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是政八幡神社(府中市)の御朱印と見どころ

是政八幡神社の紹介

府中市にある是政八幡神社の参拝レポートです。

読み方は「これまさはちまんじんじゃ」です。境内には、府中の名木百選にも選ばれている大ケヤキあります。東京競馬場のすぐ南に鎮座していて、最寄り駅は西武多摩川線の是政駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

是政の「八幡神社」へ

新型コロナウィルスの感染リスクをできるだけ避けようと、僕たち夫婦も人が大勢集まるであろう神社には、しばらく出向いておりません。僕も嫁も持病などによる重症化リスクがあるため、その辺りは細心の注意は払っております。

その代わり、「たぶん人がいないであろう神社」には、ちょいちょい出掛けています。誰にも会わず、何にも触らず、できるだけ徒歩にて向かい、参拝して帰宅するという、ある意味なかなかにストイックな感じの神社参拝です。

外出自粛による運動不足もありますので、徒歩で少し遠出するくらいが、体にもちょうどいいですし。

これまでの神社目巡りでは、行き先を「人がいないであろう神社」という絞り方をしていなかったので、これもまた今ならではの面白さもあります。

そんな基準で今回選んだのが、府中にある是政八幡神社です。

僕は現在、嫁の実家である稲城に引きこもっておりまして、是政八幡神社はそこから徒歩圏内と思われる場所に、地図検索をしていて見つけました。

大きな神社ではありませんが、どうやら境内には御神木の大きなケヤキがある神社のようです。

「是政」という地名は、戦国時代に北条氏に仕えていた井田是政という武士の名に由来しているそうです。井田是政は、戦乱で荒れ果てたこの辺りを開拓して、領主になった人物なんだと。

そんな是政にある八幡神社は、稲城からですと、是政橋という多摩川に架かる大きな橋を渡って向かう形で、自宅から35~40分ほどで行けそうです。ただこの日はだいぶ気温が高い日でしたので、マスクでの熱中症なども怖かったので、一駅だけJR南武線の電車に乗り、南多摩駅で下車。そこから歩いて向かうことにしました。その場合ですと、どうやら片道20分くらいのようです。

アクエリアスや塩タブレットなど、熱中症対策も万全にし、朝からお出掛けします。

暑さはなかなかきつかったですけれど、まず大きな是政橋にテンションが上がります。

橋にしろビルにしろ、大きな建造物というのは、それだけでなんだか凄いな~と思ってしまうんですよ。年甲斐もなく橋ではしゃぎ、ついついアホみたいに記念撮影までしてしまいました。

そんな是政橋を渡り切り、住宅街の路地を地図を確認しつつ進むと、神社の玉垣と、大きなケヤキが見えてきました。

是政八幡神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、誉田別命(ほんだわけのみこと)です。誉田別命は第15代応神天皇の別名で、武神である八幡神と同一とされています。

創建は安土桃山時代です。小田原北条氏の家人である高橋兵部丞吉次(たかはしひょうぶのしょうよしつぐ)という人物が、京都の石清水八幡宮のご分霊を勧請し、創建されたと伝えられています。

江戸時代の後期に、多摩川の洪水により、現在の地に遷座しています。

境内には、府中の名木百選にも選ばれている、大きなケヤキが聳えている神社です。

 

境内案内

一瞬玉垣の中にアパートがあるのかと思ったのですが、建物は社務所のようです。境内への入口はこの先です。

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こちらは中に見えた石碑です。この脇にも、もう一つ、小さな石碑がありました。

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その先には、是政という地名の由来が書かれた碑がありました。

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こちらが是政八幡神社の入口です。鳥居の後ろには、大きなケヤキです。

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しばし境外から大ケヤキを見上げます。

是政八幡神社のケヤキ

 

鳥居の手前、右手にご由緒書きがありましたので、目を通します。

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その奥には、武蔵府中郷土かるためぐりの「ち」と書かれた碑です。是政の地名の元となった「井田是政」の名前も。

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一礼して石鳥居をくぐります。

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参道の先には社殿です。参道には提灯櫓と思われるものが組まれていました。近々お祭りがあるのかもしれません。

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左手に石碑があり、その奥が社務所です。社務所は公会堂も兼ねているようです。

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こちらは大きなケヤキの足もとです。でかいです。奥には説明書きがあり、樹高14.0m、幹周5.0mとのこと。

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緑も綺麗な季節ですので、見上げているだけで気持ちいいです。

