豊島区の南池袋にある威光稲荷堂の参拝レポートです。
読み方は「いこういなりどう」です。法明寺という寺院の境内にある稲荷堂です。池袋駅、雑司ヶ谷駅、鬼子母神前駅、東池袋駅の中間辺りに位置していて、どの駅からも徒歩10~15分ほど。法明寺本堂の裏手にあります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
南池袋にある法明寺の「威光稲荷堂」へ
この日は朝から嫁と二人、雑司が谷にやって来まして、まずは駅近くにあった大鳥神社、続いて鬼子母神堂へと参拝します。
そして三ヶ所目に向かったのが、こちらの記事で紹介する威光稲荷堂です。
威光稲荷堂は、「堂」と付いている名前の通り、神社ではなく寺院のお稲荷さんです。僕はいつも神社を中心に歩き回ってはいるのですが、この日は鬼子母神堂に続き、二か所目のお堂です。どちらも法明寺というお寺のお堂で、鬼子母神堂は飛地境内です。
いつもは神社ばかりとはいえ、特に寺院が嫌いとか、全くそういうわけではありません。寺院には寺院の魅力もめちゃめちゃありますし、これまでも普通にあちこち参拝はしています。
しかしながら、今僕がしている神社巡りと同じような感じで、それに寺院も加えてしまいますと、間違いなく僕の許容範囲を超え、いっぱいいっぱいになると思われます。ブログが追い付かなくなるのはもちろんですが、ブログ抜きにしたとしても、頭も体も追いつかなくなるのではないかと。あと、時間も。
そういった理由から「基本は神社」「たまに寺院」という感じで、自分なりに絞っています。
神社に比重を置いている時点で、神社の方により惹かれているってことかもしれないですけれど。
また、神仏習合の名残で、神社なのか寺院なのかわからないところもあります。特にお稲荷さんなどは、名前を見ないとどっちなのかわからなかったりもします。
今回の威光稲荷堂も、事前に雑司が谷の近辺を地図検索していて見つけまして、最初は神社か寺院かもわかりませんでした。で、回るルートに入れようかどうか迷いつつ詳細を見ていますと、寺院のお堂ではありましたが、なんとも綺麗な連なる赤い鳥居の画像が出てきまして、これは是非行ってみようと。
どうやら御朱印も法明寺で頂けるみたいですし、せっかくなので本堂の方にも参拝してみることに。
そんな流れで、鬼子母神堂への参拝を終え、威光稲荷堂を目指します。
途中、雑司が谷七福神の弁財天さま、法明寺の安国堂などに参拝しつつ坂道を上がって行きますと、右手に威光稲荷堂の入口が現れました。
到着です。
ご由緒
威光稲荷堂は、日蓮宗の寺院である法明寺(ほうみょうじ)の堂宇です。
ご本尊は、穀物や食物、五穀豊穣の神さまである、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。
創建は奈良時代から平安時代にかけての西暦800年代の頃と伝えられています。入唐八家の一人である慈覚大師(円仁)がこの地を行脚していた際に、雑司が谷の森で一筋の光を見つけ、そこに向かってみたところ美しい姿の「稲荷尊神」が現れたそうです。慈覚大師はその光明が強いことから、「威光稲荷大明神」としてお堂を建てて祀り、それが始まりとされています。
法明寺本堂の裏手、森の中にひっそりと佇む稲荷堂です。
境内案内
こちらが威光稲荷堂の入口です。石碑には「開運威光稲荷尊天」と刻まれています。
参道には赤い鳥居が連なり、奥へと続いています。
一礼して鳥居をくぐり、進みます。とても静かです。
参道は突き当りで右に折れています。
さらに赤鳥居が続きます。途中、木の剪定の作業が行われている形跡が。
参道はその先でまた左に折れて続いています。右には大きな桜の木。
石段を上がります。
石段の先、すぐ左手がお堂です。
お堂の手前には神狐さんです。こちらは左のお狐さん。鞠を持っています。
こちらが右のお狐さん。子供がいます。
お堂の前へ。扉の両脇にも小さなお狐さんの姿。
紋章は鬼子母神堂と同じく、おそらくザクロと思われる紋です。参拝させて頂きます。
お堂に向かって右手にも赤い鳥居が並んでいましたので、行ってみます。
石段を下ります。その先は左右に分かれていて、どちらにも鳥居が見えます。
右の鳥居の先には、石碑と祠。まずそちらから参拝します。
続いて左手へ。そちらは小さな山のようになっていてます。
まず、小山の左手に見えた祠へ。
その向かい、小山の側にも祠がありました。どれもお稲荷さんのようです。
