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大松稲荷神社(港区/表参道)の御朱印と見どころ

大松稲荷神社の紹介

港区南青山にある大松稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「おおまついなりじんじゃ」です。かつて松の巨木があったことから、大松稲荷と称されるようになりました。表参道と青山通りの交差点から少し歩いた先にある、小さな稲荷神社です。最寄り駅は表参道駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

表参道の大松稲荷神社へ

2020年、今年は明治神宮が鎮座百年を迎える特別な年とのことで、嫁と二人、久しぶりに原宿まで足を運びました。季節は秋、10月です。

天気はそこまですっきりの晴れではありませんでしたが、お出掛けにはちょうどいい気候の散歩日和です。

明治神宮には約4年振りに参拝しました。広大な境内は、緑が多くとても気持ち良かったです。都心にこれだけの大きな森があるというのは、素晴らしいことなんじゃないかと思います。

明治神宮への参拝を終えた僕たちは、あと二か所だけ訪れたことのない神社に立ち寄り、帰路に就くことにしました。その二か所は、どちらも表参道駅近くにある、秋葉神社と大松稲荷神社です。

原宿駅から表参道をてくてくと歩き、まずは秋葉神社へ。

そして次に向かったのが、こちらの記事で紹介する大松稲荷神社です。

大松稲荷は少し前に、何気なく見ていたテレビにて目にしたばかりです。火曜サプライズで、オリラジの藤森さん、高橋一生さん、川口春奈さんの三人が参拝されていました。僕は大松稲荷に訪れたことはないものの、存在は以前からなんとなく認識はしていましたので、そのテレビを見て完全に頭に入りました。で、いつか行こうと思っていた神社なんです。

そんな矢先に、さっそく訪れる機会がやってきたわけです。

秋葉神社とは交差点を挟んで対角線の反対側。

地図で確認していたところ、もう一か所「楠の御神木」というのが近くにあるのを見つけてしまったので、まずそちらに向かってみます。

交差点を辺り路地を入ってすぐ、その御神木を見つけます。

表参道の楠の御神木

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御神木で楠といえば、どか~んとでかいのをどうしても想像してしまいますが、こちらの楠はそういう感じとは全然違いました。

一度伐採されてしまった後に、切株から再び新芽が生え、成長し続けている楠とのことです。いいものが見れました。

しばし御神木を眺めてから、目的の大松稲荷神社へ。

交差点を渡ってすぐ、表参道沿いの路地に入る一角に、玉垣と茂る緑を見つけました。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、食物や穀物の神様で、五穀豊穣の神様である宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)です。倉稲魂命とも表記され、稲荷神と同一です。

創建は江戸時代後期の天保の時代で、渋谷にある金王八幡宮の境外末社といわれています。

かつてこの地には松の巨木があったことから、大松稲荷と称されました。仲町稲荷とも称されていたそうです。後に巨松は暴風雨により折れてしまいますが、その根株の上に社殿が造営され、今も床下には根株が残されていると伝えられています。

社殿は昭和の戦災により消失してしまい、後に明治神宮造営の際の残材にて、再建されています。

 

境内案内

こちらが大松稲荷神社の入口です。右の道路は表参道です。

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一礼して石鳥居をくぐり境内へ。

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境内は広くはなく、すぐ前方に社殿です。

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左には一本、すっと伸びる、葉の大きな木です。何の木なのかわからずですが…青桐かもしれません。

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右手には赤い幟旗が連なっています。

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左手に手水舎。

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お清めをします。

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社殿へと進みます。手前には神狐さん。

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こちらが左のお狐さん。

大松稲荷神社の神狐

 

こちらが右のお狐さんです。どちらも怖いお顔をしています。

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社殿は明治神宮造営の際の残材で建てられたとのことですので、およそ百年前のものということになります。参拝させて頂きます。

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社殿を振り返りますと、こんな感じです。

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入ったときには気付かなかったのですが、青桐らしき木の奥にももう一本、背の高い木が伸びていました。参拝を終え、大松稲荷神社を後にします。

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参拝を終えて

大松稲荷神社は、人通りの多い表参道に面しているのですが、境内はとても静かでした。

小さな神社でして、石鳥居をくぐった先にはすぐ社殿です。参道の左手には小さな手水舎、右手には幟旗が並び、社殿前にはお狐さん。

石鳥居の左手には、名前のわからない、東京の神社ではあまり見かけない木が一本、すっと伸びていました。帰宅後に調べてみたのですが、結局何の木なのかわからずです。確信はないのですが、青桐なんじゃないかな~というところまでは辿り着いたんですけどね。

若い頃は木の名前なんて何の関心もなかったですけれど、歳を食ってきますと、木の名前とかパッと言える男になりたいと、そんなふうにも思うようになってきます。不思議なものです。

参道の先にあった社殿は木の茶色を基調とした建物で、明治神宮造営の際の残った木材で建てられたものとのことです。明治神宮が造営されたのが大正9年(1920年)ですので、2020年の今年からちょうど100年前ということですね。

この日は鎮座百年の明治神宮にも参拝できましたし、同じく百年前に建てられた社殿を持つ、こちらの大松稲荷にも参拝できました。

大松稲荷は、かつては大きな松があったことから、そう呼ばれることとなったそうですが、残念ながら今はその松の姿はありません。暴風雨により折れてしまったとのことで、残念です。今もその巨松が現存していたら、この辺りはまた少し違った景色になっていたんだろうな~とも思います。

ぜひ見てみたかったですね。

しかしながら、折れた根株の上に社殿が造営されたとのことで、今も床下には大きな根株があるといわれていて、そういう意味では松は今も残っていると言っていいのかもしれません。きっと根株になっても、社殿を守ってくださっているのではないかと。

周囲の人の往来は激しいものの、境内に始終僕と嫁の二人しかおりませんでしたので、のんびりと参拝させて頂きました。

この日は、明治神宮、秋葉神社、大松稲荷神社と全部で三ヶ所の神社に参拝させて頂き、どの神社でもいい時間を過ごさせて頂きました。

秋の神社巡りも気持ちいいですね。

また近々どこかに出掛けてみようと思います。

 

御朱印

大松稲荷神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都港区南青山5-1-7です。

大松稲荷神社の公式サイトはありません。

 

電車

各線 「表参道駅」から徒歩2分。

A5出口を出て、目の前の道路(表参道)を右に歩くとすぐです。

JR山手線 「原宿駅」から徒歩16~18分。

表参道改札から東口に出て、表参道をまっすぐ歩いて行き、青山通りとの交差点を渡ってすぐの右手です。

各線 「渋谷駅」から徒歩14~17分。

青山通りを東に進み、表参道との交差点を右折してすぐです。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。神社前の道路も細いので路駐は厳しいです。近くにコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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