江島神社・岩屋
江ノ島のパワースポット「江島神社・岩屋」
江ノ島にあるパワースポット、江島神社の岩屋に行って参りました。読み方はそのままですが、「えのしまじんじゃ・いわや」です。
岩屋には、江ノ島に渡る橋の途中に船の乗り場がありまして、そこから船でも直接行くことができます。徒歩ですとかなり石段の上り下りがある場所ですので、高齢の方や足の不自由な方には少々厳しい道のりかと思います。
そう言う僕も、前日の鎌倉散歩と、この日の江ノ島散策で、左の膝が既におかしなことになっていて…まともに歩くのも難しい状態ではありましたが。苦
それでもなんとか、徒歩で岩屋へと向かいます。
岩屋に向かう前、江島神社の「奥津宮(おくつみや)」はこちらの記事で紹介しています。
この日は嫁と二人での小旅行で江ノ島に上陸したわけですが、僕たちは以前も何度か江ノ島には来たことがあり、前回は数年前の夏でした。
その時にも岩屋まで歩いたのですが、岩屋の洞窟や海岸には、もの凄い数のフナムシが動き回っていまして、虫の苦手な嫁がパニック寸前になっていたのを覚えています。笑
前回は夏でしたが、今回は秋の11月。ですのでフナムシはいないのでは?と虫に怯える嫁をなだめて岩屋に向かいます。笑
岩屋への道のりは、徒歩ですと階段がなかなかハードでした。
石段の上で、石段を降りることができなかった見知らぬお婆ちゃんに、下に孫がいるので、「お婆ちゃん階段下りられないので、上で待ってるから」と伝言を頼まれ、無事にその役目を終えたと言う思い出もあります。
それくらいハードな石段なんですよ。
それをわかっていながら、この日は膝を痛めた状態で岩屋へ向かうわけです。
無謀なチャレンジです。
しかし、ここまで来たからには、どうしても岩屋には行きたい。
洞窟も神秘的で素晴らしかった覚えもありますし、海岸も絶景だったので、是非それをこの目で見たいです。見ずに帰るわけにはいきません。
そんな僕の意志に反して、左膝は思うように動いてくれません。前回来たのは数年前だったのですが、その時は膝なんて全然平気だったんですけどね。それだけ歳をとり、おっさんになったと言うことですね…苦。
奥津宮から岩屋への道のりは、この二日間の鎌倉~江ノ島旅行で、僕にとって一番の試練でした。
手すりと嫁につかまりながら、岩屋を目指して頑張ります。
ご由緒
この岩屋が江ノ島神社発祥の地と伝えられています。
創建は、飛鳥時代よりも前の欽明天皇13年(552年)で、欽明天皇の勅命により、現在の岩屋である洞窟に宮を建てたのが始まりとされています。
その後、多くの僧が修行の場としても訪れるようになり、平安時代の初期、弘仁5年に空海により岩屋本宮が創建されました。
鎌倉時代になると、源頼朝が洞窟にて戦勝祈願を行い、弁財天を勧請しました。
その後は戦いの神として武士を中心に信仰が広まりましたが、江戸時代になると、芸能・音楽・知恵・福徳財宝の神として、多くの庶民が参拝するようになりました。江戸時代までは「江島弁天」や「江島明神」と呼ばれていました。
岩屋に海水が入り込んでしまう4月~10月の間は、ご本尊が現在の奥津宮に遷され、祀られていたそうです。
現在岩屋には、ご祭神はお祀りされていませんが、多くの石仏や句碑などを見ることもできます。
江島神社発祥の場所と言われる洞窟の奥には、小さな祠もあります。
また、この洞窟は富士山に通じているとの言い伝えもあります。
第一岩屋、第二岩屋と二つの洞窟があり、観光地としても多くの人が訪れる場所です。
境内案内
奥津宮から岩屋へと歩き出しますと、すぐに左手に脇道がありました。膝が痛かったのですが、そちらの脇道にも行ってみます。ちょっとした公園になっているようです。
脇道に入るとすぐ、左手に立派な木がありました。なかなか迫力のある木でしたので、おもわず撮影してしまいました。
