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高田氷川神社(豊島区)の御朱印と見どころ

高田氷川神社の紹介

豊島区にある高田氷川神社の参拝レポートです。

読み方は「たかだひかわじんじゃ」です。正式な社号は「氷川神社」のみになりますが、高田地区の総鎮守であることから、高田氷川神社とも称されています。最寄り駅は都電荒川線の面影橋か、学習院下になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

高田の総鎮守「氷川神社」へ

9月の中旬、雑司が谷周辺の神社巡りに出掛け、高田氷川神社はその最後の締めに訪れました。

一か所目は大鳥神社、二か所目は鬼子母神堂、三ヶ所目は威光稲荷堂と、ふだんはほぼ神社ばかりなのですが、この日は寺院のお堂にも二か所参拝です。

四か所目に訪れる予定だった高田氷川神社は、他の三ヶ所に比べると少し離れた場所にありまして、南の早稲田寄りです。僕は以前早稲田や高田馬場の神社巡りはしておりますが、高田氷川はそのときはノーマークでした。今回もそこまで南下して足を延ばすかどうか少し迷いましたが、この日を逃すとなかなかこの先訪れる機会はないのでは、と判断しまして、参拝に赴くことに。

高田氷川神社の最寄り駅は、都電荒川線の面影橋、もしくは学習院下でして、僕たちがいた鬼子母神前からは一駅、もしくは二駅です。地図を確認したところ、歩いても15分ほどで行けそうではありましたが、季節はまだまだ残暑が厳しい9月です。都電に乗って楽ちんルートで向かうことに。

ただ単に、都電に乗りたかった、というのもありますけれど。

僕はこれまで都電荒川線には、過去に一度だけしか乗ったことがなく、もうそれも7~8年前になります。僕は生まれも育ちも長野の田舎でして、路面電車というものに憧れのようなものもありまして、初めての荒川線には興奮し、感動した覚えがあります。

ですのでこの度、あの感動をもう一度、とどうしても思ってしまい。

鬼子母神前から一駅だけ乗ることにしました。で、学習院下で降りて歩いて向かうことに。

乗り方とかも少々不安だったのですが、乗り場には案内も出ていまして、Suikaで普通に乗れました。

車内は以前乗った時よりもお洒落になっていて、レトロな内装でいい感じでした。以前も思ったことですが、路面電車は地面との距離が近く、バスに乗っているのと感覚的には似ているかと思います。

普段あまり乗らないものに乗るというだけで、楽しいです。

しかしそんな楽しい時間も、一駅ですので一瞬です。

学習院下にて下車し、地図を頼りに歩いて行きますと、路地の先に鳥居が見えました。

高田氷川神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、素盞嗚命(すさのおのみこと)です。相殿には奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)と大己貴命(おおなむちのみこと)がお祀りされています。

素盞嗚命は天照大御神の弟で、ヤマタノオロチを退治した荒ぶる神様です。奇稲田姫命は、ヤマタノオロチの生贄にされそうだったところを素盞嗚命に助けられ、後に素盞嗚命の妻となった女神です。大己貴命は出雲大社のご祭神で、国造りの神である大国主命の別名で、素盞嗚命の子孫神です。

創建は平安時代の前期、貞観の時代です。大宮の氷川神社より御分霊を勧請し、創建されました。

当初は山吹の里氷川宮と称されていて、六歌仙(古今和歌集の序文に記された六人の代表的な歌人)の一人である在原業平も参拝したと伝えられています。

その後は氷川大明神と称され、江戸時代には旧下高田村の鎮守社となっています。

明治2年に現在の氷川神社に改称されました。

第二次大戦時の空襲により社殿が消失しますが、昭和29年に再建され、今に至ります。

主祭神が素盞嗚命であることから、妻の奇稲田姫命を主祭神とする下落合氷川神社と対で「夫婦の宮」と称され、当社が「男体の宮」、下落合氷川神社が「女体の宮」とも称されています。

高田の総鎮守として、古くより人々に崇敬されている神社です。

 

境内案内

こちらが高田氷川神社の入口です。

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いつも通り撮影しつつ境内に入ろうと思ったのですが…鳥居の下に、まさかの「撮影禁止」の看板が。御神域を清浄に保つため、禁止だと書かれています。

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やむを得ず、鳥居の外から撮影。境内はこんな感じです。参道の先に社殿の姿。

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一礼して石鳥居をくぐります。

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ここから先は撮影ができなかったため、今までにないパターンですが、文章のみで紹介していきます。

境内に入るとまず左手にご由緒書き。

右手に百度石があり、その脇には立派なケヤキ。ケヤキの後ろには隠れるように、おそらく昔の狛犬さんが一対向かい合っていらっしゃいました。黒っぽい色の狛犬さんです。

参道を進むと右におそらく桜と思われる老木があり、その脇に境内社の神明神社です。神明神社の奥にはイチョウが二本。

左手に手水舎があり、その後方にも同じくイチョウが二本ありました。

手水鉢には二頭の龍がいらっしゃいまして、二頭が前後に並んでいる、大変珍しいものでした。

お清めをさせて頂き、参道を進みますと、左手に神輿庫、その先には社務所。右手には神楽殿。

拝殿前に進みますと、手前には狛犬さんです。どちらも体の一部が赤く塗られた狛犬さんで、可愛いい狛犬さんでした。比較的新しめのものに見えました。左の狛犬さんの下にも、「写真撮影はご遠慮ください」と書かれたものも。

