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子安稲荷神社(豊島区/池袋)の御朱印と見どころ

池袋子安稲荷神の紹介

豊島区上池袋にある子安稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「こやすいなりじんじゃ」です。江戸時代、疫病より多くの子供たちを守ったことから、子安稲荷と称されるようになった神社です。池袋駅と北池袋駅の中間くらいに位置し、どちらの駅からも徒歩10分くらいです。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

池袋の「子安稲荷神社」へ

この日は池袋駅周辺の神社巡りに出掛けてきました。池袋にて他の予定もありましたので、そんなにがっつりとではなく、駅ちかの神社を数ヶ所、といった感じです。

天気もすぐれない一日でして、前夜から雨が降り続き、午前中にはようやく上がったものの、また夕方には降り出すという予報の、安定しない空模様。

雨の中での神社巡りも風情があって好きではあるのですが、やっぱりできれば降っていないときに回りたいです。

一日中雨だけどその日しか行けない、とかでしたら、もう完全に雨を楽しむモードに切り替えられるんですけどね。止んでる時間帯があるとか知ってしまうと、やっぱりその間に回りたくなってしまうものです。

この日もそんな雨の降らない僅かな間を狙っての神社巡りになりそうですので、駅周辺という狭い範囲に絞っていたのは好都合。

事前にピックアップしていたのは四ヶ所。池袋四面塔稲荷大明神、池袋水天宮、子安稲荷神社、伏見稲荷神社です。

そのうちの三つは駅からほんとにすぐ近くなのですが、残る一つがちょい離れています。そのちょい離れが、こちらの記事で紹介する子安稲荷神社です。

子安稲荷の公式サイトをチェックしてみたところ、アクセスは池袋駅より徒歩9分と書いてありましたので、たいした距離ではありません。しかし他の3ヶ所が駅から近過ぎるが故に、徒歩9分でもなんだか遠く見えてしまいます。

子安稲荷神社では御朱印も頂けるとのことでして、御朱印帳もばっちり持参です。最近僕たちは御朱印を扱っていない神社ばかり参拝していましたので、頂ける神社に参拝するのは久しぶりです。

池袋の東口を出て、駅前公園にある四面塔稲荷大明神と水天宮に参拝。季節は4月の上旬でしたので、公園には桜がまだ咲いていて、そんな景色も楽しみつつの散策でした。

水天宮への参拝を終え、次の子安稲荷は明治通り沿いに入口があるようですので、いったん明治通りまで出ます。

僕は上京したばかりの若い頃、池袋から明治通りを南に歩き、高田馬場まで行ったことがあるのを思い出しました。大塚方面に向かって歩こうと思ったら、反対の馬場に着いてしまったという、土地勘のなさと方向音痴を自覚した出来事でしたので、記憶に残っているんです。

もう20年以上前の記憶が蘇ります。

今回はそのときとは逆で、明治通りを北へと進みます。

そして歩くこと6~7分。左の路地の先に赤い鳥居があるのを見つけました。

子安稲荷神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、日本神話の神様で、五穀の起源神、食物神である保食神(うけもちのかみ)です。宇気母智神とも表記され、稲荷神である倉稲魂命と同一視もされている神様です。

創建の年代は不明ですが、安土桃山時代以前であると考えられています。

安土桃山時代の前期、この辺りは徳川氏の家臣である、斎藤惣左衞門という旗本の領地でした。ある日惣左衞門が急な雷雨に見舞われ困っていたところ、稲荷の使いという老人が現れ、雨宿りができる社に案内されたそうです。惣左衞門はそこで老人より、稲荷の社祠を再建したならば、領内の五穀豊穣が約束され、災いからも守られるというお告げを聞き、社殿を建立したそうです。

以来、土地を守る神様として厚く崇敬されるようになりました。

また、江戸時代の中期、この地一帯に疫病が流行しましたが、この神社の霊験により、多くの子供たちが病から助かったそうです。それにより子安稲荷と称されるようになりました。

子育て神社としても、古くから厚く信仰されている神社です。

 

境内案内

明治通りから路地を入った先に、赤い鳥居が見えます。

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こちらが小安稲荷神社の入口です。境内には桜が咲いているのも見えます。

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一礼して鳥居をくぐります。

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すぐ右手には、色とりどりの花が咲いていました。

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境内は思っていたよりも広々としています。外からですと、こんなに開けているとは思いませんでした。

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左手には石碑と神輿庫が並んでいます。

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石碑は社殿の再建記念碑と、参道の開設記念碑でした。後ろには途中で切られた木が二本。

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反対側、右手が森のようになっていまして、社殿もこちら側にあります。

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森の方へ進んでみますと、まず手前に社務所がありました。

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社務所の先が社殿です。社殿の周囲は特に緑が多いです。

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社殿に向かいますと、右手に風情のある手水鉢です。

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お清めをします。桜の花びらが浮いていて、よりいい感じになってました。

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社殿は茶色と白を基調とした建物で、周囲の緑との調和が素敵です。社殿の前にある木は、既に完全に緑ですが、桜のようです。

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拝殿の前には左右に石燈籠があり、その奥に狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。

子安稲荷神の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。どちらも可愛らしさのある狛犬さんです。

子安稲荷神の右の狛犬

 

