中野区の東中野にある氷川神社の参拝レポートです。
読み方は「ひかわじんじゃ」です。中野氷川神社(なかのひかわじんじゃ)とも称されている神社で、旧中野村の鎮守社です。地域の人々には「おひかわさま」として親しまれています。最寄駅は東中野駅ですが、中野坂上駅や落合駅からも徒歩圏内です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
東中野の「中野氷川神社」へ
この日は午前中に中野で用事がありまして、午後は予定無しでした。
ですので、その足でどこかの神社巡りをしてみようということに。午後からの時間帯になりますので、あまり遠くに行くのが億劫だったので、近場にしようかと。
そんな流れで、東中野近辺の神社巡りをすることに決めました。前日の夜に。
で、当日はお昼に嫁と中野駅で待ち合わせをして、まずはお昼ご飯。
何を食べるのか色々迷った末に、人生で初めて「一蘭」に入りました。カウンターに一人ずつ仕切りのあるラーメン屋さんです。仕切りがあると言う噂は随分前から知っていたのですが、実際にお店に入ったのは初めてです。
勝手がわからずに若干パニックになりながらも、無事にラーメンを食べ終えました。
腹ごしらえも済みましたので、いざ神社巡りに出発です。
まずは電車で一駅、お隣の東中野駅まで移動します。
事前に調べたところでは、東中野駅の近くに中野氷川神社がありましたので、まずはそちらに向かう計画です。
その後は、周辺に点在していた白玉稲荷神社、明徳稲荷神社、中野天祖神社を周り、中野駅に辿り着くと言うルートで、全部で四ヶ所の予定です。
この日は3月の前半で、まだ少し肌寒い日でした。天気の方は晴れたり曇ったりですが、散歩するのにはまずまずの天気です。
最初に向かう中野氷川神社は、東中野駅から山手通りを南に真っ直ぐ進んだ左手にあるようです。わかりやすい場所ですね。
地図を見るまでもなく、大きな山手通りを歩き始めます。
歩き始めて5分ほどでしょうか、少し下り坂になった途中に、中野氷川神社の鳥居が現れました。山手通り沿いから入れます。
しかし、どうやらそちらは表参道ではないようです。
僕も嫁も、神社にはできるだけ表参道から入りたい人なので。
ですのでもう少し山手通りを進み、正面の入口があると思われる小路を左折します。
小路を少し進みますと、広くはありませんが風情のある表参道が姿を現し、入口の鳥居に到着しました。
ご由緒
ご祭神は、須佐之男命(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)の三柱です。
須佐之男命は、天照大御神の弟で、ヤマタノオロチを退治した荒ぶる神です。奇稲田姫命は須佐之男命の妻です。大己貴命は大国主命の別名で、須佐之男命の息子です。
創建は平安時代中期の長元3年です。現在の大阪に本拠地を置いた「河内源氏」の祖と言われる源頼信が、平忠常の討伐の際に、大宮氷川神社より勧請し、祠を建立したのが始まりと伝えられています。
戦国時代には、太田道灌が石神井城の豊島氏討伐の際に戦勝祈願をし、凱旋後に社殿を造営しました。
数度の改築を経て、現在の社殿は昭和44年に改築されたものです。
現在の中野区南部辺りは、昔は中野村と呼ばれた地域で、その中野村の総鎮守として、古くから人々に親しまれてきた神社です。
境内案内
こちらが中野氷川神社の入口です。長い参道が延びています。
一礼して鳥居をくぐり、参道を進みます。
参道の両脇には、大きな木が茂っていて気持ち良いです。
参道の先には石段。二の鳥居、三の鳥居もあります。
石段の左手を見上げますと、「忠孝」と刻まれた石碑と、隣りには爆弾のようなものが見えます。後ほど近くに行ってみることに。
二の鳥居をくぐり、石段を上ります。その先には拝殿も見えます。
石段を上がると三の鳥居です。拝殿の全体像もここでわかります。赤を基調とした社殿ですね。
この鳥居の左手に、大きく傾き中が空洞になった木がありました。棒で支えられている大きな木です。かなり古い木のようです。
一礼して三の鳥居をくぐります。
鳥居のすぐ先に狛犬さんです。こちらは左の狛犬さん。少し変わった容姿をした狛犬さんです。目には硝子のようなものが入っています。このタイプの狛犬さんは、僕はこちらで初めて見ました。
こちらが右の狛犬さんです。顔も特徴的ですね。そして、どちらにも子供がいました。
右手に手水舎です。お清めをします。
手水舎には、龍でしょうか?少し変わった龍がいました。可愛らしい顔にも見えます。
拝殿へ。
参道の左手には、大きな二本の楠が聳え立っています。
右手には神楽殿。
拝殿は赤と白を貴重としています。素敵な社殿です。
こちらは拝殿前、左手の狛犬さんです。けっこう大きいです。
こちらは右の狛犬さん。どちらもサイズが大きくて、近くで見ると迫力がありました。
参拝させて頂きます。
