江島神社・奥津宮
江ノ島のパワースポット「江島神社・奥津宮」
江ノ島にあるパワースポット、江島神社の奥津宮に行って参りました。読み方は「えのしまじんじゃ・おくつみや」です。
江島神社には、「辺津宮」「奥津宮」「奥津宮」の三つの社殿があり、徒歩で参拝した場合、三番目に訪れるのが、この奥津宮になります。
江ノ島を入口から岩屋まで順路通りに歩きますと、必然的に江島神社の三つの宮を全て回る形になります。
奥津宮の一つ前が、「中津宮(なかつみや)」です。中津宮はこちらの記事で紹介しています。
この日は嫁と二人で朝から江ノ島にやって来ました。
前日には鎌倉の神社を巡り、一泊二日の小旅行です。
前日からかなりの急坂やら石段を上り下りしたため、僕は左の膝が思うように動かないと言う事態に…。一晩寝て治ったかと思ったのですが、江ノ島でも石段を上ったりしていますと、呆気なく再発してしまいました。
そんな状態ではありましたが、なんとか辺津宮、中津宮を回り、次の奥津宮を目指します。
僕は江ノ島には過去にも何度か来たことがあったのですが、神社に興味を持つようになってからは今回が初めてです。江島神社の御朱印を頂くのも初めてでした。
なんとなく神社を回るのと、興味を持って回るのでは、やはりそこには大きな差がありますね。興味を持って回った方が、見どころも色々発見できて面白いです。より楽しむことができます。
ですので、神社を訪れた際には、いつもできるだけ隅々まで境内を散策するようにはしています。それでも、僕も嫁も詰めが甘いので、大事なものを見逃してしまうことも多々あるんですけどね…。
江ノ島には「エスカー」と言う有料のエスカレーターがありまして、それに乗ると比較的楽に中津宮までは回ることができます。乗らない場合は、それなりに階段を上らなければいけないんですけどね。
膝を痛めている僕にとっては、エスカーと言うのは救いの手のはずなのですが…先ほども書きました通り、神社ではできるだけ隅々まで散策したいんですよ。でもエスカーに乗ると、見逃してしまう場所がちょいちょい出てきてしまうんです。ですのでエスカーは使わずに、石段を上る羽目に。自業自得ですが。
既に左膝はかなりヤバくなっていて、おかしな歩き方にもなっています。
しかし、もちろんここまで来て引き返すわけにもいきません。
岩屋まではなんとしてでも行きたいので。
膝をかばいながら、奥津宮への道を歩き始めます。
ご由緒
江島神社全体のご由緒は、辺津宮の記事内で紹介していますので、こちらでは省かせて頂きます。
奥津宮のご祭神は、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)です。
多紀理比賣命は、三姉妹の一番上の姉にあたる女神で、安からに海を守る神様と言われています。
創建の詳しい年代は不明ですが、江戸時代前期ではないかと考えられています。平安時代の初期、弘仁5年に空海が岩屋に本宮を創建し、その岩屋本宮に海水が入り込んでしまう4月~10月の間、ご本尊が奥津宮に遷座したと言われています。当時は奥津宮ではなく「本宮」や「御旅所(おたびしょ)」と称されていました。
その後一度焼失してしまいましたが、すぐに再建され、何度か修復を経て現在に至ります。
拝殿の天井には、江戸時代の絵師である酒井抱一によって、どこから見てもこちらを睨んでいるように見える「八方睨みの亀」が描かれています。
また、源頼朝が奉納したとされる石鳥居もあります。
境内案内
中津宮の参拝を終え歩き出しますと、すぐに右手にエスカー乗り場がありました。その先は長い石段になっています。
石段以外にはこれと言って何かあるわけでもなさそうでしたので、この日初めてエスカーに乗りました。やはり楽ちんですね。
エスカーを降りますと、かなり開けた場所に到着します。この辺り、遠隔操作事件でよく取り上げられてた場所ですね。笑
そこを進みますと、左手には海が展望できるレストランなどがあります。
その反対側、右手には展望灯台などがあるサムエル・コッキング苑です。今回こちらには寄らず、まっすぐ奥津宮を目指します。
その先、膝を痛めている人間にとりましては、なかなかキツい下りの石段です。雰囲気は素敵なんですけどね。笑
手すりと嫁につかまりながら、なんとか石段を下りますと、その先、左手に「江の島大師」があります。
せっかくなので江の島大師にも立ち寄ってみます。
中には大きな不動明王さまがいらっしゃいました。参拝させて頂きます。とても静かで厳かな空間でした。
江の島大師では御朱印も頂きました。こちらが江の島大師の御朱印です。
江の島大師を出て、再び歩き始めます。
そして、またしてもキツい下りの石段。頑張ります。
膝は痛かったのですが、その途中の景色が絶景でした。「山二つ」と呼ばれる場所ですね。
「山二つ」を越えますと、ようやく道が少し平らになり一安心。生しらすが美味しそうな食堂がたくさんあります。笑
