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伊雑宮(志摩市)の御朱印と見どころ

伊雑宮の紹介

志摩市の磯部町にある伊雑宮の参拝レポートです。

読み方は「いざわのみや」です。正式には「伊雜宮」との表記で「いぞうぐう」とも称されます。宮域外に鎮座している内宮(皇大神宮)の別宮で、伊勢から遠く離れていることから、度会郡大紀町にある瀧原宮とともに、遙宮(とおのみや)とも称されています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

内宮の別宮「伊雑宮」へ

5月の中旬、嫁と二人で伊勢の神社巡りにやって来ました。

4泊5日という日程の、この日はもう4日目です。あっという間です。

前日には二見浦沿いにあるちょっといい旅館に宿泊しまして、美味しい伊勢の海の幸とお酒を満喫し、お風呂にものんびりと浸かりました。

初日からけっこう詰め込みなスケジュールで歩き回っておりましたので、やっとのんびり過ごせた感じです。

旅館の朝ご飯も美味しかった。

伊勢にやって来てからは、ずっと天気にも恵まれていまして、初日と2日目は快晴、3日目も少し雲が出ている程度で、基本的には気持ちのいい晴れ。

しかしです。

4日目のこの日は朝から雨。しかも天気予報では午前中からかなり激しく降るとのことで、止むこともなさそう。

4泊5日もしていれば、一日くらい雨になるのは仕方ありません。むしろ他の日が全部晴れているということの方が幸運でもありますし。

そんな天気ですので、少々予定を変更します。当初この日は、別宮の伊雑宮と、その近くにある天の岩戸(恵利原の水穴)に行くつもりだったのですが、天の岩戸の方がアクセスも悪く、だいぶ歩かなければいけない場所でしたので、今回は断念します。

そもそも伊雑宮も、遙宮(とおのみや)と呼ばれているくらい、遠いです。伊勢市からはだいぶ離れています。しかし今回の伊勢旅行で、伊雑宮にはぜひとも行っておきたいですし、幸い伊雑宮は駅からは近いんです。最寄り駅は近鉄の近鉄の上之郷駅というところでして、そこから徒歩3分。ゆえに駅からも遠い天の岩戸は諦め、伊雑宮だけ行って帰ってこようと。

当初、色々計画を立てている段階では、電車で行くのかレンタカーで行くのか、けっこう迷ったのですが、最終的には電車を選択しておりまして、この天気を考えると正解でした。

あいにくの大雨ではありますが、残す伊勢旅行もあと2日です。終わりが近づいてくると思うと寂しい気持ちにはなりますけれど、雨の伊雑宮をめいっぱい楽しむことにします。

二見浦の旅館を後にし、伊勢市駅まで戻り、そこからは近鉄山田線に乗車。

そして揺られること1時間、上之郷駅に到着し、土砂降りの中を歩き始めてすぐ、前方に森が現れました。

伊雑宮に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、天照大御神御魂(あまてらすおおみかみのみたま)です。

日本国民の総氏神で、皇室の祖神である天照大御神の御魂になります。

10ある内宮(皇大神宮)の別宮の一つで、宮域外にあり伊勢から遠く離れていることから、瀧原宮とともに遙宮(とおのみや)とも称されています。

志摩国一宮でもあり、「磯部の宮」「磯部の大神宮さん」とも称されています。

創建の正確な年代は不明ですが、倭姫命が内宮を建立した後、神宮への神饌を奉納する御贄地(みにえどころ)を定めるため志摩国を巡行された際、出迎えた伊佐波登美命(いざわとみのみこと)が神殿を創建し、天照大御神の御魂をお祀りしたといわれています。

また、この周辺の土地のみが水田による稲作に適していたことから、伊雑宮が創立されたという説もあります。

志摩国は古来より、神宮と朝廷の御料を貢進した土地とされ、現在もアワビや伊勢海老の神饌が奉納されています。

神田を持つ唯一の別宮でもあり、日本三大御田植祭の一つである御田植祭でも知られています。

平安時代末期には、源平合戦の争乱に巻き込まれ、本殿が破壊され神宝を奪われてしまいます。

鎌倉時代には、源頼朝が神馬を贈っています。

江戸時代には、伊雑宮の神職が中心となり、伊雑宮を本来の内宮とする偽書を作成した「先代旧事本紀大成経事件」の舞台にもなりました。

伊雑宮の宝物の一つに玉手箱があり、浦島太郎や龍宮の伝説もあります。

近隣には所管社である佐美長神社(さみながじんじゃ)と佐美長御前神社四社(さみながみまえじんじゃ)も鎮座しています。

 

境内案内

上之郷駅から徒歩3~4分。こちらが伊雑宮の入口です。

 

鳥居の左手に衛士見張所。

 

右には宿衛屋です。脇には大きな楠も。

 

一礼して鳥居をくぐります。参道は左に曲がって延びています。

 

右手の奥が少し広くなっていて、よく見るとそこに「巾着楠(きんちゃくくす)」と呼ばれる不思議な形をした楠です。後ほど近くに行ってみることに。

 

左に手水舎です。お清めをします。

 

参道を進みます。

 

左右には大きな楠が何本も。

 

前方には真っ直ぐ聳える杉と、その後ろに斜めに伸びる杉。夫婦杉ともいわれているようです。

 

右に祓所です。

 

祓所の手前に、神饌の調理を行う忌火屋殿(いみびやでん)。その奥にも大木が見えます。

 

参道を進み、二本の杉の足元へ。

 

斜めの杉を見上げます。

 

参道の先、右手に伊雑宮の社殿です。

 

社殿の右手が古殿地。

 

社殿へと進みます。

 

正面に立ち、一礼して鳥居をくぐり、参拝させて頂きます。

 

