小金井市の本町にある大松木之下稲荷神社の参拝レポートです。
読み方は「おおまつきのしたいなりじんじゃ」です。かつて御神木の大きな松の木があったことから、「大松木之下の稲荷」として親しまれてきた神社です。最寄り駅は武蔵小金井駅になります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
武蔵小金井の「大松木之下稲荷」へ
この日は武蔵小金井駅の北にある山王稲穂神社を目的地にして、嫁とともに神社巡りに出掛けてきました。で、いつものごとく周辺に他にも神社があれば、参拝させて頂こうと。
そして山王稲穂神社からも近く、駅との中間地点に鎮座していたのが、こちらの記事で紹介する大松木之下稲荷です。
まずは山王稲穂神社に参拝し、その帰り道に立ち寄ってみることにしました。
大松木之下稲荷は、どうやら小さな神社のようですが、通り道にある神社でしたし、参拝しない理由などありません。
社名もそのまま、かつては大きな松の木の下にあったお稲荷さんとのことで、今はもうその松はないようですが、もしかしたら切り株など残っているかも、と少し期待しつつです。
神社巡りをしていますと、「かつては境内に〇〇の大木があった」というのを、ちょいちょい見聞きします。御神木として大事にされていましたが、枯死してしまったり、落雷の被害に遭ってしまい、その後切られてしまったりという大木たちのお話です。
そういう話を聞くたびに、大木のあった景色というのを余計に見てみたくなるものなんですよね。大木があるかないかで、景色って全然変わってくるでしょうし、境内の雰囲気もまた違ったものになるはずなので。
なくなってしまったものを欲しても仕方ないですけど。
そんなときは、頭の中で大木のある景色をイメージし、想いを馳せることに。
と、すみません、なんだか何を書いているのかわからなくなってきましたが、そんなあれこれを考えつつ、大松木之下稲荷へと向かいます。
山王稲穂神社からは、北大通りを駅方面に戻ること5~6分。
小金井街道との交差点の一角に、玉垣と赤い社殿が見えてきました。
大松木之下稲荷神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、社名からの推定になりますが、食物や穀物の神様で、五穀豊穣の神様である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。宇迦之御魂命とも表記され、稲荷神と同一です。
創建の年代は不明です。境内に江戸時代後期の庚申塔や石灯籠が遺されていることから、それ以前の創建と考えられます。
かつては境内に御神木の大きな松の木があったことから。「大松木ノ下の稲荷」と称れてきました。また、「赤稲荷」とも称されていたそうです。
近隣の村々まで広く信仰されていたというお稲荷さんです。
境内案内
こちらが大松木之下稲荷神社の入口です。小さなお稲荷さんです。
石鳥居の手前、右手にご由緒書き。
ご由緒書きの下に、二基の庚申塔です。右はいつのものか不明ですが、左は江戸時代後期の寛政に建てられたものとのこと。
石鳥居の先、右手には二基の石灯籠も見えます。
一礼して石鳥居をくぐります。扁額には「大松木下之稲荷大神」。
すぐ前方に赤い社殿です。
社殿の手前、右手には小さな石祠。両脇には神狐さんも。
参拝させて頂きます。
社殿を振り返りますと、こんな景色です。まさに交差点の一角です。
境外へと出て、こちらは斜めからの絵です。参拝を終え、大松木之下稲荷神社を後にします。
参拝を終えて
大松木之下稲荷の鎮座している交差点は、南北に走る小金井街道、東西に走る北大通り、どちらもけっこう交通量が多いので、往来の激しい交差点です。徒歩や自転車の人も多いです。
訪れてみて気付いたのですが、僕も嫁も過去にこちらのお稲荷さんの脇を、歩いて通ったことが間違いなく二度はあるのではないかと。
以前小金井公園に遊びに行った際に、駅から小金井街道を真っすぐ歩いて北上していまして、なんとなくその通りの景色には見覚えがあったんです。ゆえに、こちらのお稲荷さんの脇も、間違いなく歩いているはずなのですが…。
当時は神社にまだ関心を持っておりませんでしたので、何も気にすることなく素通りしていたんだと思います。しかも小金井公園には同じルートで2度も遊びに行ってるんですけどね。そこに神社があったことすら気付いていないかもしれません。大変失礼を。
このたびは、二度に渡り素通りしたことを謝りつつ、参拝させて頂きました。
そしてちょこっとだけ期待していた「大きな松の切り株」は残念ながら見当らず。境内のどの辺りにどんなふうに巨大な松が聳えていたのか、今ではその景色を想像するのも難しい。
おそらくかつてはもっと広い境内を有していたのではないかと思うのですが、時代とともに変わっていくものですね。とはいえこうしてちゃんと神社として残り、大事に維持されているというのは、素敵なことだと思います。境内も手入れが行き届いていました。
切り株こそありませんでしたが、江戸時代に建てられて庚申塔や石灯籠などは、そのまま残されています。そちらもしっかりと拝見させて頂きました。
また、この日の空も含め灰色が多かった境内の中で、赤い社殿がひときわ目を惹きました。「赤稲荷」と称されていたのは、この社殿の色ゆえなのかな~と。色々調べてみたのですがわからなかったので、個人的にそういう解釈をしておこうと思います。
大松木之下稲荷神社、小さなお稲荷さんでしたが、参拝できてよかったです。
続いては駅の南側、東小金井寄りにある、八重垣稲荷神社へと向かいます。
御朱印
大松木之下稲荷神社の御朱印はありません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都小金井市本町3-8-3です。
大松木之下稲荷神社の公式サイトはありません。
電車
JR中央線「武蔵小金井駅」から徒歩5~6分。
北口に出て、駅を背にして右前方に延びている小金井街道を直進し、北大通りと交わる本町二丁目の交差点の一角に見えます。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。駅周辺にコインパーキングがあります。
周辺のパワースポット
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