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久本神社(川崎市/溝の口)の御朱印と見どころ

久本神社の紹介

川崎市高津区溝の口ある久本神社の参拝レポートです。

読み方は「ひさもとじんじゃ」です。最寄駅はJR南武線の武蔵溝ノ口駅、東急田園都市線の溝の口駅です。近くには、江戸時代の邸宅が残されている久本薬医門公園があります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

溝の口の「久本神社」へ

この日は川崎の神社巡りに嫁と二人で出掛けてきました。川崎といっても広いので、区でいいますと、中原区と高津区、大きな駅でいいますと溝の口駅の周辺です。そんなにがっつりな神社巡りではなく、数ヶ所のみのちょこっとな感じですが。

一番の目的地は、武蔵中原駅近くの大戸神社でした。そちらには、「砲弾を持っている狛犬さん」という大変珍しいものが境内にあるとのことで、以前からいつか行きたいと思っていたんです。

で、いつものパターンですが、大戸神社に参拝したその足で、近くに他にも神社があれば立ち寄ろうと。

久本神社も、そんな流れで参拝するに至った神社です。

まずは大戸神社に参拝し、続いて徒歩にて近くにあった二つの小さな稲荷(権九郎稲荷とピンスケ稲荷)に立ち寄り、その足で武蔵新城駅近くの新城神社に参拝します。

新城神社は、溝の口にある溝口神社の兼務社でして、御朱印も溝口神社で頂けるとのこと。武蔵新城駅と溝の口駅はお隣ですので、じゃあせっかくなので溝口神社まで足を延ばし、御朱印を頂こうと。

さらにですが溝口神社は、新城神社だけではなく、他にもいくつかの神社の社務を兼務しているようでして、その中で近場で行けそうだったのが、久本神社なんです。地図で確認したところ、溝の口駅からは徒歩数分で行けそうです。

そんな経緯で、久本神社にも立ち寄ることにしました。溝の口では先に久本神社に参拝し、最後の締めで溝口神社に参拝することにしました。

溝の口駅の周辺には他にもいくつか神社があったのですが、とても全部は回りきれないので、それらはまたの機会にします。

まずは久本神社を目指し溝の口駅を出発した僕たちは、5分ほどで古い門や蔵のある公園を発見します。

一瞬ここが久本神社か?と思ったのですが、違いました。久本薬医門公園という公園でした。

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この公園は、江戸時代から代々医師であった岡家という家の住宅跡地だそうです。母屋はありませんが、門と蔵が残されています。一部は日本庭園のようになっていて、立派な松もありました。

門の外側(表)に回ってみますと、こんな感じです。この門は馬に乗ったままでも通れるように、高く造られているそうです。

久本薬医門公園

久本薬医門公園にて、しばしのんびりと昔の景色を楽しませて頂きました。

そして公園より歩き始めるとすぐ、右手に久本神社の境内が現れました。

無事、到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、皇室の祖とされる神様で、日本国民の総氏神である、天照大神(あまてらすおおみかみ)です。太陽を神格化した神様ともいわれています。

創建は明治6年になります。村内にあった二つの杉山社、神明社、八幡社の四社が合祀され、ご祭神を天照大神とし、久本神社として創建されました。元の四つの神社の創建年代や経緯などは不明です。近隣にあった龍台寺というお寺(現在も久本神社の少し南にある)が、元の四社を別当として管理していましたが、明治の神仏分離により、四社を合祀して分離した形です。

現在の社殿は昭和29年に造営されたものになります。

 

境内案内

こちらが久本神社の入口です。参道の先には神明造りの社殿が見えます。

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一礼して石鳥居をくぐり、境内へ。

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鳥居の先、すぐ右手が手水舎です。

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手水鉢には左三つ巴の紋章。お清めをします。

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参道に戻ります。社殿の後ろは森のようになっていますね。

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左手は参拝者用の駐車場になっていて、さらに前方にはお寿司屋さんがありました。

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右手には社務所です。

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社務所には、御朱印は溝口神社にて頂けるとの案内がありました。

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拝殿へと歩を進めます。

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拝殿の前には狛犬さん。こちらが左の狛犬さんです。口、鼻、耳が赤いタイプの狛犬さんです。

