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高天原遥拝所と四皇子峰(高千穂町)の御朱印と見どころ

高天原遥拝所と四皇子峰の紹介

高千穂町の三田井にある高天原遥拝所四皇子峰の参拝レポートです。

読み方はぞれぞれ、「たかまがはらようはいじょ」と「しおうじがみね」です。どちらも日本神話にゆかりの地で、高天原遥拝所は天孫降臨をした神々が高天原を遥拝したとされる場所、四皇子峰は神武天皇と兄弟神である四皇子の誕生の地とされる御陵です。槵觸神社より神話史跡コースを歩いた先にあります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

高千穂の「高天原遥拝所と四皇子峰」へ

4月の中旬、嫁と二人で4泊5日の高千穂旅行にやって来ました。

その2日目、天孫降臨の地ともいわれる槵觸神社に参拝した際、境内には「神話史跡コース」の案内というものが看板で出ていまして、周辺にも神話に関する史跡がいくつかあることを知ります。

こちらがその案内図です。

興味をそそられはしましたが、その日は他の神社を回る予定もありましたし、散策の距離と所要時間もわからなかったため、神話史跡コースは見送りました。

そして3日目、4日目と順調に予定をこなし、4日目の午前中には事前に行こうと思っていた場所を全て回り終えることに。

で、午後はたっぷりと時間がありましたので、2日目に行けなかった「神話史跡コース」を思い出したんです。

4日目のこの日は、朝から生憎の激しい雨でして、お昼になってもいっこうに止む気配はなく、明らかに散策には向いていなかったんですけどね。

午前中に神社巡りを終え、道の駅高千穂にてランチをしながら、午後はどうするか嫁と協議をします。

ちなみに道の駅高千穂は、天鈿女命(あめのうずめのみこと)と手力雄命(たぢからおのみこと)のでっかいモニュメントがあって、ちょっとテンション上がります。

道の駅高千穂

近くにはモニュメントとは別人みたいな、美人の天鈿女命さんも。

道の駅はレストランもありまして、カレーと高千穂牛コロッケを頂きました。どちらも美味しかったです。

また、お土産もこちらで大量に買ってしまいました。手力雄命Tシャツも、思わず購入してしまいました。

すみません、なんだか道の駅の宣伝みたいになってきてますが、そういうわけではなく。

道の駅のレストランにて、激しく降る外の雨を眺めながら、午後の身の振り方を嫁と話し合い。

その結果、2日前に行けなかった「神話史跡コース」を歩いてみることにしました。

激しい雨の中、あえて行くようなとこではないんですけどね。僕たちは翌日の朝には高千穂を出発して帰路に就いてしまうので、残された時間はこの日の午後しかないわけです。なので雨ではありますが、「神話史跡コース」を歩いてみようと。

森の中なのでそんなに濡れないのでは?という甘い考えもありましたし。

そんなわけで、雨の降る中、神話史跡コースで高天原遥拝所と四皇子峰に行ってみることに。

道の駅から槵觸神社の駐車場まで行き、スタートです。

 

ご由緒

高天原遥拝所は、天孫降臨をした神々が、高天原を遥拝したと伝えられている場所です。

槵觸神社からは神話史跡コースで、徒歩10分ほどになります。

四皇子峰は、神武天皇とその兄弟神である四皇子の誕生の地と伝えられる御陵です。彦五瀬命(ひこいつせのみこと)、稲飯命(いないのみこと)、三毛入野命(みけいりののみこと)、神日本磐余彦天皇(かんやまといわれびこのすめらみこと)の四皇子です。

槵觸神社からは神話史跡コースで、高天原遥拝所を経由して徒歩20分ほどになります。

 

境内案内

槵觸神社の駐車場より、神話史跡コースの遊歩道へと入ります。

高千穂の神話史跡コース

 

少し歩いた先に道標。これから向かう高天原遥拝所までは徒歩200mのようです。

 

杉の森を進みます。

 

見渡す限り杉です。

 

数分で開けた場所に出ます。万葉の丘と呼ばれる場所のようです。

 

万葉の丘にて、石段の上にあったのは、、日向風土記の逸文と万葉集の古歌が彫られた「高千穂碑」です。天孫降臨の地高千穂町を伝承を顕彰するため、建立された碑になります。

高千穂碑

 

高千穂碑の右手には、歌人であり実業家であった川田順さんの歌碑です。

 

高千穂碑を振り返りますと、こんな感じで開けてます。

 

哲学者である梅原猛さんについて書かれたものも。『天皇家のふるさと日向をゆく』を書かれた方です。お隣の木は梅原さんの植樹なのでしょうか。

 

万葉の丘から少し戻り、再び高天原遥拝所を目指します。

 

聞こえるのは雨の音だけ。

 

