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猿江稲荷社(江東区/住吉)の御朱印と見どころ

猿江稲荷社の紹介

江東区にある猿江稲荷社の参拝レポートです。

読み方は「さるえいなりしゃ」です。猿江神社の裏手、道路を挟んだ反対側にある神社で、お隣には妙寿寺猿江別院があります。源頼義・義家親子の家臣だった猿藤太(さるのとうた)の木像が御神体です。最寄り駅は住吉駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

住吉の「猿江稲荷社」へ

朝から暑い7月の上旬、嫁と二人で住吉へと出掛けて参りました。

住吉に降り立った目的は、猿江神社です。

現在使っている御朱印帳が残り僅かになってしまったため、新しい御朱印帳を探していたところ、嫁が猿江神社のものを所望したんです。お猿さんが描かれている可愛い御朱印帳があると。

ちょうど人生初の東京スカイツリーに行くという予定がありましたので、その足で近くにある住吉にも立ち寄り、猿江神社にて御朱印帳を手に入れることにしました。

住吉というのは、僕は一度も訪れたことがありません。なかなか行く機会がない場所ですし、せっかくなので猿江神社以外にも、周囲に神社があれば回ってみることに。これはいつもの僕たち夫婦のパターンです。

事前に下調べをして、住吉駅の周辺には、猿江神社の他にも2つの神社を地図で見つけましたので、全部で3ヶ所に参拝してから、スカイツリーのある押上に移動する計画を立てます。

住吉で訪れる3つの神社は以下です。住吉駅から近い順に。

  • 日ノ先神社
  • 猿江神社
  • 宇迦八幡宮

その後は押上でもいくつか神社を回り、お昼過ぎにはスカイツリーに到着していないといけない(ランチの予約をしていたため)というコースです。

当日は朝イチで三鷹の自宅を出発し、電車を乗り継ぎ住吉に到着。

地図を確認しつつ、まずは予定通り日ノ先神社に参拝。

続いて訪れたのが、御朱印帳という別の目的もあった猿江神社です。猿江神社は、本殿のちょうど裏側にも境内社のお稲荷さんがありましたので、そちらにも参拝します。

そうしますと、ちょうどその位置から道路を挟んだ反対側に赤い鳥居があり、小さなお稲荷さんがあるのが目に入ります。こんな感じで。

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猿江神社の本殿と対象になるかのような位置に、お稲荷さん。

これは行ってみるしかありません。

猿江神社の参拝を終えた後、道路を渡り近づいてみますと、そこには「猿江稲荷社」と書かれていました。

事前にはチェックしていなかった猿江稲荷社。

参拝します。

 

ご由緒

ご祭神は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と、宇迦之御魂命(うがのみたまのみこと)です。猿江神社と同じご祭神となっています。

天照大御神は日本国民の総氏神で、皇室の祖神でもあり、太陽が神格化された神様です。宇迦之御魂命は食物や穀物を司る五穀豊穣の神様で、稲荷神や倉稲魂命と同一です。

創建の具体的な年代や経緯は不明です。江戸時代前期の寛文の時代には、妙寿寺というお寺が別当として管理していましたので、創建もそれ以前であることは間違いないかと思われます。

この地で果ててしまったという源頼義・義家親子の勇猛な家臣、猿藤太(さるのとうた)の木像が御神体です。猿藤太は道路を挟んで向かい側の猿江神社にも祀られています。

現在もお隣には、妙寿寺猿江別院があります。

 

境内案内

猿江稲荷社は立派な門の中にあります。

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こちらが正面になります。赤い鳥居のすぐ後ろに社があり、左奥にも小さな祠があるのが見えます。

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近付いてみて初めて、神社の名前がわかりました。

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鳥居の前には小さなお狐さんです。こちらが左のお狐さん。

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こちらが右のお狐さん。どちらも大きくはありませんが、顔立ちは鋭いです。

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一礼して鳥居をくぐり、参拝します。中にも小さなお狐さんが見えます。提灯には「猿江稲荷大明神」、奥の扁額には「猿江稲荷」と書かれているのが見えます。

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社の左側の扉に、猿江稲荷の御神体などについての説明がありました。

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左奥の祠にも参拝します。祠もお狐さんもだいぶ古いもののように見えます。

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その後ろには、道路の反対側からも見えていた銀杏の木です。

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参拝を終え、猿江稲荷社を後にします。猿江稲荷社を振り返りますと、道路の反対側には猿江神社です。見えている赤い鳥居は、本殿の裏手にある猿江神社境内社の箭弓稲荷神社です。

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こちらは猿江稲荷の後ろ側です。門はお隣の妙寿寺猿江別院と繋がっていましたが、境内は寺院の建物とは別れている造りになっていました。

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参拝を終えて

猿江稲荷社は、最初の計画では訪れる予定はなかった神社です。と言いますか、そこに神社があるのも知らなかったです。

たまたま猿江神社の裏手にあるお稲荷さんに参拝し、道路の向こう側に見つけることができました。

入口のコンクリートの門は、モダンでお洒落な造りになっていて、お隣にある妙寿寺猿江別院と繋がっています。妙寿寺と入口は別々なのですが、門自体が繋がっている形です。

なので最初は妙寿寺の境内にあるお稲荷さんかな?と思ったのですが、中に入ってみるとそういうわけではなく、仕切られていまして、ちょっと不思議な造りになっていました。

鳥居の手前には、小さいですけれど強面のお狐さんが睨みを利かせています。中にも小さなお狐さんがいらっしゃいました。

さらに境内の左奥にも小さな祠がありまして、その前にもお狐さん。

入口のモダンな門に対して、中の社や祠はかなり古いもののように見えました。

後日、この記事を書くに辺り猿江稲荷社を色々と調べてググってみましたところ、まだ門がない状態の写真が複数出てきましたので、どうやら門ができたのは最近のようです。

以前は赤い鳥居が三つ連なっていて、周囲も玉垣で囲われていたようですので、近年になり整備されて今の形になったのだと思われます。

祠やお狐さんはそのままで、境内が整備されたようですね。

後ろには銀杏と桐でしょうか、2本の木が茂っているのが遠目からでもわかるのですが、昔の写真を見ますともう少し緑が多いように見えますので、その2本を残して後は切られてしまったのかもしれません。

創建の具体的な経緯などはわからなかったのですが。向かいの猿江神社と同じく、源頼義・義家親子の家臣であった猿藤太という武将に縁の深い神社ですし、位置的にも猿江神社とは深い関係があるのではないかと推測できます。

こちらの猿江稲荷は猿藤太さんの木像が御神体になっているとのことで、僕たちが通常目にすることはできませんが、どんな木像なのか是非とも見てみたくはなります。

たまたま見つけた猿江稲荷社。

小さなお稲荷さんではありましたが、参拝できて良かったです。

続いては、地図で近くに見つけた宇迦八幡宮へと向かいます。

 

御朱印

猿江稲荷社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都江東区猿江2-5-14です。

猿江稲荷社の公式サイトはありません。

 

電車

半蔵門線 / 都営新宿線 「住吉駅」から徒歩4~5分。

B1出口を出て、細い路地を真っ直ぐ進み、二本目の大きめな道に出たら左折。そのまま大きな通りを進みますと「猿江神社前」交差点に出ますので、そちらを左折するとすぐ左側にあります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。ごく短時間でしたら、他の車の迷惑にならないよう神社前の道路に駐車することは可能かと思われます。近くにはコインパーキングもいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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