台東区の下谷にある三島神社の参拝レポートです。
読み方は「みしまじんじゃ」です。鎌倉時代の武将である河野通有ゆかりの神社で、現在も河野氏のご子孫が宮司をされています。雷を閉じ込めたと言われている雷井戸や、不落守(落ちない守)でも知られています。入谷駅と三ノ輪駅の間に位置しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
下谷の「三島神社」へ
僕はこの日嫁と二人で「台東区神社マップ」なるものを見ながら、同じ台東区の神社をいくつか回っておりまして、こちらの記事で紹介する三島神社が、5か所目の神社になります。
四か所目に訪れた小野照先神社より、マップ上ではそのまま同じ道を北に歩くと三島神社がありましたので、次の目的地にしました。
僕はまだまだ神社巡りの初心者です。こちらのブログも初めて一か月未満というフレッシュさ。
ゆえに、神社についての知識というのは、かなり乏しい部類の人間です。
だったら尚更、下調べをしてから参拝に向かうべきだとは思うのですが、そのレベルには至っておらず、気の向くままに巡ってしまっているんです。
ですので三島神社についても、全く予備知識無しで向かう羽目に。
「三島神社」という社名は聞いたことがあり、おそらく全国にあるかと思うのですが、僕達夫婦は一度も訪れたことがありません。ですので初めての三島神社参拝になります。
台東区の神社マップを見ましたところ、他にも区内には、本社三島神社、元三島神社という、全部で三つの三島さんがありまして、その辺りも気になるところ。この日は日程的に下谷の三島神社のみしか行けませんが。
僕たちは午前中から神社巡りをしていまして、既に時間は13時を回っています。途中どこかでお昼ご飯を、と思いながら歩いていたのですが、この辺り全然お店がないんですよ。ですので昼飯にありつけないまま、ひたすら歩きまわっている中年夫婦。
空腹のため、お互い口数も少なくなってきます。
無計画で神社巡りを始めてしまうと、そういった弊害も起きてくるものですね。
神社巡りをする際には、ある程度スケジュールを組むことも大切なのではないかと、そんなことにも気付き始めました。
そんなこんなで、空腹のまま小野照崎神社から歩くこと5分ほど。
右手に玉垣と鳥居が現れました。
三島神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)です。山の神様です。
創建は鎌倉時代の中ごろ、弘安4年です。河野通有(こうのみちあり)という武将が、元寇に際して大山祇神社(現在の愛媛県にある三島神社の総本社)に戦勝祈願をし、勝利を収めます。その帰陣の際に受けた神のお告げにより、上野山内の河野氏の館に三島大明神を勧請し、奉斎したのが始まりとされています。
江戸時代になり、徳川家光により社地移転を命じられ、現在の台東区根岸の地に遷座。さらに後に社地が幕府の御用地になったため、現在の台東区寿の地に遷座します。しかし元の地の住人が、氏神様が遠くて困るとして、火除稲荷神社があった現在の地にご分霊を勧請し、今に至ります。寿に移された三島神社は、現在は本社三島神社として鎮座しています。
歴代の宮司は、河野通有の子孫が務めています。
境内には、雷を閉じ込めたと言われている「雷井戸」があります。昔この辺りには雷が多く落ち、人々に怖れられていましたが、ある時三島神社に雷が落ちたので、神主が雷を井戸に封じ込め、それ以来この地には雷が落ちなくなったと言われています。そんな言い伝えから、「不落(落ちない)守」の授与も行われています。
下谷の三島さまとして、古くから信仰されてきた神社です。
境内案内
小野照崎神社から歩いて5分ほど。大きな道路沿いをのんびり歩いていると、右手に鳥居が現れました。こちらが三島神社の入口です。
一礼して鳥居をくぐるとすぐ、左手に雷井戸があります。こちらに雷さんが閉じ込められているんですね。そう言われると開けてみたくなってしまいますが…。後ろには御神木。
井戸の前には雷井戸の伝説が書かれています。
木々の緑が美しい。静かに風に吹かれる音もまた心地よいです。
左手に手水舎です。龍がいました。
お清めをして拝殿に向かいます。左右には狛犬さんです。こちらは向かって左の狛犬さん。
こちらは向かって右の狛犬さん。脇には立派なクスノキです。
拝殿の正面へ。大きくはありませんが、とても古くて厳かな雰囲気のある拝殿です。
参拝させて頂きます。
続いて、火除稲荷社にも参拝。元々この地にあった社で、上野山内の火難方位除けのために創建されたと伝えられるお稲荷さんです。
拝殿の右奥にある授与所へ。
授与所の窓口は閉まっていたのですが、社務所の玄関口が開いていて、呼び鈴で対応して頂きました。
御朱印を頂き、三島神社を後にします。こちらは拝殿側から見た入口の鳥居です。
参拝を終えて
この日5ヶ所目に訪れた三島神社。大きな神社ではありませんが、とってもいい雰囲気の神社でした。
僕が訪れたのはGW中でしたが、他の参拝者の姿はほんの少しだけ。ゆえに、のんびりと境内を散策し、静かな時間を過ごさせて頂きました。
立派な木が何本が茂っていまして、5月の緑が綺麗でしたし、その後ろに見える歴史を感じる拝殿との調和も素敵でした。
雷井戸の伝説も面白く、この井戸の中に雷様が閉じ込められているんだな~と思うと、色々な想像が膨らむものですね。今も中にいるんだろうかとか、開けたらいったいどうなるんだろうかとか。
授与所の窓口が閉まっていたので、御朱印は無理かな?と思ったのですが、隣の玄関の呼び鈴を押すと対応して頂けました。ありがたい。
帰り際には、「幸」「福」「桜の花びら」が描かれた飴と、「三」と描かれた八角形のお菓子も頂いてしまいました。
「三」は三島神社の「三」だと思います。こういうものを頂くと、無条件に嬉しくなってしまうものですね。
こちらの神社の宮司さんは、創建をした河野通有の子孫の方が務めているとのことでして、御朱印やお菓子をくださったのも、その子孫の方である可能性もあり、そう思うと不思議な感じがします。河野通有は鎌倉時代の武将ですから、そこからず~っと続いてこの神社を守ってきたわけですからね。凄いです。
そして、鎌倉時代の祖先まで遡ることができるって、羨ましくもありますね。僕も自分の祖先のことを知りたくて聞いたことがあるのですが、せいぜい江戸時代の末期くらいまでしかわからなかったので。
また、三島神社の総本社は、愛媛県の大三島という島にある大山祇神社とのことで、いつかそちらにも足を運んでみたいものです。まだ神社巡りの初心者で、都内の身近な神社を中心に参拝しておりますが、各地にある総本社を巡ってみたりもしたいですね。
少しずつ、色んな神社を回ってみようと思います。
この日たまたま訪れることになった三島神社ですが、参拝できて良かったです。
御朱印
こちらが三島神社の御朱印です。
三島神社では、火除稲荷社の御朱印も頂くことができます。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、10時から15時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都台東区下谷3-7-5です。
三島神社の公式サイトはこちらです。
http://www.mishimajinjya.or.jp/
電車
①日比谷線 「入谷駅」から徒歩8分。
②日比谷線 「三ノ輪駅」から徒歩10分。
③JR 「鴬谷駅」から徒歩15分。
最寄駅は入谷駅になります。4版出口より徒歩8分です。鴬谷からだとやや距離があるので、日比谷線からの方が近いです。比較的大きな通り沿いにありますので、わかりやすい場所かとは思います。
駐車場
参拝者用の専用駐車場はありませんが、近くにコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
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