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大山阿夫利神社・本社(伊勢原市)の御朱印と見どころ

大山阿夫利神社本社の紹介

伊勢原市にある大山阿夫利神社・本社の参拝レポートです。

読み方は「おおやまあふりじんじゃ・ほんしゃ」です。神奈川の霊山である大山は、古くは「あめふりやま」とも呼ばれ、雨乞いや五穀豊穣の祈願の対象とされてきました。その山頂には大山阿夫利神社の本社、中腹には下社がそれぞれ鎮座しています。こちらは本社の紹介記事になります。下社から本社までは登山道を約90分です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

大山山頂の「阿夫利神社本社」へ

4月の中旬、丹沢の大山登山へと出掛けました。嫁と二人での登山です。

最後に登山をしたのは高尾山でして、もう6年ほど前になりますので、相当期間が空いてしましましたが、以前から大山はいつか登ろうと話していた山。

僕たち夫婦は登山は素人ですが、大山は初心者向けの山のようですし、ちょうどいいのではないかと。

また、大山阿夫利神社が鎮座していますので、登山もできて神社参拝もできるという、二度美味しいやつですし。

しかし初心者向けとはいえ、舐めたらいかんレベルの山とのことですので、準備は万端にしました。登山靴を慣らし、服装も適したものを準備し、持ち物もぬかりなく。

そして決行。

天気のいい日でして、絶好の登山日和です。

お昼前からだいぶ気温が高くなりそうでしたので、水分は少し多めに持って行くことにしました。

中腹の下社までは嫁の妹も一緒で、三人での道中でした。下社からは別行動で、僕たち夫婦は山頂の本社へ、妹は下社から少し下った大山寺へという予定です。

電車とバスを乗り継ぎ、大山の入口に到着。そこから「こま参道」を歩くこと15分ほどでケーブルカー乗り場へ。で、ケーブルカーであっという間に下社に到着。

下社の石段もけっこうな距離がありますので、こま参道とこの石段は、どちらも登山への序章のような感じですね。

下社のトイレが石段の下にあり、参拝後にトイレに行きたくなった嫁は、また長い石段を下り、再び上がってくるという試練にも見舞われてもいましたけれど。

登山口は下社の境内の奥です。本当はもう少し境内でゆっくり過ごしたかったのですが、できるだけ早めの時間に出発しておきたかったので、そこは少し早回しで。

登山口から山頂までは90分ほどが目安のようです。初心者の僕たちのレベルを考えると、もう少し時間を要するかもしれません。

嫁の妹とはここでいったんお別れをして、いざ山頂の本社を目指し、出発です。

山頂には茶屋があり、豚汁やいなり寿司が名物のようですので、それを楽しみに歩きます。

 

ご由緒

大山阿夫利神社のご由緒は、こちらの下社の記事にて紹介しております。

 

境内案内

下社の境内の奥、登山道の入口には入山祓所があります。入山者はこちらで入山修祓料の100円を納め、自らお祓いをします。

 

そしてこちらが登山道の入口。出発します。

 

いきなり石段の洗礼。段差が大きくけっこうキツい。

 

石段を上がり切りますと、その先からはもう完全な登山道。

大山の登山道

 

一歩一歩進みます。この日は他の登山者の方も多かったです。

 

大山の登山道には「~丁目」という目印がありまして、山頂が二十八丁目になっているようです。ここはまだ七丁目。

 

登ります。

 

少し歩くと樹齢500~600年という、大きな夫婦杉の前へ。

大山の夫婦杉

 

夫婦杉を見上げながら小休憩。

 

十五丁目には、天狗の鼻突き岩と名付けられた、穴の空いた不思議な岩。

 

二十丁目には立派な杉が二本。冨士見台との案内があります。

 

よく見ると遠くに富士山!富士山まで見られるとは思ってもいなかったので、嬉しいです。

 

あと300メートル。

 

鳥居が現れました。あと一息です。

 

歩き始めて1時間40分ほど。最後と思われる鳥居が見えてきました。

 

二十八丁目に到着です。

 

鳥居をくぐった先、左手が高龗神をお祀りする前社です。

 

前社に参拝し、先へ進みます。「阿夫利神社本社」の社号碑の脇、石段を上がります。

 

前方の建物が本社です。

 

本社の左隣が社務所で、その向こうが山頂茶屋。社務所は閉まっています。

 

本社に参拝させて頂きます。

 

振り返るとこんな景色です。

 

本社に向かって右手へと進みますと、境内社の鳥之石楠船神社(とりのいわくすふねじんじゃ)です。大山は海からもよく見え、漁師さんたちの目印として知られていることから、お祀りされているそうです。

 

鳥之石楠船神社脇の石段を上がった先に、大雷神をお祀りする奥社です。

大山阿夫利神社奥社

 

奥社の手前、左右にはかっこいい狛犬さん。

大山阿夫利神社奥社の狛犬

 

そして奥社の右手に、山頂の碑です。無事登頂しました。頑張った。

大山山頂

 

山頂からの景色も堪能。

 

少し下りたところには、雨降木と呼ばれる御神木のブナの木です。

 

こちらは本社の本殿。

 

一通り山頂の境内を散策した後、山頂茶屋にて名物の豚汁といなり寿司を頂きました。美味かった~。

 

おなかも満たしたので、そろそろ出発。その前にまずトイレに寄ります。山頂にトイレがあるのはありがたい。入口にチップを入れて利用します。

 

帰りは別のルートで下山開始です。

 

