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池袋四面塔稲荷大明神(豊島区)の御朱印と見どころ

池袋四面塔稲荷大明神の紹介

豊島区東池袋にある池袋四面塔稲荷大明神の参拝レポートです。

読み方は「いけぶくろしめんとういなりだいみょうじん」です。四面塔尊と稲荷大明神が並んで祀られているので、そのような社名になっているようです。池袋駅東口から徒歩すぐ、池袋駅前公園の入口にある小さな神社です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

池袋の「四面塔稲荷大明神」へ

4月の上旬、嫁と二人で池袋まで出掛けました。ちょうど桜の時期でして、だいぶ暖かくなってきた頃。天気のいいポカポカ陽気が連日続いています。

しかし、この日に限っては朝からの雨。

神社巡りだけでしたら日程を改め、晴れた日に出直すところではありますが、この日は池袋にて他の予定もありましたので、延期という選択肢は取れません。

僕も嫁も『よつばと』という漫画が大好きでして、その原画展が池袋パルコで開催されていたんです。

で、その開催期間中に、行ける日がここしかない!という一日だったわけです。

よつばと展のレビューは、僕が別で書いているこちらのブログで。

そして神社巡りを趣味としている僕たち夫婦は、当然のごとく原画展と併せて、池袋の神社巡りもしてやろうと目論みます。

普段池袋に行く機会があまりなく、これまでも池袋にて神社参拝をしたのは一度だけです。駅から北西の方にある池袋御嶽神社と、すぐ近くにあった三社神社、その二ヶ所を訪れているのみになります。

行ってみたいな~という神社はいくつかあるんですけどね。なかなか足を運ぶ機会もなく。

ですので今回は絶好のチャンス。

事前に回る神社をピックアップし、駅から近い4ヶ所を回ってみることにしました。

朝から降っていた雨は10時くらいに一度止みまして、どうやら予報では、また15時くらいから降り出すとのこと。

本当はよつばと原画展に行ってから神社巡りをしようと思っていたのですが、天気に合わせ急遽予定変更です。雨が上がっているうちに神社を回り、その後に原画展というコースに切り替えました。

お昼前に池袋に降り立ち、東口を出ます。

まずは一ヶ所目、東口からすぐのところに地図にて見つけた、池袋四面塔稲荷大明神へと向かいます。

パルコの先を左折し、パルコ別館のある細めの路地へ入ります。そして路地を進み始めてすぐ、二つ並ぶ社を発見しました。

あっと言う間に到着です。

 

ご由緒

池袋四面塔稲荷大明神は、四面塔尊稲荷大明神が並んで祀られている神社です。

四面塔尊は、無縁仏を供養するために建てられた石塔です。

稲荷大明神のご祭神は、社名からの推定になりますが、五穀豊穣の神様である宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)です。倉稲魂命とも表記され、稲荷神と同一です。

四面塔尊の創建は、江戸時代の中期です。当時この辺りでは、追いはぎや辻斬りが頻繁に出没し、夜になるとその難を逃れるため、通行する人も途絶えてしまっていたそうです。享保六年の夏には、一晩で17名が殺されるという辻斬りがあり、そのことを憂いた池袋村の有志が、鬼子母神が安置されている雑司が谷法明寺の日祖上人に供養をお願いし、法華経のお題目を刻した石塔を建立したのが始まりです。石塔は道標としても使われ、四面塔尊と称され、信仰されてきました。元は、鬼子母神参道から板橋宿へと向かう「板橋みち」と呼ばれる道の脇に建立され、昭和31年に現在の地に遷座しています。

稲荷大明神については、創建の年代や経緯などは残念ながらわかりませんでした。

四面塔尊と稲荷大明神が現在のように並んで祀られるようになった経緯も、同じく不明です。

何かわかり次第、追記させて頂きます。

 

境内案内

池袋駅前公園の入口からすぐ、左に見える社が池袋四面塔稲荷大明神です。

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近付いてみますと、手前の社の奥に、少し後ろにずれて、もう一つ社がありました。

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左脇に手水鉢がありましたが、水がありませんでしたので、手をはたいてお清めをします。

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二つの社の正面に立ちます。どうやら左が稲荷大明神、右が四面塔尊のようです。四面塔尊の後ろには桜です。

