牛嶋神社
向島のパワースポット「牛嶋神社」
墨田区の向島にあるパワースポット、牛嶋神社に行って参りました。読み方は「うしじまじんじゃ」です。隅田川沿い、隅田公園の一角に鎮座する神社で、本所吾妻橋駅、とうきょうスカイツリー駅、浅草駅が最寄駅になります。
牛嶋神社はこの日に僕たちが訪れる4ヶ所目の神社でして、そちらの参拝を終えたら浅草に向かう予定でした。
元々浅草にて用事があり出掛けてきたのですが、せっかくなので行きたかった何ヶ所かの神社にも立ち寄ってみることにしたんです。
で、今回は隅田川の南側、墨田区の神社を回ることに。
浅草には、僕達夫婦と親交のある陶芸家さんのギャラリーを訪れる目的です。栃木にて夫婦で陶芸をされている方々で、年に一度都内でギャラリーを開くんです。場所は毎年違ったりするのですが、昨年と今年が浅草です。
ギャラリーは素敵な作品ばかりでして、毎年訪れるたびに欲しい陶器を見つけてしまい、気が付けば我が家の食器棚は、その作品だらけになっています。笑
今回もお昼過ぎには顔を出す予定でしたので、午前中に神社巡りをして、浅草でランチをした後、ギャラリーに向かうというコース。
朝イチで自宅を出発し、電車を乗り継ぎ曳舟駅で下車。そこからいくつか神社を回りつつ、浅草に近づいて行きます。
睦稲荷神社、向島秋葉神社、三囲神社とここまで三つの神社に参拝。
本当は12時には浅草に到着していたかったのですが、ここまでの神社で、それぞれ予想外に時間を費やしてしまい、だいぶ時間は押し気味です。それだけ個々の神社が面白かったってことなんですけどね。
おなかもだいぶ減ってきましたし、9月の中旬でしたので、まだまだ残暑が厳しく体力も奪われていきます。
あと一ヶ所、牛嶋神社に参拝したら、美味しいランチに冷えたビールで一杯やろうと、嫁と確認し合い、気力を振り絞ることにしました。笑
いいことなのか悪いことなのかわかりませんが、僕たち夫婦は神社巡りをしていますと、ついつい昼飯がてら一杯引っ掛けてしまうんですよね。笑
で、そのままほろ酔いで午後も神社巡りを継続することもあれば、もはやその気力もなくなり帰路に就くこともあります。笑
この日も浅草でギャラリーを訪れた後、あわよくば浅草近辺で、まだ行ったことがない神社に立ち寄ってから帰ろうかと、事前にそんな計画も立てていたんですけどね。
果たしてそれができるのかどうか。
とにかくまずは牛嶋神社です。
幸い、三ヶ所目に訪れた三囲神社から牛嶋神社は、地図で見る限りけっこう近くです。どちらも隅田川沿いで、牛嶋神社の方が浅草寄りです。隅田公園という公園の中に境内があるようです。
狛犬さんならぬ狛牛さんがいるという神社でして、そちらも楽しみです。
空腹に耐え、汗を拭きつつ歩いて行きますと、三囲神社からは5分ほどだったかと思われます。
無事、牛嶋神社に到着しました。
ご由緒
ご祭神は、須佐之男命(すさのおのみこと)、天之穂日命(あめのほひのみこと)、貞辰親王命(さだときしんのうのみこと)の三柱です。
須佐之男命はヤマタノオロチを退治した神様、天之穂日命は稲穂の神という説や太陽神という説がある神様で、いずれも日本神話の神様です。貞辰親王命は平安時代の皇族で、清和天皇の第七皇子です。
牛嶋神社の創建は平安時代の前期です。浅草寺の開祖とも言われている慈覚大師(円仁)が、須佐之男命の権化である老翁から御神託を受け、創建したのが始まりとされています。
後に天之穂日命と、この地で亡くなられた貞辰親王命が祀られました。
平安時代末期には、豪雨による隅田川の洪水で行軍の足止めをされた源頼朝が、祈願後にご加護により無事川を渡ることができたとして、社殿を造営しています。
戦国時代には、後奈良天皇より「牛御前社(うしのごぜんしゃ)」との勅号を賜りました。
社名は、この辺りの地名が、飛鳥時代より牛の牧場であり牛嶋と呼ばれていたことに由来しています。
また、隅田川に身を投げ、巨大な化け物となり辺りを水没させたという「牛御前」の伝説や、その他いくつかの牛に関連した伝説も残っています。
江戸時代には将軍家からも崇敬され、三代将軍家光から寄進された土地は、祭礼渡御の旅所となり、現在も近隣に摂社若宮牛嶋神社として残っています。
境内には狛犬ならぬ狛牛や、鳥居の両脇に鳥居が繋がっている三輪鳥居(みわとりい)など、珍しいものを見ることもできます。総桧(ひのき)権現造りの社殿は東都屈指といわれています。