久本神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。どちらも可愛らしい容姿です。

久本神社の右の狛犬

 

拝殿の前へ。社殿は昭和29年に造営されたものとのことで、比較的新しい感じがします。

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扁額には「天照大神宮」と書かれていました。参拝させて頂きます。

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拝殿を振り返りますと、こんな感じです。意外と高さのある場所にいることがわかります。

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社殿の周囲には木が茂っています。

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こちらは社殿を左斜め前から。この角度から見ますと、建物の大きさを感じますね。

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左手前には「地神塔」と刻まれた石碑がありました。

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こちらは右斜め前からの社殿です。黒い碑は社殿建立の記念碑です。

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境内の右手の奥に見えるのは、神輿庫でしょうか。その先にも小さな鳥居が一つありました。

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長閑な境内を散策し、久本神社を後にしました。

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参拝を終えて

久本神社は、なんだかとっても懐かしい感じのする神社でした。

言い方が適当かわかりませんけれど、田舎にある神社、といった感じなんですよね。

社殿の背後が森になっている景色や、境内の静かな空気が、田舎っぽいといいますか、朴訥とした感じといいますか、とっても長閑なんです。

久本神社の最寄駅は溝の口駅でして、駅周辺はビルも立ち並び、お店も人も多く賑やかです。栄えています。けっこうゴチャゴチャした感じもありますね。

それに対し久本神社の境内は、ひっそりと時間が止まったかのような、そんな空気が漂っていました。始終僕と嫁しかおりませんでしたので、余計にそう感じてしまったのかもしれません。

時間はまだ13時くらいだったのですが、なんとなく夕暮れどきの境内にいるような、そんな感覚にもなりました。

境内にて一番存在感が大きかったのは、当たり前かもしれませんけれど、白い神明造りの社殿です。遠目に見ていますとそんなに大きな建物には見えなかったのですが、近づいてみますと、意外に大きくてびっくりです。

社殿の左手には「地神塔」と刻まれた石碑がありました。僕はもしかしたら地神塔というのを見るのは、こちらが初めてかもしれません。「じじんとう」と読むみたいです。帰宅後に地神塔を調べてみましたところ、大地の神としての地神をお祀りした塔のようです。東日本では神奈川で多く見られるものみたいですね。

地神塔に手を合わせたり、社殿を色んな角度から眺めたり、狛犬さんを観察したり。

長閑な境内にて、しばしのんびりと過ごさせて頂きました。

前述もさせて頂きましたが、溝の口駅から久本神社への道中には、久本薬医門公園という公園があります。そちらも久本神社と同じく、長閑な空間になっていますので、是非どちらにも立ち寄ることをお勧めしたいです。

いい時間を過ごさせて頂きました。

参拝できてよかったです。

久本神社の御朱印は、同じ溝の口にある、僕たちが次に向かう溝口神社にて頂くことができます。

久本神社は溝の口駅の南側、溝口神社は北側にありますので、徒歩にて南から北へと駅前を縦断する形で進み、溝口神社を目指します。

続く溝口神社が、この日の僕たちの神社巡りの締めとなる神社です。

 

御朱印

こちらが久本神社の御朱印です。

久本神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

久本神社の御朱印は、溝の口にある溝口神社にて頂くことができます。御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。通常時の開門時間は、6時から17時半までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は神奈川県川崎市高津区久本1-16-13です。

久本神社の公式サイトはありません。本務社である溝口神社のサイト内に、紹介ページがあります。
http://www.mizonokuchijinjya.org/kenmu-hisa.html

 

電車

JR南武線 「武蔵溝ノ口駅」から徒歩6~7分。

南口を出てロータリーまで出たら、山のように木々が茂っている方向(武蔵溝ノ口駅を背にすると左手、溝の口駅を背にすると右手前方)に、県道を進みます。少し歩くと右手に鳥居が現れます。

東急田園都市線 「溝の口駅」から徒歩7~8分。

南口からロータリーに出て、駅を背にして右前方へと県道を真っ直ぐ進みますと、右手に鳥居が現れます。

 

駐車場

境内に数台停められる参拝者用の駐車場があります。特別な日でなければ問題なく駐車できるかと思います。近くにはコインパーキングもいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

川崎市の神社一覧

僕が参拝した川崎市の神社一覧です。