藤沢市の江の島にある江島神社・中津宮の参拝レポートです。
読み方は「えのしまじんじゃ・なかつみや」です。江島神社は、奥津宮、中津宮、辺津宮の三宮から成っていて、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)をお祀りする中津宮は、鮮明な朱色の社殿が特徴的です。辺津宮からは徒歩5分ほど。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
「江島神社・中津宮」へ
江島神社参拝のため江の島に上陸しますと、三つの宮のうちまずは辺津宮に参拝する形となります。
辺津宮→中津宮→奥津宮という順番ですね。さらには江島神社発祥の地である洞窟の「岩屋」が奥津宮の先にあります。
船で上陸した場合には、いきなり岩屋に参拝できますが、それを除くと必然的に辺津宮が最初になります。全部回るとなると、それなりの距離です。
江の島には「エスカー」と呼ばれる有料のエスカレーターがありまして、それを使いますと、石段をほとんど登ることなく、辺津宮に参拝することができます。
しかしながら、神社を隅々まで散策したい僕は、エスカーには乗らずに石段を上って辺津宮に参拝。
この日は嫁と二人で朝から江の島を訪れていたのですが、前日には鎌倉の神社巡りで石段や急坂を上ったり下りたりしまくったため、左の膝がヤバいことになってたんです。
一泊二日の秋の小旅行で訪れていたため、夜はホテルでしっかりと膝を休め翌日の江の島に備えたのですが…やはり階段とか上り出しますと、膝に来てしまうんですよね。
辺津宮に訪れた時点で、既にまともに歩けない状態に。
しかし、せっかく江ノ島まで来て引き返すわけにも行きません。
辺津宮を一通り散策し、次の中津宮へと向かうことに。
江の島の地図を見ますと、辺津宮から中津宮まではそこまで遠くありません。
最悪の場合、エスカーを使えばなんとか行けそうです。
膝をかばいおかしな歩き方になっている僕ですが、一緒に歩く嫁はいたって元気そうでピンピンしています。
日ごろの自分の運動不足を呪います。
中津宮までの苦難の道を歩き始めます。
ご由緒
江島神社全体のご由緒は、辺津宮の記事内で紹介していますので、こちらでは省かせて頂きます。
中津宮のご祭神は、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)です。
元は「上之宮」として鎮座していた宮になります。
創建は平安時代初期の仁寿3年です。入唐八家の一人である慈覚大師(じかくだいし)により創建されます。慈覚大師は円仁(えんにん)とも呼ばれています。
江戸時代になり、五代将軍綱吉により、社殿が現在の権現造りに改築されます。
平成8年と平成23年に全面的な改修が行われ、現在に至ります。平成23年には、水琴窟のある庭園もお隣に開園しました。
境内案内
辺津宮への参拝を終え、中津宮に向かい歩き始めますと、すぐ右手に境内社の八坂神社です。
八坂神社の狛犬さんも載せておきます。こちらは左の狛犬さん。
こちらは右の狛犬さんです。色が赤っぽかったので、銅製かと思ったのですが、石でした。潮風のせいで赤くなるそうです。
八坂神社を出て歩き始めますと、お隣には同じく境内社の稲荷社と秋葉社です。稲荷社は、江の島に点在していた小さなお稲荷さんを合祀した社とのこと。
境内社への参拝を終え、進みます。辺津宮からの参道はこんな景色です。
左手に大きな御神木。「むすびの樹」と呼ばれる大銀杏です。縁結びのパワースポットとしても知られているとか。
その先、右手には「宋国伝来の古碑」です。源実朝にゆかりのある古碑。
下りの石段と、その先に鳥居です。石段にビビりながらもなんとか下りました。膝は下りの方がヤバいんですよね…。
鳥居の先には猿田彦大神の碑。お隣には大きな琵琶に描かれた江ノ島の地図です。
その先は平らな参道が続きます。一安心です。
平らな道も一瞬で終わり、再び目の前には石段です。この右手には第2のエスカー乗り場があり、エスカーに乗ると石段を上らずに中津宮まで行けます。しかし…石段途中にある御神木などが気になってしまい、手すりにつかまりながら石段を上ることに…。アホですね。
こちらが石段の途中にあった御神木です。
そこからさらに石段が続きます。上った先には社殿の屋根が見えますので、あと一息。
石段を上り切りますと、参道の先に中津宮の朱色の社殿です。一番前に見える石燈籠は、左が市村座、右が中村座の、江戸歌舞伎が奉献したものになります。
