神社と御朱印、ときどき寺院

美しき日本の神社をご案内。

伊勢神宮と周辺の神社巡り。御朱印・順路・所要時間などを全解説
箱根の神社巡り。三社参りと御朱印のご案内。
高千穂の神社巡りと御朱印の解説をどこよりも詳しく。
戸隠五社巡りの御朱印と順路。見どころや所要時間も解説

上野神社(高千穂町)の御朱印と見どころ

上野神社の紹介

高千穂町にある上野神社の参拝レポートです。

読み方は「かみのじんじゃ」です。誕生、安産、育児の御利益とともに、悪縁切りの御利益もあるといわれる神社です。玄武山トンネルのすぐ東、国道325号から少し入った先に鎮座しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

高千穂の「上野神社」へ

嫁と二人、4月の高千穂に4泊5日という日程で出掛けてきまして、この日はその初日です。

高千穂といえば高千穂峡、高千穂神社、天岩戸神社などが観光名所として知られているかと思いますが、僕たち夫婦の旅は、それらの名所はもちろん押さえつつ、さらにディープな神社巡りが中心です。

で、高千穂で神社巡りをするにあたり参考にさせて頂いたのが、高千穂観光協会が出している、こちらマップです。

(引用元:https://takachiho-kanko.info/

この地図を大いに参考にさせて頂きました。

とはいえかなりざっくりなマップですので、これを元にして、自分であれこれ調べた感じです。

高千穂の神社は「カーナビが役に立たない」という情報も確認しておりましたので、それぞれの神社の場所なども、できるだけ事前に頭に入れておきました。

実際カーナビに入力を試みても、検索されない神社ばかりでしたので、Googleのナビの方が遙かに優秀です。地図は基本、Google マップを利用しました。

熊本空港からレンタカーで高千穂へと入ってからは、上の高千穂マップを参考に、熊野鳴瀧神社、祖母嶽神社、田原熊野神社と3社の神社に立ち寄り、続いて向かいましたのが、4社目となる上野神社です。

まだここまで3社しか立ち寄っていませんが、どの神社も本当に素敵でしたし、それぞれに個性がありましたので、次に訪れる神社へのワクワク感も自然と倍増しちゃいます。

上野神社も、境内には大きな杉が連なる景色を写真で見ていましたので、それをこの目で実際に見られるというのは、ワクワクせずにはいられません。

三か所目の熊野神社より国道へと戻り、東へと走り出しますとすぐにトンネルがありますので、そのトンネルを出て最初の信号を左折。そうしますと左前方に杉の茂る一角が見えまして、そちらが上野神社です。

熊野神社からは数分の距離でして、近かったです。

少し先に車を停め、参拝へと向かいます。

 

ご由緒

ご祭神は、伊弉冊命(いざなみのみこと)事解男命(ことさかおのみこと)速玉男命(はやたまおのみこと)日子穂穂出見命(ひこほほでみのみこと)鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)豊玉姫命(とよたまひめのみこと)玉依姫命(たまよりひめのみこと)吾平津姫命(あいらつひめのみこと)花房姫命(はなふさひめのみこと)神日本磐余彦命(かむやまといわれびこのみこと)品陀和気命(ほむだわけのみこと)息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)武内大臣命(たけうちおおみのみこと)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)の15柱です。

創建の年代は不明です。紀州熊野から勧請されたと伝えられていて、長らく熊野神社と称されてきましたが、明治4年に原野神社へと改称され、その後の明治35年には近隣の小社を合祀し、現在の上野神社へと改称されています。

誕生、安産、育児の御利益とともに、悪縁切りの御利益もあるといわれる神社です。

祖母山の外宮の一つになります。

 

境内案内

車を停めたのが、境内の横、社殿の右手辺りでしたので、正面の入口までここから戻ります。

 

こちらが上野神社の入口です。赤い鳥居の後ろには大きな木が何本も聳えているのが見えます。

 

鳥居は控柱のある両部鳥居で、赤い鳥居も高千穂では初めて出会います。

 

右手にご由緒書き。

 

一礼して両部鳥居をくぐり境内へ。

 

 

すぐ左手に手水舎です。

 

手水舎の脇の杉がでかい。

 

右手にはピンクのシャクナゲが咲いています。

 

手水舎にてお清め。

 

参道を進みます。前方の杉もでかいです。石灯籠は左が月、右が太陽ですね。

 