境内を散策してみます。拝殿を背にして参道を見ますと、こんな感じです。
拝殿の右奥に石碑が二つ。大きい方は社殿改築を記念した碑のようです。
拝殿に向かい左手、大きな楠の足元に、力石がいくつも並んでいました。昔はこれで力比べをしたんですね。
こちらは拝殿を左斜め前からのアングルで。木に隠れていますが。
拝殿に向かい左手前、石段を上り切った左ですね、そちらに境内社がいくつかありますので、行ってみます。
一つずつ参拝します。左が塩竃神社で、右が稲荷神社です。
稲荷神社のお隣には、祠が二つと石塔です。一番左が御嶽神社、真ん中が北野神社で、右は三猿が描かれた庚申塚でした。
稲荷神社の後ろに、先ほど石段の下から見えた爆弾のようなものが。どうやらこれは日露戦争で使用された機雷のようです。横にある忠孝の碑は、海軍大将だった井出謙治という人物が書いたもののようです。
拝殿に向かい、左手にも一本参道が延びています。山手通り方面ですね。そちらにも行ってみます。
左の参道を進んだ先に、けっこう大きな狸さんがいました。き○たまがめちゃめちゃでかいです。
狸さんのそばにも一対の狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。境内には三対の狛犬さんがいることになります。
こちらは右の狛犬さん。三対の狛犬さんの中で、ここにいる一対が一番古いものに見えます。
こちらの鳥居をいったんくぐり、外側からのアングルで。
社殿側には社務所があり、こちらで御朱印を頂きました。
せっかくなので、山手通りに面した鳥居にも行ってみます。
いったん鳥居をくぐり、境外に出てみます。こちらは山手通り沿いの鳥居を外から見た景色です。
もう一度境内に戻り、のんびりと散策を楽しみ、正面の参道から氷川神社を後にしました。
参拝を終えて
東中野駅を出た時には完全な曇り空だったのですが、氷川神社に到着する頃には少し陽射しが出てきまして、心地よい三月の空の下、参拝することができました。
この日は土曜日だったせいか、ひっきりなしに近所の人と思われる方々が参拝に訪れていましたね。
きっと昔から地元の人々に親しまれている神社なんだろうな~と。
そんな方々に交じって、僕たちものんびり参拝させて頂きました。
境内には、他の神社では見かけないような珍しいものが色々とありまして、面白かったですね。
一番印象に残ったのは、大きな狸です。き○たまがめちゃめちゃでかくて…。なんだか見ているだけで幸せになれそうな狸さんでした。
また、狛犬さんが全部で三対いたのですが、石段を上ったところにらっしゃった狛犬さんが珍しい容姿でした。他では見かけたことがない形でしたし、目は硝子と思われるもので造られていました。なかなか印象に残る狛犬さんです。
そして、その狛犬さんのすぐ近く、手水舎にいた龍も珍しい形でした。どこかで見掛けたこともあるようなないような…そんな形の龍なのですが、どこか神的でもあり、どこか可愛さもある形の龍です。
あとは機雷ですね。
爆弾?と思われるものが石碑の隣りにあり、目に飛び込んできます。けっこう目立ちます。
日露戦争で使われた機雷とのことですので、これが実際に戦争で使われてたんだな~と思うと、なんだか不思議な気持ちになります。
珍しい物を色々と拝見させて頂きました。
そこまで大きな境内と言うわけではないのですが、何かと見どころがある神社でした。
なんとなく空気がのんびりと流れていた感じがします。
すぐ脇には山手通りと言う大きくて交通量の多い道路があるのですが、不思議と境内にいると車の音などは聞こえません。
三月の暖かい陽射しの中、のんびりと参拝をさせて頂きました。
初めての中野氷川神社、訪れることができて良かったです。
この後は、再び山手通りを中野坂上方面に進み、近くに見つけた白玉稲荷神社へと向かいます。
御朱印
こちらが中野氷川神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、10時から16時までです。
コロナ禍以降、御朱印の取り扱いを中止されているようです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都中野区東中野1-11-1です。
中野氷川神社の公式サイトはありません。
電車
①JR総武線 / 大江戸線 「東中野駅」から徒歩5~7分。
②丸ノ内線 / 大江戸線 「中野坂上駅」から徒歩7~9分
③東西線 「落合駅」から徒歩13~18分
東中野駅からが一番近いです。山手通り沿いですので、わかりやすい場所にあります。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつもあります。
周辺のパワースポット
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