府中市の白糸台にある車返八幡神社の参拝レポートです。
読み方は「くるまがえしはちまんじんじゃ」です。正式名称は八幡神社のみになります。京王線の武蔵野台駅から東にすぐの場所に鎮座していて、すぐ近くには大きなケヤキの聳える本願寺があります。西武多摩川線の白糸台駅からも徒歩圏内です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
白糸台の「車返八幡神社」へ
2月の中旬、嫁の用事に付き合う形で府中まで出掛けて行きまして、その足で二ヶ所だけ神社巡りをしました。
用事があったのが府中市の白糸台という地域でして、駅ですと西武多摩川線の白糸台駅か、京王線の武蔵野台駅が最寄の駅です。僕たちは京王線にて向かいましたので、武蔵野台駅で下車します。
事前に武蔵野台駅の周辺に神社がないか調べてみたところ、「下染屋神明社」と「車返八幡神社」、この二ヶ所の神社を見つけました。
さらに東、飛田給駅寄りには「車返諏訪神社」と「車返稲荷神社」、西の多磨霊園寄りには「溝合神社」、北には「上染屋八幡神社」と「常久八幡神社」など、範囲を広げるとけっこう色々な神社があります。
できればそれらを全部回ってみたかったのですが、なかなかの距離になりそうですし、かなりの時間も要するものと思われます。
ですのでスケジュールを考慮した末、この日は武蔵台駅周辺の神社のみに抑えることにしました。下染屋神明社と車返八幡神社は確定で、余裕があったら車返諏訪神社と車返稲荷神社にも訪れてみよう、といった感じです。
がっつりの神社巡りはまた今度の機会に。
そして当日、そんな予定でお昼過ぎに武蔵野台駅に降り立ち、まずは用事を済ませてしまい、その後一つ目の下染屋神明社に参拝します。
で、続いて向かったのが、こちらの記事で紹介する車返八幡神社です。
ただ単に八幡神社とも呼ばれていて、車返というのはこの辺りの旧地名です。江戸時代には車返村という村だったそうです。
ちなみにですが、現在の武蔵野台駅は、以前は車返駅だったみたいですね。
そして、「車返(くるまがえし)」というのはなかなか変わった地名だな~と思い調べてみたところ、どうやら源頼朝に由来しているみたいです。
頼朝が奥州の藤原氏との戦の際に、藤原氏の持っていた薬師如来像を、臣従していた畠山重忠に命じ鎌倉に持ち帰ろうとしました。その帰途、現在の白糸台の辺りで夢のお告げがあり、薬師如来像を安置し、本願寺というお寺が建てられました。その際に、そこまで薬師如来像を運んだ車を元に返したとのことで、車返という地名になったそうです。
また、畠山重忠が薬師如来像を運び白糸台の地まで来たところ、車が動かなくなってしまいましたが、向きを変えて車を返したところ軽々と動いたたため、という説もあるみたいです。
薬師如来像を安置したという本願寺は、現在も車返八幡神社に隣接しています。
車返という地名には、そのような由来があったのですね。
そんな車返の地に鎮座する八幡神社は、武蔵野台駅から徒歩4~5分ほど。
僕たちが直前に訪れた下染屋神明社からですと、線路の関係で駅の前まで戻りつつ歩きましたので、10分ちょっとは掛かったかと思われます。
本願寺の入口に聳える大きな木を通り過ぎると、その先左手の奥に鳥居が見えました。
無事、到着です。
ご由緒
ご祭神は品陀和氣命(ほんだわけのみこと)です。誉田別尊などとも表記され、第15代天皇である応神天皇と同一です。武神である八幡神と同一でもあります。
創建の年代は定かではありませんが、安土桃山時代ともいわれています。源頼朝が奥州征伐より持ち帰った薬師如来像を祀った、本願寺というお寺の守護神として創建されました。
本願寺の境内に勧請され、村民より厚く信仰されたそうです。江戸時代には車返村の鎮守社でした。
現在は、調布にある國領神社の兼務社となっています。
例大祭で使われる山車は、精巧な彫刻でも知られています。
境内案内
武蔵野台駅を出てすぐ、東の方に大きな木が茂る一角が見えます。おそらくそこが、車返八幡神社です。
地図を確認しつつ小路を進んで行きますと、左手に本願寺の入口があり、そこには巨木が二本。左がケヤキで右がサイカチと書かれていました。
こちらが本願寺の入口です。後ほど立ち寄ってみることに。
ケヤキとサイカチ、どちらも素晴らしい巨木でした。その大きさに見惚れてしまいます。
そのすぐ先、左に小路が延びていて、前方に八幡神社の鳥居です。
小路を進み、石鳥居の前へ。奥には社殿や大きな木も見えます。
右前方にも大きな木。手前はイチョウかと思われます。
一礼して石鳥居をくぐり境内へ。広々としています。
すぐ左手には、立派なサクラの木がありました。
サクラの奥には石碑が並んでいます。どれもかなり古いもののように見えます。
参道の右手はこんな感じです。イチョウの後ろの建物は神輿庫でしょうか。
境内を囲むように木が聳えています。右奥には社務所らしき建物も。
拝殿へと向かいます。
左手に手水鉢です。水が出ませんでしたので、手をはたいてお清めをします。
右手に茂る大きな木も目を惹きます。
拝殿の前へ。社殿は木の茶色を基調とした建物で、ひっそりと佇んでいる印象を受けます。
