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高千穂の夜神楽は必見。毎晩開催で拝観予約もできます。



高千穂の夜神楽

高千穂の夜神楽の紹介

高千穂の夜神楽とは?

高千穂といえば、真名井の滝が流れ落ちる渓谷、高千穂峡がもっともポピュラーな観光スポットかと思います。

さらには、高千穂神社、天岩戸神社、天安河原など、パワースポットして人気のある神社も多く、高千穂自体が日本神話に縁の深い地であり、神社巡りなど好きな方にとっては、聖地のような場所でもあります。

そんな高千穂にて、観光でもう一つ外せないものを挙げるとするならば、それは「高千穂の夜神楽」です。

「高千穂の夜神楽」は、高千穂にあるおよそ20の集落で、毎年11月中旬から2月上旬にかけ、夜を徹して行われる神楽の総称です。集落ごとに氏神様を民家や公民館にお招きし、収穫への感謝と来年の豊穣を祈願し、奉納される神事です。

平安時代末から源平時代にかけて成立したものと推定され、各集落で伝統的に受け継がれてきた神楽になります。

昭和53年には、「高千穂の夜神楽」として、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

神楽は一番から三十三番まであり、日本神話の神々が登場し、一晩かけて奉納されます。

三十三番は、集落により順番が異なっていたり、題目も変わっていたりします。

一番~三十三番の一覧はこちらです。高千穂町公式サイトに掲載されているものを引用し、画像にまとめまてみました。

高千穂の夜神楽三十三番の一覧
(引用元:https://www.town-takachiho.jp/top/kanko_bunka/yokagura/802.html

天岩戸五社と称される五つの神社には、上記三十三番の中の一場面が、像になって展示もされています。

夜神楽は観光客でも拝観することができますが、日程が例祭日に限られているため、それに合わせて高千穂を訪れないと、観ることはできません。

しかしです。

高千穂を訪れた人に「高千穂の夜神楽」をいつでも楽しんでもらおうと、観光客のために「高千穂神楽」として、毎晩奉納されている場所があるんです。

その場所は、高千穂神社の神楽殿です。

 

高千穂神楽はネット予約で

高千穂神社の神楽殿では、「高千穂神楽」として毎晩神楽が奉納されていて、拝観することが可能です。

365日奉納されていますので、いつ高千穂を訪れようと、観ることができるわけです。

各集落の伝統的な「高千穂の夜神楽」そのものではありませんが、実際に例祭で奉納される夜神楽の演目を、どんなときでも拝観できるというのは、観光で高千穂を訪れる身としては、大変嬉しい。

上演時間は20時からの1時間。

演目は三十三番の中の四つで、以下になります。

  • 手力雄(たぢからお)
  • 鈿女(うずめ)
  • 戸取(ととり)
  • 御神体(ごしんたい)

神楽の舞手さんは、各集落の舞手さんが交代でされているそうですので、本来の夜神楽を拝観するのに等しいのではないかと思います。

そしてこの高千穂神楽は、事前に拝観予約ができるんです。

ネット予約のみで、拝観日の一か月前から当日のお昼12時まで可能です。定員は80名ですので、平日は余裕があるかと思われますが、混雑が予想される土日祝日や連休などは、早めの予約をお勧めします。

予約をせずに拝観する場合、当日受付も40名の定員がありますが、そちらは空きがなくなりしたい受付終了になりますので、確実に拝観したい方は、事前予約が必須です。

拝観料は千円で、小学生以下は無料。

以下の高千穂観光協会公式サイトより予約できます。

上に書きました時間や料金など、変更される可能性がありますので、上記公式サイトにて改めて詳細をご確認後、ご予約くださいますようお願いします。

高千穂旅行の日程が決まりましたら、ぜひ神楽拝観の予約をしましょう。

 

夜神楽へはホテルから徒歩or送迎で

高千穂神社の夜神楽は20時からですので、高千穂に宿泊されている方は、一般的には夕食をとってからという形になるかと思います。

旅先での夕食ともなりますと、お酒を呑まれる方も多くいらっしゃると思いますし、そうなると車で高千穂神社まで行くのは無理です。

でも大丈夫。

高千穂神社の周辺には、徒歩圏内のホテルや旅館もいくつかありますし、離れていても送迎してくれるところもあるんです。

ちなみに以下の地図で、高千穂神社の西にある「国民宿舎 ホテル高千穂」、東にある「ソレスト高千穂ホテル」、ともに神社まで徒歩5分ほどです。

ホテルや旅館の側でも、20時からの神楽については把握してらっしゃいますし、拝観時の座布団を貸し出したりもしています。

高千穂神社から距離のある宿泊施設に関しては、事前に送迎の有無なども確認し、宿泊と拝観予約をした方が確実です。

 

