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深沢銭洗弁財天(箱根町/塔ノ沢)の御朱印と見どころ

深沢銭洗弁財天の紹介

箱根町塔ノ沢にある深沢銭洗弁財天の参拝レポートです。

読み方は「ふかざわぜにあらいべんざいてん」です。箱根登山鉄道の塔ノ沢駅ホームに面している弁財天です。境内の弁天癒水と呼ばれる水でお金を洗うと何倍にも増えるといわれ、金運向上のご利益でも知られています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

塔ノ沢の「深沢銭洗弁財天」へ

僕は深沢銭洗弁財天を訪れるのは今回が二度目です。数年前にも一度訪れ参拝しているのですが、まだこのブログを始める前でして、写真撮影もしていませんし、記事にはできていませんでした。

箱根自体は今までも何度か温泉旅行に訪れたことがあり、登山鉄道に乗るたびに、こちらの弁財天は気にはなっていたんです。白い幟が立っているのが電車内からもよく見えますので、あそこは何なのだろうな~と。

嫁と神社巡りをするようになって、そちらが深沢銭洗弁財天であることを知り、前回訪れた際に初めて塔ノ沢駅で下車をし参拝しました。それが3年ほど前だったかと思います。

とても素敵な場所でしたので、また箱根に遊びに来たら寄りたいな~と思っておりまして、それがようやく今年の9月に実現しました。

僕たち夫婦は夏と冬の年2回、温泉旅行に出掛ける傾向がありまして、今年の夏もどこか温泉に行こうと画策していたんです。で、さんざん迷い嫁と協議した末に、久しぶりに箱根に行くことにしました。

夫婦で箱根はこれが4度目です。都内から行きやすいというのもありますが、けっこう行ってます。

箱根と言えば大きな観光地でして、まだまだ行ったことがない観光スポットもたくさんあるのですが、今回僕たちの主な目的は神社巡りです。

有名な箱根神社や九頭龍神社、そしてこちらの深沢銭洗弁財天など、これまで何度か訪れていながら、ブログでは一切書いていませんので、撮影などの目的も含め、もう一度行ってみようと。

このブログを始めてからというもの、参拝した神社は全部紹介したくなってしまうんですよね。

ですので、ブログを始める以前に訪れた神社も、また機会があれば再訪しようと思っていたんです。それがこのたび箱根を選んだ理由の一つでもあったりします。

もちろん、温泉も大好きなので楽しみですけれど。

一泊二日という日程での旅行ですので、そんなにのんびり色々なところは回れません。事前に立ち寄る場所やルートをある程度決め、まずは一発目に深沢銭洗弁財天を訪れることにしました。

季節は9月の中旬です。暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい気候です。

新宿からロマンスカーにて箱根湯本に直行し、登山鉄道に乗り換えます。もう4度目の箱根ともなると慣れたものでして、迷ったりテンパることなく乗り換えます。

この日は平日だったためか、特に観光客で混雑している様子もありません。一時期は中国人だらけだったイメージもあるのですが、そんな様子もなく。外国人の姿は多くお見掛けしましたが、欧米系が多い感じがしました。

空いている登山鉄道に乗り込み、一駅。

塔ノ沢で下車をします。

湯本からですと塔ノ沢で下りて反対側のホームに深沢銭洗弁財天の入口があります。ですので階段を上り下りし、反対側へ。

3年振りの深沢銭洗弁財天に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、瀬織津姫之大神(せおりつひめのおおかみ)です。水神や祓神、瀧神、川神であり、水を治める神様、祓い浄めの女神です。白蛇の化身ともいわれています。

創建は大正15年です。塔ノ沢温泉にたびたび宿泊していたある実業家の夢枕に白蛇が現れ、そのこときっかけにして、深沢の清流が流れるこの場所に、小さな石造りの社を建立し、お祀りしたのが始まりとされています。

境内の「弁天癒水」と呼ばれる水でお金を洗うと、それが何倍にも増えるといわれ、金運向上のご利益でも知られています。

境内には火伏観音も祀られています。

箱根登山鉄道の「塔ノ沢駅」上りホームに面している弁財天です。

 

境内案内

湯本から登山鉄道に乗り塔ノ沢で下車しますと、反対のホームに白い幟が見えます。そちらが深澤銭洗弁財天です。

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反対側のホームには階段で。

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弁財天の入口は、トンネルのすぐ脇です。山奥の素敵なロケーションです。

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こちらが深沢弁財天の入口です。左には「一滴来福」と書かれています。

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提灯の掛かった門をくぐると、すぐ左手に黒い龍のいる苔むした手水鉢です。龍は一部が金色で、目を惹くかっこいい龍です。木札には「弁天癒水」と書かれています。弁天癒水にてお清めをします。

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一礼して石鳥居をくぐります。扁額には「深澤辯財天宮」。

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鳥居の先から手水鉢を振り返ると、黒龍の尾までしっかりと見えます。

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手水鉢の奥には苔むした燈籠の姿も。

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石鳥居の脇、右手にも手水鉢がありました。

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その先には狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。

深沢銭洗弁財天の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。どちらも頭が大きく、可愛らしく見えてしまう狛犬さんです。

深沢銭洗弁財天の右の狛犬

 

正面に社殿です。周囲は深い緑に覆われていて、水の音も聞こえます。

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燈籠の先、足もとには蛙です。大きいのや小さいのが何匹もいます。

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社殿へと進みます。

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社殿の前は池のようになっていて、左右には水です。左にはお金を洗うザルもありました。