そのまま進みますと「龍恋の鐘」と言う看板が。どうやら恋愛のパワースポット的な場所みたいですね。
こちらが「龍恋の鐘」です。たくさんの南京錠が掛けられています。これが愛の証とのこと。
恋人の丘と呼ばれている場所みたいです。それはともかく、ここからの景色は素敵でした。鐘も鳴らしてみたのですが、あまりに大きく鳴らしてしまい、耳をやられました。笑
鐘の下には「天女と五頭龍」の伝説が書かれていました。天女と五頭龍が結ばれたと言う伝説があることから、恋愛のパワースポットになっているようですね。
恋人の丘から、再び岩屋へと続く参道に戻ります。途中には生しらす丼が美味しそうなお店がたくさん。おなかも空いてきました。
鳥居をくぐりますと…その先から、いっきに下へと続く急な石段が始まります。ここからが辛いんです。
手すりを最大限頼りにして一歩一歩下ります。膝にはかなり厳しい石段です。
なんとか急な石段ゾーンを抜けますと、目の前に海が広がります。素晴らしい景色でテンションも上がります。
やっぱり海は気持ち良いですね。
海岸の景色も素晴らしいです。膝の痛みも忘れ、岩に駆け寄ったりして、はしゃいでしまいました。笑
岩屋へと続く道を進みます。
少し歩きますと、さらに開放感のある道。海が綺麗です。
潮風と海の空気を全身に浴びながら歩きます。
下に降りて海の近くまで行ってみたい衝動に駆られましたが、まずは岩屋に向かうことに。
突き当りが岩屋の入口になっています。
チケットを買い、いざ洞窟の冒険へ。岩屋には、大人500円、小中学生200円で入ることができます。
洞窟の中はひんやりしています。神秘的な空間が広がっています。ディズニーのアトラクションみたいです。笑
洞窟を進むと、突き当りに池のように水の溜まった場所があります。そこがまた神秘的です。左に行くと第一岩屋、右に行くと第二岩屋です。
まずは左の第一岩屋から探検してみます。かなり暗いですね。入口で提灯のようなロウソクを借り、それを手に進みます。
奥へ進むと、洞窟は途中で二手に分かれます。順路は左手が先になっていましたので、まずはそちらから。両脇には石仏が並んでいます。写真は蛇の石像(巳像)です。
すみません、写真少しボケでしまいましたが、こちらは右側に並んでいた石仏です。
左の洞窟の突き当たりです。この先は、富士山の氷穴に繋がっているともいわれているそうです。
来た道を戻り、今度は右の洞窟へ。そちら側にも石仏が並んでいて、独特の空気が漂っています。そして突き当たりには祠が見えます。
こちらの祠が、江島神社発祥の場所です。古来より、神聖な場所として崇められていた場所です。祠を守る狛犬さんも、かなり特徴のある、変わった容姿の狛犬さんですね。右の狛犬さんは子供を抱えていました。
右の狛犬さんの脇に、「江島神社発祥の場所」と書かれたものがありました。その起源は今から約1500年も前とのこと。遥か昔です。
祠に参拝し、第一岩屋を後にします。こちらは第一岩屋側から見た入口です。左が水が溜まっている場所で、右が入口です。直進すると第二岩屋へと向かいます。
第二岩屋への道は、いったん外に出ます。洞窟の中とは対照的な開放感です。
いざ、第二岩屋へ。
洞窟を進みます。
途中、天女と五頭龍の伝説が紹介されていました。
そして突き当りに龍神様です。この龍神様の前で、二回手を叩き、二回とも龍神様が光れば願いが叶うとか。僕も嫁も何度かチャレンジしましたが、一度も光らず…涙。
龍神様が素敵だったので、横からも激写。一通り洞窟内を探検し、岩屋を後にしました。
参拝を終えて
奥津宮から岩屋へと降りる石段は、正直かなりしんどいです。膝を痛めている身としては。
膝が何でもなければ、楽しい道のりなんですけどね。
手すりにつかまり、嫁にもつかまり、なんとも情けない姿で、一歩一歩下りました。時間は掛かってしまいましたが。