高千穂神社での神楽拝観

僕は2022年の4月、嫁と二人で4泊5日の高千穂旅行をしまして、その2日目に高千穂神楽を拝観しました。

ド平日だったためか、ギュウギュウ詰めとかではなく、当日受付で拝観されている方もいらっしゃいました。

その日は「国民宿舎 ホテル高千穂」に宿泊しまして、夕食後に徒歩にて高千穂神社へ。

ホテルのカウンターで夜神楽に行くことを告げ、座布団をお借りして出掛けましたので、座布団片手に歩きます。

で、5分ほどで高千穂神社に到着です。

夜の高千穂神社というのも、昼間とはまた違う魅力がありまして、素敵な雰囲気でした。

神楽殿の前で受付を済ませ(スマホで事前予約の確認)、中に入るとこんな感じです。ちなみに撮影は自由ですが、フラッシュは禁止です。

神楽の舞台は「神庭(こうにわ)」と称され、彫り物(えりもの)と呼ばれる切り絵のようなものが飾られていて、綺麗です。

20時になりますとまず神楽についての説明など、少々お話タイムがあります。

このときに長野の戸隠との繋がりなどもお話に出て、「今日、長野のからの方はいらっしゃいますか?」との質問も。僕は現在東京在住なのですが、生まれも育ちも長野なので、挙げていいものかどうかと、どうでもいい迷いを発揮していたところ、前方で5~6人の方が挙手。

長野といっても広いですけど、九州の高千穂の地で、同郷の方がそれだけいらっしゃったというのは、ちょっと嬉しいです。

そしてお話に続いて、4つの演目が立て続けに奉納されます。

順番は、①手力雄(たぢからお)②鈿女(うずめ)③戸取(ととり)④御神体(ごしんたい)でした。写真もその順番です。

①『手力雄』は、天照大神がお隠れになった岩戸を、手力雄命が探し当てる場面。
②『鈿女』は、天鈿女命による、天岩戸の舞神楽のはじまりの場面。
③『戸取』は、手力雄命が岩戸を開く場面。
④『御神体』は、伊邪那岐命と伊邪那美命が、酒をつくる場面。

ざっくりですが、それぞれの場面を説明しますと、そんな感じです。

終了後、神庭の真ん前まで行ってみました。

僕はけっこう後ろの方で観てしまったのですが、前の方で観た方が、もっと迫力のある舞を楽しめたことは間違いありません。

とはいえ後ろの方でもじゅうぶん楽しめましたし、面白かったです!!

それが4演目が終わってみての率直な感想です。

とってもいいものが観れました。

4つの演目だけでも面白かったので、33番を全て観てみたくなりました。

音楽と舞が、癖になるといいますか、ほろ酔いというのも手伝ってか、ちょっとしたトランス状態にも引き込まれる感じでして、永遠に観ていられそうなくらい。

特に手力雄の動きがなかなかインパクトがあり、ホテルに戻るなり、さっそく嫁が真似をして披露してくれました。僕も負けじと対抗しましたが、嫁の方が完コピでした。

高千穂は日本神話の舞台ともいわれる地ですし、そんな場所で日本神話の神々が登場する神楽を観られるというのは、贅沢な時間でもあります。

高千穂を訪れた際には、ぜひとも高千穂神社の神楽にも、足を運んでみてください。

 

各集落での夜神楽拝観

高千穂神社では毎晩神楽を拝観することができますが、各集落で例祭日に奉納される夜神楽についても、「一夜限りの氏子」として、一般の観光客でも拝観することが可能です。

高千穂神社では、三十三番のうち4つの演目のみしか観られませんが、各集落では三十三番全てを拝観できます。

例祭日は毎年11月中旬から2月上旬にかけてでして、集落により異なります。

奉納される場所は、各集落の民家や公民館でして、神楽宿(かぐらやど)と呼ばれ毎年変わります。

それぞれの集落での日程と場所は、高千穂観光協会の公式サイトにて公開されています。

ちなみにこちらは、参考までに平成30年の日程表です。


(引用元:https://takachiho-kanko.info/

夜神楽を拝観する際には、一夜の氏子として、供物を持参し奉納する必要があります。それぞれの神楽宿には受付ありますので、そこで初穂料として3千円~、もしくは地元の焼酎を2~3本というのが慣例になっているようです。観光客ですと、地元の焼酎というのは少々不安かと思いますので、三千円~というお気持ちの初穂料を納めるのがベターかと思います。

古くから継承されてきた大切な神事ですので、集落の方のご迷惑になるような行動はもちろん、フラッシュでの写真撮影なども控え、マナーを守っての拝観が求められます。

高千穂神社にて毎晩奉納される神楽とは違い、例祭日のみという限られた日程での夜神楽ですが、伝統的な神事であり、大変貴重なものでもありますので、ぜひ一度は観てみたいものです。


以上、高千穂の夜神楽についてまとめてみました。