草津町にある草津穴守稲荷神社の参拝レポートです。
読み方は「くさつあなもりいなりじんじゃ」です。大田区の羽田にある穴守稲荷神社の分社になります。草津温泉の観光名所の一つである、湯煙の上がる西の河原公園内に鎮座しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
西の河原にある「草津穴守稲荷神社」へ
この日は、二泊三日の温泉旅行の二日目です。季節は11月でして、嫁と二人で久しぶりの温泉三昧。初日は伊香保にて温泉に浸かり、二日目のこの日は草津にて温泉を楽しむスケジュール。
そして温泉の前に、神社に二か所参拝です。
一か所目は湯畑の近くにある白根神社。二か所目が、こちらの記事で紹介する草津穴守稲荷神社です。
僕たち夫婦は6~7年前にも一度草津を訪れていまして、そのときも上記の二社には参拝しています。ですのでどちらも二度目。
まずは白根神社に参拝し、その後は湯畑近くのお蕎麦屋さんにてランチ。
ランチを終えた時点で時間は既に14時半でして、この時期はもう陽が落ち始める時間帯ですので、続いての目的地である西の河原公園に、少し足早に向かいます。
西の河原公園は、湯畑と並ぶ草津の観光スポットでして、湯煙が上がる幻想的な景色が楽しめる場所です。強い酸性の温泉が湧いているため草木が育たないとのことで、荒涼とした河原に煙が上がっている感じです。「賽の河原」「鬼の泉水」とも呼ばれているそうです。
以前訪れた際には、雨の中の散策でしたので、ほとんど人の姿もなく、より現実離れした、なんともいえない神秘的な景色になっていました。ものすごく印象に残っている場所です。
ぜひまた草津を訪れた際には立ち寄りたいと思っていた場所ですので、その願いが叶うことに。
そして、そんな西の河原公園の中に、穴守稲荷神社があるんです。
以前も参拝させて頂き、拝殿前に置かれていた「招福のお砂」を頂きました。そのお砂を持ち帰り撒くとご利益があるとのことで、帰宅後に家の周りに撒かせて頂きました。
雨で幻想的な西の河原の中に、赤い鳥居が連なっている景色を、今でもよく覚えています。
草津穴守稲荷神社に、またこうして参拝できることが嬉しいです。
僕たちは一昨年、本社である羽田の穴守稲荷にも参拝していますので、そんなご報告もさせて頂こうかと。
美味しいお蕎麦で空腹を満たし、西の河原公園と穴守稲荷へと向かいます。
ご由緒
ご祭神は、豊受姫命(とようけひめのみこと)です。食物や穀物を司る日本神話の女神で、宇迦之御魂神や稲荷神と同一視されている神様です。
東京の大田区羽田にある穴守稲荷神社の分社になります。
創建は明治40年ごろです。東京の山崎染物店の主人が湯治のため草津に通い、病気が平癒した記念に、常々信仰していた穴守稲荷神社を草津にも勧請し、創建したのが始まりです。
平成13年に町内の有志により改築が行われ、現在に至ります。
例大祭では羽田の本社より神職が出向し、神事が執り行われます。本社と同じく、撒くとご利益があるという「招福のお砂」も置かれています。
草津温泉の観光名所である、西の河原公園内に鎮座している神社です。
境内案内
湯畑から7~8分ほど歩きますと、西の河原公園の入口です。正面に見える大きな建物は、片岡鶴太郎美術館です。
入口から少し歩きますと、前方に稲荷の赤い鳥居が見えてきます。
右手が西の河原です。
左手にも、綺麗な緑の温泉です。
穴守稲荷神社の入口に到着。
連なる鳥居の先には社殿が見えます。
入口の左手に手水鉢。「おいしい清水です」とも書かれています。
一礼して石段を上がります。
石段は途中で一度左に少し折れます。その場所には石灯籠も。
残りの石段を上がり、社殿の前へ。左右にはマスクをした神狐さんです。
こりらが左の神狐さん。前掛けも素敵です。
こちらが右の神狐さん。マスクだけではなく帽子まで被ってます。
社殿の紋幕には左右違う稲荷の神紋です。お酒もたくさんお供えされています。
御朱印の案内も出ていました。
参拝させて頂きます。
社殿の左手前にあった小さな社の中に「招福の砂」があります。セルフサービスでお持ち帰りできます。
参拝を終え、穴守稲荷を後にします。上から見るとこんな景色です。
西の河原公園をさらに上の方まで歩いてみます。途中、右手に縁結地蔵尊。
縁結地蔵尊のお隣にも、お地蔵さんが並んでいます。両脇には鬼も。
お地蔵さんの先、再び視界が開けます。
お湯に手を入れてみますと、あったかかったです。温泉の中の石は白く変色していて不思議です。
