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港区の初詣ならココ。おすすめの神社を一覧で紹介。

港区の初詣のご案内です。区内の各地域ごとに、初詣にお勧めの神社を一覧で紹介しています。

初詣は大きな神社に出掛けるという方も多いとは思いますが、ご自分の住んでいる地域を守ってくださっている神社(氏神さま、産土さま)に参拝することも大切です。

氏神さまに、前年を無事に過ごすことができた感謝をお伝えし、新年のご挨拶と平安の祈願をしましょう。

港区の神社マップ

それでははじめに、港区にある神社を地図で一覧にしていますので、参考にして頂ければと思います。

港区内の比較的大きめな神社のみ掲載しています。

上記が港区にある全ての神社ではありません。小さな神社や祠など、実際にはさらに多くが存在しています。

また、こちらの記事では一部を除き、基本的には神社のみの紹介で、寺院は紹介しておりませんので、ご了承ください。

次項より、港区内の神社を、それぞれのエリアごとに、ざっくりな説明と併せて紹介していきます。

 

六本木の初詣

出雲大社東京分祠

島根の出雲大社の東京分祠です。元々は神田神社(神田明神)の社務所内に設けられた出張所でした。現在の形で創設されたのは明治16年です。縁結びのパワースポットとしても知られている神社です。最寄り駅は六本木駅になります。(港区六本木7-18-5)

 

六本木天祖神社(龍土神明宮)

南北朝時代の創建で、毎晩品川沖より龍が現れ、灯明を献じたことから「竜灯」がなまって、龍土神明宮と称されるようになったといわれています。境内には、触ると願いか叶うとされる龍燈籠があります。港七福神の福禄寿を祀る神社でもあります。六本木駅と乃木坂駅の中間に位置しています。(港区六本木7-7-7)

 

久國神社

大田道灌が江戸城築城の際に鎮守として創建した神社です。鎌倉時代の名刀工であった粟田口久国(あわたぐちひさくに)作の刀が寄進されたことから、久国の名が付いています。刀は非公開ですが現存しているそうです。港七福神の布袋尊でもあります。最寄り駅は六本木一丁目駅になります。(港区六本木2-1-16)

 

櫻田神社

西麻布に鎮座している神社です。源頼朝の命により、霞ヶ関桜田門外に創建され、江戸時代に現在の地に遷座しています。新撰組の沖田総司や、明治天皇の後を追い殉死した乃木希典にも縁のある神社です。港七福神の寿老神でもあります。最寄り駅は六本木駅になります。(港区西麻布3-2-17)

 

朝日神社

平安時代前期の創建とされる古社です。社名の由来は、織田信長の侍女(もしくは息女)だった朝日姫が、稲荷の神像を見つけお祀りしたことから、朝日稲荷と称されていました。明治になり朝日神社に改称されています。最寄り駅は六本木駅になります。(港区六本木6-7-14)

 

赤坂の初詣

豊川稲荷東京別院

豊川稲荷は神社ではなく曹洞宗の寺院です。愛知県豊川市にある豊川稲荷の唯一の直轄別院です。大岡越前守が分霊を邸内にお祀りしたのが始まりといわれていて、境内の奥の院は、元は大岡家の屋敷稲荷です。芸能や出世のご利益があり、芸能人の参拝者が多いことでも知られています。赤坂見附駅、永田町駅が最寄駅です。(港区元赤坂1-4-7)

 

赤坂氷川神社

江戸七氷川の筆頭とされる神社で、東京十社の一社でもあります。忠臣蔵で有名な浅野内匠頭の夫人、遙泉院の実家があった場所に鎮座していて、勝海舟とも縁のある神社です。また、演歌歌手の氷川きよしの名前にも由来しています。開運・厄除・良縁の鎮守神として崇敬されています。赤坂駅と六本木一丁目駅の中間に位置しています。(港区赤坂6-10-12)

 

乃木神社

日露戦争で活躍し、英雄と呼ばれた陸軍大将、乃木希典と静子夫人をお祀りする神社です。夫妻は明治天皇が崩御した後を追い殉死されています。自刃した自宅が旧乃木邸として境内に残されています。明治神宮が鎮座した後の大正12年に創建されました。最寄り駅は乃木坂駅です。(港区赤坂8-11-27)

 

