千代田区のある神田明神の参拝レポートです。
読み方は「かんだみょうじん」です。正式名称は「神田神社(かんだじんじゃ)」で、神田、日本橋、秋葉原など108の町会の総氏神で、江戸総鎮守として崇敬されてきた神社です。神田祭りでも知られ、東京十社の一社でもあります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
神田明神として知られる「神田神社」へ
神田明神の存在は、僕もこのような神社巡りをする前から知っていました。神田祭りの光景というのも、ニュースなどで目にしていた気がします。それになんとなくではありますが、商売繁盛や縁結びにご利益がある神社というのも、聞き覚えがあります。それだけ広く知られた、有名な神社ということかと。
しかしながら、これまで一度も訪れたことはなく…。
神社巡りをする前は、靖国参拝はしていたものの、それ以外は旅行に出掛けた先で有名な神社に立ち寄る程度でしたので。都内で名の知られた神社にも、ほとんど足を運んだことはありませんでした。
それがこうして神社巡りを始めるようになりますと、特に名の知られた神社には、とにかく参拝してみたくなるもの。
神田明神も、そんな神社のうちの一社です。
また、東京十社なるものも最近知りまして、ぜひとも十社全部回ってみたい!と前のめりになっておりましたので、神田明神がそのうちの一社だと知り、さらに行きたくてたまらない感じに。
そんな折、暑さの厳しい8月ではありましたが、たまたま嫁が御茶ノ水で用事があるとのことで、僕もそれに同行し、その足で神田明神に参拝することにしました。
名前が「神田明神」なだけに、神田駅の付近にあるかと思いきや、JRですと最寄駅は御茶ノ水駅になります。秋葉原駅からも近いです。その他、いくつかの地下鉄の駅からも行きやすいみたいですね。何も事前情報無しでしたら、僕はきっと神田駅で降りていたと思います。
僕は自宅がJR中央線の三鷹駅ですので、御茶ノ水へは中央線で一本。乗り換えせずに行けると言うのは楽チンです。
嫁と御茶ノ水に向かい、用事を済ませた後、早速参拝することに。
ご由緒
ご祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、平将門命(たいらのまさかどのみこと)の三柱です。
大己貴命は、出雲大社の祭神であり、国造りをした大国主神(おおくにぬしのかみ)と同一です。だいこく様と習合もしています。
少彦名命は、大国主命の国造りに力を貸した神様で、温泉、医薬、知識、酒造の神など、様々な性質を持った神様です。えびす様と習合しています。
平将門命は、平安時代に勢力を振るった豪族で、平将門の乱でも知られた武将です。
創建は奈良時代の天平2年。出雲氏族の真神田臣(まかんだおみ)が、現在の将門塚の近く、神田の地に大己貴命をお祀りしたのが始まりとされています。神田はもと伊勢神宮の御田(おみた=神田)があった土地で、神田ノ宮と称されました。現在の将門塚の近くに創建されています。
平安時代には、敗死した平将門近くに葬られますが、後にその周辺で天変地異が頻発したため、その御霊をお慰めし、鎌倉時代には当社に奉祀されます。
戦国時代には、太田道灌や北条氏綱などの武将に手厚く崇敬されます。関ヶ原の戦いでは、徳川家康が戦勝祈願を行っています。
江戸時代になり、江戸城の表鬼門守護の場所にあたる現在の地に遷座し、幕府により社殿が造営され、江戸総鎮守となります。
明治元年には准勅祭社となり、明治4年に現在の「神田神社」に改称されています。
明治天皇の行幸にあたり、朝廷に反旗を翻した平将門が祀られているのはあるまじきこととして、ご祭神から外れ、代わりに少彦名命が茨城県の大洗磯前神社より勧請されます。その後将門命は、境内摂社を経て、昭和59年に本社のご祭神として復帰されています。
大正12年の関東大震災で社殿が焼失してしまいますが、昭和9年に鉄筋コンクリートの社殿が造営され、昭和20年の東京大空襲では、境内に焼夷弾が落ちたにもかかわらず本殿、拝殿などは焼失を免れ、現在に至ります。
日本三大祭りの一つといわれ、江戸三大祭りの一つでもある「神田祭」も当社のお祭りです。
旧准勅祭社である東京十社の一社で、多くの参拝者が訪れる神社です。
境内案内
御茶ノ水駅の聖橋口から歩いて5分ちょっと。本郷通りと言う大きな通りの向こう側に鳥居が見えてきます。
大きくて立派な鳥居です。扁額には「神田神社」と書かれています。
鳥居をくぐると、開けた参道。
その先に、煌びやかな随身門が現れます。
随神門を抜けると、左側に手水舎です。
境内はとても広く、見どころがたくさんありそうです。散策したい気持ちを抑え、まずは拝殿に向かうことに。
拝殿前には狛犬さん。筋肉隆々な感じで逞しい狛犬さんでした。こちらが左の狛犬さん。
こちらが右の狛犬さん。どちらも正面を向いています。
参拝させて頂きます。
参拝を終え、拝殿に向かい左手にある授与所で御朱印を頂きました。
境内を散策することに。拝殿を左回りで一周してみました。神田明神には、境内社がたくさんあります。こちらは魚河岸水神社。日本橋に魚市場があった頃の守護神です。
小舟町八雲神社。手前には大きな天水桶。
大伝馬町八雲神社。こちらにも大きな天水桶です。
江戸神社。元は現在の皇居内に創建された神社です。