万葉の丘からは3~4分でした。高天原遥拝所に到着です。

 

入口には遥拝所の案内書きも。

 

一礼して鳥居をくぐります。

高天原遥拝所

 

参拝させて頂きます。

 

周囲は完全に森です。

 

鳥居の脇にはケヤキでしょうか、大きな木も聳えています。

 

一礼して鳥居を出ます。鳥居を背にした景色はこんなです。

 

続いて、四皇子峰へと向かいます。

 

しばらく歩くと、前方に鳥居が見えてきました。

 

四皇子峰はこの鳥居の先にあるようです。

 

鳥居の右手にも建物が一つ。

 

鳥居をくぐりますと、四皇子峰の案内書き。

 

その先、少し開けた場所が四皇子峰です。

四皇子峰

 

右手には石碑。

 

どこまで近づいてよいのかわからず、とりあえずこの辺りでストップしました。

 

四皇子峰を後にします。

 

槵觸神社の駐車場へと向かう途中、社殿がありました。おそらく四皇子峯社ではないかと思われます。参拝させて頂きます。

 

坂を下って行きますと、鳥居がありまして、そちらをくぐった少し先が槵觸神社の駐車場でした。写真は外側からの鳥居です。

 

参拝を終えて

気になっていた高天原遥拝所と四皇子峰、どちらにも足を運ぶことができました。

距離もそんなに遠くはなかったです。槵觸神社の駐車場を出て、二か所を経由し、再び駐車場に戻るまで、所要時間は30分ほどでした。

強い雨は降っていましたが、森の中なのでそんなに濡れないのでは?と考えおもいきって歩くことにしたのですが、それはちょっと甘かったです。確かに上からの雨は木々でだいぶ防げましたけれど、靴がびしょびしょになっちゃいました。雨で写真も上手く撮れませんでしたし。

しかし雨の中ならではの、独特の静かな森の中の空気を満喫できた気がします。こんな雨ですので、僕たち夫婦以外は他に歩いている人の姿もなく、独占させて頂きました。マイナスイオンも浴びまくりました。

高天原遥拝所では、天孫降臨でこの地に降り立った神々が、ここから高天原を遥拝していたんだな~と思いを馳せ、四皇子峰では、四皇子がここで生まれて育ったんだな~と思いを馳せ。

神社巡りの最後に、高千穂という日本神話に深く繋がりのある地ならではの場所に、こうして参拝できたのは幸せです。天孫降臨の地といわれる森の中も歩けたわけですし、満足です。

雨で靴は濡れましたけど、行ってよかった。歩いてよかった。

槵觸神社を訪れた際には、ぜひ神話史跡コースも歩いてみてください。遊歩道も整備されていますし、険しい道とかではないので歩きやすいです。

駐車場へと戻った僕たちは、まだホテルのチェックインまで時間がありましたので、「がまだせ市場」というところで、再びお土産を物色します。

がまだせ市場の入口には、手力男さんもいました。

そしてお土産を買い、ホテルへ。

この日はソレスト高千穂ホテルというところに宿泊したのですが、料理がとっても美味しかったです。

高千穂での最後の夜をのんびりと過ごし、翌日は徒歩圏内の高千穂神社に早朝参拝。昨日の雨はすっかりあがり、気持ちいい天気になりそう。

ホテルの近くに、三つあるという鬼八塚のうちの一つがありましたので、そちらにも参拝します。

鬼八塚

鬼八塚を後にし、ホテルへと戻り、朝食。朝食も美味しかった。

4泊5日もいますと、高千穂を離れ難くなるのですが、そんな名残惜しい気持ちを振り切り、阿蘇くまもと空港へと出発します。

お世話になったレンタカーを返却し、飛行機で東京へ。

高千穂旅行もこれにて終わりです。

長かったようであっという間でした。ずっと行きたかった高千穂にて、憧れの神社を片っ端から巡り、最高にいい旅ができました。

いい出会いもたくさんありました。

またいつの日か、高千穂には足を運んでみようと思います。

 

御朱印

高天原遥拝所と四皇子峰の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井です。槵觸神社の駐車場より、神話史跡コースを歩いて行きます。高天原遥拝所は約10分、四皇子峰はそこからさらに10分、駐車場に戻るまで10分の、全部で約30ほどです。

高天原遥拝所と四皇子峰の公式サイトはありません。

 

駐車場

槵觸神社の駐車場に停めて、徒歩になります。

 

トイレ

高天原遥拝所と四皇子峰にはありません。槵觸神社の参道にあります。

 

周辺のパワースポット

 

高千穂の神社巡り

高千穂の神社マップや神社巡りについては、こちらの記事でまとめてあります。

 

高千穂町の神社一覧

著者が参拝した高千穂町の神社の一覧です。