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別角度からも、楽しみます。

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参道に戻ります。両脇には狛犬さん。

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こちらが左の狛犬さん。子供が一匹います。

是政八幡神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。こちらには子供が二匹です。

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左手に手水舎。

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水がありませんでしたので、手をはたいてお清めをします。

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前進します。拝殿は木の茶色が綺麗な建物です。

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左右の石灯籠も、かなり古いもののように見えます。

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拝殿へと進みます。遠目にはわからなかったのですが、前面には彫刻が施されています。

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一番手前には龍、奥には獅子や松の木が彫られています。

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左右の獅子も迫力があります。

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気が済むまで、じっくりと彫刻を眺めます。

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初夏の静かな時間が流れる中、参拝させて頂きます。

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拝殿を振り返りますと、こんな感じです。

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境内を散策します。拝殿に向かって左手には境内社。

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境内社は、日枝神社、水神社、稲荷神社、松尾神社でした。参拝させて頂きます。

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境内社の右手には石碑があり、その奥の木が気になり近づいてみたところ、ムクノキと書かれていました。社殿の左奥はこんな感じです。

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こちらは社殿を左斜め前から。

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奥へと行ってみますと、本殿の姿も見えました。

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再び拝殿前に戻り、今度は右手を散策。こちらは社殿を右斜め前から。

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右手は広くなっていて、神輿庫も並んでいます。

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入口の道路側にも、木が何本か並んでいます。

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再び参道に戻り、大ケヤキをもう一度眺めることに。

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後ろ側には、大きな空洞がありました。

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心行くまでケヤキを見上げて過ごします。

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狛犬さんの尻尾も少し変わっていましたので、撮影。

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少し引きで、拝殿の近くからもケヤキを眺めてから、境外へ。

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境外からもう一度だけ振り返り、是政八幡神社を後にしました。

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参拝を終えて

是政八幡神社は、境内の大きなケヤキが文句なしに素晴らしい神社でした。

事前にケヤキがあることは把握していたのですが、やっぱり実際に大木を目にしますと、その存在感に見入ってしまいます。様々な角度から見上げたり、手で触れてみたり、それだけで癒されます。

神社には境内に大きな木があるところが多くありますが、最近あまり神社巡りに出掛けられていなかったので、木を見上げる喜びを、久しぶりに味わえた気がします。

一番目を惹くのは間違いなくその大ケヤキでしたが、拝殿の彫刻も精巧なものが施されていました。

拝殿に彫刻があるのは遠めには気付かず、近づいてみて初めて気が付きます。手前の龍も迫力がありましたし、奥と左右の獅子や松も立派なものが彫られていました。

社殿自体も木の茶色が綺麗で、素敵な建物でした。

また、狛犬さんも全部で三匹の子供もいまして、可愛らしかったです。狛犬さんの尻尾も特徴的でした。

ほんと、若い頃は木とか彫刻には何の興味もなかったんですけどね。今ではついつい見惚れてしまうんですよ。それだけ自分が爺になってきたってことですよね。

木や彫刻の魅力を知ることができたのは嬉しいですけれど、爺化しているのは悲しいです。

複雑です。

この日はけっこう暑かったので、境内では僕と嫁以外誰も人がいなかったため、マスクを外させて頂きました。やっぱりマスクがないと、空気とか匂いとかそういうものも全部感じることができるので、いいですね。

早くマスク無しで普通に歩けるように、コロナには終息して欲しいです。

境内の空気を存分に満喫し、再びマスクを装着してから、是政八幡神社を後にします。

そしてすぐ近くにもう一つ、厄神社というのがあるのを地図で見つけましたので、行ってみることに。

是政八幡神社からは、30秒くらいでした。ほんとにすぐ近くでした。

こちらが厄神社です。

是政の厄神社

厄神社にも参拝させて頂き、帰路に就きます。

暑い中での神社参拝でしたが、やっぱり神社はいいものですね。訪れるだけで、清々しい気持ちになれます。

コロナを考えると、まだまだ人が集まる神社には行きづらいので、この時期でないとなかなか行く機会がないような、そんな小さな神社をまた探してみようと思います。

あとは、夏用の涼しいマスクも必須かもしれません。

是政八幡神社、参拝できてよかったです。

 

御朱印

是政八幡神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都府中市是政3-20-3です。

是政八幡神社の公式サイトはありません。

 

電車

西武多摩川線 「是政駅」から徒歩6分。

競馬場方面に進み、住宅街の路地の中です。

JR南武線 「南多摩駅」から徒歩20分。

是政橋を渡った先になります。

JR南武線 「府中本町駅」から徒歩20分。

競馬場の脇を南多摩方面です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありませんが、神社前の道路に、他の車の迷惑にならぬよう、短時間でしたら駐車することは可能かと思われます。また、少し離れたところにコインパーキングもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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