両脇に大きな木が聳える参道は、それだけで素敵です。

 

左手はこんな感じです。

 

社殿の手前にも数段の石段です。境内には杉だけではなく、銀杏もありますね。

 

右手はこんな感じです。

 

石段の左手前には、参道造修の石碑です。

 

石段を上がります。両脇には狛犬さんがいます。

 

こちらは左の狛犬さん。特徴的なお顔で、とっても可愛らしいです。台座には花。

上野神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さんです。愛おしくなる容姿です。同じく台座には花が彫られています。

 

拝殿の前へと進みます。参拝させて頂きます。

 

拝殿の中には、月と桜の絵が掛けられていました。

 

拝殿を振り返りますと、こんな景色です。

 

社殿の左手にあるのは、神楽殿と社務所かと思われます。

 

右にはスギとイチョウです。その向こう、山の新緑も綺麗です。

 

社殿を右斜め前から。

 

本殿には彫刻です。こちらは右側です。上の彫刻は動物のようにも波のようにも見えます。

 

脇障子には獅子と牡丹。かっこいい。

上野神社の彫刻

 

こちらは本殿の脇から見た境内です。

 

本殿の後ろを失礼して反対側へ。石垣がありケヤキの根が凄いです。

 

こちらは本殿左側の彫刻です。

 

脇障子には白虎です。躍動感あります。

 

木鼻には獅子と獏です。

 

こちらは社殿を左斜め前から。

 

この参道は、どちら側から見ても美しいですね。

 

しばし木々を見上げて過ごします。

 

静かな境内を満喫し、上野神社を後にしました。

 

参拝を終えて

上野神社は、杉の木が印象的な素敵な神社でした。

車を停めたのが社殿の横側にあたる境外でしたので、そこからでも自然と境内の様子は目に飛び込んできます。大きな木々がたくさん聳えている中に、社殿がある景色です。

横からの景色だけで、すげーなと思ってしまったのですが、横から見るのと参道を歩いて見るのでは、また景色が全然違って見えるものですね。

まず入口では、僕たち夫婦が高千穂では初めて出会う、赤い鳥居がお出迎えしてくれました。赤も初めてですが、控え柱のある両部鳥居も初めてです。事前に高千穂の色んな神社の写真を見た限りでは、赤い両部鳥居というのは、おそらく高千穂でも珍しいのではないかと思います。

そしてそんな鳥居をくぐった先の景色が、またいいんですよ。

大きな杉が左右に聳え、その先に社殿の見える景色は、美しくないわけがない。

境内の木は杉が中心ではありますが、立派なイチョウやケヤキもあります。秋にイチョウの葉が黄色くなった境内の景色も、ぜひ見てみたくなります。

参道を進んだ先、石段の上には可愛い狛犬さんもいらっしゃいました。お顔の可愛さだけではなく、体型から姿勢まで、全体的に可愛らしい容姿でして、見ているうちにとっても愛おしくなってしまいました。嫁とともに、それぞれの狛犬さんと記念撮影までしてしまいました。

拝殿の中には桜と月が描かれた絵がありまして、もしかしたらこの辺りの景色なのかな~と。だとしたらその場所にも行ってみたくなります。

そして拝殿の後ろ、本殿には精巧な彫刻が施されていまして、特に脇障子の獅子と白虎がかっこよくて痺れました。どちらも躍動感があり、今にも動き出しそうな彫刻でした。

僕たち夫婦以外には誰もいない境内にて、思うがままにのんびりと過ごさせて頂き、いい時間が過ごせました。

境内の美しさはもちろんですけど、周囲の山の緑も綺麗でして、全ての景色に癒されている気がします。

上野神社、参拝できてよかったです。

続いては、逆杉や有馬杉でも知られる、下野八幡大神社へと向かいます。

 

御朱印

上野神社の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は宮崎県西臼杵郡高千穂町上野3389です。

上野神社の公式サイトはありません。

 

駐車場

左手に見える鳥居を通り過ぎ、そのまま少し直進すると、右手に駐車できるスペースがあります。

上野神社の駐車場

 

トイレ

ありません。

 

周辺のパワースポット

 

高千穂の神社巡り

高千穂の神社マップや神社巡りについては、こちらの記事でまとめてあります。

 

高千穂町の神社一覧

著者が参拝した高千穂町の神社の一覧です。