途中、けっこう険しい道など歩きつつ、1時間20分ほどで見晴台に到着。

 

見晴台から20分ほどで、摂社の二重社です。

 

二重社には、狛犬ならぬ狛龍さんがいらっしゃいました。

 

脇には古来より禊が行われていたという二重滝です。龍神が現れたという伝承も残っているそうです。

 

二重社を引きの絵で。御神木の杉の木が巨大でした。

二重社

 

その先にも稲荷神社と思われる社殿が一つ。

 

無事下社まで帰還です。石段の下、茶屋の脇に出ました。

 

再びこの石段を上り、授与所にて御朱印を頂き、阿夫利神社を後にしました。

 

参拝を終えて

初心者の登山ではありましたが、登頂を果たし、無事に戻って来ることができました。まずそれが何よりです。

そして大山は、正直けっこうキツかったです。

初心者向けの山と言われているようですが…よく登山などする人からすると、難易度も高くないのかもしれませんが、素人の場合は絶対に舐めたらいかんレベルの山でした。高尾山とは比べ物にならなかったです。完全にガチ登山でした。

そうは言っても、僕は上りは特に問題なく、かなり余裕で登頂。一方嫁はけっこうキツかったようで、道中の大きな段差に苦しみながら、頑張ってました。

今回僕たちが登ったルートは、一丁目から二十八丁目の目印がありまして、そういった面でも先が見えるので、気持ち的にも登りやすかったです。

平日にもかかわらず、他の登山者も大勢いらっしゃいまして、すれ違うと挨拶をしたり、少し言葉を交わしたり。そんなのもまた登山の醍醐味です。

道中には見どころもあれこれありまして、大きな夫婦杉だったり、冨士見台からの富士山だったりと、そこまで登らなかったら見られない景色にテンションも上がります。

頑張って登り切った山頂では、絶景だけではなく、美味しい豚汁といなり寿司も。疲れた体に染み渡りました。

しかしです。僕がキツかったのはここからです。下りです。

膝の痛みが発症してしまいまして、一歩下りる度に痛いんです。以前も神社巡りで石段を上り下りしていて、おもいっきり膝にきたことが数回あるのですが、それが今回の登山でまたもやです。

嫁もだいぶ足にはきていたようですが、膝に関しては僕の方がやられてました。体力的にはまだまだ全然大丈夫だったんですけどね。膝が…。

そんな膝の痛みをこらえつつ下って行ったのですが、山頂から見晴台までがだいぶ長く感じました。その道中は、膝のせいで気が付けば写真も全然撮ってませんでした。

見晴台まで行くと、後は先が見えたので気持ちも膝も軽快に。

二重社では大きな杉、滝、狛龍と、素敵なものも見ることができました。

素人の登山でキツい部分もありましたけれど、頑張って歩いてよかったです。繰り返しにはなりますけれど、登らないと見られない景色がそこにはありますからね。

僕たち夫婦はこの約一月後、霧島の高千穂峰に登る予定ですので、そのいい予行演習にもなりました。

ただ、膝をやられていたので、帰りに「こま参道」のお土産物屋をあちこち見て歩こうと思っていた計画は果たせず。参道の石段を下るだけでも必死で、お土産をゆっくり眺める余裕もなかったです。

また、こま参道のさらに下にある社務局にも、時間があったら行こうと思っていたのですが、そちらもとてもそんな余裕はなく。

バス停にて嫁の妹と合流し、伊勢原駅まで戻り、三人で一杯引っ掛けて帰路に就きました。

お土産や社務局など、そんな少しの心残りはありつつも、いい休日が過ごせたと思います。晴天にも恵まれ、気持ちのいい登山ができました。

次は高千穂峰、頑張って登ってきます。

 

御朱印

こちらが大山阿夫利神社・本社の御朱印です。

大山阿夫利神社本社の御朱印

 

上記の他、下社と社務局にもそれぞれ別の御朱印があり、摂社の二重社と浅間社も下社で、末社の追分社と勝海舟神社も社務局で頂けます。

御朱印情報は大山阿夫利神社の公式Xで更新されていますので、そちらをご確認ください。

 

御朱印の受付時間

本社の御朱印は、山頂の本社社務所にて頂けます。閉まっている場合は、下社の授与所にて頂けます。下社で頂ける時間は、9時から16時半(土日祝日は17時)までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は神奈川県伊勢原市大山355です。

大山阿夫利神社の公式サイトはこちらです。
https://www.afuri.or.jp/

公式Xはこちらです。
https://twitter.com/afurijinja/

 

電車

小田急線「伊勢原駅」から、バス&徒歩&ケーブルカー&徒歩で約2時間20分。

伊勢原駅北口の4番乗り場より「大山ケーブル行」に乗車して約25分。「大山ケーブル」バス停下車でそこから徒歩で約15分。さらにそこからケーブルカーで6分で下社に到着。そこからは登山道を約90分です。

ケーブルカーを使わない場合、プラスで40~50分ほど掛かります。

伊勢原駅からのバスの時刻表(行き)はこちら

大山ケーブルからのバスの時刻表(帰り)はこちら

大山ケーブルカーの時刻表はこちらです。

 

駐車場

こま参道の下に市営駐車場があります。

 

トイレ

山頂にあります。下社より下には、大山ケーブルバス停のすぐ近く、大山ケーブル駅、下社の石段の下にあります。

 

周辺のパワースポット

 

伊勢原市の神社一覧

著者が参拝した伊勢原市の神社の一覧です。