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浅草富士浅間神社(台東区)の御朱印と見どころ

浅間神社の紹介

台東区にある浅草富士浅間神社の参拝レポートです。

読み方は「あさくさふじせんげんじんじゃ」です。江戸時代の富士信仰とともに「浅草のお富士さん」とも称され信仰されてきた神社です。5月と6月の縁日に開催される植木市でも知られています。最寄駅は各線の浅草駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

浅草の「富士浅間神社」へ

こちらの浅草富士浅間神社は、「浅草」「浅間」ともに「浅」の字が入りますので、若干ややこしいです。

浅間神社は、富士山を信仰する神社です。富士山を神格化した浅間大神とも同一しされる木花咲耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)を祀っている神社で、関東、甲信、東海地方などに多く存在しています。

それゆえに、浅間神社には「富士塚」と呼ばれる、富士山を模して造られた山があることが多いんです。中には実際に登れる富士塚もけっこうあります。ミニ富士山みたいな感じですね。

僕もこれまでの神社巡りで何度か浅間神社に参拝し、富士塚にも登っています。

千駄ヶ谷にある鳩森八幡神社の富士塚や、品川の品川神社の富士塚はかなり大きなもので、山頂からの眺めも気持ち良かったのを覚えています。

とは言え、これまでに訪れた浅間神社は全て境内社ばかりでして、浅間神社と言う社名の神社に訪れたことは今まで一度もなかったんです。何度も富士塚には登ってますし、僕自身の記憶もちょっと怪しかったので、念のため自分のブログ内で確認したんですけどね。

やっぱりこれまで一度も、浅間神社と言う社名の神社には訪れてなかったです。ですので、この浅草の浅間神社が、その社名を持つ神社としては、初めての参拝と言うことになります。

この日は朝から嫁と二人で台東区の神社巡りをしていまして、浅間神社はこの日7ヶ所目に訪れる神社です。

8月末のまだまだ暑さが厳しい時期でしたので、汗だくになって浅草周辺を歩き回りです。

時間もお昼を少し過ぎた頃で、おなかも減ってきました。

この浅間神社と、もう一ヶ所、浅草神社に参拝したらランチにしようと決め、空腹に耐えながら浅間神社を目指します。

6ヶ所目に訪れた袖摺稲荷神社から、歩き始めること3~4分でしょうか。

浅草警察署のある交差点の一角に、浅草富士浅間神社はありました。

無事到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、日本神話の女神である木花佐久耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)です。富士山を神格化した浅間大神(あさまのおおかみ)とも同一視されています。

創建の詳しい年代は不明ですが、江戸前期の寛文年間と考えられています。

富士信仰が盛んだった江戸時代に、富士山遙拝所として創建されました。当初は浅草の南寄り、現在の蔵前の地に勧請されましたが、その後幕府の命により、富士に似た小丘であった現在の地に遷座したと伝えられています。

浅草寺子院の修善寺により管理されていましたが、明治の神仏分離より、現在は浅草神社の兼務社となっています。

現在の社殿は平成10年に再建されたものとなります。

毎年5月と6月の縁日では、植木市が開催されることでも知られている神社です。

江戸時代の富士信仰とともに、「浅草のお富士さん」とも称され、厚く崇敬されてきた神社です。

 

境内案内

浅草富士浅間神社は、交差点の一角にあります。石段の上に鳥居、その先に社殿が見えます。

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石段を上がった先、鳥居の手前左手にはご由緒書き。

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一礼して鳥居をくぐります。

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鳥居の先、参道の左手に手水鉢です。龍の頭も見えます。

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お清めをします。龍の顔がけっこう迫力があります。

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手水鉢の反対側、参道の右手に富士塚です。登頂できるみたいなので、後ほど登ってみることに。

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拝殿に進みます。こちらが浅間神社の拝殿正面です。

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拝殿の右手に社務所です。社殿も社務所も新しめな建物ですね。

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参拝します。蝉の声が凄かったです。

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こちら、拝殿を背にして参道を見た景色になります。浅間神社は、境内自体が周辺の道路から一段高い位置にあります。

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参拝を終え、富士塚に行ってみます。富士塚の中央には「子授け石」と書かれた真ん丸な石がありました。

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向かって右手が登山口になっています。いざ、浅草富士へ。

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無事に登り切りました!山頂にあった祠にもお参りします。

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こちらは山頂からの景色です。交差点の向かいに見える茶色い建物は、浅草警察署です。

