立川市の錦町にある第六天神社の参拝レポートです。
読み方は「だいろくてんじんしゃ」です。下立川地域の鎮守として創建された神社で、錦公園という公園の奥(公園内)に鎮座しています。最寄駅は多摩モノレールの柴崎体育館駅になります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
立川の「第六天神社」へ
この日は、立川にある「矢川弁財天」への参拝に、嫁と二人で出掛けてきました。
矢川弁財天は、狛犬ではなく狛巳(こまへび)さんがいるという珍しい神社でして、その蛇を見るためだけに、立川まで行ってみることにしたんです。
一ヶ月ほど前に東新宿の金弁財天にて、狛巳さんの姿を初めて目にしまして、是非他の狛巳さんも見てみたくなりました。で、矢川弁財天に狛巳さんがいるとのことで、早速出掛けてきたわけです。
矢川弁財天は、立川から南武線で一駅の西国立駅が最寄駅です。駅からは徒歩で10分ほどです。
無事に参拝を終え、狛巳さんの姿も目に焼きつけましたので、この日は他の神社巡りなどはせずに帰路に就く予定でした。
いつも僕たち夫婦は神社に出掛けますと、周辺にも神社がないかと地図で調べ、ついつい片っ端から回ったりしてしまうんです。そして歩き疲れてヘロヘロになるのが常です。
この日も「あわよくば」という気持ちはあったのですが、矢川弁財天のすぐ近くには他の神社がなかったこともあり、一ヶ所だけで帰る予定でした。
少し離れた場所にはいくつか神社を見つけていたのですが、9月の上旬でまだまだ残暑が厳しい季節でしたし、長距離を歩くのはやめようと。
そんなつもりで出掛けて来たのですが、やっぱりです。
やっぱり欲が出てしまいました。
矢川弁財天の参拝を終え、それだけで帰るのが、なんだか物足りなくなってしまったんです。
とは言えそんなに近い場所に他の神社はないようで、足を延ばすとなると少々歩くことにはなりそうです。
じゃっかん迷いはしましたが、嫁と協議の末、一ヶ所だけ行ってみることに。
その一ヶ所が、矢川弁財天からはもっとも近いかと思われた、「第六天神社」です。
第六天神社は地図で見ますと、矢川弁財天からほぼ真西の方角。道順的にはそんなに難しくなさそうです。
そんなわけで、30度を超える残暑の中、第六天神社を目指して立川の住宅街をてくてくと歩きます。
地図を頼りに歩くこと15~20分でしょうか。
公園があり、その奥に神社があるのを見つけました。
汗だくで、第六天神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、面足命(おもだるのみこと)と惶根命(あやかしこねのみこと)です。それぞれ、淤母陀琉命、阿夜訶志古泥命とも表記されます。面足命が男神、惶根命が女神で、人体の完備を神格化した日本神話の神様です。神仏習合により仏教の第六天魔王であるともされています。
創建は安土桃山時代です。詳しい経緯などは不明ですが、下立川地域の鎮守として創建されました。
錦公園という公園の奥に境内があり、現在の社殿は昭和10年に造営されたものになります。
古くからこの地域に鎮座している神社です。
境内案内
公園の奥に見える鳥居と社殿が、第六天神社です。
公園には立派な桜の木が何本も。桜の季節は綺麗だろうな~と。下の写真は公園の左手です。
右手にも桜の木があります。手前は大きなケヤキです。
ケヤキを見上げ、その大きさをより実感します。
公園はけっこう広いです。
左手には藤棚もありました。
右にはトイレも。
公園の奥まで来ますと、ようやく境内の全体像が見えてきます。
左には、社務所のような神楽殿のような建物です。「親和会公会堂」と書かれていました。
石鳥居の前に立ちます。境内は広くはなさそうです。
一礼して鳥居をくぐり境内へ。
左手に、竹が二本交差して立てられていました。これが何を意味するものなのかわからず。気になります。
竹は上の高いところでクロスしていて、先は紐で結ばれていました。このようなものは、僕はこちらで初めて見ました。
正面は燈籠と、その後ろに社殿です。
右の燈籠の奥に手水鉢がありました。
拝殿前へと歩を進めます。シンプルな社殿ですが、とても古いもののように見えます。
静かな境内にて、参拝します。
社殿を振り返りますと、こんな景色になっています。
拝殿の右手にはご由緒がありました。
その奥には境内社の祠が並んでいましたで、行ってみます。
祠は右から、金刀比羅神社、榛名神社、大六天神社、稲荷神社でした。参拝します。
境内社の後ろには太鼓の倉庫。
太鼓の手前には神輿庫もありました。
こちらは社殿を右斜め前から。
公園にて少しだけ遊び、第六天神社を後にしました。
参拝を終えて
第六天神社は、おもいっきり公園の中にある神社でした。公園の中というか、奥です。中の奥です。
地図を確認した時点では、公園の中というところまで把握できていませんでしたので、近くで少し道に迷ってしまいました。
公園の入口まで来て、よく見たら奥に鳥居と社殿があり、発見することができました。
公園には立派な桜の木が何本かありましたので、春にはお花見スポットになる公園なんだと思われます。きっと近隣の人が桜を見に訪れるんだろうな~と。
藤棚などもありましたので、季節ごとに違った景色を楽しめそうな公園でした。
やけに位置の高いブランコなんかもありまして、嫁は帰り際にそれで少し遊んでいました。
一方、神社の方はとても小さいです。
小ぶりな石鳥居の先には燈篭が三基あり、その奥に社殿です。とてもシンプルな境内です。
社殿も派手さなどはなく、静かに佇んでいます。建物はだいぶ古いもののように見えました。
社殿の右手には境内社の祠が並んでいて、そちらにも一つずつ参拝させて頂きました。
そんなシンプルな境内の中で、唯一気になったものがあります。
それが、鳥居の先、左手に立てられた竹です。二本の竹が交差して立てられていて、先の方は柱に引っ張られるように結ばれていました。
これは何かしらの意味を持って立てられているのか、それとも何か祭事などの準備のために使う竹が一時的に立てられているだけなのか、全く関係ない竹がたまたま立てられているだけなのか。
他の神社では見たことがない形でしたので、是非とも理由が知りたかったのですが、誰も聞ける人が見当たらず、残念ながら謎のままです。
帰宅後に画像検索をしてみたところ、他の方が撮った写真には竹は写っていませんでしたので、常にその状態というわけではなさそうです。
何かわかりましたら、その際は追記させて頂こうと思います。
汗だくで辿り着いた第六天神社。参拝できて良かったです。
第六天神社を後にした僕たちは、今度こそ帰路に就くことにしました。
この日は矢川弁財天と第六天神社の二ヶ所に参拝しましたが、立川ではまだ訪れたことがない神社がいくつもあります。
また機会を見て、足を延ばしてみようと思います。
御朱印
第六天神社では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都立川市錦町5-9-21です。
第六天神社の公式サイトはありません。
電車
①多摩モノレール 「柴崎体育館駅」から徒歩7~9分。
多摩モノレールの東側、西国立方面になります。
②JR 「立川駅」、多摩モノレール 「立川南駅」から徒歩15~17分。
立川駅を背にして、真っ直ぐに南方面です。
③JR南武線 「西国立駅」から徒歩18~20分。
南武線の西側、柴崎体育館駅方面になります。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。公園前の道路に、ごく短時間でしたら、通行の迷惑にならぬよう駐車することは可能かと思われます。
周辺のパワースポット
立川市の神社一覧