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左手をよく見ると、上にも蛙さんたちの姿が。

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右では水が噴き出しています。写真ですと少々わかりづらいかもしれませんが、龍から水が噴き出しています。

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社殿の背後には大きな杉が聳えています。

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扁額の下を通り社殿の中へ。

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祠の前へと進み、水の音を聞きながら参拝します。

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上には蛇が描かれた絵もありました。

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参拝を終え、境内を散策してみます。社殿の右奥に上へと続く道がありまして、その先には中宮と奥宮があるようですので、行ってみます。

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社殿の右横を通り、登り坂を進みます。

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奥には沢が流れていました。静かな森の中、水の音が心地よいです。

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先には石鳥居です。左に行くと火伏観音、真っ直ぐ進むと中宮と奥宮があるようです。まずは中宮と奥宮から。

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石鳥居をくぐるとすぐ右手に中宮です。木の社と石の祠、二つありましたのでどちらにも参拝します。右の石祠には白蛇さんが祀られていました。

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中宮を振り返った足元に、けっこう大きめの黒い蛙さんです。ちょっとビビりました。

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さらに上に進みますと、鳥居が連なって建っています。左手には池です。

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こちらの池にもザルが置かれていましたので、お金を洗わせて頂きます。水が冷たくて気持ちいいいです。

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池の先が奥宮です。

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赤鳥居をくぐりますと、ご祭神である瀬織津姫之大神について書かれたものがありました。

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石鳥居をくぐりますと、右手には黒龍のいる手水鉢です。こちらの黒龍も一部が金色です。お清めをします。

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突き当たりは洞窟になっていて、中には奥宮の祠がありました。参拝します。

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奥宮への参拝を終え、来た道を戻り、中宮の前を今度は右へ。

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その先には火伏観音が祀られています。境内の左奥にあたる位置です。

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まずは火伏観音にお参りを。

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右にはお地蔵さんがいらっしゃいましたので、そちらにも手を合わせます。上行菩薩と書かれています。

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左手にも観音様です。手を合わせます。

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一通り境内を散策し、深澤銭洗弁財天を後にしました。

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参拝を終えて

深沢銭洗弁財天は、とても気持ちのいい場所でした。

静かな森の中、すぐ脇を流れる沢や境内にある池の水の音が心地よいです。森の空気や水の音に心も体も清められる感じがしました。

汚れた大人が行くべき場所かもしれません。

境内には、入口のところでひたすら水を汲んでいるおじさんが一人いたのみで、あとは僕と嫁だけです。人の気配がほぼない環境でしたので、より自然の音が心地良く耳に入ってきました。

前回訪れた際も、僕と嫁だけしかいない状態でしたので、もしかしたら平日は訪れる人もかなり少ないのかもしれません。この日も登山鉄道を塔ノ沢で降りたのは僕たちだけでした。

水の神様が祀られているだけに、境内には水が多いです。そして、よく見ると様々な場所に蛙が置かれているのも目に入ります。

個人的には中宮の前にいた黒い蛙さんが印象に残っています。どの蛙さんも皆可愛いのですが、中宮の前の蛙さんだけは、少し怖い顔をしていて迫力がありました。少し奥まったところにいますので最初は気付かなかったのですが、見つけた瞬間にその迫力を感じてしまい、ちょっとビビりました。

蛙さんの他にも、入口には狛犬さん、手水鉢には立派な龍もいます。龍は黒に金という珍しい色の龍でして、とても惹きつけられる容姿をしていました。

また、本宮の社殿脇、水の中にも龍がいます。水を噴き出している龍です。僕はそれに全く気付かず、嫁が気付いて教えてくれました。

本宮はもちろん、中宮、奥宮、火伏観音も全て参拝させて頂き、森の中の境内を、時間を掛けてゆっくり散策させて頂きました。

境内では、お金を洗うことができる場所が二ヶ所あります。本宮の社殿前と、奥宮の前の池です。

僕たちは奥宮の前にて、お金を洗うことに。

これで少しはお金に余裕のない生活から抜け出せるようになりたいものです。せめて次回の箱根旅行では、高級旅館に泊まれるくらいにはなりたいですね。

と、せっかく森と水に邪念を清められたはずなのに、また邪念を抱いてしまいました。

僕は煩悩を捨て無欲になることは無理かもしれません。

しかしながら、一瞬でも深沢銭洗弁財天にて清められ、清々しい気持ちにもなれましたので、とってもいい時間を過ごすことができました。

弁財天の入口からは登山鉄道のトンネルが間近に見えまして、その景色もどこかの秘境のようで素敵です。

そんな景色も含め、お勧めのスポットだと思います。森や水に癒されたい方は、是非訪れてみてください。

深沢銭洗弁財天、参拝できて良かったです。

続いては、登山鉄道からバスに乗り換え、箱根神社を目指します。

 

御朱印

深沢銭洗弁財天では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は神奈川県足柄下郡箱根町塔之澤46-2です。

深沢銭洗弁財天の公式サイトはありません。

 

電車

箱根登山鉄道 「塔ノ沢駅」から徒歩0分。

上りホーム(箱根湯元方面行き)に入口があります。塔ノ沢駅は箱根湯本駅から登山鉄道で一駅(5分ほど)です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。箱根湯本駅周辺には駐車場がありますので、そちらに停めて登山鉄道で行くのがよいかと思います。

 

周辺のパワースポット

 

箱根町の神社一覧

僕が参拝した箱根町の神社一覧です。

 

箱根の神社巡り

箱根三社を中心とした箱根の神社巡りについては、こちらの記事でまとめてあります。