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山頂から拝殿を見ますとこんな景色です。手前の木に蝉が何匹もとまっていて、大合唱でした。

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下山。無事帰って来れました。

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拝殿を斜め前からも激写。

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拝殿の右奥に小路がありましたので、行って良いものかどうか躊躇しつつも、ちょっと行ってみます。

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拝殿の後ろ、本殿も見えました。

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行き止まりでしたので引き返し、社務所へ。こちらで御朱印を頂き、浅間神社を後にしました。

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参拝を終えて

「浅草のお富士さん」と呼ばれる浅間神社への参拝。

富士塚にも登頂できましたし、御朱印も頂けました。境内にはずっと僕と嫁しかおらず、のんびりゆっくりと徘徊させて頂きました。

社殿前の木にはたくさんの蝉がとまっていて、大合唱で凄かったですけれど。さらに蝉たちは木にとまっているだけではなく、木から木へ飛び交っていたりして、嫁がボクサーのような動きでぶつかるのを回避していました。

そんな境内で一際目を惹いたのは、やっぱりミニ富士山である富士塚です。

富士塚に登頂するのは、僕はこれが何度目でしょうか。大きいものも小さいものも合わせたら、5つ目くらいかもしれません。

こちらの富士塚は大きくはないのですが、登山道も綺麗に整備されていて、登りやすかったです。小さいとは言え、やっぱり山頂は他の場所よりも高くなっていますので、見える景色も違ってきますね。遠くまで見渡せるわけではないんですけど、それなりに気持ち良いものはありました。

浅間神社は、境内自体が周囲の道路などよりも一段高くなっているんです。なので富士塚はさらにそこから少し高い位置ですので、思っていたよりも山頂は高く感じました。

僕は富士塚には何度か登っているものの、まだ本物の富士山には一度も登ったことがないんですよね…。

僕は長野県の茅野市と言うところで生まれ育ちまして、八ヶ岳の麓です。両親は山が大好きで、小さい頃から登山にはしょっちゅう行っておりました。しかし大人になって上京してからは、登山とはすっかり縁遠くなってしまって…。

いつか富士山も登ってみたいな~と漠然とそんな想いはあるのですが、なかなか実行にまで移せないんですよね。僕は現在41歳ですが、おそらく今後体力は落ちて行く一方ですので、できるだけ早いうちにチャレンジしよう、とは思ってるんですけどね。

待ってろよ、富士山。なんとか50歳になるまでには。

きっと今後も僕は神社巡りで富士塚に登る度に、そう思うんでしょうね、きっと。

富士塚が一番印象的な浅間神社でしたが、手水鉢の龍もなかなか迫力があって素敵でした。一般公開はされていませんが、本殿の観音扉の内側には、明治維新前後の作と思われる下り龍の漆喰彫刻があるらしく、どんなものなのか見てみたいですね。見れないですけど。

毎年5月と6月には、植木市が行われるとのことで、僕は植木市と言うものに一度も行ったことがないので、そちらも興味があります。タイミングさえ合えば、浅草観光がてら、是非訪れてみたいですね。

この日7ヶ所目に訪れた浅草富士浅間神社、参拝できて良かったです。

この後僕たちは、この日の神社巡りの締めとして、浅草寺に隣接する浅草神社へと向かいます。

 

御朱印

こちらが浅草富士浅間神社の御朱印です。

浅間神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印を頂ける時間などは特に決まっていないようですが、社務所が閉まっている場合には、浅草神社の授与所で頂くことができます。浅草神社で御朱印が頂ける時間は、9時から17時までです。また、7月1日~7日は「夏詣期間限定御朱印」が頂けるようです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都台東区浅草5-3-2です。

浅草富士浅間神社の公式サイトはこちらです。浅草神社のサイト内になります。
http://www.asakusajinja.jp/asakusajinja/sengenjinja.html

 

電車

銀座線 / 浅草線 / 伊勢崎線 「浅草駅」から徒歩12~15分。

つくばエクスプレス 「浅草駅」から徒歩12~15分。

日比谷線 「三ノ輪駅」から徒歩17~19分。

JR常磐線 / 日比谷線 / つくばエクスプレス 「南千住駅」から徒歩21~23分。

伊勢崎線 「とうきょうスカイツリー駅」から徒歩22~25分。

徒歩ですとどの駅からも少し距離はありますが、各線の浅草駅が一番近いです。バスですと「浅草警察署前」が一番近くです。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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