杉並区の西荻北にある伏見稲荷神社の参拝レポートです。
読み方は「ふしみいなりじんじゃ」です。商店街の十数店が商売繁盛を祈願し、創建した神社です。西荻窪駅北口から西に延びる「西荻伏見通り」沿いに鎮座する、小さなお稲荷さんです。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
西荻窪の「伏見稲荷神社」へ
僕は中央線の三鷹に住んでおりまして、故に神社巡りも自然とその周辺の地域に足が向くことが多く、これまでに書いた記事も、東京の西側が多めになっているかと思います。
特に新宿から三鷹の間、いわゆる中央線沿いは、それぞれの駅を中心に、これまでにもけっこう歩き回りました。
しかしです。新宿~三鷹間で、神社に参拝するという目的で、唯一下車していない駅がありました。
それが西荻窪駅です。
中央線沿いは魅力的な駅が多く、西荻窪もそんな街の一つですし、僕も若い頃から何度も足を運んだことはあります。飲み屋街も充実していて、お酒好きにもたまらない街です。
そんな西荻窪ですが、神社巡りの地としては、これまで僕たちは完全にノーマークでした。
季節は3月の中旬です。日中はだいぶ気温も上がり、春っぽくなってきた頃。
吉祥寺に買い物に行く用事がありましたので、その足でどこか近くの神社で行っていないところがあれば、散策してみようかと。
と言っても、新宿~三鷹間で駅の周辺にある神社は、既にかなり回ってしまっています。で、改めて武蔵野市、杉並区などの神社をググって探していたところ、なんとノーマークだった西荻窪駅の近くに二つの神社を発見。
なぜ今まで見逃していたのでしょう。
どちらも小さい神社のようですが、これはもう行ってみるしかありません。是非とも参拝しておきたいです。
僕たちは2月から3月に掛けて、何かと忙しく予定が入っておりまして、なかなか自分たちの好きなように動けるような休日がありませんでしたので、今回は久しぶりの神社巡りです。神社が足りない生活をしていましたので、そろそろ摂取しないといけません。
吉祥寺に買い物に出掛けるその足で、まずはお隣の西荻窪まで行ってしまい、二ヶ所の神社への参拝を決行することにします。
二つの神社とは、「伏見稲荷神社」と「西高井戸松庵稲荷神社」です。
このうち、こちらの記事で紹介する伏見稲荷神社は、駅からすぐの場所です。一方、ちょっと長い名前の西高井戸松庵稲荷神社の方は、駅から南にそこそこ歩かないといけない場所です。
どちらに先に参拝するのか、少々考えた末に、近いところから回っていくことにしました。
西荻窪駅に降り立ち、北口を出て商店街を西に歩きます。
そして歩き始めて1分ほど。
左手に赤い鳥居があり、そちらが伏見稲荷神社の入口でした。
到着です。
ご由緒
ご祭神は、宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)、佐田彦大神(さたひこのおおかみ)、大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)の三柱です。
本社は京都の伏見稲荷大社で、上の三柱は稲荷三神として祀られています。
五穀豊穣の神様である宇迦之御魂大神が主祭神、猿田彦神の別名である佐田彦大神と、宮殿の平安を守る女神である大宮能売大神が、配神として祀られています。
西荻窪の伏見稲荷神社の創建は、昭和26年です。商店街の十数店が振興会を結成し、商売繁盛を祈願して、京都の伏見稲荷大明神を勧請し、創建したのが始まりです。
西荻窪駅北口から西に延びる「西荻伏見通り」沿いに鎮座し、その通り名の由来にもなっている神社です。
商店街の守護神として、厚く信仰されてきたお稲荷さんです。
境内案内
駅の北口より、西荻伏見通りという商店街を歩いて行きますと、左手に赤い鳥居が見えてきます。
鳥居の正面に立ちます。こちらが伏見稲荷神社の入口です。
