豊島区の東池袋にある池袋水天宮の参拝レポートです。
読み方は「いけぶくろすいてんぐう」です。昭和3年の創建で、比較的新しめの神社になります。池袋東口を出てすぐ、池袋駅前公園の中に鎮座している神社です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
池袋の「水天宮」へ
4月の上旬、朝から降っていた雨が、お昼の間だけ止むとの予報でしたので、それを信じて神社巡りを決行しました。
池袋に降り立ったのがお昼少し前。そこから嫁と二人で四ヶ所の神社を回り始めます。
天気がよろしくないというのもありましたが、この日は他の予定もありましたので、そんなに範囲を広げない形での神社巡りです。駅の周辺をちらっと、くらいな。
で、事前に回る神社をピックアップして、順番も決めてしまいます。
元々は、西武百貨店の屋上に伏見稲荷がありまして、そちらから回り始めようと思っていました。しかし嫁が、その屋上に美味しいうどん屋さんがあるとの情報を持っていまして、だったら他の神社を全部回った後、屋上の伏見稲荷に参拝し、お昼ご飯にうどんを食べようということに。うどん目当てで順番変更です。
まずは東口を出てすぐのところにある、池袋四面塔稲荷大明神へ。駅からは3~5分程度の距離でした。
続いて向かったのが、こちらの記事で紹介する「池袋水天宮」です。
池袋四面塔稲荷大明神と池袋水天宮は、どちらも駅前公園という公園内にありまして、すぐ近くです。
僕は近年こそ、池袋にはなかなか来る機会がなくなってはいましたが、若い頃にはけっこう遊びに来ていました。
で、駅前公園の辺りも、何度かは間違いなく通っているはずなんです。近くにライブハウスがありまして、友達のライブを見るために、何度か足を運んだ覚えもあります。
しかし、そんなところに神社が二つもあることは、全く知りませんでした。記憶の隅にも一切浮かんできません。
全く興味がなかったので、視界に入っていなかったのではないかと。
今だったら見逃すわけはないんですけどね。
そんな昔のことを思い出しつつ、四面塔稲荷大明神から、公園内を北に進みます。
公園は桜並木になっていまして、まだ花が散らずに残っている時期でしたので、そんな景色も楽しみつつ歩きます。
四面塔稲荷大明神からは3分ほどでしょうか。
プレハブ的な建物の先に、社殿の屋根が見えてきました。
池袋水天宮に到着です。
ご由緒
ご祭神は、天御中主大神(あめのみなかぬしのかみ)、安徳天皇(あんとくてんのう)、建礼門院(けんれいもんいん)、二位の尼(にいのあま)の四柱です。
天御中主大神は、日本神話の神様で、造化三神の一柱でもあり、天の真中を領する神様です。安徳天皇は第81代の天皇です。建礼門院は平清盛の娘で、安徳天皇の母である平徳子の院号です。二位の尼は平清盛の妻であり、建礼門院の母である平時子です。
総本社は福岡県の久留米にある水天宮です。
安徳天皇、建礼門院、二位ノ尼は、源平の合戦で敗れ、九州の久留米付近に落ち延び、入水したといわれています。平家の女官がその三方の御霊をお祀りしたのが、久留米水天宮の始まりとされています。
池袋水天宮の創建は昭和3年で、比較的新しめの神社になります。
池袋の繁栄を願い、有志によって創建されました。江戸時代に創建された水天宮が日本橋にあり、そちらのお札を頂き、お祀りしたといわれています。
何度かの移転を繰り返し、終戦後に現在の池袋駅前公園の地に社殿が造営されています。
境内案内
池袋駅前公園の桜を見つつ北へと歩いて行きますと、前方に白いプレハブがあり、その奥に社殿らしき建物がちらりと見えてきます。
道路沿いには、水天宮の旗が連なって掛けられています。
プレハブを通り過ぎますと、その真後ろが社殿でした。左手より回り込みます。
正面に立ちます。大きな神社ではないようですね。後ろの大木が目を惹きます。
鳥居の右手には、四人のお地蔵さんが並んでいました。よく見ると、全員しゃもじを持っています。手を合わせます。
左にはご由緒書きです。
再び鳥居の前へ。鳥居の先は、すぐ目の前が社殿ですね。
一礼して石鳥居をくぐり、境内へ。
鳥居の先には、左右に変わった形、変わった色の燈籠です。