社殿は少し高い位置に建てられていまして、踏み台になっている石を上ります。
2月の澄んだ空気の中、時間を掛けて参拝します。とても静かでした。
拝殿を振り返りますと、こんな景色です。
拝殿の左手前には、皇紀二千六百年の記念碑がありました。昭和15年のものになります。
境内を散策してみます。こちらは社殿を左斜め前から。
左奥には境内社があるのが見えましたので、行ってみます。
社殿の脇を進むと、本殿の姿もばっちりと見れます。
境内社は稲荷神社でした。参拝します。
本殿の後ろにある大きな木はケヤキでしょうか。その奥にもまた別の大きな木が見えます。
しばし大木を見上げます。
今度は右前方から回ってみることに。
右奥の大木はひときわ目を惹きます。
その手前にあるのが、社務所と思われる建物です。
右奥へと進んでみます。こちら側からも本殿がばっちり見れちゃいます。
大きな木は「スダジイ」の木と書かれていました。府中の名木百選にも選ばれている木とのこと。
首が痛くなる限界まで、スダジイを見上げて時間を過ごします。
こちらはスダジイの前から見た境内です。神輿庫の後ろにある緑が茂っている木も、スダジイかもしれないです。
車返八幡神社を後にし、お隣の本願寺に参拝し、帰路に就きました。
参拝を終えて
車返八幡神社は、大きな木が何本も聳える、とっても素敵な神社でした。
振り返ってみますと、やっぱり僕は木の印象が一番強く残っている神社です。
まず、駅を出てすぐ辺りで、遠目にもでかい木が茂っている一角が見えるんです。地図と照らし合わせても、おそらくそこが八幡神社だろうな~と察することができる場所です。
そして細い脇道に入り、神社を目指して歩いて行きますと、いきなり左手に巨木が二本出現します。
本願寺の入口にある、サイカチとケヤキです。どちらも素晴らしい巨木でして、その存在感に圧倒されてしまいました。
神社巡りをしていますと、大きなケヤキの木に出会う機会はけっこうあるのですが、サイカチというのは僕は馴染みがありません。ですのでもちろん木を見ただけでは何の木かもわからず。しかしながら、ちゃんと木の手前に「サイカチ」と名前が書かれていましたので、その名を知ることができました。
そんな巨大な二本の木を通り過ぎますと、その先が車返八幡神社の入口です。
石鳥居をくぐり境内に入りますと、こちらもでっかい木が周囲を囲むように聳えています。
森のようになっているわけではなく、草木が茂っているわけではないので、余計に一本一本の木が目立ちます。
サクラ、イチョウ、スダジイ、ケヤキ。どの木も空へと高く高く伸びていて、ついつい見惚れてしまいました。
特に大きかったのは、社殿の右奥にあったスダジイです。僕はまだスダジイの木も見ただけでは判別できません。「車返八幡神社のスダジイ」との案内が木の前に出ていましたので、スダジイの木か~と認識できました。
また、境内の右手、神輿庫の後ろにも二本大きな木がありまして、そのうち一本はおそらくそちらもスダジイではないかと思うのですが…。この二本の木が聳えている景色も、なかなか絵になるものがありました。
こんなふうに大きな木に囲まれた境内は、その中にいるだけで居心地が良かったです。
八幡神社への参拝を終えた僕たちは、お隣の本願寺にも参拝しました。鳥居の前から本願寺に繋がる横道がありまして、そちらから。
八幡神社は、元々は本願寺の守護として創建された神社とのことですので、おそらく明治の神仏分離までは、どちらも同じ境内にあったものと思われます。
今でこそ境内は分かれていますが、完全な隣り合わせですので、八幡神社に訪れた際には、是非本願寺のお参りもお勧めします。
参拝を終えた僕たちは、そこからさらに東の諏訪神社と稲荷神社にも足を延ばそうか、と一瞬考えはしたのですが…。時間もお昼を大幅に過ぎていましたので、空腹に勝てず、この日は帰路に就くことに。
結局二ヶ所しか回れませんでしたけれど、下染屋神明社と車返八幡神社、どちらもいい参拝ができました。
この日回れなかった神社には、またどこかで訪れようと思います。
御朱印
車返八幡神社では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都府中市白糸台5-20-4です。
車返八幡神社の公式サイトはこちらです。本務社である國領神社のサイト内になります。
https://kokuryo-jinja.jp/kenmu/hachiman-jinja/
電車
①京王線 「武蔵野台駅」から徒歩4~5分。
南口を出て左に進み、突き当たったら右折です。その先、最初の交差点を左折して少し進むと、左手に本願寺の大木が現れますので、その先です。
②西武多摩川線 「白糸台駅」から徒歩8~10分。
改札を出たら左に進み、西武多摩川線の高架下をくぐります。高架の先、すぐ突き当たりますので左折してしばらく歩き、「武蔵野台駅北」の交差点を右折。その後、京王線の踏切を渡り、最初の左折できる道を入って行きますとすぐです。
駐車場
参拝者用の駐車場はありませんが、鳥居の前に駐車できるスペースがありますので、短時間の駐車であれば問題ないかと思われます。近くにはコインパーキングもあります。
周辺のパワースポット
府中市の神社一覧