日野市の東豊田にある若宮神社の参拝レポートです。
読み方は「わかみやじんじゃ」です。豊田の総鎮守で、豊田若宮神社とも称されています。小高い丘に鎮座し、古くより子供の守り神としても崇敬されてきました。最寄り駅はJR中央線の豊田駅になります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
豊田の総鎮守「若宮神社」へ
僕は上京してから長い間、中央線沿いに住んでおりました。ですので中央線のたいていの駅には降り立ったことがありますし、よく飲みに行ったり、好きな駅もあったりします。しかしながら、東京~高尾までの間で下車したことがない駅が2つ。豊田駅と西八王子駅です。そのうちの豊田駅に、このたび初めて降り立つことに。
目的地は豊田にある、若宮神社です。
きっかけは御朱印でした。僕はごれだけ神社巡りをしておりますが、御朱印きっかけで参拝するというのは、あまりありません。参拝ありきの御朱印だと思っていますので。
しかしこのたびは、嫁がインスタで若宮神社の御朱印を見かけ、どうしても頂きたいとわめき出しましたので、仰せの通りに。
故に、完全に御朱印きっかけの参拝です。
その御朱印というのが、コロナ禍で流行りました「アマビエ」だったり、「ヨゲンドリ」という鳥だったり、確かに画像を見ますと、かなり可愛らしいものではあります。
「いけかつまいこ」さんという絵本作家の方が描き下ろしたものとのことで、魅力的です。
よし、ではそちらを頂きに行こうか、という流れで、このたび豊田に降り立った次第です。
初めての豊田ですし、なかなか訪れる機会がない場所でしたので、近くに他に神社があれば寄ってみようと事前に検索はしてみたものの、他に徒歩で楽に行けそうなところは見当たりません。ですのでこの日は、若宮神社の一か所のみを目的地にするという、僕たち夫婦の神社巡りでは、かなり珍しいパターンになります。
10月の下旬、気持ちよく晴れた朝、自宅を出て電車を乗り継ぎ、豊田駅に降り立ちます。
そして地図を頼りに歩き始めるとすぐ、豊田地蔵尊がありましたので、立ち寄り参拝。
地蔵尊にあった掲示板には、若宮神社のアマビエ御朱印の紹介や、道順が貼られていました。
どうやら若宮神社のアマビエ御朱印は、テレビなどでも取り上げられたみたいです。これはもしや、平日でも多くの人で混雑しているのでは?とここにて初めて危惧することに。
しかしここまで来てそんなことを気にしてはいられません。
そのまま地図を確認しつつ歩くこと10分ほど。
若宮神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、仁徳天皇(にんとくてんのう)、猿田彦命(さるたひこのみこと)、大山咋命(おおやまくいのみこと)、應神天皇(おうじんてんのう)、菅原道真公(すがわらみちざねこう)です。
仁徳天皇は、数々の業績から聖帝とも称される第16代天皇です。猿田彦命は道開きや旅の安全を見守る神様。大山咋命は山の神様で農耕なども司ります。應神天皇は第15代天皇で、八幡神とも同一と考えられている武神です。菅原道真公は学問の神様です。
創建は江戸時代前期の慶安の時代、豊田村の領主で旗本だった大久保勘三郎という人物が建立したという棟札がありますが、実際はそれ以前ではないかと推測されています。
豊田には元々、若宮神社、日枝神社、天満神社、白鬚神社、八幡神社の5つの神社がありましたが、昭和から平成にかけ、それらが若宮神社に合祀され、現在に至ります。
古来より子供の守り神としても崇敬され、境内では毎年、子供相撲大会が奉納されてます。
豊田の総鎮守として、小高い丘に鎮座する神社です。
境内案内
こちらが豊田若宮神社の入口です。石段が山の上へと続いています。
入口左手にはご由緒。目を通します。
一礼して石鳥居をくぐります。
石段の左右には木々が茂り、緑が多く気持ちいいです。
石段を上りきりますと、そこには開けた空間が待っていました。
左手はこんな感じです。木が多いです。
右手はこんな感じ。
参道を進みます。社殿脇の大きなクスノキが目を惹きます。
左手にあった屋根の下は、どうやら土俵のようです。こちらで毎年こども相撲が奉納されるんですね。
境内は木が多いので、森の中のようです。
右手には神楽殿があり、その先が参集殿です。参集殿の前には枝垂れ桜でしょうか。
まだ10月末ではありましたが、茅の輪がありましたので、無病息災を願いくぐらせて頂きます。
こちらは参集殿の正面です。手前には左右に小さな狛犬さん。
こちらが左の狛犬さん。かなり古いものに見えます。江戸時代後期の寛政の時代に奉納されたものとのこと。
こちらが右の狛犬さん。どちらも小ぶりで可愛らしい狛犬さんです。
参集殿の先に手水舎です。後方には大きな木が聳えています。
おそらくコロナの影響で、手水鉢が使えなくなっていましたので、手をはたいてお清めをします。
拝殿へと進みます。
拝殿脇の御神木、クスノキが空に映えています。