小山の中央には大きな木が聳えていまして、その周囲に祠が祀られているような形です。
小山の周りはぐるっと歩けるようになっていました。こちらは山を背にした景色です。
再び稲荷堂の前に戻りますと、猫ちゃんが寝ているのを発見。
稲荷堂を後にし、御朱印を頂くため法明寺に向かいます。こちらが法明寺の山門です。
法明寺の境内も、緑が多いです。前方に見える本堂の後ろが、威光稲荷堂です。
本堂に参拝させて頂き、右手にあった寺務所にて御朱印を頂き、法明寺を後にしました。
参拝を終えて
威光稲荷堂は、そこだけ完全に隔離されているかのように、ひっそりと佇んでいるお堂でした。
まず、入口の鳥居が連なる景色からして、異世界に繋がる小路のような印象を受けます。赤い鳥居が続ている参道というのは、それだけで綺麗で惹き込まれます。
直前に訪れた鬼子母神堂の境内にも、武芳稲荷堂という稲荷堂がありまして、そちらも赤い鳥居が並んでいて綺麗だったのですが、威光稲荷堂の方が異世界感は強いです。
さらにそんな感覚に輪を掛けたのが、入口から境内まで、始終僕と嫁の二人しかいないという状況。
参道の途中、どうやら木の剪定を行っている形跡があったのですが、時間帯がちょうどお昼でしたので、職人さんもお昼休憩をしている様子。ですので僕たち以外に人の気配は全くありません。
そして鳥居が連なる参道を抜けた先が、より静かな空間でした。
ひっそりと稲荷堂が佇み、その右手には大きな木と小山を囲むかのように祠が建てられ、稲荷の森のようになっています。本当に「ひっそり」という言葉がぴったりくるような、そんな場所でした。
威光稲荷は法明寺の境内という扱いのお堂ではあるのですが、本堂の裏手に位置していて入口も別ですので、隣接はしていますが、境外のような形に近いかと思います。故に、それもまた隔離されているような空間ができやすい要因かとは思います。
池袋からほど近い場所にも関わらず、どこか遠くの山の中にいるような、そんな感覚にもなってしまいました。
僕たち以外には誰もいませんでしたので、コロナ禍ではありますが、マスクを外し、その静かな空気を存分に味わせて頂きました。
気持ちいい時間が過ごせました。
最初は行こうかどうか迷っていた場所ですので、おもいきって足を延ばしてみてよかったです。
昼寝をしている猫ちゃんにも会えましたし。
法明寺の本堂にも参拝させて頂き、無事御朱印も頂くことができました。
鬼子母神堂から法明寺へと続く参道も、大きな桜の木が左右に聳えていて、綺麗でした。鬼子母神堂に参拝しましたら、是非その足で、少し北にある法明寺、さらには奥にある威光稲荷堂にも立ち寄ってみることをお勧めしたいです。
威光稲荷堂、参拝できてよかったです。
続いては、そこから南、早稲田寄りにある高田氷川神社へと向かいます。
御朱印
こちらが威光稲荷堂の御朱印です。
こちらが法明寺の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印は法明寺の寺務所で頂くことができます。御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都豊島区南池袋3-18-18です。
法明寺の公式サイトはこちらです。
https://www.homyoji.or.jp/
電車
①都電荒川線 「鬼子母神前駅」または副都心線 「雑司が谷駅」から徒歩10~12分。
鬼子母神堂の境内より北(お堂に向かって右手)に延びる法明寺の参道を進み、山門の左奥の坂を上って行くと、右手に入口があります。
②各線 「池袋駅」から徒歩13~14分。
東口に出て明治通りを新宿方面に進み、「南池袋一丁目」の大きな交差点を左折して、東通りに入ります。右手にピザ屋さんが見えたらその手前の小路を右折すると、その先の左手です。
③丸ノ内線 「東池袋駅」から徒歩13~14分。
1番出口を出て雑司が谷方面に進み、東通りを右折。左手にピザ屋さんが見えたらその先の小路を左折です。
④山手線 「目白駅」から徒歩15~17分。
明治通りまで出て、鬼子母神堂の北側を進んで15分ほどです。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近隣にパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
豊島区の神社一覧