小金井市の本町にある山王稲穂神社の参拝レポートです。
読み方は「さんのういなほじんじゃ」です。正式名称は「稲穂神社」のみで、一粒の種子も万倍の粒となることから、全ての事が栄え成し遂げられるようにと付けられた社名です。武蔵小金井駅の北、駅からは徒歩10分ほどの場所に鎮座しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
武蔵小金井の「山王稲穂神社」へ
だいぶ朝晩の気温が温かくなってきた3月、嫁と二人、武蔵小金井の神社巡りに出掛けてきました。
雨上がりでして天気は生憎の曇り空でしたが、たまにはそんな天気の中の神社巡りも悪くない、と前向きに。
僕たち夫婦は2月の下旬にも、小金井近辺の神社巡りをしています。嫁の所用がありまして、その足で周辺の神社巡りをしました。そのうちの一か所、西武多摩川線の新小金井駅近くにある南関野天神社(東町天神社)が、こちらの記事で紹介する山王稲穂神社の兼務社なんです。で、どうやら天神社の御朱印は、本務社である稲穂神社で頂けるようでしたので、じゃあせっかくなのでそちらにも行ってみようじゃないかと。
そんな流れです。
小金井市の神社に参拝するのは、先月が何気に初でした。小金井は僕の住んでいる地域からそんなに遠くないんですけどね。今までなかなかご縁がなく。
そしてこのたび向かう武蔵小金井は、僕も嫁も何度も訪れたことがある場所なのですが、神社巡りで足を運ぶのは初。
事前に地図にて確認したところ、駅の北にも南にも、いくつか行ってみたい神社を見つけます。しかしそれぞれ場所が離れていそうなので、徒歩での移動となると、なかなかの距離を歩くことになるかもしれません。
この日は休日ではあったのですが、お昼に一か所用事がありましたので、まずはそちらを済ませ、武蔵小金井に向かうことに。
また、数日前が嫁の誕生日だったので、そのお祝いも兼ねて夜には阿佐ヶ谷にて、ちょっといいお店を予約しております。故に、夕方には阿佐ヶ谷に行かねばなりません。
そんな感じで予定の合間を縫っての神社巡りです。
とりあえず回り始めてみて、何か所くらい参拝できるかは、時間と相談しつつです。
まずは駅の北側、山王稲穂神社と大松木之下稲荷神社の二社に行ってみることにしました。駅から遠い稲穂神社からのルートにしてみます。
お昼過ぎ、武蔵小金井駅に降り立ち、北口より地図を確認しつつ歩くこと10分ほど。
北大通りのけやき並木の先に、参道入口の看板が見えまして、そこから路地に入ってすぐ、茂る木々と玉垣が見えました。
山王稲穂神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、大山咋神(おおやまくいのかみ)です。山の地主神であり、農耕、治水、開拓、醸造などを司る神様です。
創建は江戸時代前期の承応です。下小金井の新田開発の際、江戸麹町山王宮(現在の赤坂にある日枝神社)より勧請し、新田の守護神として創建されました。
山王社と称されてきましたが、明治になり現在の稲穂神社へと改称されています。一粒の種子も蒔けば万倍の粒となることから、全ての事が栄え成し遂げられるようにと、付けられた社名です。
平成18年には、夏の甲子園で優勝した早稲田実業野球部が、稲穂神社の「幸福守」を身に付けていたことから、一躍注目を集めた神社でもあります。
境内案内
こちらが山王稲穂神社の入口です。
鳥居の手前、左右には大きなイチョウ。
一礼して石鳥居をくぐります。扁額には「山王宮」。
境内には木が多く、それも色んな種類の木々です。
参道を進むと左右に狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。可愛らしい顔をしています。後方の立派な木はヤマザクラです。
こちらが右の狛犬さん。子供もいます。
雨上がりの境内はとても静かです。左のヤマザクラ、その先のイチョウも目を惹きます。
左手、ヤマザクラの先に忠魂碑です。手を合わせます。
拝殿の左手前には手水舎、右手前に社務所が見えます。
こちらが左手の手水舎。脇の木はカヤです。
このカヤの木も大きいです。。
