豊島区の北大塚にある菅原神社の参拝レポートです。
読み方は「すがわらじんじゃ」です。正式名称は菅原神社ですが、「子安天満宮(こやすてんまんぐう)」とも称されている神社です。山手線の大塚駅と巣鴨駅の中間辺りに位置しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
大塚にある「菅原神社(子安天満宮)」へ
12月の初旬、巣鴨に用事がありましたので、その足で周辺の神社巡りをすることにしました。
もう12月ではありますが、この日は朝から気持ちよく晴れ、ぽかぽか日和です。前々日の夜は物凄い豪雨だったのですが、前日からそれが嘘のように晴れました。
最近の神社巡りは天気にも恵まれていて、気持ちよく歩き回っています。というか、天気のいい日を選んで出掛けてるだけなんですけどね。
雨の神社もまた風情があって素敵ではありますが、やはり晴れている方が快適ではあります。
この日はまず、大塚駅に降り立ちまして、大塚天祖神社に参拝。
境内に大きな夫婦イチョウのある神社でして、紅葉で黄色く色づいたイチョウの、素晴らしい景観を楽しませて頂きました。
で、続いて向かったのが、こちらの記事で紹介する菅原神社です。
菅原神社は、ちょうど大塚駅と巣鴨駅の中間くらい、じゃっかん大塚寄りにあります。この日の目的地が巣鴨でしたので、大塚天祖神社からは、こちらの菅原神社を経由して、一駅歩く形です。
僕たちは神社巡りの過程で、一駅丸々とか二駅とか歩くのがいつの間にか普通になってしまっています。もちろん一駅といっても、その距離は路線によって大きく差はありますけれど、都心でしたらまず、そんなにたいした距離ではないんですよね。中には「あれ?もう着いたのか?」と思うくらい、めっちゃ近いとこもありますし。
大塚駅と巣鴨駅も、地図で見る限りはかなり近そうでしたので、迷わずそういうルートにしちゃいました。
そして大塚天祖神社を歩き始め、7~8分だったでしょうか。
細い路地の先に、菅原神社を見つけました。
到着です。
ご由緒
ご祭神は、学問の神様としても知られている、菅原道真公(すがわらのみちざねこう)です。
道真公は、平安時代の類まれなる才能の持ち主だった学者で、人々からも厚い信頼を得ていた人物です。死後に天満天神として神格化されました。
創建は室町時代の天文の時代です。三河から移住した仁平三河守盛義という人物により、屋敷神として勧請され、邸内の東に創建されたのが始まりです。邸内には他にも、北に氷川神社、南に熊野神社、西に稲荷神社が創建され、熊野神社は現在、大塚天祖神社の境内社として遷座しています。
盛義の子息である徳右衛門は保坂姓を名乗り、代々巣鴨村の名主としてその発展に寄与しました。
江戸時代には子安天満宮と称され親しまれ、江戸二十五天神の一社にも数えられるようになります。また、社名に由来して、この地域は天神山と称されるようにもなりました。
正式な社号は菅原神社ですが、現在も子安天満宮としても親しまれている神社です。
境内案内
こちらが菅原神社の入口です。鳥居に掛かっているのは梅の木でしょうか。
右手の木には、柑橘系の果実が生っています。
鳥居の左手前、社号碑には「子安天満宮」。
一礼して鳥居をくぐります。
右前方の建物が社務所のようです。社務所兼ご自宅かもしれません。立派な石灯籠の姿も。
拝殿へと進みます。左手にこちらも柑橘系の実が生っている木がありまして、拝殿が一部隠れています。
この実は食べられる実だとは思うのですが、すみません、柑橘系の植物の種類に詳しくないので、わからず。みかんよりは少し大きいです。
少し進みますと、ようやく拝殿の全容が見えます。拝殿の左右手前には梅の木です。
玉垣の左手には石段があり、こちらからでも境内には出入りができます。
拝殿の前へ。拝殿は、白と木の茶色を基調とした建物です。
左手に手水鉢。社殿を囲むように、周囲には木々。
右手のケヤキの木がひときわ大きいです。
拝殿にご由緒書き。
参拝させて頂きます。