一礼して鳥居をくぐります。3月の青空が気持ちいいです。
左手の八百屋さんをちら見しつつ、路地を進みます。
前方右手に赤い幟が見えてきます。
幟の奥には燈籠と鳥居がありました。とっても小さな神社です。
正面に立ちます。細い鳥居が印象的です。鳥居の後ろには石祠。
鳥居と祠の前へと進みます。
右にはご祭神やご利益が書かれていました。
参拝します。鈴の音がとても綺麗でした。祠の前には小さなお狐さんの姿も。
こちらは左斜め前から見た伏見稲荷です。
参拝を終え、伏見稲荷神社を後にしました。
参拝を終えて
西荻窪駅の北口を出て左に延びる商店街は、僕も若い頃に何度となく歩いた覚えがあります。ライブハウスに行ったり、飲みに行ったりしてました。
伏見稲荷神社は、そんな商店街の途中に入口があります。赤い鳥居がどーんと建てられていて、そこから細い路地を進んだ先です。
そんなところに神社があったとは。
当時から通り沿いに鳥居があることは、なんとな~く認識していたのかもしれませんが、そこに神社があるとか、そういうことは全く考えた覚えは全くありませんでした。今でこそ、鳥居があればその先に神社があるのは、当たり前のように認識してるんですけどね。
神社に興味を持ったのがここ数年ですので、それ以前は鳥居があっても何とも思っていなかったんだと思います。もしかしたら、鳥居があることすら気付いていなかった可能性すらあります。けっこう大きい鳥居にもかかわらず…。
鳥居の先の路地は、入口の八百屋さんを筆頭に、いくつかのお店が並んでいます。どうやら駅に隣接する西友への抜け道にもなっているようで、人通りもけっこう多いです。
で、その路地を歩いていきますと、右手に赤い幟が見え、そちらが伏見稲荷神社でした。
路地の一角の小さなスペースに建てられた神社でして、灯籠が一つと、その後ろに小さな鳥居があり、奥に石祠がある造りです。
まず目に飛び込んできたのが、鳥居です。小さなスペースに収まるように、そのサイズに合わせた形になっているのですが、それ故に、けっこう特徴のある鳥居になってます。細いですし小さいですし、なんだか可愛らしくもあります。
僕はこれまでにも、同じく小さなスペースに建てられた、似たような小さな鳥居は何度か見たことがありますが、こちらの鳥居はかなり記憶に残るものとなりました。
商店街にあった入口の鳥居が大きくて立派なものでしたので、余計に祠前の鳥居が小さく見えてしまい、僕は思わず「ちいさ!」と声に出してしまいました。
そんな入口の鳥居との対比が、一番印象に残ってしまったかもしれません。差が大き過ぎて。
とは言えもちろん、小さな鳥居の奥、石の祠には、しっかりお参りさせて頂きました。
石祠には、金のお狐さんが一対、白のお狐さんが一対、丸っこいお狐さんが一体いらっしゃいました。参拝の際の鈴の音がとても綺麗で、心地良かったです。
西荻窪のこんな駅近に、こんなお稲荷さんがあったとは。
商店街の守護神として創建された神社とのことですので、僕が若い頃から何度となく歩いていた商店街を、この場所でずっと守ってくれていたんですね。
西荻窪の伏見稲荷神社。参拝できてよかったです。
続いては、駅から南に少し歩いたところにある、西高井戸松庵稲荷神社へと向かいます。
御朱印
西荻窪伏見稲荷神社では、御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都杉並区西荻北3-2-7です。
西荻窪伏見稲荷神社の公式サイトはありません。
電車
JR中央線・総武線 「西荻窪駅」から徒歩1~2分。
北口を出たら左に進みますと、八百屋さんの脇に赤い鳥居が見えますので、そちらをくぐりすぐ右手です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。駅の周辺にいくつかコインパーキングがあります。
周辺のパワースポット
杉並区の神社一覧