浦安稲荷神社。
金刀比羅神社と三宿稲荷神社。
末廣稲荷神社。
最後に、合祀殿がありました。
ぐるっと左から一周回って、拝殿前に戻る手前に銭形平次の碑があります。
拝殿側から境内を見るとこんな感じです。開けていますね。
拝殿に向かって右側には、明神会館と書かれた大きな建物もあります。結婚式場のようです。
拝殿の右前には獅子山。立派な獅子さんがいます。夏の暑い日でしたので、流れ落ちる水がとても気持ち良かったです。
こちらは、拝殿に向かい左側にある大海原を渡るえびす様の像。えびす様の子供の頃とのこと。
同じく拝殿に向かって左側には、大きなだいこく様がいらっしゃいます。
だいこく様の隣に馬がいました!名前は「あかり」ちゃん。一心不乱に草を食べてました。
一通り境内を散策して、神田明神を後にしました。こちらは拝殿側から見た随神門です。近くで見れば見る程、見事な門です。
参拝を終えて
以前から気になっていた神田明神に初めて参拝することができました。
駅からも歩いてすぐの場所にありますので、行きやすいです。
平日にもかかわらず、多くの参拝者の姿があり、とっても賑わってる神社でした。僕がこのブログを始めて以降、おそらく一番大きな神社なのではないかと。
境内もとても広くて、見どころもたくさんありますし、正直どこからどう見ていいのか、一瞬よくわからなくなるほどでしたよ。
まず、赤い煌びやかな随神門が素晴らしかったですね。そして随神門を抜けると、いっきに開けた境内が視界に飛び込んできます。
その前方にどんと建つ拝殿も大きくてとても立派でした。存在感ハンパないです。で、拝殿の前には筋骨隆々な逞しい狛犬さんがいらっしゃいまして、そちらの存在感も大きかったです。
裏側に回ると、神田明神を囲むかのように、境内合祀されている神社がたくさんありました。全てに参拝するとお賽銭がけっこう必要になりますので、多めにお持ち頂くおとをお勧めします。
本当に見どころがたくさんだったのですが、個人的には獅子山がとても印象に残りました。岩には立派な獅子がいて、小さな滝のように水が流れていて、とても涼しげな場所でした。夏の暑い日にでしたので、より心地よく感じました。
門を入ったところには銭形平次の顔出しパネルもあって、つい嫁と二人で交代で銭形平次になり、写真も撮っちゃいました。僕は銭形平次って実在の人物かと勝手に思っていたのですが、架空の人物みたいです。で、そんな架空の銭形平次がこの辺りに住んでいたと言う設定から、「銭形平次の碑」もありまして、顔出しパネルもあったんだと。
また、僕はアニメには詳しくはないのですが、神田明神は『ラブライブ』と言う人気アニメにも登場し、聖地ともされているみたいです。関連グッズも出てるみたいです。
神田明神のお祭りである、江戸三大祭りの一つ、神田祭。これも僕はまだ見たことがありませんので、いつか見れたらな~と思っています。
古くから江戸総鎮守として、東京の人々に親しまれている神田明神。参拝できて良かったです。
ただです。どうやら神田明神に参拝したら、成田山新勝寺には参拝したらダメだという言い伝えがあるそうで…これは新勝寺が将門の乱の鎮圧のために動護摩の儀式を行い、将門を苦しめたためだとか。新勝寺にもいつかぜひ行ってみたいのです、どこまで信じるかですけどね。
神田明神の道路を挟んだ向かい側には、孔子を祀っている「湯島聖堂」がありまして、神田明神を後にした僕たちは、そちらにもちょいと寄ってみることに。
湯島聖堂は孔子様が祀られている聖堂です。中はとても広くて、緑も多く素敵な場所でした。
こちらもお勧めのスポットです。神田明神に参拝した際には、ぜひ少し足を延ばして立ち寄ってみてください。
神田明神は、旧准勅祭社である東京十社の一社とのことですので、そちらに参拝したからには、残りの九社にも参拝したくなるものです。
東京十社、近々どこかで挑戦してみようと思います。
御朱印
こちらが神田明神の御朱印です。(※画像は後日、東京十社巡りの際に頂いたものになります。)
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都千代田区外神田2-16-2です。
神田明神の公式サイトはこちらです。
http://www.kandamyoujin.or.jp/
電車
①JR中央線・総武線 / 丸の内線 「御茶ノ水駅]から徒歩5分。
「聖橋口」から出て徒歩5分少々です。大きな通り沿いですので、迷わずに着けるかと思います。
②JR京浜東北線・山手線・総武線 / 日比谷線 「秋葉原駅」から徒歩7分。
「電気街口」方面から徒歩7分程です。
③千代田線 「新御茶ノ水駅」徒歩5分。
こちらも「聖橋口」から出て徒歩5分少々です。
④銀座線 「末広町駅」徒歩5分
御茶ノ水駅、秋葉原駅のどちらからでも徒歩圏内ですので、電車で行きやすい場所にあります。
駐車場
参拝者用の駐車場があります。随身門を右に進み、社殿の裏手まで進んだところです。ただし駐車できる台数が少ないので、ご注意を。近隣にはコインパーキングがいくつかあります。
トイレ
隣接する文化交流館と公園にあります。
周辺のパワースポット
千代田区の神社一覧
東京十社巡り
神田明神は「東京十社」の一つに数えられている神社です。東京十社巡りについて、こちらの記事で詳しく紹介しています。