日野市の石田にある石明神社の参拝レポートです。
読み方は「せきみょうじんじゃ」、もしくは「せきめいじんじゃ」です。どちらの読み方もされています。最寄駅は多摩モノレールの万願寺駅で、近くには土方歳三資料館や日野税務署があります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
日野の「石明神社」へ
この日は嫁と二人、日野税務署に行かねばならぬ用事があったんです。
普段から日野と言う場所は縁が遠く、なかなか行く機会のない街ですので、土地勘も全くありません。事前に日野税務署の場所を調べ、多摩モノレールに乗って向かいました。
そして、せっかく滅多に行かない日野に降り立つわけですから、どうせなら周辺の神社も巡りたくなってしまうんです。
いつもこのパターンで、死ぬほど歩いて後悔することが多いんですけどね。
この日も日野税務署の周辺に神社はないのかと検索しましたところ、万願寺駅から税務署までの間に、二つの神社を発見。
石明神社と八幡大神社です。
万願寺駅から税務署までは、日野バイパスと言う大きな通りを真っ直ぐ西です。一本道なので迷う心配もありません。
そして事前に調べた二つの神社は、いずれもこの日野バイパスから脇道を少しだけ奥に入った場所にあるようです。
つまり、行きやすい場所に位置していると言うことです。
これはもう、寄ってみるしかないですよね。
万願寺駅に降り立ち、まずは駅に近い方にある、こちらの石明神社に行ってみることに。
このブログで日野市の神社を紹介するのはこれが初めてですし、僕自身も日野市の神社に訪れるのはこれが初めてです。
日野で最初の神社、石明神社は日野バイパスを西に歩き、左に少し入った場所です。
途中、「土方歳三資料館」と言う看板が出ていまして、行ってみたい誘惑に駆られましたが、そこまで時間に余裕がなかったので我慢。
土方歳三と言えば、幕末に活躍した新選組の副長です。僕は若い頃に司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』を読んで、すっかり好きになってしまった覚えがあります。
この日野は、そんな土方歳三の故郷です。そして彼の生家が「土方歳三資料館」になってるらしいです。初めて知りました。
偶然通り掛かりましたので、寄りたかったんですけどね…。
泣く泣く今回は諦め、石明神社を目指します。
万願寺駅から歩くこと5分ちょっと。
大きな御神木と、石明神社の赤い社殿が姿を現しました。
ご由緒
ご祭神は、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)です。天孫降臨にて道案内をした神様で、旅や道開きの神様です。
創建の年代は不明ですが、南北朝時代の創建ではないかと考えられています。
社殿を改築した記念に残した棟札が、安土桃山時代末の慶長2年のものがあり、その時代には既に鎮座していたことがわかっています。
古くは堰(せき)大明神、石明社、石大明神と呼ばれていたそうです。堰は、水をせきとめる堰です。これは、神社のすぐ近くに浅川という川があり、たびたび洪水に見舞われていましたので、元々は石の神ではなく、堰の明神だったのではないかという説もあるそうです。
近代になり石明神社と改称され、現在に至ります。
境内案内
こちらが石明神社の入口。この左の先に、浅川という川が流れています。
一礼して石鳥居をくぐります。
参道がすぐ右に折れていて、その先に社殿があります。境内も広くはありません。
鳥居の右脇に、石碑がいくつか並んでいます。
参道を進みます。立派な木が何本かあり、その陰には小さな祠も見えます。後ほど行ってみることに。
社殿の正面に立ってみます。赤と白を基調とした社殿で、青空との対比が素敵です。
参拝させて頂きます。
境内を散策してみます。社殿の右手には社務所がありましたが、閉まっていました。
こちらは社殿を右斜め前から。社殿脇にある二本の御神木が、存在感がありました。
先ほど見えた祠にも行ってみます。どんな神様が祀られたものかわからなかったのですが、参拝。
祠のさらに奥にも石碑が一つ。
こちらが社殿に向かい左側にある二本の御神木です。ケヤキだと思います。でかいです。迫力がありました。
二本のうち一本が、ものすごく斜めに生えています。それなのにとても力強くて、魅入ってしまいます。
大きな木は見ていて飽きません。癒されます。
こちらは左斜め前からの社殿です。御神木や社殿をしばらく眺めてのんびり過ごし、石明神社を後にしました。
参拝を終えて
石明神社は、大きい神社ではありませんでしたが、素敵な神社でした。
何よりも、大きな二本のケヤキがインパクトがあって、とても印象に残っています。
日野バイパス方面から歩いてきますと、まずこの御神木が目に入るんですよ。思わず「おー!」と言ってしまいます。
遠目でも見事な御神木でしたが、間近で見るとさらに迫力があって見惚れてしまい、けっこう長い間見てしまいました。
社殿もシンプルではありますが、赤と白の色合いが淡く、素敵な社殿です。
この日は天気も快晴で、気持ち良い空の下でのんびりと参拝をさせて頂きました。
境内には穏やかな空気が流れていた感じがします。僕と嫁以外に人の気配はなく、とても静かでした。
土方歳三がこの辺りで生まれたとのことですので、土方歳三もこの神社にきっと来てたんだろうな~なんて考えると、ロマンがありますね。その時代の景色はどんなだったろう、とかも想像してしまいます。
そんなことを考えていましたら、「土方歳三資料館」に行きたくてたまらなくなって来るんですけどね。
それは次回の楽しみに取っておきます。
境内を散策した後は、近くにあった川にも行ってみました。神社のすぐ先が土手になっていまして、浅川という川が流れています。
川幅はけっこう大き目なのですが、この日はそこまで水量は多くありませんでした。
かつてはこの川がよく氾濫していたとのことですので、それを納めるために、この石明神社が建てられたのかもしれないですね。そんな説もあるそうなので。
僕が日野市で初めて訪れた神社である石明神社。
大きな御神木と穏やかな空気を満喫させて頂きました。
参拝できて良かったです。
続いてはもう一つ、日野税務署までの途中にある八幡大神社へと向かいます。
追記:
この約2年後、土方歳三資料館に足を運びました。そのときのレポートは、僕が別で書いている以下のブログでアップしています。
御朱印
石明神社では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都日野市石田2-11-13です。
石明神社の公式サイトはありません。
電車
多摩モノレール 「万願寺駅」から徒歩5~7分。
日野バイパスを西に進み、途中で左に入ります。「高幡不動駅」からでも歩けないことはないかと思いますが、おそらく20分前後は掛かるかと思います。
駐車場
参拝者用の駐車場はありませんが、短時間でしたら神社前の道路に、通行の妨げにならぬよう、路駐しても問題ないかとは思います。
周辺のパワースポット
日野市の神社一覧