神社と御朱印、ときどき寺院

美しき日本の神社をご案内。

戸隠五社巡りの御朱印と順路。見どころや所要時間も解説
伊勢神宮と周辺の神社巡り。御朱印・順路・所要時間などを全解説
高千穂の神社巡りと御朱印の解説をどこよりも詳しく。
箱根の神社巡り。三社参りと御朱印のご案内。

船光稲荷神社(港区/南青山)の御朱印と見どころ

船光稲荷神社の紹介

港区南青山にある船光稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「ふなみついなりじんじゃ」です。青山霊園の西側、表参道駅と外苑前駅の中間辺りに位置している小さな稲荷神社です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

南青山の「船光稲荷神社」へ

11月の下旬、秋晴れの気持ちのいい天気の中、都内の神社巡りに出掛けました。

正確には、元々神社巡りをする予定はなく、嫁と「何か美味いもの」でも食べに行かないかという話になり、その足でせっかくならまだ訪れたことがない神社にも行ってみようと。

「何か美味いもの」については、嫁とあれこれ候補を挙げた中、カニかフグという二つが最終的に残りまして、さんざん悩んだ末にフグという結論に至りました。僕たち夫婦はいつもお正月にがっつりカニを食べますので、じゃあフグにしようという着地点ですね。

で、自宅の周辺にはフグが食べられるようなお店がないので、都心までお出掛けを。

つまりこの度の神社巡りは、フグありきのものであります。それでは神社に対し少々失礼なのでは?という懸念も一瞬生じはしましたが、逆にそこまでストイックになる必要性の方がわからなかったりもしますので、まあ特に気にすることもないだろうと。

そんなわけで、いつもの神社巡りを楽しんだ後にフグで乾杯という、贅沢な休日を過ごすことにしました。

そしてフグのお店と行きたい神社をあれこれ検討し、以前からずっと参拝したかった赤坂の豊川稲荷東京別院(神社ではなく寺院ですが)と、そこから比較的行きやすい場所で、まだ未参拝の神社を二か所ピックアップします。

その二つの神社のうち一つが、こちらの記事で紹介する船光稲荷神社です。

船光稲荷神社は、銀座線の表参道駅と外苑前駅の中間くらいにあります。僕は昨年の秋に、表参道駅の周辺にある秋葉神社と大松稲荷神社に参拝しておりまして、近くまでは来ていたんです。

しかし、船光稲荷の存在は意識しつつも、時間や距離などの関係で、その日は足を延ばすこともなく。

ですので少々心残りがあった神社でもあります。

一か所の寺院と二か所の神社、事前にルートを決めまして、まずは表参道駅から船光稲荷神社に参拝することにします。

自宅を出発し、表参道駅に降り立ったのは10時くらい。

気温も比較的高いポカポカ陽気の中、フグを楽しみにしつつの、神社巡りがスタートです。

船光稲荷神社は、表参道駅から徒歩で6~7分。路地の一角に赤い鳥居を見つけました。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、五穀豊穣の神様である宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)です。倉稲魂命とも表記され、稲荷神と同一です。 

創建の年代には諸説あります。古くは飛鳥時代~奈良時代にかけての第43代元明天皇の時代という説、もしくは江戸時代前期の寛文2年に、この付近に住んでいた渋谷長者が勧請し、創建したという説です。

元々は霧島神社とも、長者丸稲荷とも称されていたそうです。

また、一説によりますと、もともとこの辺りは広大な入江で、長者丸という船の船着き場になっていたそうです。そして長者丸が暴風雨に遭った際には、社殿より五色の御光が射し、難を救ったとも伝えられています。船光という社名はそのことに由来しているともいわれています。それまでは船充と書いたとも。

正確なご由緒は不明ではありますが、古くからこの地に鎮座し、崇敬されてきた稲荷神社です。

 