そこから振り返りますと、なかなか素晴らしい景色が目に飛び込んできます。海も見えます。御神木を撮っている怪しい人物は、僕の嫁です。
参道を進みますと、右手に手水鉢がありました。「江嶋上之宮」と書かれています。
その先、左手には「江の島歌舞伎」と書かれた手形がありました。江ノ島で歌舞伎が開催され、それを記念してのもののようです。
参道を進み社殿へ。中津宮の社殿は鮮やかな朱色で、辺津宮とはまた違った美しさがあります。
こちらは社殿前、左の狛犬さん。
こちらは右の狛犬さん。体型が可愛らしいですね。この狛犬さんの奥が、エスカーの降り場になっています。
参拝させて頂きます。
拝殿から振り返り、参道を見るとこんな感じです。遠くに海が見えて気持ちいい景色。
中津宮のお隣は庭園になっていて、中には水琴窟もあります。ちょいと寄ってみます。
水琴窟の方から、中津宮の社殿がよく見えました。斜め前からの中津宮。
庭園には切り株のベンチもあり、休憩できるようにもなっています。
水を流して水琴窟の音色を楽しみます。水琴窟って不思議ですよね。
素敵な音に癒され、切り株で少し休憩してから、庭園を後にします。こちらは水琴窟側からのアングルです。
庭園を出た辺りから中津宮の社殿を見ると、こんな感じです。
こちらは参道を挟んだ水琴窟の反対側です。こちらにも切り株のベンチがありました。一通り周辺を散策し、中津宮を後にしました。
参拝を終えて
辺津宮から中津宮までは、距離的には近いです。
歩いても5分ほどですが、エスカーを使えば石段を上がらずに済むので、かなり楽に行けるのではないかと思います。エスカーの降り場がもう中津宮の社殿前になりますので。
しかし、またしても僕はエスカーを使わずに石段で行ってしまいました。膝が痛いにも関わらず。
辺津宮から中津宮までの道のりも踏まえ、こちら記事では紹介させて頂いたのですが…八坂神社だったり稲荷社は、辺津宮の境内末社とのことですので、本来は辺津宮の記事内で紹介するべきでした。むすびの樹も辺津宮の御神木でした。完全に辺津宮の境内からスタートしてしまいました。
今から書き直すのは大変面倒ですので、このままで行きますが…江島神社を辺津宮から全編通して見て頂ければと思います。
中津宮は、鮮やかな朱色の社殿が印象的でした。同じ江島神社でも、宮によって社殿が全然違うんですね。ここまで辺津宮と中津宮しかまだ拝見していませんが、どちらも全く違う美しさがありました。
エスカーを使わずに参拝する場合、石段を上ることにはなるのですが、その途中に聳える御神木も素晴らしかったです。
石段を上り切った場所からの景色も素敵でした。御神木越しの海がいい感じで。
毎日こんな景色が見れたら素敵だろうな~などと思ってしまいました。
また、境内隣接する水琴窟のある庭園もよかったですね。
僕たちは以前にことらを訪れた際にも、こちらの水琴窟はお気に入りで、けっこう長い時間水を流して音を聴いていた覚えがあります。今回もその音色を存分に楽しませて頂きました。
のんびりとした静かな時間を過ごすことができました。
続いては、江島神社三つめの宮、奥津宮へと向かいます。
膝との闘いは続きます。
御朱印
こちらが中津宮の御朱印です。2019年5月より授与が開始されているものになります。
御朱印の受付時間
御朱印を頂ける場所は、辺津宮の左手にある授与所になります。受付時間は8時半から17時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
※江島神社では、頂ける御朱印が複数あります。以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
アクセス
住所は神奈川県藤沢市江の島2-3-21です。
江島神社の公式サイトはこちらです。
http://enoshimajinja.or.jp/
電車
①小田急江ノ島線 「片瀬江ノ島駅」から徒歩15~20分。
②江ノ島電鉄 「江ノ島駅」から徒歩20~25分。
辺津宮から中津宮までは徒歩で5分ほどです。辺津宮から少し歩いた場所に、第2のエスカー乗り場がありますので、そこからエスカーを利用しますと、中津宮の社殿前までは石段を上ることなく行くことができます。
駐車場
江島神社の駐車場はありませんが、島内にはいくつか駐車場がありますので、そちらから徒歩での移動になります。江島神社の公式サイト内に駐車場案内がありますので、っご確認ください。
周辺のパワースポット
藤沢市の神社一覧
僕が参拝した藤沢市の神社一覧です。
江ノ島神社巡り
江ノ島の神社巡りについては、こちらの記事で全体をまとめてあります。