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茶ノ木神社(中央区/人形町)の御朱印と見どころ

茶ノ木神社の紹介

中央区日本橋人形町にある茶ノ木神社の参拝レポートです。

読み方は「ちゃのきじんじゃ」です。かつてこの地には下総国佐倉藩の堀田家の中屋敷があり、その屋敷神としてお祀りされていた神社です。社の周りには見事な茶の木が植えられていたことから、お茶ノ木様と称されるようになりました。日本橋七福神の布袋尊の神社でもあります。水天宮前駅が最寄り駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

人形町の「茶ノ木神社」へ

一泊二日という日程で、日本橋周辺の神社巡りに出掛けました。

僕は東京在住でありながら、わざわざ東京のホテルに宿泊し、一泊二日という日程を組むという、贅沢極まりない神社巡りです。

と言いますのも、元々は結婚式のお返しで頂いたギフト券で、東京駅近くのちょっといいディナーを予約したのが始まり。で、さらにそのタイミングで某旅行サイトのポイントが1万円分ほど期限が切れそうになっていましたので、じゃあそっちも使ってしまおうと。

つまり、ディナーもタダ、宿泊もタダという、贅沢でも何でもなく、むしろ逆にじゃっかん貧乏臭く思えなくもないような、そんな一泊二日です。

初日には三光稲荷神社、富澤稲荷神社、笠間稲荷神社東京別社、末廣神社、深川不動堂、富岡八幡宮と、6か所の社寺を回り、その後は東京駅を徘徊し、ちょっといいディナーへ。

美味しいものを食べ、美味しいお酒を呑み、ご満悦で人形町のホテルに宿泊です。

東京駅だったら余裕で家まで帰れるのに、帰る必要がないって、気持ち的にはめちゃめちゃ贅沢ですよね。帰る手間もいりませんし、最高に楽ちんです。

しかしこの楽さを覚えると、泊まり癖がついてしまいそうで怖い。今回は特別であることを自覚せねば。

そして二日目。

初日は小雨が降ったり止んだりという、散策には少々向いていない天候ではありましたが、この二日目もどうやら同じような天気っぽいです。朝食のブッフェで腹ごしらえをし、ホテルを出発すると、既に小雨が降っていました。

この日は人形町の南側、水天宮前駅近くの神社を三ヶ所だけ回って、帰路に就く予定にします。本当はもっと色々歩こうかと思っていたんですけどね。天気が微妙なので、少しだけに。

ピックアップした三社は、茶ノ木神社、松島神社、水天宮です。順番もその順で。

で、ホテルからまず向かいましたのが、茶ノ木神社になります。

地図を確認しつつ、飲食店などが並ぶ路地を南下して行きますと、右手に木々の茂る一角が現れました。

茶ノ木神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)です。宇迦之御魂神などとも表記され、稲荷神と同一です。 

創建の年代は不明ですが、江戸時代になります。

当地は、下総国佐倉藩の堀田家の約3千坪にも及ぶ中屋敷があり、その屋敷神としてお祀りされたのが始まりです。社の周りには見事な茶の木がぐるりと植えられていたことから、「お茶ノ木様」と称されるようになります。

中屋敷や周囲の町方にも長年火災が起こらなかったため、いつしか火伏せの神としても崇められるようになります。町人が大名お屋敷に立ち入ることは禁じられていましたが、佐倉藩は特例として年一回初午の日に参拝を許可したそうです。

昭和35年には日比谷線建設のため、御神体が現在の西東京市にある東伏見稲荷神社に遷されます。

日比谷線の完成後には社殿が再建されます。

昭和60年には布袋尊が合祀され、日本橋七福神の一社にもなっています。

 

境内案内

こちらが茶ノ木神社です。ビルが建ち並ぶ一角に鎮座しています。

 

左のビルに授与所らしきものが見えますので、後ほど行ってみることに。竹の木も伸びています。

 

一礼して鳥居をくぐり境内へ。鳥居のすぐ先が社殿です。社殿は黒に近い木の茶色を基調とした建物。

 

