池袋の西武百貨店屋上にある伏見稲荷神社の参拝レポートです。
読み方は「ふしみいなりじんじゃ」です。西武百貨店池袋本店9階、屋上の空中庭園の中にある神社です。住所は豊島区の南池袋になります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
池袋西武屋上の「伏見稲荷神社」へ
僕がビルの屋上にある神社を訪れるのは、こちらが4ヶ所目。
過去に参拝した3ヶ所を挙げさせて頂きますと、新宿の小田急にある豊川稲荷、同じく新宿の伊勢丹にある朝日弁財天、銀座のギンザコマツにある三輪神社、以上になります。
どこもそれぞれ違った魅力があり、屋上の神社というのもいいものだな~と。
そもそも僕は長らく東京に住んでいながら、それら都心の大きな百貨店の屋上という場所に、ほとんど行ったことがありませんでした。ですので神社巡りも兼ねてちょいちょい屋上にも出てみるようになると、こんな空間があったのかと、感動すらしてしまいました。
中にはお酒が飲めるようになってる屋上もありましたので、夏には屋上でビールを、というのもきっと最高ですね。
そんなこんなで、屋上にある神社に向かう際には、必然的に屋上そのものも楽しみになってきます。
今回向かうのは、池袋東口、西武百貨店の屋上です。
僕は西武百貨店自体には、これまでも何度か来たことはあるのですが、屋上には一度も足を踏み入れたことがありません。
それに対し嫁は行ったことがあるとのことで、さらにはそこに「美味いうどん屋」があるという情報まで持っていました。あの『孤独のグルメ』にも登場したうどん屋さんみたいです。どうやら屋上で食事ができるようになっている模様。
この日は全部で4ヶ所の神社を回る予定でして、お昼前に池袋に到着し、ここまでで既に3ヶ所の神社を回っています。
一ヶ所目と二ヶ所目は、ともに池袋駅東口からすぐ、駅前公園の中にある「池袋四面塔稲荷大明神」と「池袋水天宮」です。三ヶ所目は、そこからもう少し北にある「子安稲荷神社」。そして四ヶ所目、次に向かう西武の屋上、伏見稲荷神社がこの日の締めの神社です。
嫁にうどん屋の話を聞いたときから、この日のランチは屋上にてうどんにしようと決めていましたので、伏見稲荷に参拝したら、そのまま屋上にてうどんを食す予定です。
もはや目的が伏見稲荷なのか、うどんなのかも曖昧になってきます。
三ヶ所目の子安稲荷の参拝を終えた時点で、時刻は13時近くになっていまして、けっこうな空腹だったんです。
しかしまずはいったん頭からうどんを抜き去り、神社の参拝に集中しなければ。
子安稲荷神社から明治通りを歩いて駅前まで戻り、西武百貨店へ。
エレベーターに乗り、9階の屋上に到着です。
ご由緒
ご祭神は、衣、食、住の大恩神であり、五穀豊穣の神様である稲荷大神(いなりのおおかみ)です。
総本社は京都にある伏見稲荷大社です。
池袋西武百貨店屋上の伏見稲荷神社は、境内のご由緒書きによりますと、昭和4年の創建です。
池袋西武が開店したのは昭和15年ですので、それ以前の創建ということになりますが、その辺りの詳細は残念ながらわかりませんでした。
昭和4年は、現在の西東京市にある東伏見稲荷神社が、「東京にも京都の伏見稲荷大神のご分霊を」という願いから創建された年になります。西武百貨店屋上の境内には、「東伏見稲荷大明神」の幟も立てられていますので、昭和4年に創建された東伏見稲荷より、そのご分霊を勧請したものである可能性が高いのではないかと。
詳しい経緯などわかりましたら、改めて追記させて頂きます。
境内案内
屋上に出ますと、そこには公園のような空間が広がっています。
案内図を見たところ、伏見稲荷は右手にあるようなので、そちらに進みます。右手は庭園のようになっているのが見えます。
階段には色とりどりの花。
階段を上がり切ると、なんとそこには池がありました。鮮やかな花と、木々の緑が綺麗です。
池はけっこうでかいです。橋まで架かっていまして、こちらはその橋の上から奥側を撮影した写真です。
伏見稲荷は庭園の右奥のようですので、行ってみます。
奥には下る階段がありました。こちらも緑が多いです。
階段を下り、突き当たりから左側を見ると、赤い鳥居と祠です。伏見稲荷に到着です。
鳥居の前へと進み、正面に立ちます。境外からでも、手入れが行き届いているのがわかります。幟には「東伏見稲荷大明神」と書かれていますね。
境内の左手は緑に覆われていて、森のようになっています。
鳥居の左手前にはご由緒書き。