末廣稲荷神社

元々は戦国武将の大田道灌が、火伏の稲荷で、江戸城鎮護の祠として祀った神社です。江戸時代には、幕府の職の一つで、城内の掃除や荷物の運搬を担う黒鍬同心(くろくわどうしん)の鎮守となりました。最寄り駅は赤坂駅、赤坂見附駅になります。(港区赤坂4-13-17)

 

新橋・浜松町の初詣

烏森神社

烏森神社は、日本橋にある椙森神社、神田にある柳森神社と併せて「江戸三森」と言われています。神鳥の群がる霊地だったことから烏森と称されるようになりました。例大祭の大神輿でも知られています。新橋駅前、飲食店街の一角に鎮座しています。(港区新橋2-9)

 

日比谷神社

元々は現在の日比谷公園内に鎮座していた神社です。何度か遷座を重ね、現在地に移ったのは平成21年です。新橋や汐留の鎮守であり、虫歯や虫封じの神社としても知られています。例大祭は烏丸神社と交互に行われます。(港区東新橋2-1-1)

 

鹽竈神社(塩釜神社)

江戸時代に奥州の仙台藩、伊達家の敷地内に創建された神社です。総本社は宮城県の塩竈市にある鹽竈神社です。安産に大きなご利益があるとされています。境内には珍しい黒い狛犬がいます。新橋駅、汐留駅が最寄り駅です。( 港区新橋5-19-7)

 

芝大神宮

天照大御神(あまてらすおおみかみ)と豊受大神(とようけのおおかみ)がお祀りされていて、「関東のお伊勢様」とも呼ばれている神社です。東京十社の一社に数えられ、良縁や幸福守護の御守りである「千木筥(ちぎばこ)」でも知られています。最寄り駅は大門駅になります。(港区芝大門1-12-7)

 

讃岐小白稲荷神社

江戸時代に、四国の高松藩松平家の下屋敷内に創建された神社で、明治3年に現在地に遷座しています。讃岐稲荷と小白稲荷が合祀され、現在の社名になっています。境内にはライオンのような狛犬がいることでも知られています。浜松町駅のすぐ近くです。(港区浜松町2-9-8)

 

虎ノ門・神谷町の初詣

愛宕神社

徳川家康の命により、防火の総鎮として創建された神社です。自然に形成された山としては23区内で最も高い、愛宕山の山頂に鎮座しています。参道の急な石段は「出世の石段」として知られています。井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」では、水戸藩浪士の集合場所にもなりました。幕末の江戸開城の際には、勝海舟と西郷隆盛との会談場所にもなっています。最寄駅は神谷町駅です。虎ノ門駅、御成門駅からも近いです。(港区愛宕1-5-3)

 

虎ノ門金刀比羅宮

虎ノ門のこんぴら様として古くから親しまれている神社です。元は江戸時代、丸亀藩邸内に創建されました。その後丸亀藩の移転に伴い、現在の地に遷座しています。境内には四神が彫られた珍しい鳥居や、縁結びのパワースポットとしても知られている結神社があります。最寄り駅は虎ノ門駅です。(港区虎ノ門1-2-7)

 

西久保八幡神社

平安時代中期に、源頼信が京都の石清水八幡宮を勧請し、創建したといわれている神社です。当初は霞ヶ関の地に創建されましたが、室町時代の江戸城築城の際に、太田道灌により現在の地に遷座しています。鎮座地からは貝塚も発見され、西久保八幡貝塚と呼ばれています。最寄り駅は神谷町駅です。(港区虎ノ門5-10-14)

 

芝公園の初詣

芝東照宮

徳川家康公をお祀りする神社で、芝公園の一角に鎮座しています。四大東照宮の一つです。元々は、徳川家の菩提寺である増上寺の境内に創建されました。明治の神仏分離により増上寺と分かれた形です。境内には徳川家光が植樹したと言われる大銀杏があります。最寄り駅は芝公園駅です。(港区芝公園4-8-10)

 

幸稲荷神社

幸稲荷神社と瘡護(かさもり)神社の、二つの社号が揚げられている神社です。この辺りの鎮守として創建されたのは幸稲荷で、瘡護神社は後に合祀された神社ですが、腫れ物や出来物の平癒にご利益があるとして、参拝者が後を絶たなかったそうです。最寄駅は神谷町駅です。(港区芝公園3-5-27)

 

熊野神社(芝公園)