西の河原は、ところどころ湯煙も上がっています。
左に見える像は、ベルツ博士とスクリバ博士の像です。草津にて温泉の効能を研究したドイツ出身の医師です。右の石碑はベルツの記念碑です。
公園の一番奥は足湯にもなっています。この上には、西の河原露天風呂という大きな露天風呂があります。
足湯の右手には、延命子育地蔵尊。
その奥には、西の河原不動滝と、不動明王像です。
不動滝の右奥にも、もう一つ滝がありました。温泉の滝です。
しばし足湯に浸かり、西の河原公園を後にします。
参拝を終えて
二度目となる西の河原と穴守稲荷神社は、前回来たときと随分印象が違いました。
以前は雨の中でして、散策している人の姿もほとんどなく、かなり異世界感が強かったのですが、この度は晴天の下でして、人もかなり多かったので、雰囲気が全然違ったんだと思います。
さらには修学旅行と思われる小学生もたくさん訪れていまして、始終賑やかな声が響き渡っていましたので、ほのぼのとした感じでもありました。
前回は地獄の景色のように見え、逆に今回は、天国の景色のようにも見えてしまいました。
そんな西の河原にある穴守稲荷神社。こちらも以前は雨の中でしたので、独特の空気感があったのですが、今回は全体的に柔らかな印象で参拝を終えました。
西の河原という日常では見れられない景色の中に、赤い鳥居が連なっているのは、雨ではなくても神秘的なものですね。
鳥居を抜けた先、社殿前の神狐さんも可愛らしかったです。左右どちらもマスクをしていまして、これはおそらくコロナ禍でしか見られない姿ですから貴重です。前掛けもとっても素敵なものでした。以前から同じ前掛けだったのかは、記憶が定かではありませんが。
社殿には、以前はなかった御朱印の案内も出ていました。こちらの御朱印は、白根神社の社務所、もしくは白根神社石段下の松美さんという御食事処にて頂けます。僕たちは白根神社を参拝した後に松美さんに立ち寄りまして、白根神社の御朱印と一緒に、先に穴守稲荷の御朱印も頂いてしまいました。参拝前という順序が逆にはなってしまいましたが、どうぞお許しを。
穴守稲荷の参拝後は、そのまま公園を奥まで進み、最後は足湯に浸かってのんびりと過ごしました。足湯には修学旅行の小学生が大勢いましたが、その中に混じって。
前回来た際には、雨だったためなのか、足湯だと気付かなかったためなのか、記憶にはありませんが、とにかく足湯には間違いなく入っていないんですよね。ですので西の河原では初足湯です。ちょっとぬるめでしたけど。
西の河原のさらに上には、大きな立ち寄り湯の露天風呂があるようでして、次に草津を訪れた際には、ぜひ行ってみようかとも思っています。
草津穴守稲荷神社、そして西の河原、どちらも訪れることができてよかったです。
この後僕たちは、宿にて草津の湯を満喫し、翌日帰路に就きました。
久しぶりにのんびりと、いい温泉旅行ができました。
月に一度くらい、温泉に出掛けられたら幸せですね。
御朱印
こちらが草津穴守稲荷神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
草津穴守稲荷神社の御朱印は、白根神社の社務所、もしくは白根神社へと続く石段の下にある「松美」というお食事処で頂くことができます。松美の定休日は火曜日、営業時間は11時から15時までです。
お食事をせず、御朱印だけでも頂くことができます。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は群馬県吾妻郡草津町草津521-3です。
草津穴守稲荷神社の公式サイトはありません。本社である穴守稲荷神社の公式サイトに分社としての紹介があります。
https://anamori.jp/bunsha.html
電車とバス
JR「長野原草津口駅」からバスで25分、徒歩で15分。
長野原草津口駅から草津温泉行きのバス(Suica、PASMO利用可能)に乗り、終点の草津温泉で下車し、湯畑まで徒歩5分ほどです。湯畑からは山本館という旅館の脇に「西の河原通り」の入口がありますので、そちらを道なりに7~8分ほど歩いた先です。
都内から草津温泉までは、新宿から直行の高速バスも出ています。所要時間は約4時間ほどです。
駐車場
西の河原公園まで徒歩10分ほどの場所に、西の河原公園駐車場があります。その他にも何か所かありまして、草津温泉のポータルサイト内に草津の駐車場ガイドがありますので、そちらも参考にしてみてください。
周辺のパワースポット
草津町の神社一覧