右手には、剪定された大木です。何の木なのかわからず…。

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拝殿前へと進み、参拝します。雨あがりの森は空気が澄んでいました。

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拝殿を振り返りますと、こんな景色になっています。

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社殿に向かい左手にも道が延びていますので、行ってみます。

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こちらは社殿を左斜め前から。

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社殿の左手に末社です。

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猿田彦大神と書かれた末社の鳥居をくぐりますと、右手には二基の小ぶりな石燈籠。

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末社に参拝します。鳥居には猿田彦大神としか書かれていませんでしたが、こちらには大鳥大神、猿田彦神、伏見稲荷神の三社が祀られていました。

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末社にいたお狐さんが、小さくて可愛かったです。かなり古いもののようにも見えました。

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末社の左手にも桜です。

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落ちた花びらが綺麗です。

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桜の前からは、右手に本殿の姿も見えました。

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左手奥にはもう一つ鳥居がありまして、子安稲荷にはそちらからでも入ることができます。

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再び拝殿前の開けた場所に戻ります。

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拝殿に向かって真後ろ、正面にあたる場所にも鳥居があり、参道になっていました。子安稲荷の入口は三ヶ所ですね。

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森のような心地よい境内で、素敵な時間を過ごさせて頂きました。最後に社務所にて御朱印を頂き、子安稲荷を後にしました。

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参拝を終えて

境内には緑が多く、静かな森の中のようでして、心が休まる神社でした。

桜の木が何本もあり、満開は過ぎて葉桜にはなっていましたが、それでもこの時期ならではの景色を楽しむこともできました。

桜そのものはもちろん、地面に敷き詰められた花びらも綺麗でしたし、手水鉢の中に花びらが浮いているのも、風情があって素敵でした。

午前中まで雨が降っていましたので、その濡れた感じも、また風情のある景色を造っていました。

桜や落ちた花びらを見て、綺麗だと思うようになれたことは、自分が大人になったんだな~と思うとともに、ジジイになってきてるんだと実感もしますね。若い頃はそんな景色には特に感動することなんてなかったのに、いつの間にやら。

でももしかしたら子安稲荷のこの境内は、若い頃に来ていたとしても、落ち着く場所だと感じていたかもしれません。それだけ居心地がいい空間だったんです。

雨上がりで緑が多いという時点で、マイナスイオンが出まくってたのかもしれないですけどね。

繁華街である池袋の、駅から徒歩10分、交通量の多い明治通り沿いに、こんな静かな空間があることにびっくりです。

あと3~4日早く来ていたら、桜が満開で、また違った景色の境内になっていたんだと思います。

また、河津桜もありましたので、様々な桜を長い期間楽しめる場所なのではないかと。

桜だけに留まらず、木々や草花の多い境内は、四季それぞれで違った景色が楽しめるはずですので、また別の季節にも足を運んでみたくなります。

心地のいい空間にて、ゆっくり散策させて頂きました。

久しぶりの御朱印も、無事頂くことができました。

僕たちは小さな神社の場合、できるだけお昼の時間帯は御朱印を頂くのを避けるようにはしています。昼食中かと思うと申し訳なくて…。しかしこの日は、絶妙のタイミングで、ちょうどお昼真っ只中に訪れてしまい…。

そんなご迷惑な時間に呼び鈴を押してしまったにも関わらず、とっても丁寧で親切な対応をしてくださりました。

ありがとうございます。お昼どきにお邪魔してしまいすみません。

御朱印を頂いた際、一緒に周辺の神社マップも頂きました。僕たち夫婦はそういった神社マップ的なものをもらってしまうと、ついつい載っている神社を全部制覇したくなってしまうんですよね。この日も危うくマップに触発され、予定外の神社巡りに突入するところでした。その後予定がありましたし、天気も怪しかったので、なんとか思いとどまりましたが。

いつかまた機会を作って、豊島区の神社巡りを決行しようと思います。

参拝を終えた僕たちは、子安稲荷を後にして、再び明治通りを駅に向かい戻ります。

次に目指すのは、この日の神社巡りの締め、西武百貨店の屋上にある「伏見稲荷神社」です。

 

御朱印

こちらが子安稲荷神社の御朱印です。

池袋子安稲荷神の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、10時から17時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都豊島区上池袋2-38-4です。

子安稲荷神社の公式サイトはこちらです。
https://www.koyasu-inari.com/

 

電車

各線 「池袋駅」から徒歩10~13分。

東口から地上に出て、駅を背にして、目の前の大きな通り(明治通り)を左に進みます。首都高が上にある大きな交差点を渡り、そのまま直進しますと、左手の路地の先に赤い鳥居が見えます。

また、バスの場合は、東口から「草63 浅草寿町行き」のバスに乗り、「上池袋一丁目」で下車するとすぐです。

東武東上線 「北池袋駅」から徒歩10~13分。

池袋方面に住宅街の路地を抜けて行くと10分弱で着くかと思いますが、わかりやすいのは、改札を出たら踏み切りを渡り東に進み、明治通りを右折です。しばらく歩いて右の路地の先になります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。神社周辺の道路も住宅街で細いので、路駐は厳しいです。周辺にはコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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