府中市の初詣のご案内です。市内の各地域ごとに、初詣にお勧めの神社を一覧で紹介しています。
初詣は大きな神社に出掛けるという方も多いとは思いますが、ご自分の住んでいる地域を守ってくださっている神社(氏神さま、産土さま)に参拝することも大切です。
氏神さまに、前年を無事に過ごすことができた感謝をお伝えし、新年のご挨拶と平安の祈願をしましょう。
府中市の神社マップ
それでははじめに、府中市にある神社を地図で一覧にしていますので、参考にして頂ければと思います。
府中市内の比較的大きめな神社のみ掲載しています。
上記が府中市にある全ての神社ではありません。小さな神社や祠など、実際にはさらに多くが存在しています。
また、こちらの記事では神社のみの紹介で、寺院は掲載しておりませんので、ご了承ください。
次項より、府中市内の神社を、それぞれのエリアごとに、ざっくりな説明と併せて紹介していきます。
府中の初詣
大國魂神社
飛鳥時代よりも前に創建されたといわれている、大変歴史のある神社です。武蔵国の総社として崇敬されています。武蔵国内の著名な六社の神が祀られているため、「六所宮」とも呼ばれていました。毎年5月に行われる「くらやみ祭り」でも知られています。この地域では最も大きな神社になります。府中駅、府中本町駅から徒歩すぐです。(府中市宮町3-1)
六所日吉神社
大國魂神社の境外末社になります。創建の年代や経緯は不明ですが、古くから末社として祀られていたそうです。裏手には同じく大國魂神社の末社である天神社もあります。府中競馬正門前駅が最寄駅になります。(府中市宮町3-21-1)
矢崎町熊野神社
創建の年代や経緯は不明ですが、江戸時代以前に創建された神社になります。和歌山県にある熊野三山を総本社とする神社です。最寄駅は府中本町駅です。(府中市矢崎町1-4-5)
芝間稲荷神社
府中市郷土の森公園の近くにある稲荷神社です。元々は本町にあった神社が、多摩川の流れの変遷に伴い、現在の地に遷座したといわれています。府中本町駅と中河原駅の中間辺りに位置しています。(府中市南町6-46-1)
分倍河原の初詣
浅間神社
旧屋敷分村の鎮守社で、屋敷分浅間神社とも称されています。富士山を神体山とする、静岡の富士山本宮浅間大社が本社となります。安産や子育ての神である木花開耶姫命(このはなさくやびめのみこと)がご祭神です。社殿の両脇に聳える大きなクスノキとイチョウが見どころです。最寄駅は分倍河原駅です。(府中市美好町3-42-2)
八雲神社
天王宮八雲神社とも称されています。創建の年代は不明ですが、鎌倉時代以前と考えられています。境内の脇には、鎌倉時代の板碑、社殿の後ろには天王塚古墳という古墳があります。素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る神社です。分倍河原駅の西にあります。(府中市分梅町1-18-5)
中河原・西府の初詣
府中熊野神社
江戸時代初期の創建と考えられている、旧本宿村の鎮守です。境内の本殿北には、国の文化財にも指定されている「武蔵府中熊野神社古墳」という、飛鳥時代の上円下方墳があります。西府駅が最寄駅になります。(府中市西府町2-9-5)
三社宮神明社(四谷神明社)
旧四ツ谷村の鎮守です。かつては第六天社と呼ばれていましたが、大正になり神明社に改称されました。天照皇大神、倉稲魂命、猿田彦命の三柱を祀っているため、三社宮神社と呼ばれたり、四谷地区にあるため四谷神明社とも呼ばれます。西府駅と中河原駅の中間辺りにあります。(府中市四谷2-44-4)
中河原御嶽神社
創建の年代や経緯などはわかっていませんが、かつては御嶽大神と呼ばれていたそうです。明治になり中河原村の鎮守だった八幡神社を合祀して、現在の形となっています。中河原駅のすぐ北にあります。(府中市住吉町4-6)
間嶋神社(間島神社)
江戸時代の前期、かつて多摩川にあった青柳島が大洪水によりなくなってしまい、島から移住した人々が現在の地を開拓し、鎮守として創建した神社になります。(府中市住吉町3-71-2)
小野神社
多摩市にある武蔵国一宮の小野神社と元々は一つの神社だったと考えられています。多摩川の氾濫による遷座の末、二社になったといわれています。また、どちらかが本社でもう片方が分祀であるとの説もあります。西府駅と中河原駅のちょうど中間くらいに位置しています。(府中市住吉町3-19-3)
下河原八幡神社
創建の年代や経緯は不明ですが、下河原地区の鎮守だった神社です。武神である八幡大神を祀る八幡神社です。最寄駅は中河原駅です。(府中市南町4-32-41)
本宿稲荷神社
安土桃山時代の創建になります。越前国の戦国大名だった朝倉義景が織田信長によって滅ぼされた後、その一族が朝倉市の氏神として創建したといわれています。西府駅から徒歩ですぐです。(府中市本宿町1-4-1)