左に手水鉢です。稲荷の神紋が彫られています。

 

反対側、右にご由緒書き。目を通します。

 

社殿前には神狐さんです。こちらが左の神狐さん。

茶ノ木神社の神狐

 

こちらが右の神狐さん。どちらもお顔が少々怖いといいますか、リアルな感じです。

 

参拝させて頂きます。紋幕には稲荷と三つ巴。

 

虹梁には狐さんです。

 

社殿を振り返りますと、こんな景色。

 

一礼して鳥居をくぐり境外へ。こちらは社殿を左斜め前から。

 

お隣のビルの1階が、御朱印の授与所になっています。

 

御朱印は書き置きのみで、セルフサービスのようです。

 

中に入りますと、こんな感じで御朱印が置かれていました。初穂料を納め、御朱印を頂き、茶ノ木神社を後にしました。

 

参拝を終えて

降っていた小雨も茶ノ木神社に着いた頃にはいつの間にか止んでいました。

茶ノ木神社はビルが建ち並ぶ一角に鎮座しいて、そこだけ木々の緑に囲まれています。大木こそありませんが、ぐるっと木々が茂り、脇には数本の竹林までありました。

かつて屋敷神だった頃には、周りを見事な茶の木に囲まれていたことから、茶ノ木神社という社名になったとのことで、もしかして現在も周りにあるのはお茶の木なのでは?と思ったのですが、全然違いました。シダレザクラとソメイヨシノと書いてありまして。桜の木でした。まだ若い木でしたので、近年植えられたものかもしれません。

そして、そんな木々に囲まれた社殿もまた素敵です。黒っぽい色合いの建物でして、周囲の緑と綺麗に調和していました。

全体的な境内の感じが美しかったです。

玉砂利と手水鉢も小さいながらも綺麗でして、そういったちょっとしたところもなんだかいいんですよね。

手入れが行き届いていまして、大事にされているんだろうなと。この辺りの神社は大きくはないのですが、どこも本当に綺麗に維持されています。そんな神社に参拝できることが嬉しいです。

社殿前の神狐さんも、意外とお顔がリアルで印象的でした。向かって右手の神狐さんは、じゃっかん犬っぽかったですし。最初は少し怖いかなと思いはするのですが、だんだん可愛く見えてくるものです。

この日の神社巡りの一社目で、素敵な神社に参拝できました。

すぐお隣のビルの1階が御朱印の授与所になっていまして、そちらで書き置きのものも頂けました。書き置きでもこうして頂けるというのは、ありがたいことです。

日本橋七福神の布袋尊の御朱印は、近隣にある末廣神社か笠間稲荷神社東京別社でも頂くことができます。

茶ノ木神社、参拝できてよかったです。

続いては、同じ日本橋人形町にある松島神社へと向かいます。

 

御朱印

こちらが茶ノ木神社の御朱印です。

茶ノ木神社の御朱印

 

こちらが日本橋七福神の布袋尊の御朱印です。

日本橋七福神の布袋尊の御朱印

 

御朱印の受付時間

正月の1日から7日までは、有人で御朱印対応をしてくださっているようです。それ以外はお隣のビルの1階で無人にて書き置きのものが頒布されています。開いている時間は不定期です。布袋尊の御朱印は、近隣にある末廣神社か笠間稲荷神社東京別社でも頂くことができます。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都中央区日本橋人形町1-12-10です。

茶ノ木神社の公式サイトはこちらです。
https://chanoki-jinja.net/

 

電車

半蔵門線「水天宮前駅」から徒歩2分。

8番出口からすぐです。

日比谷線/浅草線「人形町駅」から徒歩3~4分。

日比谷線ならA2出口、浅草線ならA6出口が行きやすいです。

東西線/日比谷線「茅場町駅」から徒歩8~10分。

7番出口からです。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。ごく短時間でしたら、通行の妨げにならぬよう、神社前の道路に路駐することも可能かと思われます。近くにはコインパーキングもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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