新宿区の原町にある宝禄稲荷神社の参拝レポートです。
読み方は「ほうろくいなりじんじゃ」です。宝くじなどにご利益があるといわれ、外れくじ供養でも知られています。社殿の屋根に神狐が載る珍しい神社でもあります。早稲田にある穴八幡宮の境外末社です。最寄り駅は若松河田駅です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
若松河田の「宝禄稲荷神社」へ
この日は今まで一度も訪れたことがなかった東新宿周辺の神社巡りを朝から決行し、宝禄稲荷神社が5ヶ所目に訪れる神社になります。
季節は7月下旬。
今年(2018年)は7月の中旬から猛烈な暑さになり、各地で40度超えという記録的な酷暑に。熱中症での搬送数や死亡者数も過去最多を記録するという、なかなかヤバい暑さです。
僕は暑がりな方でして、夏は外を出歩くと滝のように汗をかいてしまうのが常ですので、この暑さは大敵です。
そんなんですので、夏の神社巡りというのも、おもいっきり暑さとの闘いになるわけです。
僕は嫁と二人であちこちの神社を巡っているのですが、基本が電車と徒歩なので、たまにハンパない距離を歩いたりしてるんです。地図で各地の神社をチェックし、片っ端から回ったりしてしまうが故に、自然と歩く距離も増大していきます。
ですので夏場は炎天下を歩き回ることになり、熱中症対策は必須です。ちゃんとしておかないと、ほんとに危ないですからね。
この日も出掛ける前には水筒を麦茶で満タンにし、塩飴もいくつかポケットに準備し、汗を拭くための大きめのタオルハンカチも持ち、万全の態勢を整えます。
そうまでして出掛けなくても…と言いたくなる人もいらっしゃるかもしれませんが、暑さは確かに辛いですし大敵ではありますが、僕は夏の神社巡りがけっこう好きなんです。
神社は緑がたくさんあるところも多いですし、虫なんかもたくさんいますし(嫁は虫が苦手ですが)、僕にとっては夏っぽさを存分に感じられる場所でもあるんです。
汗を流しながらの神社巡りもまた楽しいものです。
その後のビールは最高ですし。
と、暑さについて書かせて頂きましたけれど、猛暑を予想し熱中症対策も万全にして家を出たのですが…。なぜかこの日はそこまで気温が上がらず、意外と涼しい一日だったんです。
どうやら35度を越す酷暑もいったん落ち着き、多少過ごしやすくなるという流れになった初日でした。
最高気温は30度を超えて暑いこといは暑いのですが、神社巡りをする分には気持ち良いくらいの気候です。
猛烈な暑さを予想していただけに、じゃっかん拍子抜けする部分はありましたが、少しでも涼しいのは歩き回る上ではありがたいことです。
まず東新宿駅にて抜弁財天と西向天神社、次にお隣の若松河田駅にて、出世稲荷神社と金弁財天に参拝し、続いては5ヶ所目となる宝禄稲荷神社を目指して汗を拭きつつ歩きます。
金弁財天からは地図を見ながら路地を進み、5分くらいだったでしょうか。
大久保通りを渡り少し歩きますと、左手に開けた空間が現れ、鳥居が見えました。
無事、宝禄稲荷神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、穀物や農業の神さまで、五穀豊穣の神さまである、稲荷大神(いなりのおおかみ)です。宇迦之御魂神、倉稲魂命とも称されます。
創建は江戸時代の中期といわれていますが、具体的な年代や詳しい経緯は不明です。この地に居住していた人物により創建されたと伝えられています。
かつて、現在の宝くじにあたる「富くじ」を買い込んではいつも外していたお百姓さんがいました。彼がいつものように富くじに出掛け外れてしまった帰路、この地にあった祠に外れくじを置いたところ、次に富くじを買った際には大当たりを出したそうです。彼は祠にお礼を言い、立派な社を建てました。以来、その社は宝禄稲荷神社と呼ばれるようになり、人々が願掛けで外れくじを置いていくようになったそうです。
現在も、宝くじなどのギャンブル、受験合格、選挙当選などに強いご利益があるとされ、厚く信仰されている神社です。外れくじの供養も行われています。
また、現在は、早稲田にある一陽来復でも有名な穴八幡宮の境外末社となっています。
境内案内
こちらが宝禄稲荷神社の正面入口です。境内はアスファルトで駐車場になっているようです。
一礼して鳥居をくぐり境内へ。
拝殿へと進みます。拝殿前には一対の神狐さん。