参道を戻ります。こちら側から見る二本の杉もまた不思議です。

 

入口付近まで戻り、巾着クスへ。

 

巾着楠、凄いです。元々は石があったその上に楠が成長して、いつしか石を飲み込み、このような形になったそうです。

巾着クス

 

巾着楠の上は方はこんなです。

 

巾着楠から左にも行けるようになっていますので、行ってみます。

 

その先にあったのは勾玉池。形が勾玉に似ていることから、そう呼ばれるようになったそうです。

 

さらに奥へと進みますと、忌火屋殿や祓所の裏手の方に繋がっています。前方に見える楠もでかい。

 

忌火屋殿と祓所に出ます。二本の杉も見えますね。

 

反対側にも大きな楠です。

 

宿衛屋まで戻り、御朱印を頂きます。宿衛屋の脇、こちらの楠もでかいです。

 

宮域外へと出ます。駐車場の奥に御神田があるようですので、行ってみます。鳥居に向かって左手側へ。

 

こちらが伊雑宮の駐車場。右の建物はトイレです。

伊雑宮のトイレ

 

駐車場を奥へ進むと、左手にも駐車スペースがあり、その奥が御神田です。

伊雑宮の駐車場

 

御神田、広いです。

 

正面には鳥居です。

伊雑宮の御神田

 

しばし広い御神田を眺め、伊雑宮を後にしました。

 

参拝を終えて

まず、雨が凄かったです。電車を降りた時点で予想以上の土砂降りでして、伊雑宮はそんな中での参拝でした。

ゆえに言い訳になってしまいますが、写真がもう、ダメなものばかりでして。なんとか使えるものを選び出し、使用しました。

天気的には最悪でしたが、それだけ雨が降りますと、神社の景色というのは神秘的になるものです。異世界感が強まるといいますか、現実感がなくなる感じです。

特にこの伊雑宮は、巾着クスや斜めの杉など珍しいものをはじめとして、大木が何本も聳えていたりしますので、大雨の中での景色がより神秘的になっていて、素晴らしかったです。

巾着クスの、あんな形をした楠を見たのは、僕は今回が初めてですね。石を取り込むように成長していき、ああなったとのことですが、その独特の形状には目が釘付けになります。

斜めに伸びている杉は、前日訪れた瀧原宮でも目にしたのですが、こちらの方が角度もついていて、不思議でした。

そして参道の突き当りにあった社殿の景色も、雨の中ならではの美しさがあり、いいものが見れました。

大雨のときしか見られない景色がありますからね。それもまたご縁です。

他の参拝者の姿もほとんどなかったため、より現実感がなくなり、来てはいけないところに来てしまったような、そんな気にすらなりました。

駐車場の奥には神田がありまして、思っていたのよりも遙かに大きく、びっくりしました。内宮近くの猿田彦神社でも神田を見ていたので、それくらいのものを想像してたんですよね。そしたらなかなかの広さでして。別宮の中でも神田があるのは伊雑宮だけですし、田植え前の時期ではありますが、こちらもまた貴重なものが見れました。

伊雑宮、参拝できてよかったです。

雨はいっこうに止む気配もなかったため、予定通り天の岩戸(恵利原の水穴)への参拝は諦め、上之郷駅に戻ります。

僕たちは11:54に上之郷駅で下車し、伊雑宮に参拝し、12:30上之郷駅発の電車で戻ることに。ですので滞在時間は30分ほどでした。12:30の電車を逃すと次は13:30と1時間先なので、少々駅まで走りまして、ギリギリ間に合いました。

大雨のため午後の予定が空いてしまったので、嫁の提案で再度おかげ横丁に向かうことにします。帰り道に鳥羽水族館もあったので、一瞬そちらの線も考えたんですけどね。それはまたの機会に。

おかげ横丁では「神話の館」というところに入ったり、ラーメンを食べたり、大雨の中ではありましたが、あれこれと楽しませて頂きました。

そして夕方には伊勢市駅に戻り、早くから開いていた居酒屋で一杯。大番屋さんというところで、安くて美味かったです。

居酒屋を出る頃には、激しかった雨も止んでいました。

長かった伊勢旅行も残すは明日のみ。この日もホテルに戻り、早寝をします。

翌日に早起きで向かうのは、お伊勢参りの締めである朝熊岳金剛證寺です。

 

御朱印

こちらが伊雑宮の御朱印です。

伊雑宮の御朱印

 

御朱印の受付時間

境内の宿衛屋(しゅくえいや)で頂くことができます。御朱印と御守りを頂ける時間は、午前6時から参拝停止時間までです。参拝停止時間は季節により異なり、1月~4月と9月が18時、5月~8月が19時、10月~12月が17時となっています。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は三重県志摩市磯部町上之郷374です。

伊雑宮の公式サイトは、伊勢神宮の公式サイト内、別宮のページ内になります。
https://www.isejingu.or.jp/about/outerbetsugu/

 

電車

近鉄「上之郷駅」から徒歩3~4分。

西側へと歩くとすぐです。案内板も出ています。

 

バス

「伊勢市駅」「宇治山田駅」の各駅より「御座港」または「宿浦」行きに乗車し、「川辺」下車です。乗車時間は40分ほどで、バス停からは徒歩約10分です。

バスの時刻検索は三重交通の下記サイトが便利です。
https://www.sanco.co.jp/krs/

 

駐車場

入口に向かって左手に、20台ほど駐車できる参拝者用駐車場があります。

 

トイレ

駐車場にあります。

 

周辺のパワースポット

 

伊勢の神社巡り

伊勢神宮と周辺の神社巡りについては、こちらの記事でまとめてあります。

 

志摩市の神社一覧

著者が参拝した志摩市の神社の一覧です。