田原熊野神社
高千穂の「田原熊野神社」へ
宮崎県高千穂町の田原にあるパワースポット、熊野神社に行って参りました。読み方は「くまのじんじゃ」です。他の熊野神社と区別するため「田原熊野神社(たばるくまのじんじゃ)」と表記されることもあります。境内には御神木の大きなケヤキや、薬師如来堂があります。
田原熊野神社は、高千穂にて参拝する三つめの神社。
嫁と二人、4泊5日の高千穂旅行の初日です。
朝イチで東京の自宅を出発し、お昼には高千穂に到着しまして、神社巡りをスタートしたわけですが、もう最初から神秘的な景色の連続でして、高千穂に圧倒されています。
まだ旅行初日ですし、二社しか参拝していないにもかかわらず「高千穂ってすげーな」と、そう思わずにはいられません。
朝まで東京にいたことが信じられないくらい、別世界に来てしまった感じですね。
今回の高千穂旅行は、事前に行きたい神社など念入りに調べまして、その上で予定を立てました。最初は2泊3日くらいで考えてたんですけど、色々精査していきますと、とてもそれじゃ足りんと。で、気が付けば4泊5日の日程に。
まだ最初の二か所でこんなに感動していたら、果たしてこの先自分たちの身が持つのかどうか、心配にもなってきます。
そんな会話を嫁としつつ、二か所目に参拝した祖母嶽神社より、次の神社へと車を走らせます。
僕たちは熊本方面より国道325号で高千穂に入り、そこから県道8号で熊野鳴瀧神社と祖母嶽神社に立ち寄りました。で、再び来た道を戻り、国道325号に出ます。
この後に参拝予定の神社は、それぞれ国道325号から少し入った場所にありますので、参拝してはこの国道に戻り、というのを繰り返す感じですね。
そして国道325号沿いでまず立ち寄りましたのが、こちらの記事で紹介する、田原熊野神社です。
祖母嶽神社より国道に戻ってからは、すぐでした。
国道沿いの左手に鳥居が見えまして、そちらが熊野神社の入口です。
ご由緒
ご祭神は、伊弉冊命(いざなみのみこと)、素戔嗚命(すさのおのみこと)、品陀和気命(ほむだわけのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、天道根命(あめのみちねのみこと)、天椹根命(あめのくぬのみこと)、事解男命(ことさかおのみこと)、速玉男命(はやたまおのみこと)、保食命(うけもちのみこと)、菅原道真公(すがわらのみちざねこう)の10柱です。
創建は鎌倉時代です。第88代後嵯峨天皇の時代に、紀州熊野より勧請され創建されたと伝えられています。
江戸時代に二度再建(一度は火災による延焼からの再建)され、明治には集落の小社を合祀し村社となっています。
境内には、病苦を癒し苦悩を除くとされる薬師如来堂があり、二体の仁王像(延岡の石工である利吉により江戸時代に作られた)が、その門前を護っています。
御神木の大きなケヤキでも知られている神社です。
境内案内
こちらが国道沿いにある、熊野神社への入口の鳥居です。一礼をして車で通過させて頂きます。
そのまま細い道を少し進んだ先が、二の鳥居です。鳥居には文字が刻まれていますが、読めず…。車は鳥居の前に駐車します。
一礼して石鳥居をくぐります。
石段の上には社殿が見えます。右手は木々が聳えていますが、左手は開けています。
石段上の右手、灯籠の脇にはひときわ大きなケヤキです。
左手には桜が咲いていました。
石段を上がります。やはりケヤキに目が行ってしまいますね。
上まで来ますと、ようやく社殿がしっかりと見えてきます。
こちらはケヤキの根元。太いです。
石段を上がり切り、拝殿へ。拝殿前には狛犬さんです。
こちらが左の狛犬さん。子供もいます。
こちらが右の狛犬さんです。
扁額には「熊野権現」。参拝させて頂きます。
こちらは拝殿側から見たケヤキ。
こちらは社殿を右斜め前から。
拝殿に向かって右手は、こんな感じで広くなっていて、杉の木が並んでいます。
奥まで進むと本殿もばっちり見えます。
反対側、こちらは社殿を左斜め前から。
境内の左手も、こんな感じで広くなっています。こちらには建物が一つ。脇の石碑は改修記念碑でした。その後ろのケヤキも立派です。