社殿は木の茶色を基調とした、落ち着いた雰囲気の建物でした。

参拝させて頂き、境内を散策です。まず社殿の左奥に境内社が見えましたので、行ってみます。そしらは道祖神社でした。横からは本殿を見ることもできます。

道祖神社の手前には、大きなクスノキ。その脇にはイチョウ、さらに後方の社務所脇には二本並んだイチョウがありました。

今度は社殿の右奥に見えた境内社へ。そちらは高田姫稲荷神社でした。その右手にはもう一つ境外へと通じる鳥居があり、反対の左手には二本のイチョウがありました。

入口寄りにあった神明神社にも参拝し、授与所にて御朱印を頂き、高田氷川神社を後にしました。

 

参拝を終えて

高田氷川神社、素敵なところが色々あった神社なのですが、境内が全て「撮影禁止」という今までで初めてのパターンにびっくりしてしまい、その印象が一番強く残ってしまいました。

撮影禁止に異を唱えるとか、批判するとか、そういうわけではありません。それぞれの神社、それぞれの神主さんの考え方があると思いますし、ちゃんと理由があってのことだとは思いますので。

入口の案内には「御神域を清浄に保つため」撮影禁止と書かれていましたので、写真撮影が清浄さを乱す行為という認識なんだと思われます。

ですのでこればかりは仕方ありません。境外より撮影したもののみ、使用させて頂きます(境外からでも境内を撮影するのはダメだったのかもしれないですけれど…)。

高田氷川神社にて、一番紹介したかったのは、イチョウの木です。

まず手水舎の後ろに二本、そして神明神社の後方にも二本、参道の左右にあるような形です。さらに社務所の脇にも二本、高田姫稲荷神社の奥にも二本です。

つまり、二本一組のようになっているイチョウが、全部で四か所もあるんです。これはどうしても気になってしまいます。

二本一組という時点で、夫婦銀杏のように受け取ってしまいますし、それが四組もあるというのは、なんだかとってもおめでたい印象を、勝手ながら抱いてしまいます。

これは売り方によっては、縁結びのパワースポットとして、かなり有名になる要素もあるんじゃないかなど、ついつい邪なことも考えてしまったり。

高田氷川神社自体、下落合の氷川神社と男女の対になっていて、「夫婦の宮」と称されているそうですので、そんなことからも縁結びにご利益ありそうだな~とも。

対になっていたイチョウは一番気になりましたが、入口にあったケヤキ、その後ろのサクラ、道祖神社の脇にあったクスノキも、どれも目を惹くものでした。

是非全部写真で紹介したい…笑。

あとは、手水舎に龍が二頭いまして、それが縦に並んでるんです。文章だけだと上手く伝わらないかもですけど、鉢に向かってまず一頭の龍が身を乗り出し、その後ろにも同じ向きでもう一頭が首を持ちあげているような感じです。

龍が二頭というのは、これまでも日本橋の小網神社とか、府中の大國魂神社で見かけているのですが、いずれも横に並んでいる、もしくは向かい合っているものでして、今回のように縦に並んでいるのは、僕はこちらで初めて見ました。

こちらも是非写真で紹介したい…。

すみません、撮影に関しては未練たらたらですが、それだけ素敵な境内だったってことです。

入口の撮影禁止を見て諦めてしまった僕ですが、帰宅後によくよく看板の注意書きを見てみると、「無断写真撮影」が禁止となっているんです。これはもしや「無断」でなければいいのか?とも思い始めます。

どうせなら御朱印を頂く際に、おもいきってダメ元で聞いてみればよかった。

次に撮影禁止の神社を訪れることがありましたら、事前に確認をしてみようと思います。

また、御朱印を頂く際に、三つセットになったものを頂いたのですが、そのうちの一つが目白駅の近くにある目白豊坂稲荷神社のものでして、参拝していないのに頂く形となってしまいました。帰宅後にそのことに気付きました。

是非目白に行った際には、立ち寄らせて頂こうと思います。

撮影の件や目白豊坂稲荷など、少々後悔の残った部分もなきにしもあらずでしたが、高田氷川神社、参拝できてよかったです。

対になる下落合の氷川神社にも、いずれ参拝に伺おうと思います。

この後僕たちは再び都電荒川線に乗り、帰路に就きました。

夏の終わりにいい神社巡りができました。

 

御朱印

高田氷川神社には御朱印がいくつかあります。僕はこのたび、三つの御朱印を頂きました。

こちらが高田氷川神社の御朱印です。

高田氷川神社の御朱印

 

こちらが境内社の高田姫稲荷神社の御朱印

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こちらが兼務されている目白豊坂稲荷神社の御朱印です。

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上記の他に、高田氷川神社の各月の御朱印、各季節の御朱印、日本書紀編纂1300年記念の御朱印がございます。詳細は公式サイトでご確認ください。

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、10時から16時半までで、お昼の12時~13時半は受け付けていません。また、毎月1日と15日は休止となっているようですので、ご注意ください。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都豊島区高田2-2-18です。

高田氷川神社の公式サイトはこちらです。
http://takatasouchinjyu-hikawajinja.tokyo-jinjacho.or.jp/

 

電車

都電荒川線 「面影橋」から徒歩3分。

神田川に架かる面影橋を渡り、まっすぐ進むと左手です。

都電荒川線 「学習院下」から徒歩4~5分。

早稲田方面の停留所から東に延びる路地に入り、最初の交差点を右折、次の交差点を左折、突き当りの少しY字になっている路地を右折してすぐです。

その他、副都心線の「雑司が谷駅」、山手線の「目白駅」、各線の「高田馬場駅」などからも徒歩15分ほどかと思われます。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。神社前の道路に、短時間でしたら他の車の迷惑にならぬよう、路駐も可能かと思われます。すぐ近くにコインパーキングもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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