黒雄和牛が神牛となり、牛車の行列が巡行する、5年に一度の大祭でも知られています。
この地域の総鎮守として厚く崇敬されている神社です。東京スカイツリーの氏神様でもあります。
境内案内
隅田川方面から歩いてきますと、公園内に牛嶋神社の鳥居を発見、後ろにはスカイツリーが見えます。どうやらこちらは社殿に対し左手の入口のようでしたので、正面に回ってみます。
こちらが正面の鳥居です。奥には社殿も見えます。牛嶋神社は、正面、右、左と三方向に入口となる鳥居がありました。
一礼して石鳥居をくぐり境内へ。
境内は広々としています。社殿の前には初めて見る三輪鳥居(三ツ鳥居)の姿も。
鳥居の脇、左手には慰霊碑です。
その先には狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。
狛犬さんの後ろには、石碑と石燈籠です。石燈籠はかなり古いものに見えます。真ん中の石には「富士山」と刻まれていました。
左の狛犬さんの奥には神楽殿がありましたので、引きの絵で。
こちらが右の狛犬さんです。どちらの狛犬さんも笑っているようで、楽しげです。笑
参道を進みます。やはり三輪鳥居が目を惹きます。
参道の右手はこんな感じで開けています。撫で牛さんの姿も見えましたので、そちらには後ほど行ってみることにします。
左手に手水舎です。手水舎の後ろにも石碑いくつかが建っているのが見えます。
お清めをします。手水鉢には神紋が二つ刻まれていました。左が「丸に剣方喰(けんかたばみ)」、右が「九重菊」とのことです。
お清めを終え、三輪鳥居の前へ。僕にとって初の三ツ鳥居です。綺麗です。
一礼して三輪鳥居をくぐります。
拝殿の前に立ちます。三輪鳥居にばかり目を奪われていましたが、この社殿はなんだか凄い迫力です。東都屈指の総桧(ひのき)権現造りの社殿とのことですが、思わず見惚れてしまいます。
左右には狛犬さんの姿が見えましたので、参拝前に挨拶を。こちらは左の狛犬さんです。顔が少し欠けてしまっていて、かなり古いもののように見えます。
さらにそのすぐ後ろには、岩の台座の上に別の狛犬さんです。親子で岩に載っています。
拝殿に向かい右手にはご由緒がありました。
こちらが右の狛犬さんです。
同じく右の狛犬さんの後ろにも、岩の台座に載った狛犬さんです。
そして、拝殿の脇の方に狛牛さんです。こちらが左の狛牛さん。僕は狛牛というものを初めて見ました。
狛牛さんの後ろには、少し小さめな狛犬さんも。狛犬さんは4対目ということになります。
社殿を左斜め前から。荘厳で、かっこいい社殿です。
こちらが右の狛牛さん。狛牛さんはどちらも少し首を傾げているようです。
右の狛牛さんの後ろにも、小ぶりな狛犬さんです。笑っているようにも見えますね。笑
再び拝殿前へ。拝殿に施された龍の彫刻も凄いです。
龍の上には鳳凰でしょうか。しばし彫刻を眺めてから、参拝します。
拝殿を振り返るとこんな感じです。境内は開けています。
拝殿に向かい左手、狛牛さんの脇にももう一つ鳥居があり、境内に出入りできるようになっています。鳥居の先は隅田公園です。
同じく右手にも鳥居があります。狛犬さんの後ろの銀杏も立派です。手前にあるのは授与所です。
右の鳥居をくぐりますと、境内社のお稲荷さんがありましたので参拝します。小梅稲荷神社です。
小梅稲荷の右手にも建物が一つ。社務所でしょうか。
そのまま境内の右手エリアを歩きますと、撫で牛さんです。天神さま以外で撫で牛がいる神社は、僕はこちらが初めてです。
撫で牛さんを撫でさせて頂きます。頭を中心に。笑
撫で牛さんの辺りから境内中央を見ますと、こんな景色です。
入口の鳥居から右手に歩きますと、そちらにも石碑が並んでいます。右は落語中興の祖ともいわれる烏亭焉馬(うていえんば)さんの歌碑です。
そのお隣には、丸い石に囲まれた石碑がありました。
さらに先には、牛さんのいる包丁塚。狛牛さんと合わせて、境内には牛が四頭です。
右手の鳥居の先にはスカイツリーです。一通り境内を散策し、牛嶋神社を後にしました。
参拝を終えて
牛嶋神社は、隅田公園という大きな公園の中にありました。
最初は拝殿に向かい左手の鳥居から入ったのですが、正面にも入口がありましたので、入り直しました。笑
境内に繋がる入口が何ヶ所もあり、開けている神社です。
そして、目を奪われるものもいくつかありまして、魅力的な神社でした。