膝的には辛かったのですが、やはりその先の景色は素晴らしかったです。
頑張って石段を下りた甲斐のある景色でした。
やっぱり江ノ島に来たら、このエリアは絶対に訪れたいですね。
海岸も最高なのですが、その先にある岩屋もとても神秘的な空間です。
洞窟って、入った瞬間に空気が変わりますよね。どこか神域のような雰囲気があります。ひんやりしているのでそう感じるだけかもしれませんが。笑
そして、この岩屋はけっこう深くまで続いていて、両脇には石仏などもあり、かなり独特な空気があります。
弟一岩屋の突き当りにある祠。弟二岩屋の突き当りにある龍神様。
どちらも参拝することができて良かったです。
この洞窟が富士山まで続いていると言う言い伝えがありますが、そう考えるととても不思議な気がしますし、ロマンがありますね。
洞窟の神秘的な空気を楽しんだ後は、海岸に下りて海を見ながら少しのんびりしました。
夏に訪れた際には、もの凄い数のフナムシが走り回っていたんですけどね。笑
岩屋の入口とかも、あり得ないくらいびっしりとフナムシがいて、嫁がパニック寸前だったので…笑。
しかし今回は秋でフナムシの姿はなく、虫が苦手な嫁も安心して散策しておりました。フナムシってやっぱり夏の生き物なんですね~。
海岸を散策した後は、再び急な石段を上ります。
そこから船で帰ることもできたのですが、途中にあった食堂で、どうしても生しらすで一杯やりたかったんです。笑
ですので頑張って石段を上り、食堂に入りました。「魚見亭」と言うところで、端っこのテラス席が空いていましたので、一番贅沢な席にて昼食を頂くことに。
生しらす丼、刺身定食、焼はまぐり、さざえつぼ焼きなど、贅沢に注文し、お酒も飲んでしまいました。
海が見えるロケーションが素晴らしく、料理も美味しかったです。
トンビ(とび)がかなり低空で飛んでいて、料理を狙われることもあるらしいので、それが唯一落ち着かない点ではありましたが。笑
美味しい食事とお酒に満足し、来た道をほろ酔いで帰ります。
膝がかなりヤバいことになっていて、帰り路こそエスカーが欲しいです。江ノ島のエスカーは行きの片道しかないんですよね。残念ながら。
なんとか江ノ島駅まで辿り着き、帰路に就きました。
江ノ島を存分に満喫させて頂きました。
前日の鎌倉から、この日の江ノ島まで、歩きっぱなしの二日間でしたが、とても楽しかったです。
鎌倉も江ノ島も、まだまだ回ってみたいところがたくさんありますので、また機会を作って訪れたいと思います。
一週間くらいの日程で遊びに来れたら最高なんですけどね。
それができるくらい、稼がねば。
御朱印
岩屋の御朱印はありません。
江島神社の御朱印は、辺津宮の左手にある授与所にて頂くことができます。受付時間は8時半から17時までです。また、その他にも頂ける御朱印が複数ありますので、【江島神社の御朱印解説】の記事内にて詳しく紹介しています。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は神奈川県藤沢市江の島2-3-8です。
電車
①小田急江ノ島線 「片瀬江ノ島駅」から徒歩15~20分。
②江ノ島電鉄 「江ノ島駅」から徒歩20~25分。
奥津宮から岩屋までは、徒歩ですと15~20分掛かります。かなり急な石段が続きますので、階段が辛い方には厳しい道のりかと思います。目的地が岩屋だけでしたら、江ノ島の入口から船が出ていますので、そちらをお勧めします。
駐車場
岩屋(江島神社)の駐車場はありませんが、島内にはいくつか駐車場がありますので、そちらから徒歩か船での移動になります。
江島神社の公式HPはこちらです。
http://enoshimajinja.or.jp/
周辺のパワースポット
藤沢市の神社一覧
僕が参拝した藤沢市の神社一覧です。
江ノ島神社巡り
江ノ島の神社巡りについては、こちらの記事で全体をまとめてあります。