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八大龍王水神(高千穂町)の御朱印と見どころ

八大龍王水神の紹介

高千穂町の岩戸にある八大龍王水神の参拝レポートです。

読み方は「はちだいりゅうおうすいじん」です。龍神様をお祀りする神社で、八大龍王水神社とも称されています。境内には、龍神様を思わせる大きなエノキの御神木があります。商売繁盛や勝負事のご利益でも知られ、スポーツ選手も多く訪れる神社です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

高千穂の「八大龍王水神」へ

嫁と二人、春の高千穂旅行に東京からやって来ました。4泊5日の神社巡り旅です。

この日はその2日目。

初日はくまもと空港よりレンタカーで高千穂に入り、そのまま9か所の神社に立ち寄り、夕方にホテルに到着しました。

2日目は早朝にホテルを出発し、天岩戸神社の東本宮と西本宮、そして天安河原の三か所に参拝。

天岩戸神社も天安河原も高千穂では人気の観光スポットですので、できるだけ人のいない時間帯を狙うのなら早朝しかないと思い、その時間帯での参拝を決めました。

結果、清とした境内や天安河原の神秘的な景色を、貸し切りの状態で満喫してしまうという、なんとも贅沢な時間を頂いてしまいました。

神社というのは、どんな季節でもどんな時間帯でも、それぞれの魅力があるものではありますが、やはり早朝というのは真っ新な感じがして、一番気持ちがいい気がします。

三か所目の天岩戸神社の西本宮を後にしたのは、9時半くらいです。御神体である天岩戸の遥拝が9時からの受付で、そちらを終えてからの出発です。

ここから先は、近くにある八大龍王水神、そして山の方へと上がって行き、二嶽神社、鉾神社と回る予定です。

天岩戸神社までは道路も整備されていて行きやすかったのですが、どうやらここから先はすれ違えないような細い道も多いようでして、まさに山奥へと向かう感じですね。

まずはこちらの記事で紹介する、八大龍王水神です。

天岩戸神社からはすぐでして、迷うことなく到着しました。道も途中からは少し細くなりましたが、特に問題なく行けました。途中、飼われている大きな黒い牛に遭遇してビビりましたけれど。

僕たちは前日も黒い牛に出会っております。高千穂はちょいちょい牛に出会うということを学びました。

八大龍王水神は、駐車場もかなり広いです。

車を停め、参拝へと向かいます。

 

ご由緒

ご祭神は、八大龍王水神(はちだいりゅうおうすいじん)です。

八大龍王水神は、仏法を守護する八つの龍神で、観世音菩薩の守り神です。水神様としても信仰されています。

創建の年代は不明ですが、奈良時代には既にこの地に水神様が祀られていたともいわれています。

雨乞いや河川氾濫の防止など、水を司る神様として信仰され、古くは井川様(いごさま)とも称されてきました。

商売繁盛や勝負事のご利益でも知られ、読売巨人軍の選手など、スポーツ選手も多く訪れる神社です。

龍神様を思わせるような、御神木の大きなエノキでも知られています。

 

境内案内

広い駐車場は、ぐるっと一周、奉納された灯籠に囲まれています。

 

駐車場の一角には、お水取りができる場所がありましたので、後ほど頂くことに。

 

こちらが八大龍王水神の鳥居です。控柱のある両部鳥居です。

 

一礼して鳥居をくぐり、参道を進みます。

 

左手に、注連縄の掛けられた小路がありましたので、ちょっと行ってみます。

 

小路の先は、大きな木の根元でした。

 

脇には御神水の碑と井戸です。どうやらこの根の下を流れる水が、先ほどの駐車場のお水取りに繋がっているようです。

 

参道に戻り、たった今見た木を外から眺めます。

 

参道を進みますと、左手にご由緒書きと歌碑。

 

そしてその先、前方には御神木の大きな榎(エノキ)がです。まさに龍神様のよう。

 

エノキの右手に手水舎です。

 

手水舎の奥にも、ひときわ大きな木です。

 

お清めをします。手水舎には龍が二頭。

 

上には立派な龍の彫刻も施されていました。

 

エノキの脇が境内への入口になっていますので、そちらへと進みます。

 

エノキは間近で見ますと、その大きさにより圧倒されます。

 

エノキと反対側、境内に向かって後方に授与所がありましたので、後ほど行ってみます。

 