拝殿前には狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。子供もいます。
こちらが右の狛犬さん。参集殿前の狛犬さんに比べて、かなり新しく奉納されたものと思われます。
拝殿の正面へ。白と薄い茶色を基調とした、柔らかい雰囲気の社殿です。
静かな秋の空気の中、参拝させて頂きます。
拝殿を振り返りますと、こんな景色です。
境内を散策してみます。御神木の楠の下にはフクロウがいました。
クスノキを下から見上げます。
こちらは社殿をクスノキ越しの左斜め前から。
反対側、右斜め前からも撮影。
社殿の右手には、石碑が四つ並んでいます。
右奥には神輿庫が見えましたので、ちょいと奥まで行ってみることに。
こちら側からですと、本殿の姿も見ることができます。
こちらが本殿の裏手です。参拝者用の駐車場になっていまして、こちらからでも境内には出入りできます。
再び拝殿前に戻ります。境内の左手、土俵の近くに境内社がありましたので、行ってみます。
境内社は御嶽神社でした。参拝させて頂きます。
社殿の左手が社務所です。御朱印を頂きに。
通常の御朱印の他に、嫁が欲しがっていた他の御朱印も頂きます。
こちらは社務所の前から見た境内です。
無事に参拝を終え、御朱印も頂けましたので、若宮神社を後にすることに。
高台の景色を楽しみつつ、鳥居をくぐり、境外へ。
参拝を終えて
秋晴れの中の参拝だったこともあり、とても気持ちよかったです。
駅近くの豊田地蔵尊に、若宮神社のアマビエ御朱印がテレビ等で報道された、と案内板に貼られていまして、もしや御朱印の行列ができたりしているのでは?と思いながら訪れたのですが、実際は僕たち夫婦以外、参拝者はほぼいらっしゃらず。途中、一組だけ夫婦が訪れたのみです。
ですので木々が茂る心地よい境内を、ほぼ独占させて頂きました。
高台にありますので、境内から街の方を見ますと、ちょっとした天空感にも浸れまして、それがまたいい感じなんですよね。
境内にて一番目を惹いたのは、社殿脇の大きなクスノキです。大きな木は何本か聳えていましたが、やはり御神木のクスノキの存在感が一番大きかったです。青空との対比もとても綺麗で、ついつい見惚れてしまいました。
境内の左手には大きな土俵もありまして、そちらでは毎年子供の相撲大会が行われているそうです。今年はコロナで中止っぽいですけれど。
僕も子供の頃、地元の神社で相撲大会に出た覚えがあるのですが、たまにはそういうの、見てみたくなりますね。
参集殿の前には、今から約220年前に奉納されたという狛犬さんがいらっしゃいまして、元々は社殿の前にいらっしゃったものだそうです。220年もの間、参道を通るたくさんの人を見てきたんだな~と思うと、不思議な気持ちにもなりますね。
境内を心行くまで散策した後、最後に嫁の目当てだった御朱印も、無事頂くことができました。
当初嫁は、通常御朱印の他に、「アマビエ」と「ヨゲンノトリ」の二つを頂こうと考えていたようです。しかし授与所にて、さらにあと二つ、別の「アマビエ」と「五穀豊穣」がありまして、どれも素敵な御朱印だったため、全て頂くことに。全部で5つですね。
御朱印を頂く際には、とても親切な対応をしてくださいまして、それだけで嬉しい気持ちになりました。ありがとうございます。
きっかけは御朱印ではありますが、素敵な神社に足を運ぶことができました。
秋空の下で、とっても気持ちのいい時間を過ごすことができました。
豊田若宮神社、参拝できてよかったです。
御朱印
こちらが豊田若宮神社の御朱印です。
こちらは「アマビエ」の御朱印です。
こちらは「ヨゲンノトリ」の御朱印です。
こちらは「アマビエ祭り」の御朱印です。
こちらは「五穀豊穣」の御朱印です。
「アマビエ」「ヨゲンノトリ」「アマビエ祭り」「五穀豊穣」の御朱印の授与が行われているかどうかは、若宮神社の公式サイトにてご確認ください。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、夏季(4月~9月)は9時半から17時、冬季(10月~3月)は10時から16時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都日野市東豊田2-32-5です。
豊田若宮神社の公式サイトはこちらです。
https://wakamiya.tokyo/
電車
①JR中央線 「豊田駅」から徒歩10分。
南口に出て、左に進みます。少し細い路地を進むと近道です。
②京王線 「南平駅」から徒歩20分。
北口を出て右手に進み、一番橋通りを左折。浅川を渡りしばらく進んで左折です。
駐車場
境内に参拝者用の駐車場があります。社殿の裏側の入口から入れます。特別な日でなければ問題なく駐車できるかと思います。
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