江戸時代の初期に、増上寺の鎮守として東北の鬼門に熊野権現を勧請し、創建した神社です。増上寺鎮守の中では最も大きい神社となります。増上寺は徳川家の菩提寺です。御成門駅、大門駅、芝公園駅のちょうど中間辺りに位置しています。(港区芝公園4-7-35)

 

伏見三寳稲荷神社

「ふしみさんぽういなり神社」と読みます。この近くにあった三寳稲荷に、明治になり京都伏見稲荷を新たに勧請し、伏見三寳稲荷神社となりました。現在の地に遷座したのは昭和60年で、赤羽橋南交差点に鎮座しています。最寄り駅は赤羽橋駅です。(港区芝3-1)

 

柳神社

江戸時代後期に、芝松本町の守護神として創建された神社です。宇迦之魂命を祀るお稲荷さんです。芝東照宮の兼務社であり、神事は芝大神宮の神職により行われてます。赤羽橋駅と芝公園駅の中間辺りに位置しています。(港区芝3-12-19)

 

麻布十番・広尾の初詣

麻布氷川神社

麻布地区の鎮守です。源経基の創建とも、大田道灌の創建とも言われています。江戸時代には、江戸七氷川の一つに数えられた神社です。アニメ『美少女戦士セーラームーン』に「火川神社」として登場し、多くのファンが押しかけたことでも知られています。港七福神の毘沙門天の神社でもあります。最寄り駅は麻布十番駅です。(港区元麻布1-4-23)

 

十番稲荷神社

かつてこの辺りにあった末広神社と竹長稲荷神社が合併した神社になります。末広神社は安土桃山時代、竹長稲荷神社は平安時代(諸説あり)の創建です。ガマ池伝説という火事を食い止めたカエルの伝説があり、かえる御守りでも知られています。港七福神の宝船の神社でもあります。麻布十番駅から徒歩ですぐです。(港区麻布十番1-4-6)

 

飯倉熊野神社

奈良時代の創建といわれている、大変歴史の古い神社です。当初は芝の海辺にあったものが、その後現在の地に遷座しています。鹽竈大神と稲荷神社も明治に合祀されています。港区七福神の恵比寿を祀る神社でもあります。赤羽橋駅m麻布十番駅、神谷町駅の中間辺りに位置しています。(港区麻布台2-2-14)

 

廣尾稲荷神社

徳川二代将軍秀忠が、鷹狩りの折に立ち寄り創建したとされる神社です。麻生には徳川将軍家の別荘である「富士見御殿」があり、その鎮守として勧請されました。拝殿の天井には、日本洋画家の高橋由一による「天井墨龍図」が描かれています。最寄り駅は広尾駅です。(港区南麻布4-5-61)

 

白金台・高輪の初詣

白金氷川神社

飛鳥時代の創建とも伝えられている古社です。日本武尊(やまとたけるのみこと)が、東征の折にこの地で大宮氷川神社を遥拝し、その場所に創建されたといわれています。白金や白金台の鎮守です。最寄り駅は白金高輪駅になります。(港区白金2-1-7)

 

高輪神社

高輪一円の総鎮守です。戦国時代に稲荷神社として創建され、明治に近くにあった八幡神社を合祀し、現在の高輪神社となりました。境内には様々な形の力石も置かれています。最寄り駅は泉岳寺駅ですが、品川駅、高輪台駅からも近いです。(港区高輪2-14-18)

 

高山稲荷神社

南北朝時代~戦国時代の創建と考えられています。丘の上にあったことから、高山稲荷と呼ばれるようになったお稲荷さんです。明治に毛利家より土地を寄進され、現在の地に遷座しています。品川駅から徒歩ですぐです。(港区高輪4-10-23)

 

高輪稲荷神社(車町稲荷神社)

泉岳寺駅の上にある稲荷神社になります。徳川家康が関東入国の際に随伴して来た人物が、伏見稲荷を勧請して創建したと伝えられています。かつては日本橋方面にありましたが、その後現在の地に遷座しています。最寄駅は泉岳寺駅です。(港区高輪2-15-10)

 

古地老稲荷神社

「こじろういなりじんじゃ」と読みます。元々は、白金と白金台の境界線にある日吉坂に火伏せの神さまとして創建されました。大正時代に現在の地に遷座していますが、神社周辺に火災が起こらないことから、現在も防火にご利益があるとされ信仰されています。白金台駅から徒歩すぐです。(港区白金台1-1-7)

 

