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饗土橋姫神社(伊勢市)の御朱印と見どころ

饗戸橋姫神社の紹介

伊勢市にある饗土橋姫神社の参拝レポートです。

読み方は「あえどはしひめじんじゃ」です。内宮(皇大神宮)の所管社で、宇治橋の守護神であり、宇治橋と対面する位置に鎮座しています。式年遷宮においては、125社のうちで最も早く建て替えられる神社です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

宇治橋を守る「饗土橋姫神社」へ

饗土橋姫神社は、当初僕はノーマークでした。

この日は猿田彦神社→内宮→月読宮→倭姫宮と回る計画を最初に立て、下調べをあれこれしていたところ、内宮の近くに足の健康にご利益があるという宇治神社があることを知り、スケジュールに追加。

内宮の後に宇治神社に立ち寄り、月読宮へ向かうというコースにします。

で、宇治神社の場所を地図で確認していたところ、すぐ近くに「大水神社のクスノキ」というのがあるのを見つけまして、何だろう?と思い見てみましたところ…何とも立派なクスノキの写真。惹かれます。

どうやら大水神社という内宮の摂社がそちらにあるようでして、これは是非とも行ってみたい。

しかし、あれもこれもと行きたい場所を追加し過ぎて、一番行きたい場所に行けない、なんて事態は絶対に避けたいので、さらなる精査を。

そうしますと、大水神社のすぐ近くには、同じく内宮の摂社である津長神社、内宮の所管社である饗土橋姫神社という二社があることも見つけてしまいます。

伊勢神宮というのは、正宮である内宮と外宮だけではなく、別宮や摂社末社など、全部で125社の総称というのは、けっこう知られているかと思います。僕も一応把握はしております。

僕はこの度が伊勢の神社巡りは初ですので、とても125社全部など参拝することはできませんが、いつか制覇してみたいな~とは、漠然とですが思っています。全部回れたら素敵だなと。

大水神社と津長神社には、内宮の末社がそれぞれ二社同座しているとのことなので、饗土橋姫神社を合わせますと、そのエリアだけで125社のうち7社があることになるんです。

これはもう、行くという方向にいっきに気持ちは傾きます。場所が遠かったりしたら躊躇はするのですが、宇治橋からも近くなので、行きやすいというのもありましたし。

そんなわけで、宇治神社の後に、饗土橋姫神社、大水神社、津長神社に立ち寄るというスケジュールを差し込むに至りました。

宇治神社への参拝を終え、向かいます。

まずは宇治橋の守護神、饗土橋姫神社へ。

 

ご由緒

ご祭神は、宇治橋の守護神である宇治橋鎮守神(うじばしのまもりのかみ)です。

30ある内宮の所管社のうちの一社です。

創建の年代は、宇治橋の起源と同様に不明です。室町時代の文明の時代に建て替えが行われた記録があることから、それ以前にはなります。

明治5年には一度神宮の所管から外され、宇治今在家町の住民により産土神としてお祀りされますが、明治22年に内宮所管社へと復帰しています。

かつては宇治橋のすぐ手前に鎮座していましたが、明治42年には国道の建設にあたり、大水神社と津長神社の中間に新社地が設けられ、遷座しています。

社名の饗土(あえど)とは、内宮の宮域四方の境に悪しきものが入ってこないよう、防ぎお祀りするところを指します。

式年遷宮においては、125社のうちで最も早く建て替えられる神社です。

 

境内案内

入口は内宮の駐車場の奥です。駐車場の中を突っ切って、その先にあります。

 

数段の石段の先、右前方が饗土橋姫神社です。左の社号碑は、奥にある合格神社へと続く参道の入口です。

 

左には大木が見えまして、おそらく大水神社のクスノキですね。反対側、右には津長神社です。どちらも後ほど参拝させて頂きます。

 

饗土橋姫神社の鳥居へ。境内は石垣の上、また一段高くなっています。

 

右手前に社号碑。その後ろの石が顔に見えてしまいました。

 

一礼して鳥居をくぐります。後方は森。

 

社殿へと進み、参拝させて頂きます。

 

朝の緑が綺麗です。

 

こちらは社殿を左斜め前から。

 

右斜め前からも。

 

饗土橋姫神社を後にします。

 