右手前の緑が茂る中には、燈籠や力石がありました。手水鉢も横になって置かれています。
再び拝殿を向くと、屋根の上にも一対の神狐さんがいることに初めて気が付きます。僕は全く気付かず、嫁が気付きました。
屋根の神狐さんも気になりますが、まずは拝殿前の神狐さんにご挨拶。こちらが左の神狐さんです。
こちらが右の神狐さん。子供もいます。
そしてこちらが、拝殿の屋根の上、左の神狐さんです。兎のような耳をしていて、顔も真下から見ると笑っているようにも見えます。
こちらが屋根の上、右の神狐さんです。屋根の上の狐というのは、僕はこちらで初めて遭遇しました。
拝殿の前へと進み出ます。
右側には宝禄稲荷の宝くじに関する言い伝えが紹介されていました。
宝くじの願の掛け方というのも書かれていました。僕はあまり宝くじを買ったりはしないのですが、次に買ったらこの方法を試してみようと思います。
奥の扁額には「宝禄社」と書かれていました。参拝します。
参拝を終え、もう一度屋根の上の神狐さんを観察してみます。こちらは社殿を左斜め前から。
今度は社殿を右斜め前から。
屋根の神狐さんと記念撮影などもして、宝禄稲荷神社を後にしました。
参拝を終えて
外れくじ供養が行われているという宝禄稲荷神社。
僕たち夫婦もごくたまにですけれど宝くじを買うことがありますので、今度外れたら、こちらに外れくじを持って行こうと思います。
外れくじの供養をしている神社があるというのも、今回参拝して初めて知りました。
宝禄稲荷神社は大久保通り沿いにあるのですが、大久保通りをさらに西に進んだ先、新大久保駅の近くには「皆中稲荷神社」があります。そちらもギャンブルなどに大きなご利益があると言われる神社ですので、この近辺にギャンブルに強い神社が二つもあるんですね。
この度宝禄稲荷神社に参拝しましたので、久しぶりに宝くじを買ってみようかと本気で考え始めました。
直前に訪れた金弁財天も、金運を呼び込むという狛巳さんがいる神社でしたので、そちらと併せて、僕の金運上昇は間違い無しなタイミングだと思いますので。
宝禄稲荷神社は、特別に大きな神社ではありません。小さな神社です。
境内もシンプルで、鳥居の奥には駐車場のようなアスファルトのスペースがあり、その先に社殿です。社殿も派手なものではなく質素なものです。
しかし、おもいきり目を惹くものがありました。
それは、社殿の屋根に載った神狐さんです。
普通に拝殿前にも一対の神狐さんがいるのですが、そこからさらに上を見上げますと、屋根の上にも一対の神狐さんがいるんです。両端に。
このパターンは僕はこちらで初めて見ました。
屋根に何かしら載っかっている神社はたま~にありますが、神狐さんは他ではこれまで見たことがありません。
しかもこちらに載っかってる神狐さんは、狐というより角度によっては兎のようにも見えるんです。
耳の形によりそう見えてしまうのかと思うのですが、かなり兎に近い狐ではないかと。
そんな可愛らしい神狐さんが屋根の上にいるわけですから、これにはついつい惹き付けられてしまいます。
それに対し、下にいた神狐さんは、どちらかと言うと鋭い顔つきをしていました。
宝禄稲荷神社は、上と下と、二対の神狐さんが守っているんですね。いいものを見れました。
訪れた際には、是非屋根も見上げてみてください。下ばかり見ていると意外と気付かないかもしれません。僕は見事に気付かず、嫁が見つけなかったら見逃していた可能性も否定できませんので。
宝禄稲荷神社、参拝できて良かったです。
続いては、そこから少し東にある「八兵衛稲荷神社」へと向かいます。
御朱印
宝禄稲荷神社では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都新宿区原町3-19です。
宝禄稲荷神社の公式サイトはこちらです。
http://www.wa-ha.com/houroku.html
電車
大江戸線 「若松河田駅」から徒歩5分。
若松口を出て左に進むと大久保通りとの交差点がありますので、そちらを右折。少し歩いた左側にあります。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。短時間でしたら神社前の道路に路駐も可能かとは思われます。近くにコインパーキングもいくつかあります。
周辺のパワースポット
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