さらに左手にも、少し大きめな建物。社務所でしょうか。
社務所らしき建物の後ろに、二体の仁王像と薬師如来堂です。
薬師如来堂の正面へ。参拝させて頂きます。
仁王像のインパクトが大きかったので、クローズアップさせて頂きます。こちらが左の仁王さま。
こちらが右の仁王さまです。
薬師如来堂の側から境内を見ますと、こんな景色です。
参拝を終え、最後にもう一度ケヤキを見上げ、田原熊野神社を後にしました。
参拝を終えて
三社目に訪れた熊野神社は、まず御神木のケヤキに目を奪われ、最後に薬師如来堂の仁王像に釘付けになる、そんな神社でした。
一社目の熊野鳴瀧神社ではイチョウ、二社目の祖母嶽神社ではスギ、そして三社目の熊野神社ではケヤキと、それぞれ違う種類の御神木に出会えましたが、どれも素晴らしく、圧倒されてしまいます。
石段の下から見上げる、社殿と石灯籠、そして大きなケヤキの見える景色は、とっても素敵でした。
まだこちらで高千穂では三社目ではありますが、高千穂の神社というのは、社殿が意外と大きい感じがします。正面から見ると小さめに見えるのですが、拝殿の奥行がけっこうあるんですよね。一社目の熊野鳴瀧神社も、こちらの熊野神社も、斜めから見た際にそう感じました。
ここまで参拝した二社では、いわゆる境内社というものがなかったのですが(小さな石祠はありましたが)、こちらの熊野神社には、薬師如来堂というお堂があります。神仏習合ですね。
で、薬師如来堂の前には石の仁王像が二体いらっしゃいまして、それがなかなかのインパクトです。
事前に高千穂の神社をあれこれ調べていた際に、参道に石の仁王像がいらっしゃる神社がいつかあるのを知り、画像などでは既に見ていました。
神社に仁王像というのは神仏習合ではありますが、それ自体は東京などでもたま~にお見掛けはします。しかし野ざらしの石の仁王像というのは、かなり珍しいのではないかと。一番一般的といいますか、僕が見慣れているのは、門の両脇にいらっしゃる、木彫りの仁王像ですからね。
ですので高千穂の仁王像は、今回の神社巡りでも楽しみの一つではありました。
その最初の出会いが、こちらの熊野神社。
薬師如来堂を護る二体の仁王さまは、とっても迫力がありました。
たぶん夜見たら、めっちゃ怖いと思います。
大きなケヤキや仁王さまに出会えた田原熊野神社ですが、こちらで僕たちは、初めて他の参拝者さんにも出会いました。
一社めの熊野鳴瀧神社も、二社目の祖母嶽神社も、僕たち夫婦以外誰もおらず、人の気配というものが一切ありませんでしたが、ようやくこちらにて人間に出会えました。
鳥居の前に原チャリが一台停まっていまして、ちょうど参拝を終え石段を下りてくる女性の姿が見えました。どうやら一人でこの辺りの神社を巡っているようでして、ほんの少しですけどお話もさせて頂きました。
誰もいない神社というのもいいですけど、こうして誰かと出会い、言葉を交わせるというのもまたいいものですね。
田原熊野神社、参拝できてよかったです。
続いては、少し東にある上野神社へと向かいます。
御朱印
田原熊野神社の御朱印はありません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は宮崎県西臼杵郡高千穂町田原640です。
田原熊野神社の公式HPはありません。
駐車場
駐車場はありませんが、鳥居の前に1台でしたら駐車可能です。原チャリが停まっていましたので、僕は脇の細い道の入口に停めてしまったのですが、赤丸で書いた鳥居の前がベターです。
また、今車が停まっている細い道を上へと進みますと、薬師如来堂の脇へと続いていますので、そのまま境内に駐車も可能っぽいのですが、侵入してよいものなのかどうかわかりませんし、道幅も狭いので、鳥居の前が無難だと思います。
トイレ
ありません。
周辺のパワースポット
高千穂の神社巡り
高千穂の神社マップや神社巡りについては、こちらの記事でまとめてあります。
高千穂町の神社一覧
著者が参拝した高千穂町の神社の一覧です。