境内案内

船光稲荷神社は、路地の一角にひっそりと佇んでいました。

f:id:inudenchi:20211126164310j:plain

 

こちらが正面です。小さなお稲荷さんではありますが、緑が多く立派な松の姿も。

f:id:inudenchi:20211126164211j:plain

 

一礼して鳥居をくぐります。

f:id:inudenchi:20211126164336j:plain

 

境内に入りますと、すぐ目の前に二の鳥居と、その向こうに社殿です。

f:id:inudenchi:20211126164349j:plain

 

左手に手水舎です。手水鉢が緑で囲まれていて、素敵です。お清めをします。

f:id:inudenchi:20211126164400j:plain

 

社殿の前には左右に神狐さん。こちらが左の神狐さん。お犬さんのようなお顔です。

船光稲荷神社の神狐

 

こちらが右の神狐さん。子供もいます。

f:id:inudenchi:20211126164421j:plain

 

社殿へと進みます。

f:id:inudenchi:20211126164431j:plain

 

一礼して二の鳥居をくぐり、参拝させて頂きます。

f:id:inudenchi:20211126164440j:plain

 

鳥居の左手に聳える松を見上げます。

f:id:inudenchi:20211126164451j:plain

 

社殿の左奥にある建物は、船光稲荷神社の社務所兼、町会事務所でした。

f:id:inudenchi:20211126164500j:plain

 

こちらは社殿を左斜め前から。

f:id:inudenchi:20211126164517j:plain

 

参拝を終え、船光稲荷神社を後にします。

f:id:inudenchi:20211126164527j:plain

 

参拝を終えて

船光稲荷神社は、小さな神社でしたが、手入れも行き届いていましたし、緑も多くちょっとしたお庭のような感じで、なんとも落ち着く境内の神社でした。

ほっとすると言いますか、居心地がいいと言いますか、こんな庭が自宅にあったらいいな~と思うような。

手水鉢の周りにも緑がたくさんありまして、見た目にも素敵なうえに、水の音がずっと聞こえてきてきて、それがまた風情があって心地よいんです。いつまでも聞いていたくなります。

社殿の前の神狐さんは、どちらもお犬さんのな可愛いお顔をしてまして、思わず撫でなくなってしまうような容姿でした。

鳥居脇の松も立派でしたし、対称となる右手前にはクスノキもあり、バランスもいい感じでした。

小さくても緑の多い神社って、それだけで綺麗です。稲荷ですと鳥居の赤にも緑が映えますし。

ご由緒には諸説あるようですが、かつてこの場所が入江だったともいわれているそうですので、そんな景色を想像して周囲を見渡してみたりもしました。

この場所は今では表参道の裏路地だけに、周囲にはお洒落な建物やお店がたくさんあります。そんな今の街の景色を見ていますと、ここが海だったかもしれないだなんて、とても信じられないですけれど。

かつては船の安全を見守ってきたとも考えられる船光稲荷神社が、今では南青山のお洒落な街を見守ってるんですね。

時代が変わり、景色がどんなに変わったとしても、変わらずに神社が残っているということは、凄いことだと思いますし、こうして参拝できることが嬉しいです。

これからもずっとずっと残っていて欲しい。

船光稲荷神社、参拝できてよかったです。

続いては、外苑前駅近くにある三河稲荷神社へと向かいます。

 

御朱印

船光稲荷神社の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都港区南青山3-4-11です。

船光稲荷神社の公式サイトはありません。

 

電車

銀座線「外苑前駅」から徒歩5~6分。

1a出口を出て目の前の青山通を左(西)に進みます。歩道橋の手前、左手にある路地に入り、少し歩いた先です。

各線「表参道駅」から徒歩6~7分。

A4出口から出て、目の前の通りを左(南)に進みます。A5出口から出た場合は右です。二つ目の信号を左折。長者丸通りとの交差点を左折です。

上記の他、乃木坂駅からも徒歩10~12分ほどになります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

港区の神社一覧