日新稲荷神社
谷保天満宮発祥の地に鎮座している稲荷神社です。かつては多摩川沖積地の微高地で、天神島と呼ばれていた当地に、菅原道真公の三男である道武公が天満宮を創建しました。鎌倉時代には天満宮が谷保の地に遷座し、現在は日新稲荷神社が鎮座しています。西府駅より徒歩15分です。(府中市日新町2-36)
上之島神社
江戸時代の初期に創建された神社です。一度は多摩川の洪水によって流されてしまい、明治になり、現在の地に再興されています。万願寺駅、谷保駅、百草園駅の中間辺りにあります。(府中市四谷6-33-3)
東府中・多磨霊園・是政の初詣
武蔵国府八幡宮
奈良時代に創建されたと考えられている、大変歴史の古い神社です。大國魂神社の境外末社です。かつての武蔵国の守護神として創建されました。参道を線路が横切る珍しい神社です。府中競馬正門前駅と東府中駅の中間辺りに位置しています。(府中市八幡町2-33)
是政八幡神社
安土桃山時代に創建された神社です。小田原北条家の家人、高橋兵部丞吉次という人物により創建されました。多摩川の洪水により、江戸時代の中期に現在の地に遷座しています。境内に大きなケヤキがある神社で、是政駅の北に位置しています。(府中市是政3-20-3)
常久八幡神社
創建の年代などは不明ですが、元々は多摩川沿いの柳原という地区にあった神社です。多摩川の洪水により、現在の地に遷座したといわれています。旧常久村の鎮守です。最寄駅は東府中駅になります。(府中市若松町1-32-1)
上染屋八幡神社
鎌倉時代の末期に、上野国より武蔵国に遷座したと伝えられています。江戸時代に多摩川の洪水により流され、現在の地に遷座しています。旧上染屋村の鎮守です。白糸台駅、多磨霊園駅が最寄駅になります。(府中市白糸台1-42-5)
白山神社
創建の年代や経緯は不明です。石川県、福井県、岐阜県にまたがる白山を信仰する、山
岳信仰の神社です。(府中市清水が丘3-9-1)
是政鹿島神社
創建の年代や詳しい経緯などは不明です。遷座の際に土の中から銅版に仏を彫った懸仏が見つかり、ご神体としているといわれています。(府中市是政3-35)
白糸台・押立・飛田給の初詣
車返諏訪神社
創建の年代は不明です。この辺りは信州諏訪藩主の屋敷があったといわれていて、その縁で信州の諏訪大社を勧請して創建されたのではないかと考えられています。境内にはシラカシやムクノキなどの大木が聳えています。武蔵野台駅と飛田給駅の中間くらいに位置しています。(府中市白糸台5-12-9)
押立神社
手津久里稲荷(てつくりいなり)とも呼ばれている神社です。安土桃山時代に、現在よりも多摩川寄りに創建され、江戸時代に洪水により現在の地に遷座しています。飛田給駅が最寄です。(府中市押立町4-31-15)
車返八幡神社
隣接している本願寺の守護神として、安土桃山時代に創建された神社です。旧車返村の鎮守です。例大祭で使われる山車は、精巧な彫刻でも知られています。武蔵野台駅のすぐ東にあります。(府中市白糸台5-20-4)
車返稲荷神社
小さな神社ですが、社殿を守る大きな狐が特徴的な神社で、その大きさは一見の価値があります。創建の年代などは不明です。武蔵野台駅と飛田給駅の中間辺りに鎮座しています。(府中市白糸台6-33-1)
下染屋神明社
観音院というお寺に隣接している神社です。日本武尊(やまとたけるのみこと)の御衣を染め、それを入れた瓶を埋めた場所に、明神を勧請したとも伝えられています。鎌倉時代中期の創建ではないかと考えられ、稲荷社も合祀されています。白糸台駅、武蔵野台駅が最寄です。(府中市白糸台3-10-1)
本村神社
竜光寺というお寺に隣接しています。江戸時代の中期に、この地域の新田開発の際に創建されたといわれている神社です。最寄駅は飛田給駅です。(府中市押立町4-35-3)
多磨の初詣
人見稲荷神社
鎌倉時代前期の創建です。武蔵国造の兄武比命を祀っていたことから、六所宮客来三所之神と呼ばれていました。安土桃山時代に稲荷社を合祀し、その際に改称されました。多磨霊園のすぐ南にある神社で、多磨駅、多磨霊園駅、白糸台駅が最寄です。(府中市若松町5-7-6)
三谷神社
江戸時代の初期、多摩川の洪水で耕地を失った押立村の住人が新田を開墾し、その際に押立神社よりご祭神を勧請し、鎮守として創建した神社です。昭和16年に飛行場の開設で現在の場所に遷座しています。多磨駅から徒歩6~7分です。(府中市多磨町1-37)
隣接地域の神社
お住まいの地域によっては、府中市と隣接する・調布市・小金井市・日野市・国分寺市・国立市・多摩市・稲城市の神社の方が行きやすい場合もあるかと思います。
周辺地域の初詣にお勧めの神社についても、下記にそれぞれリンク記事を貼っておきましたので、是非チェックしてみてください。