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大水神社(伊勢市)の御朱印と見どころ

大水神社の紹介

伊勢市にある大水神社の参拝レポートです。

読み方は「おおみずじんじゃ」です。内宮(皇大神宮)の摂社です。内宮末社の川相神社(かわあいじんじゃ)熊淵神社(くまぶちじんじゃ)が同座しています。宇治橋のすぐ近くに鎮座していて、境内の大きな楠でも知られています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

大きなクスノキのある「大水神社」へ

5月の中旬、嫁と二人で東京よりお伊勢参りにやってきまして、この日はその二日目です。

早朝にホテルを出発し、猿田彦神社、内宮、宇治神社、饗土橋姫神社と回り、続く大水神社が5ヶ所目に訪れる神社。

大水神社は、伊勢神宮125社の一社です。内宮(皇大神宮)の摂社になります。

大水神社には、内宮の末社である川相神社と熊淵神社も同座されていますので、125社のうちの3社が一つ処にお祀りされているってことですね。

そして同じエリアには、同じく摂社である津長神社がありまして、そちらは末社の新川神社と石井神社が同座しています。大水神社と津長神社の間には、所管社である饗土橋姫神社も。

つまりそこを回るだけで、7/125を制覇できてしまうわけです。

元々そのエリアに足を運ぶ予定はなかったのですが、下調べをあれこれしていて見つけてしまい、せっかくなら立ち寄らねばもったいない!と思ってしまいまして。

幸い早朝から動いていましたので、まだこの時点で時間は8時半。これだけ回ってまだ朝の8時台だということが、信じられないくらいです。

大水神社に立ち寄れるのも、時間に余裕があってこそ。

しかしかなりの早起きをしましたので、朝食もコンビニのサンドイッチを5時に食べたのみでして、おなかもだいぶ減ってきました。

そろそろ伊勢うどんでおなかを満たしたい頃ですが、おはらい町やおかげ横丁も、まだ早過ぎでお店が開いていません。どうしたものか。

そんな邪な考えを抱きつつ、宇治神社の参拝後、内宮の駐車場奥にあった石段を上がると、最初に現れるのが饗土橋姫神社です。

饗土橋姫神社からは左右に石段が延びていまして、左を上がると大水神社、右を上がると津長神社です。

饗土橋姫神社への参拝を終え、どっちから行こうか迷ったものの、まずは左の大水神社へ。

 

ご由緒

ご祭神は、大山祇御祖命(おおやまづみのみおやのみこと)です。山を司る神様で、農耕や恵みの神としても信仰されています。

同座する川相神社(かわあいじんじゃ)のご祭神は、川の神である細川水神(ほそかわのみずのかみ)、熊淵神社(くまぶちじんじゃ)のご祭神は、石清水の守り神とされる多支大刀自神(たきおおとじのかみ)です。

大水神社は、27ある内宮の摂社のうちの一社で、第16位の神社です。

川相神社と熊淵神社は16ある内宮の末社のうちの二社で、川相神社が第10位、熊淵神社が第11位です。

創建は飛鳥時代以前の、第11代垂仁天皇の御代とされています。

室町時代の文明の時代まで社殿が存在していたことが記されていますが、以降祭祀の断絶により社殿は廃絶し、社地のみが残されます。再興されたのは江戸時代の前期です。

明治5年に、五十鈴川の上流に鎮座していた川相神社と熊淵神社を同座させ、現在に至ります。

山の神と水の神を祀る神社で、社殿を覆う大楠でも知られている神社です。

 

境内案内

饗土橋姫神社に向かい左手には、小路が延びていて、大きなクスノキが見えます。この先が大水神社です。

 

楠の隣に見える白い建物は、かつて書籍など所蔵されていた、旧林崎文庫。

 

少し進むとクスノキががっつり見えてきます。でかいうえに、凄い形です。

 

その先には足元に小さな大水神社の社号碑。

 

社号碑から右を見上げると、ドーンと大楠です。迫力満点。大楠の向こうには社殿が見えますので、社殿の後ろにクスノキが聳えている形です。

 

少し進むと鳥居も見えてきます。

 

大水神社には、その先にある石段を上がります。

 

こちらが正面。

 

一礼して鳥居をくぐり、参拝させて頂きます。後ろの楠の存在感が凄い。

 

参拝を終え、じっくりとクスノキを眺め、大水神社を後にしました。

大水神社のクスノキ

 

参拝を終えて

もともと大水神社に参拝するきっかけとなったのは、楠でした。地図であれこれ調べていましたところ、「大水神社のクスノキ」というのが目に留まり、このエリアにも足を延ばしてみることにしたんです。

そしてそのクスノキを間近に見ることができ、圧倒されました。行ってよかった。素晴らしかったです。

こちらの楠は大きさも凄いですけど、形も凄いんですよね。何か巨大な生き物のようにも見えてしまったり。

前日の外宮や月夜見宮、この日の内宮にて、巨木というのはたくさん目にしてきました。目にし過ぎて、じゃっかん麻痺しつつあるくらいですもの。それくらい至るところにでかい木が聳えているんです。しかしながらこちらの楠は、その形状が独特というのもあり、かなりインパクトがありました。

社殿を覆うように聳えているという位置関係も、また素敵です。

最初、クスノキと社殿がどうなっているのかわからなかったですからね。社殿にどうやって行くのかも、一瞬迷いましたし。ぐるっと回り込む感じでした。

社殿の横、下から見上げた楠と社殿の景色というのが、個人的には一番グッときました。境内案内写真の最後のアングルですね。

このエリアは人の気配もなくひっそりとしていますので、この景色を僕たち夫婦だけで心ゆくまで見られるという、贅沢な時間を頂きました。

楠に見惚れつつも、もちろんしっかり参拝もさせて頂きました。

三社が同座しているとのことで、山の神様と水の神様、どちらにもご挨拶ができたかと。

豊かな水と豊かな山があってこそ、この素晴らしい楠が見られるんですよね。

伊勢の豊かな緑を、これからもずっと守って欲しいです。

大水神社、川相神社、細川水神、参拝できてよかったです。

続いては反対側、饗土橋姫神社から右にある津長神社へと向かいます。

 

御朱印

大水神社の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は三重県伊勢市宇治今在家字林崎163-1です。

大水神社・川相神社・細川水神の公式サイトはこちらです。神宮会館の公式サイト内に紹介ページがあります。
https://www.jingukaikan.jp/125mairi/m01/0103.html

 

電車

JR/近鉄「伊勢市駅」からバスで10~15分、タクシーで8~10分。

近鉄「宇治山田駅」からバスで10~15分、タクシーで5~10分。

近鉄「五十鈴川駅」からバスで7分、タクシーで5分。

バスですと、上記3駅からいずれも「内宮」方面行きに乗車です。CANバスですと「鳥羽水族館方面」行きです。外宮からも内宮行きのバスが出ています。降車バス停は「内宮前」です。

バス停からも宇治橋からも徒歩で2~3分になります。内宮のA1A2駐車場の奥です。

バスの時刻検索は三重交通の下記サイトが便利です。
https://www.sanco.co.jp/krs/

 

駐車場

内宮の駐車場に停め、徒歩で向かう形になります。内宮の駐車場情報は、以下のページでご確認ください。満空情報も出ています。
http://www.rakurakuise.jp/jam_map_02.html

 

トイレ

ありませんが、内宮の駐車場にあるトイレがすぐ近くです。

 

周辺のパワースポット

 

伊勢の神社巡り

伊勢神宮と周辺の神社巡りについては、こちらの記事でまとめてあります。

 

伊勢市の神社一覧

著者が参拝した伊勢市の神社の一覧です。