古寿老稲荷神社

「こじゅろういなりじんじゃ」と読みます。江戸時代前期に創建された稲荷神社です。天神坂の途中にあるお稲荷さんで、江戸時代には小女郎稲荷と呼ばれていました。火伏せの神さまとしての信仰が強い神社です。最寄り駅は白金高輪駅です。(港区高輪1-18-11)

 

丸山神社

徳川家康の命を受けて、芝西久保の地にあった曹洞宗の廣岳院という寺院の境内に創建された神社です。江戸時代に廣岳院とともに現在の地に遷座し、明治の神仏分離により寺院と別れたものになります。白金台駅、白金高輪駅、泉岳寺駅の中間辺りに位置しています。(港区高輪1-21-10)

 

青山・表参道の初詣

秋葉神社

元々は、近くにある青山善光寺の境内鎮守として創建された稲荷神社になります。三神のご祭神をお祀りしていることから、三社さまとも呼ばれています。青山の鎮守社、火防せの神さまとしても信仰されています。2019年に社殿が建て替えられ、境内も新しくなっています。表参道駅を出てすぐです。(港区北青山3-5-26)

 

大松稲荷神社

現存はしていませんが、かつてこの場所には巨大な松が生えていたそうで、社名もその松に由来しています。巨松は暴風雨により折れてしまいますが、その根株の上に社殿が建てられ、今も床下には大きな根株が残っていると伝えられています。表参道駅から徒歩ですぐです。(港区南青山5-1-7)

 

三河稲荷神社

青山霊園の北に位置しているお稲荷さんです。戦国時代、三河の国から神田に移住した五十人組が、故郷の三河より奉遷し創建しました。その後江戸時代に、神田の地が御用地となったため、現在の地に遷座しています。最寄り駅は外苑前駅になります。(港区南青山2-18-18)

 

船光稲荷神社

創建の年代には諸説あります。かつてこの辺りは広大な入江で、長者丸という船の船着き場になっていたともいわれ、長者丸が暴風雨に遭った際に、社殿より五色の御光が射し難を救ったとも伝えられています。船光という社名はそのことに由来しているとも。表参道駅と外苑前駅の中間です。(港区南青山3-4-11)

 

田町・三田の初詣

御田八幡神社

飛鳥時代の創建ともいわれている古社です。東国鎮護の神として武蔵国の東部に創建されました。その後何度かの遷座を経て、現在の地に鎮座しています。現在の社名になったのは明治になってからです。創設から約1300年という、大変歴史の古い神社です。田町駅と泉岳寺駅の中間に位置しています。(港区三田3-7-16)

 

元神明宮

平安時代に一条天皇の勅命により創建された、天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る神社です。江戸時代には、現在の芝大神宮である飯倉神明に、御神体などを移す命が徳川家よりありましたが、崇敬者により隠され守られたという経緯もあります。現在も厄除けの神として信仰され、相殿の水天宮は安産の神、水の神として崇拝されています。最寄り駅は赤羽橋駅になります。(港区三田1-4-74)

 

三田春日神社

創建は平安時代の前期です。当時の武蔵国国司が任国の際に、奈良の春日大社の御分霊を勧請して創建されました。元は現在の目黒区三田に創建されましたが、戦国時代に現在の地に遷座しています。江戸時代には、江戸府内唯一の春日社として、徳川家や諸大名にも信仰された神社です。最寄り駅は三田駅ですが、田町駅や赤羽橋駅からも近いです。(港区三田2-13-9)

 

御穂鹿嶋神社

江戸時代のはじめに、鹿島(茨城)に鎮座していた祠が二たびこの地に流れついたことから、鹿島神が祀られるようになった神社です。平成18年には、藤原藤房卿をお祀りした御穂神社を合祀し、御穂鹿嶋神社となりました。田町駅と三田駅、どちらからもすぐです。(港区芝4-15-1)

 

亀塚稲荷神社

元は白色の亀を祀った神社とも言われ、現在も亀の形をした石が御神体になっています。大田道灌により創建されたとも言われています。境内には、新田義貞一族の霊を弔うための碑と言われている石碑があります。最寄り駅は田町駅になります。(港区三田4-14-18)

 

隣接地域の神社

お住まいの地域によっては、港区と隣接する・千代田区・中央区・新宿区・江東区・品川区・渋谷区の神社の方が行きやすい場合もあるかと思います。

周辺地域の初詣にお勧めの神社についても、下記にそれぞれリンク記事を貼っておきましたので、是非チェックしてみてください。