まず、大きな社殿の前にある三輪鳥居(みわとりい)が目に飛び込んできます。三輪鳥居は真ん中に一つ大きな鳥居がありまして、その左右の少し低い位置に、それぞれ鳥居がくっついているんです。三ツ鳥居とも呼ばれています。
不思議な形をしていまして、なんだか神秘的な感じもしました。
僕は三輪鳥居自体、見るのは初めてです。かなり珍しい鳥居とのことでして、都内ではこちらの牛嶋神社と、中央区のギンザコマツというショッピングビル屋上にある三輪神社、その二ヶ所しかないみたいです。
他には関東では、秩父の三峯神社にある三輪鳥居が有名みたいですね。
ぜひ他の三輪鳥居も見てみたくなりました。
(※追記:後日、中央区の三輪神社に参拝しましたので、下記記事にて紹介しています。)
そして、同じくこちらで僕が初めて見たのが、狛牛さんです。
天神信仰の神社では牛が神の使いと考えられていまして、境内に牛さんがいる神社がけっこうあります。僕もこれまでいくつかの神社で目にしました。
しかし、狛犬さんのように対になって台座に牛が載っているというのは、牛嶋神社にて初めて出会いました。
狛牛さんだけではなく、境内には撫で牛さんが一頭、包丁塚にも一頭いらっしゃいますが、天神さまではない神社で、このように牛さんがいるのもかなり珍しいのではないかと思われます。
そう言った意味でも、かなりレアな神社です。
狛牛さんはけっこう大きなものでして、迫力がありました。いいものが見れました。
一つの神社でこんなにもたくさん牛を見たのも初めてです。
さらにですが、御朱印を頂いた際の挟み紙にも、牛さんがいました。笑
狛牛さんについつい目を奪われてしまいがちですが、その前後の狛犬さんや入口の狛犬さんなど、タイプの違う狛犬さんが複数いらっしゃいまして、どの狛犬さんもそれぞれ個性的な容姿をしていて印象に残っています。入口の狛犬さんは笑っているような表情が素敵でしたし、岩の上にいた狛犬さんはかっこよかったです。
そして三輪鳥居の後ろにある社殿。そちらがまた素晴らしかったです。
総桧造りの社殿とのことですが、もちろん僕はぱっと見で「ヒノキ造り」とわかるほど木には詳しくありません。笑
ですのでヒノキの部分で感動することはできませんでしたが、それでもじゅうぶん建物の素晴らしさは堪能させて頂きました。
濃い茶色を基調とした色合いで、木造りで建てられた大きな社殿の存在感は、なかなか凄いです。荘厳で迫力がありました。施された彫刻も素晴らしかったです。
また、迫力がある社殿にも関わらず、見ているだけで落ち着くと言いますか、癒されると言いますか、そんな印象も受けました。
御朱印も無事に頂き、撫で牛さんもばっちり撫でさせて頂き、いい参拝ができました。
牛嶋神社、参拝できてよかったです。
この後僕たちは浅草に向かい、まずは昼飯がてら一杯引っ掛け、ほろ酔いで陶芸のギャラリーへ。
ギャラリーでは素敵な作品をじっくり見させて頂き、ついつい長居してしまいました。
結局その後、浅草の神社巡りはせずに、帰路に就くことに。
いい休日を過ごすことができました。
今回行くことができなかった浅草の神社には、また機会を作って訪れてみようと思います。
御朱印
こちらが牛嶋神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。開門時間は、4~9月が5時から18時、10~3月が5時半から17時です。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都墨田区向島1-4-5です。
電車
①都営浅草線 「本所吾妻橋駅」から徒歩3~5分。
A3またはA4出口を出て、北に進み橋を渡ります。その先、左手の隅田公園に入り真っ直ぐ進んで行きますと、突き当たりにあります。
②各線 「とうきょうスカイツリー駅」から徒歩4~6分。
1番出口を出て、高架沿いを西に進みます。少し歩いた先の隅田公園に入り、右手(北)に進みその突き当りです。
③各線 「浅草駅」から徒歩10分。
江戸通りを北に進み、言問橋西を右折、隅田川を渡ります。橋を渡るとすぐ隅田公園がありますので、その右手にあります。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。
牛嶋神社の公式HPはありません。
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