稲城市の東長沼にある多度神社の参拝レポートです。
読み方は「たどじんじゃ」です。多摩川沿いにある小さな神社で、多摩川の堤防守護のため、三重県桑名市にある多度大社より勧請されました。最寄駅は南武線の稲城長沼駅になります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
稲城の「多度神社」へ
多度神社は、この日僕たちが訪れた三ヶ所目の神社になります。
最初に訪れたのは、稲城の押立という地域の鎮守である島守神社です。で、次に訪れたのは、多摩川沿いを歩いていてたまたま見つけた天満天神社。そしてこちらの多度神社も、歩いていてたまたま見つけた神社になります。
稲城には嫁の実家がありまして、僕もこれまでに何度となく足を運んでいます。
嫁と知り合うまでは、「稲城」がいったいどこにあるのか、東京都なのかも失礼ながら知らなかったんですけどね。
実際、今でも稲城がどこにあるのか知らない人ってけっこう多い気がします。それだけ知名度も低く、東京の中でもマイナーな市です。田舎です。
そうは言っても、電車の便とかも意外といいですし、実は住みやすい穴場なのでは?と思う部分があったりもします。
なんと言っても、人が少ないのがいいですね。
散歩していてもあまり人に会いませんし、夜も遅くなると誰も歩いてませんし。
都市部のように忙しくなく、のんびりした空気があります。
と、なんだか稲城について書き出してしまいましたが、この日も僕は嫁の実家に用事があり、嫁と共に稲城にやって来ました。
稲城では特にどこかに出掛けたりする予定はなかったのですが、朝から雲ひとつない快晴でして、素晴らしい天気だったんです。出掛けないともったいないくらい。
ですので、ついお散歩に出掛けちゃったんです。
多摩川の方まで行き、島守神社に参拝して帰って来ようと。
その帰り道、まずは天満天神社という小さな神社を見つけ立ち寄り、後にします。
と、そこから5分ほどでしょうか。またしても道沿いに小さな神社があるのが視界に入りました。
それが、こちらの記事で紹介する多度神社です。
ご由緒
ご祭神は、天照大御神の第三子である天津彦根命(あまつひこねのみこと)です。
本社は三重県の桑名市にある多度大社です。多度大社は伊勢神宮とも関係の深い神社で、飛鳥時代以前の創建と考えられている、大変歴史のある神社になります。
稲城の多度神社は、江戸時代中期の創建になります。多摩川の堤防守護のため、多度大社より勧請されました。
主祭神とともに、多度大社の別宮に祀られている一目連神、摂社に祀られている美御前神(市杵島姫命)、同じく摂社の一挙神も勧請されています。
境内案内
歩道をてくてく歩いていますと、小さな神社を発見しました。
もちろん立ち寄ってみます。まず入口には小さな手水鉢です。
手水鉢の上にはご由緒が書かれていましたので、目を通します。そして、この神社が多度神社という社名であることを知ります。
手水鉢には水がありませんでしたので、手をはたいてお清めをします。
鳥居の正面に立ちます。奥に見える社殿の色は黒です。
一礼して、少し屈みつつ鳥居をくぐります。
鳥居をくぐるとすぐ、もう目の前が社殿です。黒い社殿というのは、独特の雰囲気がありますね。
参道の右手、土手の向こう側は多摩川です。
社殿の前へと進みます。
小さな社殿ですが、黒が綺麗な建物です。
秋の暖かい陽射しの中、参拝します。
社殿を振り返るとこんな景色です。参拝を終え、多度神社を後にしました。
参拝を終えて
一つ前に訪れた天満天神社も小さな神社だったのですが、こちらの多度神社の方がさらに小さかったです。
多摩川沿いには、このような小さな神社が点在しているようでして、おそらく多摩川を鎮めるために創建されたものが多いのではないかと思われます。
今の多摩川は氾濫に備えてかなりの整備がされているので想像はしにくいのですが、かつては頻繁に氾濫し、人々を苦しめた川みたいですからね。
多度神社も、そんな多摩川の「堤防を守護する」という目的で創建された神社のようです。
小さいながらも境内は手入れが行き届いていて、ちょっとお洒落な感じの手水鉢もあり(水はありませんでしたが)、黒い社殿も綺麗でした。ご由緒も書かれていました。
僕は多度神社という社名の神社を訪れるのはこれが初めてになります。
本社である多度大社についても、恥ずかしながらこのたび初めて知りました。
多度大社は三重県にあり、三重といえば伊勢神宮があります。多度大社のご祭神は、天照大神の御子神である天津彦根命です。そして伊勢神宮へと至る街道沿いに鎮座しているとのことで、伊勢神宮とは深い繋がりがある神社みたいなんです。
「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」とも詠われているそうでして、つまり伊勢神宮とセットで参拝する神社として、古くから多くの参拝者が訪れている場所とのこと。
僕はこの記事を書くにあたりそれらを初めて知りまして、三重の多度大社にがぜん興味が湧いてきました。
多度大社は、「上げ馬神事」という神事でも有名みたいです。毎年5月に行われる神事で、馬に人が乗り、境内の急坂を駆け上がるという、とっても珍しいものです。
どんなものなのか気になりましたので、動画を色々と見てみましたところ、けっこう激しいです。
上がりきった馬の数や順番で、その年の豊凶を占うそうですが、これは間近で見たらかなりの迫力があると思います。
三重の多度大社、いつの日か行ってみたいと思います。
今回の多度神社への参拝は、多度大社を知るきっかけにもなりました。もしここで立ち寄っていなかったら、多度大社や上げ馬神事について、一生知らないままだったかもしれません。
そう言った意味でも、参拝できてよかったです。
多度神社を後にした僕たちは、帰路に就くため多摩川を離れます。そうしますともう一つ、小さなお稲荷さんを見つけました。
こちらのお稲荷さんにも参拝し、駅方面へと向かいます。
この日は結局、島守神社、天満天神社、多度神社、最後に寄ったお稲荷さんと、全部で四ヶ所の神社に参拝したことになります。
散歩がてら出掛けて、四つも回ってしまったんですね。
快晴の中、のんびりいいお散歩ができました。
稲城の小さな神社巡り、またどこかでしてみたいと思います。
御朱印
多度神社では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都稲城市東長沼101です。
多度神社の公式サイトはありません。
電車
JR南武線 「稲城長沼駅」から徒歩10分。
駅から真っ直ぐ北の位置にあります。多摩川方面に歩いて10分ほどで着きます。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。路駐も厳しいです。すぐ近くの多摩川沿いに稲城北緑地公園があり、そちらの駐車場に停めて徒歩で向かうのがよいかと思います。
周辺のパワースポット
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