手水鉢には龍。お清めをします。
拝殿は赤と白を基調とした建物。
左手には二つの石碑と、御神木の「姥目樫」です。姥目樫は樹齢280年と書かれています。
拝殿前へ。神紋は三つ巴です。
参拝させて頂きます。
こちらは拝殿の左手奥。真っすぐ聳えるのはヒマラヤスギかと思われます。
拝殿に向かって右手、こちらが授与所の窓口です。脇にはご由緒書きも。後ほどこちらで御朱印を頂くことに。
社殿の右手奥に境内社がありまして、そちらに向かおうとしたところ、猫ちゃんと遭遇。
手前の境内社は、病気平癒の御利益がある疱瘡神社。
奥が山王稲荷です。鳥居脇の木はシラカシです。
山王稲荷の社殿前には、シュっとした神狐さん。
こちらは拝殿を右斜め前から。枝垂れ桜も。
ひととおり境内を散策し、最後に御朱印を頂き、山王稲穂神社を後にしました。
参拝を終えて
雨上がりの境内は、とても静かで癒されました。
最近の神社巡りはおもいっきり晴れた日が多かったので、曇り空の下でというのは久しぶりな気がします。曇りには曇りの良さもありますね。特にまだ地面が濡れている雨上がりというのは、また特別な時間です。
山王稲穂神社は、様々な木々が聳えている印象の神社でした。同じ種類ではなく、ほんとに色んな種類の大小の木々が、至るところにある感じですね。
まず入口の鳥居脇に聳える左右のイチョウに目が行き、参道に入ると左手のクスノキや立派なヤマザクラ、そして手水舎脇のカヤや、社殿左手のヒマラヤスギなど、そこらじゅうに目を惹く木がありました。
「姥目樫」と書かれた御神木も。
拝殿の前には枝垂れ桜もありましたし、おそらくこれだけの種類の木がありますと、季節によってその景色もまた、だいぶ変わってくることと思われます。
もう少し経つと、ヤマザクラや枝垂れ桜が美しい境内が見れるんだろうな~と。
僕たち夫婦しかいないと思っていた境内にも、可愛い猫ちゃんが一匹座っていて、ほっこりもしました。境内社まで先導してくれたのですが、気付けば姿が見えなくなっていました。
神社で猫に出会うことって意外と多いんですよね。で、出会えるとまたちょっと嬉しい。
可愛い顔の狛犬さんだけではなく、猫にまで出会えて得した気分です。
境内があまりにも静かで人の気配もなかったので、もしかして授与所も不在では?と少々心配になりつつも声を掛けてみたところ、中にいらっしゃいまして、御朱印対応もして頂けました。
先月訪れた南関野天神社の御朱印も、しっかり頂くことができました。
天神社に参拝していなかったら、こちらの稲穂神社に足を運ぶことも、もしかしたらなかったかもしれません。そういうご縁って不思議ですよね。
この日の神社巡りのスタートに、いい神社に足を運ぶことができました。
山王稲穂神社、参拝できてよかったです。
続いては駅方面にある、大松木之下稲荷神社へと向かいます。
御朱印
こちらが山王稲穂神社の御朱印です。
山王稲穂神社の御朱印は、1~6月と7~12月で、押印される稲穂の色が違います。
上記の他、同じ小金井市にある兼務社、南関野天神社(東町天神社)の御朱印も頂くことができます。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、10時から16時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都小金井市本町5-41-36です。
山王稲穂神社の公式サイトはこちらです。
https://inahojinja.jp/
電車
JR中央線「武蔵小金井駅」から徒歩10分。
北口に出て、駅を背にして右前方に延びている小金井街道を直進します。北大通りと交わる本町二丁目の交差点を左折。しばらく歩くと、右手に山王稲穂神社入口の看板が出ていますので、そこを右折してすぐです。
駐車場
境内に数台駐車可能です。鳥居を入って参道の左右です。特別な日でなければ駐車できるかと思います。近隣にはコインパーキングもいくつかあります。
周辺のパワースポット
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