新宿区のある雷電稲荷神社の参拝レポートです。
読み方は「らいでんいなりじんじゃ」です。新宿駅の東南口、または南口を出てすぐ、甲州街道沿いに鎮座する小さな神社です。昭和3年に花園神社に合祀されますが、その跡地に再建されました。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
新宿にある「雷電稲荷神社」へ
バルト9という大きな映画館があるのですが、道路を挟んでその向かい側です。都立新宿高校の裏手で、甲州街道沿いです。
僕が雷電稲荷神社を訪れるのは今回が二度目。
まだこのブログを始める前ですが、神社巡りを始めたばかりの頃、嫁と二人で一度訪れています。
僕は若い頃、新宿御苑の近くで働いていたことがありまして、新宿駅の東南口を出て、歩いて通っていました。で、その頃に雷電稲荷神社の近くを何度となく通っていましたので、なんとな~く神社の存在も認識はしていたのではないかと。参拝したことはなかったですけれど。
ですので前を通ったことは何度となくあるわけですが、参拝するのは二度目。
今回はバルト9に嫁と映画を観に行きまして、その足で参拝させて頂きました。ちなみに映画は『ONE PIECE FILM GOLD』です。僕も嫁もワンピースが大好きで。
せっかくバルト9まで来たのですから、雷電稲荷にも立ち寄ろうと。
雷電稲荷は、世界一乗降者数が多いと言われる新宿駅から歩いて本当にすぐなんです。にもかかわらず、そこだけ静かな空間が出来上がっているといいますか、ちょっと不思議な場所でもあるんです。
社名の「雷電」にもなんとなく惹かれるものがありますし。まず『魁!!男塾』の雷電を思い出してしまうんですけどね。
映画は午前中でしたので、ワンピースを楽しんだ後は、まずランチを済ませ、それから向かいます。
ご由緒
ご祭神は、受持神(うけもちのかみ)です。日本神話の女神で、保食神とも表記される食物の神様です。字迦之御魂神や稲荷神とも同一視されています。
創建の年代は不明です。一説には平安時代ともいわれています。
社名の由来については、源義家が奥州征伐に向かう途中で激しい雷雨に遭った際、白狐が現れ、義家の前で三回頭を下げたところ、雷雨が止んで晴れ渡ったそうです。そこから雷電神社と称されるようになったという伝承があります。
昭和3年には近隣の花園神社に合祀されますが、いつしか跡地に鳥居と祠が再建され、現在に至ります。
境内案内
新宿の東南口、もしくは南口から歩いて5分ほど。雑居ビルが立ち並ぶエリアに雷電稲荷神社はあります。神社の両側にはパーキングがありますので、比較的開けた場所ではあります。ひっそりと佇んでいる感じですね。
鳥居の手前、左手には社号碑です。
一礼して鳥居をくぐり境内へ。鳥居や幟の赤と、木々の緑が綺麗です。
参道には大きな木が一本、聳えています。
歩を進めますと、前方には二の鳥居。その先が社殿です。
柵には「カラス注意」との張り紙があり、少々ビビります。反対側には、この時期はカラスの子育てのため、威嚇することがあるので気を付けてください、との説明書きもありました。見渡してみましたが、カラスの姿は見えず。
二の鳥居をくぐります。社殿の前には二対の小さな神狐さん。
まず、こちらが手前、左手の神狐さんです。金網に囲われています。よく見るとその脇にも、さらに小さな神狐さんがいらっしゃいました。
こちらが右の神狐さん。小さくて可愛らしいのですが、顔はけっこう険しくて怖いです。
左の神狐さんのすぐ後ろに、手水鉢です。お清めをします。
社殿はかなり古い建物に見えます。手前の神狐さんの位置が、社殿に対して均等ではなかったので、一瞬違和感を感じてしまいました。逆に珍しいですね。
社殿の後ろには、大きな木が茂っています。
こちらが二対目の神狐さん。左側です。
こちらが右の神狐さん。やっぱり怖いお顔です。
拝殿の前に立ちます。お賽銭箱には稲荷の神紋です。
扁額もかなり古いものに見えます。彫刻も施されていました。参拝させて頂きます。
社殿の左脇には、力石と蛙さん、そして祠が一つ。
八角堂でした。どうやら弁財天のようです。こちらにも参拝させて頂きます。
社殿を振り返りますと、こんな景色です。参拝を終え、雷電稲荷神社を後にしました。
参拝を終えて
小さな神社ではありますが、連なる赤い鳥居と、その後ろに茂る木の緑が綺麗で、居心地のいい神社でした。
二対いらっしゃった神狐さんは、いずれもサイズが小さくて可愛らしいのですが、お顔はけっこう怖かったですね。境内の居心地はいいものの、神狐さんの顔を見ますと、身が引き締まるといいますか、ちょっと緊張感も芽生えてしまうような。
手水鉢もとても小さかったです。
神狐さんだけではなく、八角堂の前には蛙さんもいました。
神社にてこのような八角堂を見るのは、もしかしたら僕はこちらの雷電稲荷が初めてかもしれません。
神社って本当に、それぞれ皆違いますので、だからこそ面白いんだと思います。色んな神社を回ってみたいと思ってしまうんです。
大きな神社には大きな神社の魅力がありますけれど、こちらの雷電稲荷のように小さな神社にも、魅力というのはあるものです。
新宿駅からすぐの場所にありながら、これだけ静かな空間があるということが、かけがえのないことのようにも思えます。
雷雨の中、白狐が現れた光景などもなんとなく想像してみたり。
参拝者は僕と嫁だけでしたので、二人で思う存分、ゆっくりと過ごさせて頂きました。
途中、ポケモンGOをしていると思われる、動きのおかしなおっさんが入ってきて、ちょっとびっくりしましたけど。
嫁とはたまにバルト9に映画を見に行きますので、その際にはまたこちらに立ち寄りたいと思います。
雷電稲荷神社、参拝できてよかったです。
御朱印
雷電稲荷神社の御朱印はありません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都新宿区新宿4-4-23です。
雷電稲荷神社の公式サイトはありません。
電車
①JR/小田急線/京王線/ 「新宿駅]から徒歩5分。
新宿駅の南方面(南口、東南口)から出て、甲州街道を東に少し歩いたところにあります。
②丸の内線/副都心線/都営新宿線 「新宿三丁目駅」徒歩5分。
E5出口を出て甲州街道に向かい、渡るとすぐです。信号待ちがなければ5分かからないかと。
駐車場
参拝者用の駐車場はありませんが、近くにパーキングがたくさんあります。
トイレ
ありません。
周辺のパワースポット
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