻まれていました。お酒もお供えされています。

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社殿を振り返ると、こんな感じです。

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社殿を右斜め前から。やっぱりケヤキの存在感がでかいです。

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社殿を左前からも。ケヤキに隠れていますが…。もう一度大きなケヤキを見上げ、天満天神社を後にしました。

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参拝を終えて

大きなケヤキの木が印象に残る神社でした。

天満天神社は、多摩川の堤防の外側、土手下にあります。僕は以前もこの辺りを自転車で通った際に、なんとなく小さな神社があったのを目にした覚えもあり、おそらくそれが天満天神社だったのではないかと。

実際に参拝するのは今回が初めてです。

土手の歩道を西へと歩いていますと、左下の方に社殿が見えます。最初は、どなたかのご自宅の庭にある、いわゆる屋敷神なのかな~と思ったんです。すぐお隣には住宅もありましたし、お庭の一部なのかな~と。

ですので入れない場所にあるのかと思ったのですが、よく見ると歩道から社へと続く道があり、普通に下りて行けそうです。どなたかの敷地内というわけではなさそうです。

そして神社名もわからぬまま、鳥居をくぐり境内へ。

大きな木があるのは上からでも見えていたのですが、実際に前に立ちますと、その大きさを改めて実感します。素晴らしいケヤキです。

しばらくケヤキに見惚れた後に、社殿に参拝。その際に、扁額に「天満天神社」と書かれているのを見つけ、初めて社名を知りました。「満」の字が旧字だと思うのですが、初めて見る「満」でした。

天神社といえば、菅原道真公を祀った天神信仰の神社です。

しかしこの辺りの地域には、天神社と書いて「てんじんしゃ」と読むのではなく、「あまつかみのやしろ」と読む神社があります。同じく稲城の大麻止乃豆乃天神社(おおまとのつのあまつかみのやしろ)なんかがそうです。そちらの場合は、いわゆる天神信仰とは関係のない神社になります。

ですのでこちらの天満天神社も、素直に天神信仰の神社だと受け取ってよいものかどうか、最初はわかりませんでした。天満宮の「天満」も入っていますので、おそらく菅原さんの方かな~とは思ったのですが、自信はなく。

そんな中、目に留まったのは社殿の前にあった石です。石にはお供えものが置かれていましたので、お賽銭箱のような石なのかもしれません。

そしてその石には、天神信仰の神紋でもある、梅の紋が入ってたんです。

それを確認し、ようやく菅原さんの方の天神社だと確信することができました。

この記事を書くにあたり後から知ったのですが、こちらには道真公だけではなく、お稲荷さんも合祀されているようです。

また、波除天神、水除天神とも呼ばれているようで、その名前からはやはり、多摩川の治水のために創建された神社ではないかと推測できます。

もしかしたら、多摩川を鎮めるためのお稲荷さんが元からあり、そこに何かしらの由縁で天神さまが合祀された形なのかもしれないですね。

詳しいご由緒がわかりませんので、推測の域を出ることはできませんが…。もし何かわかった際には追記させて頂こうと思います。

大きなケヤキのある天満天神社。

参拝できて良かったです。

再び多摩川沿いを歩き始めた僕たちは、またすぐに別の小さな神社を見つけてしまいます。

 

御朱印

天満天神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は 東京都稲城市押立371です。

天満天神社の公式サイトはありません。

 

電車

南武線 「稲城長沼駅」から徒歩12~14分。

駅から北に向かうと多摩川の土手を走る道路にぶつかりますので、そこを右折して歩道を進むと、土手の下にあります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。神社前の道路も路駐はできません。近くの路地でしたら駐車できますので、そちらに停めて徒歩で向かうか、もしくは多摩川沿いに稲城北緑地公園がありますので、そちらの駐車場を利用するのがよいかと思います。

 

周辺のパワースポット

 

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