右手に手水鉢です。その奥、お地蔵さんの後ろにも、手水鉢のような大きな石がありました。
社殿の前へと進みます。
お賽銭箱には、おそらく僕が初めて見る紋章です。後ほど調べましたところ、綱付き錨(つなつきいかり)の紋章とのこと。
参拝します。
参拝を終え、社殿の周りを一周してみます。やっぱり後ろの大木の存在感が大きいです。写真は左斜め前からの絵になります。後ろの白い塔は豊島清掃工場です。
今度は右斜め前から。前の道路は、駅からすぐということもあり、けっこう交通量は多いです。
社殿の右手には石碑が一つ。
後ろに回り、御神木の元へ。
近くで見上げますと、さらにその大きさに見入ってしまいます。素晴らしいです。
こちらは真後ろから。この御神木はおそらくスダジイの木ではないかと思うのですが…自信はありません。
しばし御神木を眺めます。
こちらは左から見上げた御神木。大木を心行くまで眺め、社殿を一周し、池袋水天宮を後にしました。
参拝を終えて
通常ですと、四面塔稲荷大明神から水天宮が見えるようなのですが、この日は前方に白いプレハブのような建物がありましたので、近づくまでその姿が見れませんでした。
プレハブの中には花の鉢が並んでいましたので、何かのイベントの準備中だったのかもしれません。
鳥居の正面に立ちますと、まず目に入るのが右手にあるお地蔵さんです。4人並んでいまして、全員しゃもじを持っているんです。表情も4人それぞれ違いますし、しゃもじの持ち方なんかも違います。3人はお椀も持っていました。
どうやらそのお地蔵さんたちは、五穀豊穣の守り神で、田の神様らしいです。
ここで僕は痛恨のミスを。
正面からはお地蔵さんのお姿をばっちり拝見させて頂いたのですが、なんと後ろからですと、子孫繁栄のシンボル、つまり、おちんちんの形になっているらしいんです。4体とも。
僕はそのことを他の方のブログにて知りました。そこまで見なかった…。詰めが甘かったです。
Googleのストリートビューでも確認してみたところ、確かに後ろ姿はおちんちんでした。ストリートビューの写真を引用させて頂きます。
(画像出典:https://www.google.com/maps/)
次回、池袋に行く機会があれば、お地蔵さんの後ろ姿をちゃんと見てこようと思います。
お地蔵さんの他には、変わった形の灯籠や、錨の紋章も目を惹きました。
あとは、なんと言っても社殿の後ろに聳える御神木が素晴らしかったです。まるで神社全体を守っているかのような印象も受けました。
御神木はおそらくスダジイの木ではないかと思います(違ってたらごめんなさい…)。緑も綺麗に茂っていまして、正面、右、左、後ろ、それぞれどこから見ても、ついつい目が行ってしまう存在感でした。
池袋駅のすぐ近くに、こんな大きくて立派な木があったんですね。いいものが見れました。
今回僕は、この記事を書くに辺り、水天宮という神社について、初めて知ることばかりでした。思えば、水天宮という社名の神社自体、参拝するのも今回が初めてです。
元は平家に関係した神社だということも初めて知りましたし、是非総本社の久留米にも、いつか行ってみたいと思います。
池袋駅から徒歩すぐの池袋水天宮。
参拝できてよかったです。素敵な御神木にも出会えました。
続いては、そこからさらに北にある「子安稲荷神社」を目指します。
御朱印
池袋水天宮では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都豊島区東池袋1-50-23です。
池袋水天宮の公式サイトはありません。
電車
各線 「池袋駅」から徒歩5分。
東口から地上に出て、駅を背にして左に進みます。パルコの先の少し細い道を左折し、高架下には向かわずに、右方向に道なりに歩いて行きますと、まず左手に四面塔稲荷大明神の二つの社があり、その少し先が水天宮です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。ごく短時間でしたら、神社前の道路に、他の車の迷惑にならぬよう、路駐も可能かとは思われます。周辺にはパーキングもいくつかあります。
周辺のパワースポット
豊島区の神社一覧