生しらすの誘惑を振り払い進みますと、奥津宮が近づいてきたようです。
右手に奥津宮の手水舎が現れます。足元には亀がいるのも見えます。
手水舎には、足元だけではなく、上にも亀がいました。水が出ていませんでしたので、手をはたいてお清め。
参道を進みますと、石の鳥居です。こちらが源頼朝が奉納した石鳥居です。
一礼して鳥居をくぐり、社殿へと向かいます。
その手前、右に少し入った場所には御神木がありました。この御神木もとても素敵です。近くには力石もあります。
御神木の手前には、奥津宮のご由緒が書かれています。
さらに右の奥には、江戸時代の箏曲家(そうきょくか)、山田検校の像。
こちらが奥津宮の拝殿正面になります。辺津宮、中津宮とはまた雰囲気が違いますね。
こちらは左の狛犬さん。
こちらは右の狛犬さんです。どちらも毬を持っています。
奥には本殿が見えます。
無になって参拝。
お賽銭箱の横には「八方睨みの亀」について書かれています。
そして天井を見上げますと「八方睨みの亀」がいます。確かにどの位置に移動しても、亀に睨まれているように感じますね。
奥津宮の参拝を終え、周囲を散策してみます。こちらは斜め前から見た奥津宮の拝殿です。
奥津宮の隣には「龍宮」(わだつみのみや)があります。岩屋本宮の真上にあたる場所にあるそうです。御祭神は龍宮大神です。
龍宮にも立ち寄ってみます。鳥居の先に大きな龍がいるのが見えます。
一礼して鳥居をくぐり境内へ。龍の迫力が凄いです。
参道の右手には手水鉢。少し変わった手水鉢ですね。
こちらは左の狛犬さんです。
こちらは右の狛犬さん。どちらも龍に負けず迫力のある顔立ちをした狛犬さんです。
参拝します。この龍は近くで見ますとかなりの迫力です。かっこいいです。
龍の周りを少し散策。龍宮は石垣のようになっていますね。
脇にあった御神木も素敵でした。一通り龍宮も散策し、奥津宮を後にしました。
参拝を終えて
奥津宮の参拝を終えましたので、これで江島神社にある三つの宮には全て参拝したことになります。
同じ江島神社の社殿ではありますが、三つとも雰囲気が全然違って、それぞれに魅力のある社殿です。どれも素敵でした。
奥津宮は、拝殿の先に見える本殿が、とても静かな雰囲気がありました。拝殿の両脇にあった大きな琵琶も印象的でした。
元々はこの奥津宮が「本宮」と呼ばれていたそうです。岩屋にある本宮が江島神社発祥の地ですが、そこに海水が入り込んでしまう4月~10月の間だけ、ここに遷されていたそうです。
奥津宮には龍宮が隣接しているのですが、こちらにいる龍がとても迫力があって素敵です。
僕と嫁は、以前も江ノ島を訪れた際に、この龍がとても気に入ってしまいまして、龍と一緒に写真を撮ったのを覚えています。
龍の真下に立ちますと、迫力があるので少し怖い感じもあるのですが、本物の龍に見つめられているようで、不思議な感覚にもなります。
奥津宮、龍宮とどちらもとても魅力的な場所でした。
また、奥津宮に向かう途中にありました「江の島大師」も良かったです。中には大きな不動明王がいて、その前に座ってみますと、静寂に包まれていて、無になれます。とても静かな時間を過ごすことができました。
一通りこのエリアを楽しみ、次はいよいよ江島神社発祥の場所である、岩屋へと向かうのですが…
そこまでの道のりがキツいんですよね。以前に訪れた際にも、かなり急な階段を下った記憶がありますので。苦
果たして膝を痛めた僕は無事岩屋まで辿り着けるのでしょうか。
苦難の道は続きます。
御朱印
こちらが奥津宮の御朱印です。2019年5月より授与が開始されているものになります。
御朱印の受付時間
御朱印を頂ける場所は、辺津宮の左手にある授与所になります。受付時間は8時半から17時までです。
江島神社では、上記の他にも頂ける御朱印が複数あります。それらは、【江島神社の御朱印解説】の記事内にて詳しく紹介していますので、ご覧ください。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は神奈川県藤沢市江の島2-3-8です。
電車
①小田急江ノ島線 「片瀬江ノ島駅」から徒歩15~20分。
②江ノ島電鉄 「江ノ島駅」から徒歩20~25分。
中津宮から奥津宮までは10~15分ほど掛かります。少し距離があります。石段を下ったり上ったりもしなければいけません。階段が辛い方には少々辛い道のりかもしれません。
駐車場
江島神社の駐車場はありませんが、島内にはいくつか駐車場がありますので、そちらから徒歩での移動になります。
江島神社の公式HPはこちらです。
http://enoshimajinja.or.jp/
周辺のパワースポット
藤沢市の神社一覧
僕が参拝した藤沢市の神社一覧です。
江ノ島神社巡り
江ノ島の神社巡りについては、こちらの記事で全体をまとめてあります。