エノキの足元にはお賽銭箱がありましたので、先にご挨拶をさせて頂きます。

 

エノキを下から見上げます。迫力満点。

 

石段を上がり、二の鳥居の前へ。

 

一礼して二の鳥居をくぐります。

 

右に御神水の井戸です。こちらもお水取りができます。

八大龍王水神の御神水

 

境内には、蔓になって伸びている木々が多いです。

 

社殿の右手前には、以前は大きな木があったことがわかる切り株です。

 

社殿の前へ。金の扇が目を惹きます。

 

参拝させて頂きます。蠟燭立や榊立てには龍の姿も。お賽銭箱の上には「龍神祝詞」が書かれていました。

 

上にも龍です。

 

振り返りますと、こんな景色です。

 

本堂の裏には、古来の拝殿である石社があるとのことですが、そちらは撮影禁止になっています。

 

こちらは右斜め前から見える本堂。

 

境内の木も、ものすごい伸び方をしています。

 

左手奥もこんな感じで、曲がって伸びている木ばかり。

 

エノキをもう一度眺め、境内を後にします。

 

こちらが授与所です。セルフサービスですね。上にはスポーツ選手の写真も。お隣が神楽殿のようです。

 

授与所と神楽殿の奥に、トイレがあります。トイレは駐車場からでも行けます。

 

最後にお水を頂き、八大龍王水神を後にしました。

 

参拝を終えて

ここまで高千穂では、スギやケヤキの大木は、もうじょじょに見慣れてきてしまうほどに、たくさん目にしてきました。

しかしこちらの八大龍王水神は、他の神社とはまた明らかに違う木々が聳え、独特の景色を見ることができる神社でした。

なんと言ってもまずは、御神木のエノキが凄かった。

支えがないと倒れてしまうであろう傾き方、幹の太さ、枝の広がり方など、それらが形作る木の容姿が、美しいんです。

迫力があり、かつ美しいというのは、まさに龍神様のようです。

このエノキを見られただけでも、八大龍王水神まで来た甲斐がありました。

さらには駐車場上の井戸の脇や、手水舎の奥にある大木も、これまた凄いです。本堂の右手にはもう一つの御神木であるタブノキがあるとのことですが、右手に大きくて立派な木が二本ありまして、どちらがどちらなのか、ちょっとわからなかったんですけどね…。

そして、大木をはじめ境内の木々は、真っ直ぐ伸びているものが少なく、曲がって伸びていたり、捻じれて伸びているので、それらがたくさんあることで、独特の景色を作っています。

龍の巣に入ってしまったかのような、そんな気持ちにもなっちゃいました。

社殿の手前には大きな切り株がありまして、そちらもまた曲がって伸びていたのがわかる木ですので、その木があったときの境内の景色も、ぜひ見てみたかったです。

お祀りされているのが、観世音菩薩を守護する龍神さまですので、社殿(堂宇)も神仏習合感がありましたので、それも他の神社とはまた違った雰囲気の一因になっていたかと。注連縄の上に扇が飾られているのも、僕はこちらで初めて見ました。

撮影が禁止されている本堂裏の石社も、少し離れたところからではありますが、しっかりと参拝させて頂きました。

こちらの八大龍王水神は、お水取りができるというのを事前に把握していましたので、持参した空のペットボトルに御神水も頂けました。この日最初に訪れた天岩戸神社の東本宮でも御神水を頂きましたので、2本目のペットボトルです。

素晴らしいエノキも見れましたし、御神水も頂けましたし、いい参拝ができました。

参拝者も僕たち夫婦しかおりませんでしたので、贅沢な時間を過ごさせて頂きました。

八大龍王水神、参拝できてよかったです。

続いては、天岩戸五社の一社、二嶽神社へと向かいます。

 

御朱印

八大龍王水神の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸6521です。

八大龍王水神の公式サイトはこちらです。
http://www.hachiryu.jp/

 

駐車場

30台ほど駐車できる駐車場があります。

八大龍王水神の駐車場

 

トイレ

トイレあります。

授与所の奥にあり、駐車場からも行けます。

 

周辺のパワースポット

 

高千穂の神社巡り

高千穂の神社マップや神社巡りについては、こちらの記事でまとめてあります。

 

高千穂町の神社一覧

著者が参拝した高千穂町の神社の一覧です。