参拝を終えて

饗土橋姫神社は、宇治橋からすぐ近くです。

8時半くらいでしたので、宇治橋にはだいぶ多くの参拝者の姿が見えるように。

しかしながら、誰一人として饗土橋姫神社のある駐車場の奥まで足を運ぶ人はいらっしゃらず、そこだけ隔離されたように、静けさに包まれていました。

もちろん、タイミング次第ではこちらにも訪れる方はいるとは思います。神宮の125社巡りをしている方もいらっしゃるでしょうし。とはいえ一般的にはやはり、訪れる人はかなり少ないエリアであることは、間違いないと思います。

駐車場から石段を上がりますと、正面が饗土橋姫神社で、左が大水神社、右が津長神社という位置関係になっていて、それぞれすぐ近くです。

位置的にもまず目に飛び込んでくるのが、饗土橋姫神社の鳥居と社殿です。人の気配がない静かな森の中に建つ鳥居と社殿の姿は、美しかったです。

式年遷宮では一番最初に建て替えられるとのことですので、そんな一番の神社に参拝できたことも、なんとなく嬉しかったり。

饗土橋姫神社は、宇治橋を守る神社です。橋の神様というのもまた珍しいですけれど、全てのものに神が宿るという、八百万の神の象徴のようでもありますね。

小さいながらも素敵な神社だったのですが、いかんせん読み方が難しくて…。「あえどはしひめじんじゃ」と何度頭に叩き込んでも、すぐ忘れてしまい、また覚えてるというのを繰り返しておりました。そもそも「饗」だなんて漢字、これまでの人生で使ったこともないですからね。見たこともないんじゃないかと。この記事を書いている今はなんとか読み方を覚えておりますが、また時間が経つと怪しくなりそうで心配です。失礼のないよう、忘れないようにしなければ。

そして先ほど、駐車場の石段を上がるとまず目に飛び込むのが饗土橋姫神社と書きましたが、もう一つ饗土橋姫神社の左手に、「合格神社」という社号碑がありまして、そちらも同時に目に入ります。社号碑からは参道が延びていて、その奥に合格神社なるものがあるようなのですが…。

事前に合格神社を調べましたところ、「憲政の神」ともいわれた政治家、尾崎行雄氏をご祭神とする神社で、興味はありました。しかし、どうやら長年手入れがされておらず、廃神社のようになっているようでして、マイナスの気が漂っているという情報もあり、僕たちもこの度は足を踏み入れず。

本当は自分の目で確かめるべきなのかもですけどね。以前も廃神社っぽいところに行って、怖かった覚えがあるので、行かないという選択をしてしまいました。

合格神社については、また何かわかりましたら、追記させて頂こうと思います。

駐車場奥のエリア、まずは所管社の饗土橋姫神社、参拝できてよかったです。

続いては、饗土橋姫神社に向かってすぐ左、大きなクスノキがある、大水神社へ。

 

御朱印

饗土橋姫神社の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は三重県伊勢市宇治今在家字林崎163-1です。

饗土橋姫神社の公式サイトはこちらです。神宮会館の公式サイト内に紹介ページがあります。
https://www.jingukaikan.jp/125mairi/m01/0102.html

 

電車

①JR/近鉄「伊勢市駅」からバスで10~15分、タクシーで8~10分。

近鉄「宇治山田駅」からバスで10~15分、タクシーで5~10分。

近鉄「五十鈴川駅」からバスで7分、タクシーで5分。

バスですと、上記3駅からいずれも「内宮」方面行きに乗車です。CANバスですと「鳥羽水族館方面」行きです。外宮からも内宮行きのバスが出ています。降車バス停は「内宮前」です。

バス停からも宇治橋からも徒歩で2~3分になります。内宮のA1A2駐車場の奥です。

バスの時刻検索は三重交通の下記サイトが便利です。
https://www.sanco.co.jp/krs/

 

駐車場

内宮の駐車場に停め、徒歩で向かう形になります。内宮の駐車場情報は、以下のページでご確認ください。満空情報も出ています。
http://www.rakurakuise.jp/jam_map_02.html

 

トイレ

ありませんが、内宮の駐車場にあるトイレがすぐ近くです。

 

周辺のパワースポット

 

伊勢の神社巡り

伊勢神宮と周辺の神社巡りについては、こちらの記事でまとめてあります。

 

伊勢市の神社一覧

著者が参拝した伊勢市の神社の一覧です。