一礼して鳥居をくぐり境内へ。鳥居の扁額には「伏見稲荷大神」と書かれています。
すぐ右手に手水鉢がありました。お清めをします。
祠の前へと進みます。祠は比較的新しめのものに見えます。
手前には両脇に、スマートな容姿のお狐さんです。
こちらが左のお狐さん。
こちらが右のお狐さんです。どちらもしゅっとしていてかっこいいです。
参拝します。祠には、上に龍、下には亀の彫刻が施されていました。
左の奥には虎の彫刻も。右の奥が布に隠れて見えなかったのですが、龍、亀、虎があるということは、おそらく青龍、玄武、白虎だと思いますので、残りは朱雀で四神が彫られているのではないかと。一通り彫刻などを眺めて、境内を後にしました。
参拝を終えて
池袋西武の屋上は、とっても綺麗に整備されていて、居心地のいい素敵な場所でした。
屋上に大きな池があったのには驚きました。新宿伊勢丹の朝日弁財天にも小さな池はあったのですが、池袋西武の方は、けっこうな規模の池です。でかいです。
池の周辺を含め、完全な庭園になっていました。綺麗な花が咲いていたり、木々が茂っていたりして、公園ができちゃってます。森の中を散策しているような気分になれる、気持ちのいい公園です。
伏見稲荷神社は、そんな公園を抜けた先にひっそりと佇んでいました。
庭園の方は散策している人の姿もちらほらあったのですが、神社の方は始終僕と嫁しかいないという、贅沢な空間です。
時間を掛けて参拝させて頂きました。
小さな神社ではありますが、綺麗に整備されていていますし、周囲は緑に囲まれていて、落ち着きます。
近年造営されたであろう祠には、いくつもの彫刻が施されています。四神も彫られていました。
祠前のお狐さんは、スマートな容姿のお狐さんでして、新宿小田急の豊川稲荷や、中野の藤神稲荷神社で見たお狐さんと同じタイプです。
池袋という大繁華街の中心地で、伏見稲荷の境内だけは、まるで隔離されているかのような空間でした。
いい時間を過ごすことができました。
参拝を終えた僕たちは、ランチにうどんを食すため、入口の方に戻ります。
屋上は、出て右手が庭園や神社、左手がフードコートになっています。色んなお店が並んでいて、お酒も飲めちゃうみたいです。
屋根付きの席もあり、雨でも大丈夫そうです。
お目当てのうどん屋さんへ。「かるかや」さんというお店です。『孤独のグルメ』にも登場した讃岐うどんのお店です。
こちらが「かるかや」のメニューです。僕はスタミナうどん、嫁はきつねうどんを注文します。
こちらが待望の「かるかや」のうどんです。左がきつねうどん、右がスタミナうどん。美味そうです。
いただきます。
とっても美味しい讃岐うどんでした!意外と気温の低い一日でしたので、うどんの温かさが身に沁みます。
伏見稲荷に参拝した際には、是非かるかやさんでのお食事も合わせてみてはいかがでしょうか。オススメです。
お天気はあまり優れない中での散策でしたが、この日回った4ヶ所の神社はどこも素敵でしたし、うどんも美味しかったですし、いい池袋散歩ができました。
さらにこの後僕たちは、僕も嫁も好きな漫画『よつばと』の原画展を見に、池袋パルコへ。
盛りだくさんの一日でした。
池袋周辺には、まだまだ行ってみたい神社がありますので、また機会を作って訪れたいと思います。
あとは、都心の屋上神社散歩もしたいですね。
御朱印
池袋西武百貨店の伏見稲荷神社では、御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都豊島区南池袋1-28-1です。西武百貨店池袋本店9階の屋上です。
屋上の営業時間は季節によって変更があります。おそらく10時~20時でしたらどの季節でも開放されているのではないかと思いますが、事前に下記の池袋西武公式HPでご確認ください。
https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/roof_garden/
電車
各線 「池袋駅」から徒歩すぐ。
東口方面です。よく知られた話かとは思いますが、池袋は東口に西武百貨店があり、西口に東部百貨店があり、ややこしいので注意です。西武に行くには東口です。
駐車場
西武百貨店の駐車場があります。また、駅周辺にはコインパーキングがいくつもあります。西武の駐車場は下記公式サイトをご覧ください。
https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/access_info/
周辺のパワースポット
豊島区の神社一覧