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右か左か、どちらから参拝するべきか迷ったのですが、社名でも先になっている、右の四面塔尊から参拝することに。

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四面塔尊の前へと進みます。右手前には、日蓮宗の開祖である日蓮の言葉が記されていました。

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お隣には四面塔尊のご由緒です。鏡になっていてじゃっかん読みづらいです。

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社殿の上部には、正面に龍、左右に獅子の立派な彫刻です。

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しばし見事な彫刻を眺めます。

池袋四面塔稲荷大明神の龍の彫刻

 

奥に見えるのが、法華経のお題目を刻しているという、石塔です。参拝します。

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右にはお地蔵さんが並んでいました。

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続いては、左の稲荷大明神へ。

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こちらにも右と同じく、龍と獅子の彫刻です。

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彫刻は全て目が金色です。

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こちらの龍も、思わず見入ってしまいます。

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奥にはお狐さんが守る祠がありました。参拝します。

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参拝を終え、周囲を少し歩いてみます。こちらは社殿を右斜め前から。

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後ろの桜が綺麗です。満足のいくまで桜を眺め、池袋四面塔稲荷大明神を後にしました。

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参拝を終えて

社殿が二つ並んでいる池袋四面塔稲荷大明神。

左が稲荷大明神、右が四面塔尊で、どちらも社殿は同じ造りになっています。

完全な横並びではなく、お稲荷さんが少し前、四面塔尊が少し後ろと、ずれているのもまた特徴的な感じがします。

何よりもまず目を惹いたのは、両方の社殿に施された彫刻です。どちらも中央に龍、両端に獅子の、迫力のある見事な彫刻が施されていました。龍も獅子も目が金色でしたので、光っているようで、より迫力がありました。

左右の彫刻は全く同じなのかな?と思いよく見てみますと、わずかに形が違います。ぱっと見は同じように見えるんですけどね。

とはいえ、ほぼ同じ形の彫刻が左右どちらの建物にもあるというのは、なかなか見られないパターンではないかと。

右手、四面塔尊の後ろには、綺麗な桜も咲いていまして、それがまた風情があっていい感じでした。少し葉桜にはなっていましたけれど、まだまだじゅうぶん楽しめました。

桜の花は、青空の方が断然映えるので、お天気がちょっと残念ではあったんですけどね。曇り空ですと、桜の白と空の白が重なってしまって、鮮やかな感じが薄れてしまいますね。もちろん天気に関係なく桜は綺麗なんですけれど。

二つの社殿と後ろの桜を同時に楽しめるという、貴重な時期に参拝できたことは間違いありませんので、その風景を存分に楽しませて頂きました。

できれば石塔などはもう少し近くで見たかったのですが、周囲ががっちりと柵に囲まれていまして、それは叶わずです。

しかし、どうやら少し前までは、柵もなく近くで見れたみたいです。言われてみれば、柵はけっこう新しめの感じがしました。

他の方のブログでそんな以前の画像を見つけましたので、引用させて頂きます。

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(画像出典:https://encrypted-tbn0.gstatic.com/

こちらの画像を見ますと、確かに柵がないのがわかります。

柵の経緯などググってみたところ、それが全ての理由なのかどうかわかりませんが、ホームレスの方が住みついてしまったため、柵が作られたとの情報もありました。

こればかりは仕方ないですね。

参拝できましたし、桜も見れましたし、これ以上の我儘は言えません。

池袋四面塔稲荷大明神、参拝できてよかったです。

続いては、そこからすぐ近くにある、池袋水天宮に向かいます。

 

御朱印

池袋四面塔稲荷大明神では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都豊島区東池袋1-50-30です。

池袋四面塔稲荷大明神の公式サイトはありません。

 

電車

各線 「池袋駅」から徒歩3~5分。

東口から地上に出て、駅を背にして左に進みます。パルコの先の少し細い道を左折し、高架下には向かわずに、右方向に道なりに歩いて行きますと、すぐ左側に二つ並んだ社が見えてきます。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。ごく短時間でしたら、神社前の道路に、他の車の迷惑にならぬよう、路駐も可能かとは思われます。周辺にはパーキングもいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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