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八坂神社(稲城市/東長沼)の御朱印と見どころ

稲城八坂神社の紹介

稲城市東長沼にある八坂神社の参拝レポートです。

読み方は「やさかじんじゃ」です。鶴川街道沿いに鎮座する小さな神社で、稲城駅と稲城長沼駅の中間辺りに位置しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

稲城の「八坂神社」へ

僕の嫁は生まれも育ちも稲城市でして、実家は今も稲城にあります。で、ちょいちょい所用があり、僕も嫁と共に稲城に出向くことが多いんです。

それ故に、必然的に稲城という土地にはじょじょに詳しくなっていきますし、愛着も湧いてきます。

元々僕は、稲城がどこにあるのかすら全くわかってなかったんですけどね。東京都内ということすら知らず、千葉の稲毛と混同してしまい、そっちの方だとも思ってました。

これは僕に限ったことではなく、友人たちなども「稲城ってどこだ?」という感じでしたので、おそらく稲城自体が東京都内の市として、かなり知名度が低いのではないかと。

僕も嫁と知り合わなかったら、もしかしたらいまだに稲城がどこにあるのか、ちゃんと把握してないかもしれません。

のんびりしたところで、いいとこなんですけどね。都心へのアクセスもそんなに悪くはないですし。

そんな稲城に何度も足を運ぶようになると、神社巡りを趣味としている僕たち夫婦は、散歩がてら自然と稲城の神社も巡るようになります。今回も、そんな感じの参拝です。

この日は稲城市役所に用事がありまして、てくてくと歩いて向かいました。その足で、神社にも立ち寄ってこようと。

季節は4月のあたまです。市役所の後ろには、三沢川という川が流れていまして、そちらが桜の名所なんです。ちょうど桜が満開の時期でしたので、お花見も兼ねてのお出掛けです。

市役所にて用事を済ませた僕たちは、持参したお酒を片手に、しばし三沢川でお花見を。満開度はまだ100%の一歩手前くらいでしたが、綺麗な桜を楽しませて頂きました。

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川の両岸には桜並木が続いていて、何よりも人が少ないのがいいですね。

おそらく規模などは目黒川とそんなに変わらない気がするのですが、人はほとんどいません。さすが稲城です。

一通りお花見を楽しんだ後、帰路に就いた僕たちは、途中にある神社に立ち寄ります。その神社が、こちらの記事で紹介する八坂神社です。

八坂神社にはこれまでも何度か立ち寄ったことはあるのですが、いつもカメラなど持たずに立ち寄っていたので、撮影もせず、記事にもしていなかったんです。

ですので今回、ちゃんと写真も撮り、記事にもする気満々で、カメラ持参で向かいます。

市役所からは5分掛からないくらいでしょうか。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、日本神話の勇猛な神様で、ヤマタノオロチを退治したことでも知られる、素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。祇園精舎の守護神である牛頭天王(ごずてんのう)とも同一視されています。

創建は江戸時代中期です。具体的な経緯は不明ですが、村の守護神として創建されたと考えられています。

元は牛頭天王社として、現在の地より少しずれた場所に鎮座していましたが、大正時代の道路拡張に際して、現在の地に遷座しています。

現在の拝殿は、遷座のときに建立されたもので、昭和49年に改修されています。

社殿には、八坂神社、牛頭天王社、秋葉神社の三社が祀られています。いずれの本殿も、江戸時代に創建されたものになります。

 

境内案内

稲城市役所からは徒歩5分ほど。八坂神社は鶴川街道沿いにあります。

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入口には石鳥居。境内の木々は綺麗に手入れされているのが外からでもわかります。

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一礼して鳥居をくぐり境内へ。

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鳥居のすぐ先には石燈籠。左手は道路に面しています。

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こちらは右の石燈籠。お隣の建物は梨の直売所でした。

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境内は決して広いわけではありませんが、開けていて開放感があります。

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左奥の木はクスノキ、もしくはカシでしょうか。境内では一番大きな木になります。

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左手に手水鉢がありました。水が出せませんでしたので、手をはたいてお清めを。

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拝殿前へと進みます。両脇には狛犬さんです。

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右手には梨畑があり、梨の花が咲いていました。満開まではあと一息というところですね。

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こちらは左の狛犬さん。

稲城八坂神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。どちらも凛々しいお顔をしています。

稲城八坂神社の右の狛犬

 

拝殿はとてもシンプルな建物です。大正時代に建てられ、昭和になり改修された拝殿です。

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4月の青空の下、参拝します。拝殿の中には三つの祠が並んでいるのが見えました。

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鳴らすものが、お寺式の鰐口と、神社式の鈴緒、どちらもあるという珍しいタイプでした。

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拝殿を振り返るとこんな景色です。広々としてます。

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左にあった建物には、一階は「社務所」、二階は「八坂会館」と書かれていました。

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梨の花を眺めたり、しばらく境内にて過ごし、八坂神社を後にしました。

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参拝を終えて

何度目かの参拝で、ようやく写真にも収め、記事に残すことができました。

八坂神社はとても質素な境内でして、少々失礼な言い方にはなりますが、特筆するような何かはないんですけどね。

とは言え、鳥居ももちろんありますし、狛犬さんもいらっしゃいます。社殿も大きくはありませんが、しっかりした建物が建てられています。お隣には社務所もありました。

拝殿には、お寺で鳴らす鰐口と、神社で鳴らす鈴緒、そのどちらもありまして、この形はかなり珍しいかと思われます。まさに神仏習合ですね。

鳥居の右手には手入れの行き届いた木が並んでいて、左奥にはクスノキでしょうか、樫でしょうか、ちょっとどちらかわからなかったのですが、一本大きな木が聳えていました。

そして、それら以外のものがありませんので、境内の中央はとっても広々とした感じがするんです。空が広かったです。

右手には、お隣の家の梨畑がありまして、梨の花がまだ満開前ではありましたが、綺麗に咲いているのが見えました。

稲城というのは梨の産地でして、歩いていると頻繁に梨畑を目にします。

僕は梨の花というのをこれまで見たことがなかった(もしくは、見ていたけれど梨だとは知らなかった)ので、稲城を歩くようになって、この時期には綺麗な白い花が咲くことを初めて知りました。

梨の花って、桜に負けないくらい綺麗なんです。桜の中でも白い「大島桜」というのがありますが、梨はその大島桜に似ている感じがします。

こちらは帰り道に撮影した梨の花です。

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梨の花が満開になる時期は、桜より一週間くらい後みたいですね。

この日は三沢川にて桜の花、その道中にて梨の花と、どちらも綺麗な花を見ることができました。

歳を追うごとに、花の良さがわかってくる気がします。こうやって人は爺になっていくんでしょうね。

花見をしたり神社に行ったり、のんびりとした春の一日を過ごすことができました。

稲城では、僕たちが訪れたことがない神社がまだいくつかありますので、今後も一つ一つ開拓していこうと思います。

 

御朱印

八坂神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都稲城市東長沼1989です。

八坂神社の公式サイトはありません。

 

電車

京王相模原線 「稲城駅」から徒歩約10分。

北側に出て川を渡り、稲城長沼駅方面です。

JR南武線 「稲城長沼駅」から徒歩約12分。

南側に出て川崎街道を渡り、稲城駅方面です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。神社前に一本入った道路でしたら、ごく短時間でしたら、他の車のご迷惑にならないよう、路駐することも可能かと思われます。稲城駅、稲城長沼駅周辺にはいくつかコインパーキングもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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