拝殿を振り返ると、こんな景色です。
境内の奥はこんな感じ。
こちらは社殿を右斜め前から。
奥まで行ってみますと、本殿の姿も見えます。
社殿をぐるっと一周回って、こちらは左斜め前。
境内の右手奥には、神輿庫と思われる建物もありました。
御朱印を頂くため社務所の呼び鈴を鳴らしましたが、残念ながらご不在のようでしたので、そのまま菅原神社を後にします。
参拝を終えて
細い路地に先にあった菅原神社は、小さな神社ではありましたが、どこか懐かしい感じのする神社でもありました。
僕は勝手ながら、実家のある田舎の方の神社を、なんとな~く思い出してしまいました。
豊島区という大都会の中にある神社ですが、人の気配もなくひっそりとしていまして、とても静かでした。
境内は鳥居と参道、そして玉垣と社殿という、いたってシンプルな造りです。天満宮ですので神牛さんの姿もあるのかな?と訪れる前は思っていたのですが、見当たらず。狛犬さんの姿もありません。
木々に囲まれた社殿が、ひっそりと鎮座しています。
そんな境内で一番目を惹いたのが、柑橘系の何かの実ですね。境内案内でもずっと「柑橘系」とアホみたいに繰り返してしまいましたが、柑橘系なのは間違いないのですが、何の実なのか全くわからないので、そう書くしかなく…笑。
落ち着いた色合いの境内にて、唯一その実のオレンジだけ、鮮やかに目に入ってきましたので、自然と気になってしまうんです。
実が生っている木が何本もあり、しかもけっこうたくさん生っているので、食べないのかな?とかまだ食べるには早いのかな?とか、あれこれ考えちゃったんですよね。
ぜひ宮司さんがいらっしゃれば、実についてもお聞きしたかったのですが…残念ながら境内だけではなく、社務所にも人の気配はなく。
故に御朱印を頂くことも叶いませんでした。
事前にこちらの神社は、宮司さんがご不在のことが多い、と確認はしていたので、そのつもりでは訪れたんですけどね。拝殿に書置きの御朱印が置かれていることもあるようですが、この度はそちらもありませんでした。
僕は神社巡りに際し、特に御朱印にこだわっているわけではないのですが、やはり頂けるものなら頂きたいと、そうは思っております。参拝した証にもなりますし、なんとなく頂けると嬉しいですし。
しかしこればかりはご縁ですので、仕方ない。
潔く諦め、次の神社へと向かうことにします。
続いては、巣鴨駅の南にある、巣鴨大鳥神社(子育稲荷)へと向かいます。
御朱印
菅原神社(子安天満宮)には、御朱印があります。
しかし残念ながら僕たちはこのたび、神職さまがご不在だったため、頂くことができませんでした。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、不定期です。ご不在のことも多いようです。拝殿にセルフサービスで書置きが置かれていることもあるようです。
(※神社のご都合によりご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都豊島区北大塚1-7-3です。
菅原神社(子安天満宮)の公式サイトはありません。
電車
①山手線/都電荒川線「大塚駅」から徒歩6~7分。
北口を出て、駅を背にして右前方の道を直進、最初の信号を右折します。右手にある巣鴨警察署を過ぎて、高架をくぐる手前、左の細い路地を入った先です。
②山手線/三田線「巣鴨駅」から徒歩7~8分。
JRなら南口、三田線ならA2出口を出て、線路脇に延びる道(すがも桜並木通り)を大塚方面へ。突き当たったら左折してすぐ右折。その先の右手です。
上記の他、三田線の千石駅や丸ノ内線の新大塚駅からも、徒歩圏内です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。周辺にコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
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